絵画の語らい
〜 2 〜
絵画が完全に動きを止めようとしていたその時。
リュントは手首に巻いた薄衣をしげしげと見ながら、
■リュネット To:ミァ
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これって確かピクシーの皆さんにもらったものよね〜ミァさん?
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声はわざとらしいくらい大きく
■ミァ To:リュネット
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・・・・・・・・Σ(=△=)
ええっと、ああうん、そうでスヨーっ。
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リュネットの迫力にたじたじ。
■リュネット To:アストーカシャ
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確かピクシーの皆さんはあなたの味方なんですよね?
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■絵画のアストーカシャ To:リュネット
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(未知なる言語)
わらわはピクシーたちに会ったことは無い。アバランが交流を深めると言っておったのじゃ。
お前はなぜそのようなことを言う?
わらわにピクシーの衣とやらを見せつけ、脅したいのか……
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もはやリュネットの言い分を信用していない様子で、哀しみの混じった声でそう言うと、元の静止した表情へと変化し……
■ミァ To:絵画あすとー
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アストーカシャ! 消える前にミーの質問に答えなサーーイ。
あんたさんは森を、森の仲間を大事と言う。
その一方でアバランらぶで信用してると言う。
片方しか選べないとしたら、あんたさんはどちらを選ぶでスカー?
そんなことはありえないなんて選択肢は無しでスヨー。
あんたさんが「真に大切に思う存在は何か」とミーは聞いているのでスー。
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びしっ、と人差し指でアストーカシャをさしながら、少し真面目な顔をして言う。
■リュネット To:ミァ
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ミァさん(微笑)
今の質問はなかなか良い質問ですよ。
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■ミァ To:リュネット
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…リューちゃんにそー言われるのはなんか嬉しくないのでスー(=x=)
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■絵画のアストーカシャ To:ミァ
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(未知なる言語)
な、なんじゃその質問は。何の為に天秤にかけろというのか!?……
………そんなの、そんなの、森に決まっておろうが。
……アバランは、森を守りたいというわらわの思いを認めてくれた、ただひとりの人……。嬉しかったんじゃ。今まで誰も、わらわの思いを受け止めてくれる人はいなかったのじゃ。だ、だからわらわは……。
ら、らぶとか下世話な言葉を使うでない!
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消えかかっていたアストーカシャの表情が、再び生き生きとピンク色に輝き出す。
そんなアストーカシャの姿に、ミァの目はきらんと光った。
にんまりと笑んで、
■ミァ To:絵画あすとー
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にっしっし。元気になってきたじゃーないでスカー、アスとーっち。
ミーの作戦勝ちでスネー(Vサイン)
うん、森の方が大事でスカー。やったあ(^▽^)
じゃあミーもあんたさんの思いを受け止めて森を守ろーと思うから、ミーたちのことも、好きになりませんカー?(・▽<)-☆
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勧誘してみた。
■絵画のアストーカシャ To:ミァ
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(未知なる言語)
……本当か? 本当に一緒に森を守ってくれるのか?
じゃが、……いや、でも……
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もじもじと悩んでいる。もしも絵に心があるなら、それが揺れているのが伝わってくる。
■リュネット To:アストーカシャ
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この布なんですけどね、ピクシー達からもらったんですよ。
ピクシー達の村を守ってくれって言いながら。
貴方を脅したいんではなくってよ。
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■絵画のアストーカシャ To:リュネット
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(未知なる言語)
守る? ……何から?
それを信じろと言うのか? わらわはおぬしらが何者で、何をしに来たのかもわからぬのじゃぞ?
しかも、「アバランの仲間ではない」とはっきりと言ったではないか。
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再び不機嫌そうな表情に戻る。
■リュネット To:アストーカシャ
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ちなみに貴方の希望はこの森を侵略する魔術師たちから森を守れればいいのよね?
その「ローダリオンの樹」とか言う塔を壊す事が目的ではなく。
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■絵画のアストーカシャ To:リュネット
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(未知なる言語)
そうじゃ。あの「塔」を破壊できれば破壊したいところじゃが、強力な魔法の防御壁で守られていて手出しができぬからな。
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■リュネット To:アストーカシャ
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目的は分からなくって?
ピクシー達が村を守ってとわたくし達に頼んだのは、森を守ってと言っているのと同じ事ではない?
例え、貴方の愛しのアバランと私たちが仲間ではなくっても、森を守ろうとするものは貴方の敵なのかしら?
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■絵画のアストーカシャ To:リュネット&ミァ
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(未知なる言語)
ならば……おぬしも、わらわの思いを受け止めてくれるのか?
しかし、わらわのやり方……動物たちとともに戦うことには、反対なんじゃろう?
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年相応の、幼さの残る不安げな瞳で、ふたりを見ている。
■ミァ To:絵画あすとー
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別に動物たちを無理に従えなくても、森を守ることは出来るでショー?
ミーたちは、ミーたちなりのやり方で、あんたさんの思いを受け止めて行動しまスー(^▽^)ノ
そーゆうのは駄目でスカー?
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■絵画のアストーカシャ To:リュネット&ミァ
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(未知なる言語)
……総力戦以外の方法で、奴等に対抗できるのか、わらわにはわからぬ。
じゃが、おぬしらがそう言うなら……そ、その、
信じてみる……。
信じて……信じていいんじゃな……?
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期待と不安が入り交じったような、複雑な表情を浮かべている。
■リュネット To:アストーカシャ
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もちろんよ(微笑)
森を守る為に方法は問わないでね。
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今にもハンドシェイク
■絵画のアストーカシャ To:リュネット
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(未知なる言語)
それはどういう意味じゃ?
手段を選ばないということか? わらわのやり方を批判したおぬしがそう言うのか?
……おぬしの言っていることは、さっきから裏がありそうで信用ならん。
そこな少女の仲間と思うて我慢しておったが……
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今度は怒りで顔を紅潮させて、リュネットを睨みつける。
■ミァ To:リュネット
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!!!!!Σ( ̄□ ̄;
りゅ、リューちゃんのおバカーーーーっ。
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アストーカシャに見えないように、つま先でリュネットをがしがし蹴る。
さすがに悪いと思ったのか、よけずに踏まれ続ける。
表情は我慢しているようで無表情に
目だけでm(__)m
■リュネット To:アストーカシャ
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総力戦をする前に侵略を止めるという意味よ。
貴方にとっては森も森の動物達も大切なんじゃなくって?
動物達にも被害を出さないように考えようと思っているのよ。
それはまずいことかしら?
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■絵画のアストーカシャ To:リュネット
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(未知なる言語)
……ならば良かろう。本当にそうしてくれるのならな。
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心からは信頼できていない様子だが、気持ちを落ち着けるかのように一呼吸置いてまた語り始める。
■絵画のアストーカシャ To:リュネット&ミァ
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(未知なる言語)
役に立つかどうかわからぬが、この館にはわらわが集めた魔法のアイテムがそこかしこに仕舞い込んである。
もし使いたいのであれば、使うがよい。どこに何を仕舞ってあったか、多すぎて忘れてしまったがの。
中には罠をかけっぱなしのものもあるから、注意せい……。
ふぅ……久々にしゃべりすぎて、何やら、眠くなってきた……
……他にわらわにできることはないか?
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再び、アストーカシャの動きが鈍り、気配が遠のいていく。
■リュネット To:アストーカシャ
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どんなものが有ったか位はおぼえていらっしゃらない?
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■絵画のアストーカシャ To:リュネット
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(未知なる言語)
例えば、精霊魔法を封じるアイテム……あれは気にくわんので、特に厳重に仕舞ってある……あとは……いろいろじゃ……
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■ミァ To:絵画あすとー
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なりほど…私情入りまくりんぐでスネー(=▽=)b゛
おうけい! んじゃ見つけたらありがたーーく使わせてもらうでスヨー。
情報さんくすなのでスー!
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■絵画のアストーカシャ To:ミァ
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(未知なる言語)
う、うむ。礼には及ばぬ……
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■リュネット To:アストーカシャ
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この館って貴方以外は、アバランしかいないかしら?
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■絵画のアストーカシャ To:リュネット
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(未知なる言語)
リナリアとかいうおなご、それと地下を守る「番人」がおる……
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■ミァ To:絵画あすとー
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番人?? そりってどんなやつなのか知ってまスカー?
守るってゆーことは、地下に何か大事なものがある(・x・)?
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■絵画のアストーカシャ To:ミァ
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(未知なる言語)
わらわの魔法装置が地下にあると言ったではないかっ。
……番人は、「百手巨人」……わらわを決して傷つけない、優しいやつじゃ……
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■ミァ To:絵画あすとー
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Σ はう。……リューちゃんインパクトでうっかりつい(ー▽ー;
番人ってゆっても、アスとーっちの味方側でスカー。ふむ。
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■リュネット To:アストーカシャ
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この館を出入りするのに貴方の了解を取っていると証明出来る物はないかしら?
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■絵画のアストーカシャ To:リュネット
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(未知なる言語)
わらわの名を出すがよい。
「深緑の魔女」ユズリーフ=アストーカシャ……
わらわが名を明かしたのが何よりの証拠……
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■ミァ To:絵画あすとー
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あ、あ、あと最後に!
ミーたちが森を守ったら、あんたさんを呼びつけますからネー。
この絵の前まで報告しにはこれないかもだけど、ちゃんと大声で呼ぶから顔出ししやがれーでスヨー(`・x・´)b
それまではせーぜー、ぐーすかぴーと絵の中で寝て、体力回復するがいーでスー。
また会おうでスヨー、アスとーっち(^▽^)
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■絵画のアストーカシャ To:ミァ
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(未知なる言語)
ぐ、ぐーすかぴーなどと、げひんな寝息をわらわが立てるわけなかろうがっ。
し、しつれいな……しつれ……ふわぁ……(欠伸)
……もう限界じゃ。寝る……
うむ。わらわの名……呼んで……また会えたら……いいな……ともだち…………
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絵画のアストーカシャは、その言葉を最後に動かなくなった。
表情は、最初に見た悪戯っぽい無邪気な笑顔ではなく──やや不安げで、未来を恐れるかのような、物憂げなものへと変わっていた。
■ミァ To:絵画あすとー
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ながーい時を生きてるんだったら、たまには違うことやるのも刺激ですのニー(=▽=)けっけ
んに、おやすみでスヨー。
後はミーたちにまっかせなさいでスー!(^▽^)
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そんな不安表情の絵画に向けて、ミァは笑顔でどんと胸を叩いた。
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