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SW-PBM Scenario#158
銀のしおり

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旧友は突然に



  酒場「疾風の乙女亭」

リュントは、ギルドで情報収集をするべく(あるいは単に顔を出したかっただけか)、ギルドの連絡所に向かった。
表向き酒場を装った連絡所は複数あるが、ここもそのひとつだ。
「常闇通り」からほど近い一角に立つ古めかしい建物。
「疾風の乙女亭」は、アンティークな雰囲気の家具とファンシーな置き物で装飾された、ロマンチックな酒場だった。
しかし、その客層のほとんどがギルド員で、今日もひそかに情報がやりとりされているのだ。
リュントが勢い良く扉を開けると、カランカラン♪と良い音が店内に響く。
薄暗い店内には、他に客はいないようだった。
■ビヨンド To:リュント
いらっしゃい〜♪ お酒ですか? 食事ですか?
それともビヨンドが歌う歌ですか?

にこにことリュントに話し掛けてきたのは、ふりふりの純白のエプロンドレスを身につけ、巨大なギターを背中に背負ったグラスランナーの女の子だった。

カウンターにはスキンヘッドの大男が無言で佇んでいる。逞しく隆起した上半身の筋肉は、彼を熟練の格闘家か戦士であることを想像させたが、あきらかにサイズの合っていないぴちぴちのエプロンと、正面に刺繍されたヒヨコのアップリケが、その重厚な雰囲気をぶち壊しにしていた。
■リュント To:ビヨンド
あのハゲ頭はネタか?(笑)
取り敢えず、エールをくれ。
あと、つまみになりそうなネタもな。
今日は誰がいる?

■ビヨンド To:大男>リュント
は〜い、エールひとつ〜♪

でもおっちゃん、ハゲどたまなんて言っちゃダメ〜。
あの子あれでも、傷つきやすいんだから〜。

ビヨンドのセリフが言い終わらないうちに、カウンターから地響きかと思われるほどの重厚な足音がずんずんリュントの方へ近づいてきて、近距離で止まった。
そしてリュントの目の前のテーブルに、無言でエールのジョッキを叩き付けるようにして置く。
■マッチョな店員 To:リュント
…………ネタって、言うな。

心なしかうっすらと涙目になっている気がした。
■リュント To:マッチョな店員
わりぃわりぃ!
ネタじゃないよな。
この店の名物ってとこだな(笑)

■マッチョな店員 To:リュント
…………。

男は 無言で去って行った。
■ビヨンド To:リュント
え〜と、ネタは各種取りそろえてますよ〜?
今このお店にいるのは、ビヨンドと、ヒヨコエプロンのロヤンだけだよ?
チーズケーキ奢ってくれたら、ビヨンドが何でも喋るよ〜♪
たっくさん奢ってくれたら、たっくさん喋るよ〜♪

にこにことテーブルに立てかけてあるメニューを指し示す。
「チーズケーキ 1ピース 50ガメル」
とあった。
■リュント To:ビヨンド
チーズケーキはベイクド?レア??
それによって頼む数が変わるんだけど??

実は好きな物だったとか?
■ビヨンド To:リュント
どっちもあるよ〜。
おっちゃんはどっちが好き〜?
ビヨンドは、焼いてあるのが好き〜♪

キラキラと期待のまなざし(笑)
■リュント To:ビヨンド
もちろん、俺は生の方だろう〜?
3つばかしくれ。
焼いてあんのは1つだけ頂戴。

懐から金貨を4枚ほど。
■ビヨンド To:リュント
え〜!! 焼いてあるのがいいって言ったのに〜。
50ガメルじゃ、ビヨンド、たいしたこと言えないよ〜?

ぷうっと頬を膨らませて抗議しつつも、マッチョ店員(=ロヤン)が運んできたベイクドチーズケーキをさっそくパク付き始める。
リュントの前にはレアチーズケーキ。
果肉たっぷりのベリーソースがかかっていて美味しそうだ。
■ロヤン To:リュント
…………残すなよ。

■リュント To:マッチョな店員
これはもしかしてお前が作ったのか?
出された物を残した事はないぞ!

■ロヤン To:リュント
……もしかしなくても、俺の、手作りだ。
お前は、甘いもの好きには、見えない。
だから、心配。

ものすごく不安そうな目。
■リュント To:ロヤン
お前ってなかなか器用なんだな〜
見た目美味そうだぞ?(笑)
俺は酒飲みだけど、甘いもんも大好きだから見て無くても残さないよ。

ロヤンは無言で頷いた。その目には感激のあまり涙が光っていた……。
■ビヨンド To:リュント
それで、おっちゃんは何が聞きたいの〜?

■リュント To:ビヨンド
その前に、おっちゃんって言うな(笑)
俺が聞きたいのは最近のジャックナイフの動向かな?

■ビヨンド To:リュント
え〜!! ジャックナイフのことを聞きたいのに、1ピースしか奢ってくれないの〜!!
おっちゃん、けち。

ベイクドチーズケーキは、いつのまにかしっかりと平らげられていた。
■ビヨンド To:リュント
んじゃ、これだけ教えてあげる〜。
つい最近、ジャックナイフのことをかぎ回ってた奴がいるよ〜。
どんな奴か、知りたい〜?

無言のまま、ロヤンにもうひとつの合図を。
ロヤンは地響きを立てながらカウンターに戻ると、ベイクドチーズケーキを1ホール分お盆に乗せ、颯爽と戻ってきた。
そしてそのうちの1ピースをビヨンドの前に置く。
■ビヨンド To:リュント
……(もぐもぐ)……えっとね、そいつの特徴は……
ハーフエルフの男。
目つきが悪い。
黒髪で瞳の色も黒。でもあの髪の色は染めてると思う。
肌は白くて声は低い。
おっちゃんよりちょっと背が低くてもっと若そう。
耳を隠すためにターバンを巻いていたよ。
……なんか、カトリーっていうギルド員に熱を上げてるって噂だよ。

そしてチーズケーキは合計2ピース分、平らげられた。
■リュント To:ビヨンド
カトリー?それは女か?
まさか、ロヤンみたいな感じじゃないよな?

■ロヤン To:リュント
……どういう意味だ。

■ビヨンド To:リュント
カトリーは女だよ〜? か〜なり気が強いけど、仕事のできる美人さんだよ〜♪

■リュント To:ロヤン&ビヨンド
たま〜に、ロヤンみたいののが大好きって男もいるだろう?(笑)
気が強いね〜
そういや〜うちにもギルド員を追っかけている奴がいたけど、同一人物なのかな〜

追っている奴の特徴をジャックナイフの特徴と勘違いしたらしい(笑)
■リュント To:ビヨンド
他にトラブルを持っているとか、巻き込まれているってのは無いよな〜?

ロヤンにホールごと置けと合図
■ロヤン To:リュント
……。

無言でビヨンドの前にホールを置く。心なしか目がうるうるしている……
■リュント To:ビヨンド
残すと、ロヤンが泣いちゃうからな(笑)
吐くまで話してもらおうか(笑)

■ビヨンド To:リュント
やたっ♪ そうこなくっちゃ〜(ひょいぱくひょいぱく)

え〜っと、何だっけ? ジャックナイフの動向だっけ?
ジャックナイフは今、厳重にガードされていて誰にも会えないよ。
ちょっとしたトラブルがあって、かなり危険な状況に置かれてるって噂だよ〜。
でもって、それを解決するために数人の冒険者を雇うって噂で、その中のひとりが、幹部候補らしいよ。
どんな奴なのかは、情報収集家のビヨンドさんといえども知らないの〜。
っていうか、極秘だから、それ以上の情報、降りてこないの♪

しゃべりながらもチーズケーキはどんどん減っていき、あっという間に1ホール分が消えていた。
■リュント To:ビヨンド
折角ロヤンが心を込めて作ってくれたんだから、もっと味わって食えよ(苦笑)
んで、幹部候補とやらの情報は掴んでいないのか?
それだけの情報じゃ、1ホール食った分の元は出してないはずだぞ??
俺が持っている情報と変わってねえんじゃ、情報屋を名乗らせねえぞ?

最後の方はちょっと凄みを利かす
■ロヤン To:リュント
……お前、良い奴。

じーんと来ているらしい。
■リュント To:ロヤン
俺に出してくれた生チーズケーキも最高だったぜ(笑)
店でも構えたらどうだ?
パトロンとしてバックアップしてやろうか??
俺が出世したらの話だけど(笑)

■ロヤン To:リュント
……そのときは、よろしく頼む。

ロヤンの瞳が、きらきらしていた。
■リュント To:ロヤン
俺の出世を期待しろよ(笑)

■ビヨンド To:リュント
それ以上の情報を「漏らさないこと」も、情報屋の使命なんだも〜ん。
情報料は、2ピースでかんべんしてあげるよ〜♪ あとは、ビヨンドの自腹♪
おっちゃん、まだまだ精進しなきゃ♪

そのとき、リュントはふいに背後に気配を感じた。
いつのまにか、誰もいなかったはずの店内に、人が潜んでいる気配がする──しかも、自分の真後ろのテーブルの……下だ。
■リュント To:ビヨンド
漏らさない事もね〜
ちなみにこの1ホールはいくらだ?
あと、金貨4枚で足りるか?

ロングスピアを構えて、突撃体制を取る。
■ビヨンド To:リュント
1ホール6ピースだから、300ガメルだよ〜♪
でも、金貨2枚だけ、もらっておくね♪

ビヨンドは笑顔で金貨2枚を指ではじくと、空中で受け取ってエプロンドレスのポケットに入れた。
ちらりとリュントの背後を見てから、相変わらずにこにこしているところをみると、ビヨンドもロヤンも「気配」に気づいているらしい。
■男の声 To:リュント
ま、待った待った!!
店内で槍なんか構えるなって!?
気づいているならそう言えよ〜!!

テーブルの下からもぞもぞと這い出てきたのは、リュントが久しぶりに目にする顔だ。
まだ若かった頃――オランの街で徒党を組んで「ごろつき」をしていた頃の、旧友の内のひとり。
名をエバンスと言い、確か自分より5つほど若く、小柄で、器用ではあったが何しろ線が細く非力だった。
リュントが引退した後もしばらくごろつきをやっていたはずだが、最近ではさすがに落ち着いたのか、ギルド内で連絡員の真似事をしているという噂だった。
■リュント To:エバンス
俺を背後から近寄るといつも殴られていた事を忘れたとは言わせないぞ(笑)
でお前は誰だ??(笑)

■エバンス To:リュント
そこまで言って忘れたふりかよ!
久しぶりだな〜セールス。
ずいぶん腕を上げて、上からも目を付けられてるって噂だけど本当かよ?
俺なんて戦いの技術はぜんぜんだから、小回りばっかり効くくようになっちゃってるってのにさ〜。

昔と変わらない、人なつっこい笑顔で話しかけてくる。
ちなみに、「せーるす」と呼ぶのは昔からの癖で、もちろんわざとである(笑)
ロングスピアを更にきつく握り今にも突撃しそうな構え(笑)
■リュント To:エバンス
俺をセールスって呼ぶな!俺はセルースだったんだ!!

今は違うと言いたいのだろう
■エバンス To:リュント
あははは、その反応も懐かしいな〜!

嬉しそうだ。
■リュント To:エバンス
普通に懐かしみたいのなら、そのわざとらしい間違いは止めろ!

人差し指でビシッっと
■エバンス To:リュント>ロヤン
だって条件反射みたいなもんなんだよ(笑)

ほんとに懐かしいな〜。昔の仲間とは今でも会ってるのか?
お前ってば血の気が多くて、やたらとケンカふっかけたりして大変だったよな!

あ、俺にもエール追加ね。

そしてさりげなく横目でビヨンドに目配せをすると、ギルドの符丁で「ふたりだけで話したい」と送っていた。
それを見て、ビヨンドとロヤンはOKと符丁を送り返すと、さっさと席を外した。
■リュント To:エバンス
この頃はぜ〜んぜん会ってないな。
つか、元の家が有った周辺には全く寄ってないからな。
会いたくても、広いオランじゃなかなか会えないだろうし。
お前もギルドに入ったのか?
先輩を敬え(笑)

妙なところで体育会系?(笑)
■エバンス To:リュント
な〜にが先輩だよ! 俺たち年下にばっかり尻拭いさせてたじゃんか!?
そいやもう30超えたんだろ? もちろん結婚くらいしてるんだよな〜?

にやにやしながら、運ばれてきたエールを手にする。
そして、乾杯しようと差し出してくる。
レアチーズケーキが載っていた今は空の皿で乾杯に応じる(笑)
■エバンス To:リュント
このやろ〜(笑)

■リュント To:エバンス
いまや俺も子持ちだからな〜
家族を養う為にもしっかりと働かないといけなくなってな〜

空の皿を片手に愚痴りモード
■エバンス To:リュント
そっか、お前もそうなのか〜。
俺もさ、こないだやっと息子が生まれたばかりでさ〜
と言ってももう1歳とちょっとなんだけどさ〜、あちこち歩き回って危なっかしいったらなくてな〜
遊んであげないと寝てくれないしな〜(でれでれ)

真性親バカモード
■リュント To:エバンス
な・なに!?
お前はもう子供も居るのか!?!?

自分も子持ちと言った事はすでに忘れ掛けている(笑)
■エバンス To:リュント
やっぱり口からでまかせか!(笑)
お前ってば冗談のパターンが毎回同じだからな〜
そろそろ新しい芸を考えないとスカウトも来ないぞ?

エールを片手に哀れっぽい視線。
■リュント To:エバンス
なに!?
スカウトも来ないって!!
それは由々しき問題だから、要検討と言う事で、前向きに考えよう。

何やら、変な言い回し
■エバンス To:リュント
……ところでさ、セールス。
アバランのこと覚えてるか?
ほら、お前と同じくらいの腕っ節の強さで頭も回って、歳も同じくらいで。
同じように精霊魔法が使えて、そのせいかやたらお前と張り合ってて。
同じような時期に冒険者になって「コソドロ」を引退した奴。

エバンスは、ビヨンドとロヤンがこちらに意識を向けていないことを確認してから、声を潜めて話し出した。
■リュント To:エバンス
あ〜〜、まるで俺の影のような存在だった奴な〜
俺が副リーダーの時にも、俺の方がもっと上手くグループを仕切れるとか言って大失敗したり、
おまけにリーダーの女に手を出しそうになったり、衛兵に連れて行かれそうになって、
グループみんなで助けてやったりしたあのアバランだろう?忘れたくても、あんなおっちょこちょいを忘れらんないよ(苦笑)

リュントよりも更に輪を掛けたおっちょこちょいがいたらしい(笑)
■エバンス To:リュント
そうそう! そのアバランだよ。
でもさ、最近妙な噂を聞いたんだ。
あいつさ、ダンジョン攻略が好きで、あちこちの遺跡に手を出しては、珍しいアイテムの扱いに失敗して大けがしたりっていうおっちょこちょいを繰り返してたらしいんだけど。

つい最近まで北の方を旅していて、戻ってきてから様子がおかしいらしいんだ。
何だか急に精霊魔法の腕が上がったとか……まぁ、それは修行したんだろうからいいんだけど、妙に人との接触を避けてみたり、以前ほどおっちょこちょいをしなくなった、とかさ。
前者はともかく、後者はかなりおかしいよな〜。
だってあのアバランだぜ?

いぶかしげに眉をひそめつつ、リュントに問いかけてくる。
■リュント To:エバンス
しきりに用も無いのに人にちょっかいを出していた奴が接触を避けてる〜〜?
なんかに取り付かれてるんじゃねえか?

■エバンス To:リュント
取り憑かれてる……幽霊とかにか?
でも、そんなら街中で、ましてや冒険者の店に出入りしてたらすぐ、不死の精霊力でバレるだろ〜?

まぁ、単純に「オトナになった」ってだけかもしれないけどな。
本気で惚れた女ができて落ち着いたとかさ。
俺がそんな感じだったし(笑)

再びのろけモード。
■リュント To:エバンス
「オトナになった」って言ったってそんなに簡単に変われるもんじゃないぞ?
俺が良い例だろ?(笑)
そんな風に人が変わったように出来る魔法とか、体を乗っ取るモンスターとか、他人を操るアイテムがあるらしいぞ?
実際は様子を見てみて、専門家に聞かないと分からないけどな〜
でも、人が変わったって、所詮俺の相手にはならないけどな(笑)

■エバンス To:リュント
セールスが良い例なのは、すっごく良くわかるんだけどさ(笑)

まぁ、そうだよなぁ、俺も実際会ってみたわけじゃないし。
噂に尾ひれがつくことなんて良くあることだしな〜
ま、お前もさ、もしアバランに会うことがあったら、近況でも聞いてみてくれよ!
俺も会えたら、セールスがまた無駄に筋肉をつけてたって話、しとくからさ!

若い頃よりもひとまわり逞しく見えるその肩を、ぽんぽんと叩く。
■リュント To:エバンス
おう!
俺も会ったらエバンスがお前よりも落ち着いて、妻子持ちにまでなっているぞって言っとくよ(笑)

■エバンス To:リュント
ついでに結婚&出産祝いもよろしくってな!(笑)

そんじゃ、俺はもう帰るかな〜
嫁さんと息子が待ってるからな!
あ、俺がもっと出世したら、情報屋としてひいきにしてね、よろしくね。

■リュント To:エバンス
おう!家族を大切にしろよ(笑)
俺が幹部になれたら、俺の専属としてこき使ってやるから、期待しろよ(笑)

片手を突き上げてお見送り
エバンスは、「そいつは御免だ」とでも言いたげな苦笑を浮かべつつ、去って行った。
店内に再び静寂が戻るが……
■リュント To:独り言
祝いを催促しておきながら、エール代を置いていかねえじゃねえか(苦笑)

テーブルにエバンス分のエール代を置いておく
■ロヤン To:リュント
……もうすぐ、閉店。
その前に、お前と勝負、したい。

やたら嬉しげに頬を上気させたロヤンが近づいてきた。
先ほどの筋肉話だけ聞こえていたのか、上腕二頭筋をゆっくりと隆起させながら腕相撲のポーズをとってくる。
■リュント To:ロヤン
明日からケーキ作りが出来なくなってもいいのか?
よし、受けて立つぞ!

立ち上がって、高品質バッソを引き抜く
■ロヤン To:リュント
お前の行動、意味不明。
俺は、素手での勝負、望んでいる。

手をわきわきと動かしながら、冷静な突っ込みを入れる。
■リュント To:ロヤン
俺と握力勝負か?(笑)
それなら腕相撲にすっか。

テーブルの上に有った物を片付けて早速用意
■リュント To:ロヤン
いつでもいらっしゃい(笑)

リュントも腕をわきわき(笑)
■ロヤン To:ビヨンド
……レフェリーを頼む。

■ビヨンド To:ロヤン&リュント
おっけ〜♪ じゃあいくよ〜。
レディー…………・ゴー!

かけ声とともにテーブルが軋み、人間の平均を遥かに無視した筋力同士のぶつかり合いが始まった。
肩、そして腕から湯気が出ているかと思うほどの激しい駆け引き。
がっちり組み合わされた豪腕と豪腕は、小刻みに揺れながら、それでも片方へと僅かずつ傾いて行き──
■ロヤン To:リュント
ぐおぉっ!?

ハンマーで叩いたかのような派手な音を立てて、ロヤンの右手がテーブルに叩き付けられた。
■ビヨンド To:ロヤン&リュント
す、すご〜。ロヤンを倒しちゃうなんて〜。

■ロヤン To:リュント
……負けた。お前、幸運の神に、愛されている……。

がっくりと肩を落とすロヤンだが……その目には充実した戦いへの喜びがあふれていた……。
■リュント To:ロヤン
お前もなかなかだったぞ(笑)
もっと鍛錬を積めば、もっといい勝負が出来るってもんだ。
次に期待してっからな(笑)

何故かロヤンに対しては常に優しい(笑)
実はリュントはそっちの気があったり?
■ビヨンド To:リュント
おっちゃん、なんか、気持ち悪い。(--;

■リュント To:ビヨンド
俺はれっきとした女好きだ!
ロヤンが俺を慕ってくるからつい、優しくなっちまうだけだ!!

■ロヤン To:リュント
……俺たち、戦友。
また、勝負しよう。

背中に夕焼けを背負っているくらいの勢い。
■リュント To:ロヤン
おう!今度は期待しているから、しっかりと精進しろよ!
ケーキ作りも怠けんなよ(笑)

夕日に向かって走り出しそう(笑)
そしてリュントは、すっかり月が見える時間になってようやく、「疾風の乙女亭」を後にした。


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