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SW-PBM Scenario#158
銀のしおり

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陰気な図書室

★西の館MAP(別枠表示)


  西の館・2階廊下

可憐な少女趣味の部屋を出て、再び廊下に戻った一行。
ミァは最後に残された扉(E)を調べるため、抜き足差し足ぐららん足で文字通り空気すら振動させずに移動を開始。
扉(E)に張り付くと、まずは巧妙にしかけられた罠を発見。
扉を開けようとすると、ドアノブからガスが噴き出してくるというものだ。
何か神懸かり的なオーラを纏いつつ華麗に罠を解除、続いて鍵も難なく解除した。
■ミァ
ふっ。天下のぐららんぱわーをこの程度の罠で足止めできると思ったんじゃ、アバランもまだまだまーーだ甘いでスネー。

■リナリア To:ミァ
あ、あーくん、罠を仕掛けるのあんまり得意じゃなかったから……。
設置した罠に自分でひっかかったりとか……。

思わずフォロー(?)してしまうリナリア。
■ミァ To:リナリア
ええっ! あのアバランが自分の罠にでスッテー(=▽=)?!
…にっしっし、なぁんてお・ちゃ・め♪
今度からかってやりたいでスネー。

いいこと聞いた〜と、にんまり(笑)
そっと扉を開いてみると、ここの部屋も明かりがついていなかった。
リナリアが手のひらに乗せたライト付き石を、扉の隙間からそっと差し入れると、たくさんの古めかしい本棚が無言で一行を見下ろしているのが見えた。
どうやらここは、図書室のようだ。
■ミァ To:ALL
おり。こりまた重厚ちっくな本の匂ひが…。
なんかおもしろい本ありますかネー。

扉から顔を入れ、部屋にぱっと見で誰も居ないことを確かめると、ささっと中に入った。

  西の館・2階図書室

中には動く者の気配はない。
アールの身長よりも遥かに高い本棚が4つ。そのすべてに立派な皮の背表紙付きの本が隙間無く詰め込まれていた。
ざっと背表紙を拾っていくと、「はじめてのマナ込め☆ケーキづくり」「決して枯らせない魔法のガーデニング」「1日30発の“禁断の炎”トレーニング」など、日常趣味的な本や古代語魔法の実践書がほとんどのようだ。
さらに調べれば何か出てくるかもしれないが、じっくり眺めている時間はなさそうだ。
■ミァ To:ALL
ああ! あの『禁断の炎トレーニング』とかおもしろそうですのニー!!
あれだけ持っていっちゃ駄目ですかネー(うずうず)

■リナリア To:ミァ
“禁断の炎”って、「ファイアボール」のことかな?
私、マナ込め☆ケーキが気になります〜。

■ミァ To:リナリア
そっちもどんな味か気になりますヨネー♪(こくこくこく)
でも、このトレーニング本使ったら、ミーたちグラランでも魔法が使えるようになるかもしれないなぁと思ったら………くーー(>▽<)!!

大興奮のまま、その本をゲットしようと手を伸ばす。
・・・・・・・・・・・が。
お約束のように、やっぱり手が届かなかった。
■ミァ To:アール
・・・・・・・・・・・・・・・(T▽T)えぐえぐえぐ

涙目でアールを見上げる。
リクエストの高い2冊を取ると2人に手渡す。
■アール To:ミァ
この本かい?
俺はこっちの小ぶりな本の方が持ち運びやすくていいけどな。
表紙が汚れててよく見えないけど…

自分には、その傍にある一回り小さな本を手に取る。
開いてみると、中身は比較的きれいな状態に保たれていた。
達筆な下位古代語で綴られたそれを斜め読みしてみると、どうやらそれは官能小説のようだった。
対になっているページにはこれまた達筆な挿し絵が入っており、何かの魔法なのだろう、ホログラムのように立体的に浮き上がったかと思うと勝手に動き始めた。
小太りの豪華に着飾った男が、娼婦を宿に連れ込んでいるシーンである。
次のページはいろんな意味でめくらない方がいいかもしれない。
■リナリア To:
そ、それって……(///

またも大きなショックを受けたのか、半泣きになってアールを見ている(笑)
■アール To:リナリア
やれやれ、話の先は気になるが、そんな顔されちゃ…困るね。
冗談はおいといても、誰の持ち物だよ。
アストーカシャって女性だったよな。

まさかアバランの秘蔵の…なんでもない。

さすがに、これ以上は視線がこわいので、冗談でも止めにしようと思った。
■アール To:
ま、これは「あの人」への手土産にしよう。

言い訳っぽく言いながら懐へ(笑)
はたして「あの人」とは?
■ミァ To:アール
なんだかんだいって、きっちり懐に収めてるのでスーーゥ。
あの人の存在も怪しいもんでスネー(=▽=)

■リナリア To:アール
……。
……あ、よく見たらそれって、『文学百選封印の書』ですよ。
学院の授業で習った気がします〜。
もう一回、開いてみてもらえますか?

今度はきらびやかなドレスを着たお姫様が、カボチャパンツで白タイツの王子様にお姫様抱っこされている絵柄がホログラムで浮き上がってきた。
文章もぐっと少なくなり、「よいこの どうわ」といった雰囲気だ。
■リナリア To:アール
開くたびにいろんな物語が読める、魔法の本なんですって。

何やらホッとした笑顔を浮かべつつ解説(笑)
■ミァ To:リナリア
へええ〜。おもしろいものがあるんでスネー。(目きらきら)
じゃあアールっち……それもガメて良し!

流石にい・け・な・い系だったら没収のつもりだったらしい?
■アール To:ミァ
いや、なんか勘違いしてるようだけど、おやじに手土産でもと思ってね。
アダルトな内容じゃないのは、もしかしたら残念かもしれないけど、普通に読み物でも十分喜んでもらえるだろうし。
いろいろ世話になってるだろ?

どのくらいの実際の時間が経過しているか、想像がつかないが、ハンナも押し付けてしまったなぁ…とか考えたり。
入り口から向かって左手の壁際には、引き出しの無いシンプルな机と椅子があり、その机の正面の壁にはメモを貼り付けておくための掲示板がかけられていた。
掲示板には羊皮紙が2枚、並べてピンで留めてある。


 地下への鍵、覚え書き 
   4/4枚目    
 同じ記号は ●となる 


 地下への鍵、覚え書き 
   4/4枚目    
 同じ記号は ◇となる 


どちらもまったく同じ羊皮紙、同じサイズ、同じ筆跡に見えるが……。
■ミァ To:ALL
おりょ。誰かがざーーーーーーとらしく、置いたみたいでスネー。
でもそんなのミーのグラランアイに掛かれば……

2枚の羊皮紙をじーーーーっと穴の空くほど見比べる。
■ミァ To:ALL
ふっ。あばらんやぶれたり!!!
正解はこっちの羊皮紙(左)なのでスーー!(>▽<)ノ゛ビシ

■アール To:ミァ
そんなに気合いれなくても…(^^;)

正しい方をピンから取ると、タークスの前に突きつける。
■アール To:タークス→ジン
ジンさん、これで4枚揃ったよ。今からそっちに向かうから、ボタンの謎は解いておいてくれないかな?

鼻先の羊皮紙をくんくんと嗅いで、にゃあとひと鳴きするタークス。
しばしの沈黙。小首をかしげた後、羊皮紙の「●」部分を片方の前足でぎゅうと押し込むようなジェスチャーをする。
■アール To:タークス→ジン
って、もう答え出たの?
はやっ(^^);

■ミァ To:タークス
Σ おお!
タークスちん賢いのでスーー(>▽<)ノシ

しゃがんでタークスの頭を撫でこ撫でこ。当のタークスはきょとんとした顔でミァを見上げるも、抵抗の様子はない。
その同じ頃、ジンが妙に姿勢が良くなっていたのは言うまでもないw
■リナリア To:ALL
あちらのみなさんも、みんな隠し部屋に集まっているみたいです。
私たちも急がなくっちゃ。

■アール To:ALL
そうだね。
一応ひと回りして、他に何もないか確認だけしておこう。

■ミァ To:ALL
んに、ちゃっちゃかりーといきまショー!

4つの本棚の間を抜けて部屋の奥へ行くと、ちょうど入り口から一番遠い部屋の角に、豪華な金色の金具で補強された鉄製の巨大宝箱が置かれているのを見つけた。
いかにも大事なものが厳重に保管されていたといった風情だが……盗賊としての技能を持つ者なら、すぐにあることに気付くことができた。
その宝箱の鍵は、すでに開けられ、蓋がわずかに開いているのだ。
■ミァ To:ALL
おりょ……こりだけ略奪にあってますネー。
んにに? 何が入ってたんでショー?

警戒しながら近づいて箱をしげしげ眺める。
宝箱の外側には、特に気になる点はない。
アールも慎重に近づいて蓋を開け、中身を確認してみるが、やはり空っぽだ。
■アール To:ミァ
んー、俺にはわからないな。

ミァは自分の目線の高さくらいまである宝箱に、ほとんどよじのぼるようにして中を覗き込む。
■ミァ
秘儀、ぐららんアイ!!(☆△☆)カッ

ライトの光に照らされた宝箱の底は、鉄の変色のせいだろうか、汚れていた。
その汚れがあるものの形をうっすらと縁取るようにして残っていることに気づいた。それは、いくつもの輪を連ねた形──鎖の形だった。
■ミァ To:ALL
Σ あーーこりは……。

皆、見てくださいでスヨー。この箱の底。
うっすらだけど鎖の跡が残っているのでスー。
……さっき日記にあった奴っぽいでスネー。

■アール To:ミァ
ジンさんじゃないけど、サイアクの考えってのもあるかもな。
魔法装置は停止せざるをえないか。
これは。



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