闇からのお呼び出し
〜 1 〜
おやじがパーティの顔ぶれをのぞきに来てから、さらにしばらく経った後。
慎重に階段を上ってくる足音が聞こえ、またも同じ声が冒険者たちに呼びかけた。
おやじはたっぷりの料理を乗せたお盆を音も立てずにテーブルに置き、手際よく小皿やグラス類を並べていく。
注文通りの品々(主に肉の塊)が美味しそうな匂いで部屋を満たした。
■ミァ To:料理
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ひゃっほう、おいしそーな料理サマのご登場でスー(>▽<)♪
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■おやじ To:ALL
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お前ら、メシにばっかり気をとられて依頼書をまったく確認していないようだが…
もう仕事は残ってないぞ。
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■ミァ To:おやじ
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ΣΣ えええっ!?
そんなっ、他のパーティーは御飯前に依頼ゲットに走ったってゆーんでスカー!
・・・・・・やるでスネー・・・。
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■アリス To:おやじ
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ええっ、またなの〜?
さっきちらっと見た時は、まだ3つか4つ残ってたのに。
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2度も連続で依頼を受け損ねた事に、少々ショックを受けたらしい。
■おやじ To:ミァ&アリス
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仕事よりもメシに飢えているのは、お前らくらいなもんだぞ(笑)
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■ミァ To:おやじ
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ですヨー、でスヨー!o(>x<)o
この御飯で力をいーーーっぱいつけるんじゃないでスカー!
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■おやじ To:アリス&ミァ
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わかった、わかった(笑)
たっぷり食って、たっぷり稼いでくれ、な?
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両手でアリスとミァの頭をかいぐりかいぐり。
■ヒノキ To:アリス&ミァ>おやじ
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それどころじゃねぇだろがっ。
マスター待てよ、話が違うだろっ。
ここに来りゃ楽でオイシイ仕事がゴロゴロしてるって聞いたから、私はわざわざ来たんだぜ?
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どこで聞いてきたんだか(笑)
■おやじ To:ヒノキ
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……ヒノキ。知ってるか?
「楽」で「オイシイ」仕事ってのは、かならず「裏」があるという冒険の摂理を。
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何か教え諭すような表情で。
■ヒノキ To:おやじ
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裏なんてモンはあって当然なんだろ?
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至極真面目に。
■おやじ To:ヒノキ
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……そうとも言うがな。
お前、新米のくせに何でそんなこと知ってるんだ。
一体どんな青春時代を送ってきたんだ……?
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ヒノキを心配そうに見る(笑)
■アール To:おやじ
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大丈夫ですよ。いざとなればリュントがギルドから仕事持ってくるから。
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メンバーのほとんどがギルド員なのだから、ありえなくはない。
■おやじ To:アール
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……いや、そんなことになったら冒険者の店は仲介料が取れなくて困るんだが……
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■ミァ To:おやじ
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その分料理代で稼いでるからいーじゃないでスカー(=▽=)ノ゛
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■おやじ To:ミァ
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ミァ、お前がいない間……うちは……うちの売り上げと食材の回転率は……かなりのダメージを受けてだな……
いや、まぁその話は今は良い。
……そういえば、お前が「ひみつの大食い大会」に行ってる間、来客があったんだが……まぁ、その話も後でいいか。
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ちょっと、口元がほころんでいるおやじ。
■ミァ To:おやじ
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んに? 誰が来たんですかネー?(きょとん)
後じゃなくて今話してくれて構いませんのニーーィ。
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■リュント To:おやじ
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もったいぶらずに教えてくれよ。
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■おやじ To:ミァ&リュント
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ああ、ノールってグラスランナーだよ。
ミァに用事があるみたいだったが、いないと分かったらさっさと出て行ったぞ。
「真っ赤な太いワイヤーで結ばれてるから大丈夫だ」とさ?
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にやにやしながらミァを見てるおやじ(笑)
■ミァ To:おやじ
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ほへ? ノールんこっちまで来てたでスカー。
用事ってなんでしょーネー(’’)?
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実にあっさり反応。
■おやじ To:ミァ
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………………ノールはお前のことを「ふぃあんせ」とか言ってたんだが……。
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■ミァ To:おやじ
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んに? ふわふわ肉まんってゆーのを食べる約束はしたですけど、そりだけでスヨー?(首かっくり)
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■おやじ To:ミァ
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……そ、そうか。グラスランナーってのは婚約期間中も淡白なんだな……
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■リュント To:ミァ
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あいつはまだそんな事言っていたのか(笑)
ほんとは師匠である俺を訪ねに来たんじゃねえか?
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■ミァ To:リュント
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とか言っちゃってリューちゃん、師匠面がしたいだけでショー(=▽=)
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■リュント To:ミァ
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師匠面じゃない!
ほんとに師匠なんだ!!(笑)
可愛い弟子の成長した姿を見ておかないうちには死んでも死にきれん……
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■ミァ To:リュント
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成る程なりほど。
そして師匠を越えてゆく弟子の姿を目に納めてからばたんきゅーなんでスネー(うんうん)
でもリューちゃんの場合、乗り越えられるとゆーよりも、一緒に悪ノリで騒ぐ方がらしいですケドー(^▽^)
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■リュント To:ミァ
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まるで俺がいつも悪乗りをしているみたいな言い方じゃねえか!?
いつもって訳じゃないんだぞ?
たまには真面目に考えたり、悩み事が有ったりもするもんだ(笑)
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■ミァ To:リュント
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にはははは、そうでスネー。
リューちゃんも、もういい年ですシー(うんうん)
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■リュント To:ミァ
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年って言うな(笑)
分相応に考える必要が出たと言ってくれ(笑)
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■リュント To:ALL
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仕事がなきゃここで仕事すりゃいいんだよ(笑)
俺も前にここでバイトをしてたからな、一日だけ(笑)
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■ヒノキ To:ALL
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仕事を紹介するためにこの店があるんだろが……。
職務怠慢って言わねーか、それ?
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■リュント To:ヒノキ
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俺らとしちゃ、仕事して金が入れば文句ねえだろう?
まさか、好奇心と欲求不満解消の為に冒険者をやっているなんて言わないよな?
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■ヒノキ To:リュント
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言うよ?
好奇心と欲求不満の解消に冒険者やってんだけど。
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ついでに言うなら、父親への当て付けに。
■ミァ To:リュント
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リューちゃん、ミーも同じくー(・▽・)ノ
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突っ込む気力が無くなり掛けているのかも(笑)
■アール To:リュント
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なんか勘違いしてるようだが、知的好奇心ってのもあるんだぜ。
他のはどうだか知らんが、俺とジンさんにはそーいう理由もあるって事。
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■リュント To:アール
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俺は生活の為だけどな。
意外と現実的なもんで。
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■おやじ To:ALL
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…まぁ、お前らの仕事に対する熱意やモチベーションは置いといてだな。
そのかわり、「お前らにしかできない仕事」が残っているようだがな。
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おやじはポケットから丸めた羊皮紙を取り出すと、テーブルの上に広げて置いた。
そこに書かれていたのは、次のような文字だ。
夜が明けたなら
七風の扉を開け訪れよ
ジャックナイフ
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羊皮紙は上等のものだったが、筆跡は妙に角張っていて、読みづらかった。
まるで筆跡を意図的に隠そうとしたかのようだ。
■アリス To:おやじ
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なぁにこれ? なぞなぞかなにか?
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■おやじ To:リュント&ALL
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実は、あれはいつだったか……しばらく前に、シーフギルドからうちに使いが来てな。
「ジャックナイフという署名で依頼が出されたら、リュントという名の冒険者に渡して欲しい」と言われていたんだよ。
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ここでおやじは反応を見るかのように、一同の顔を見回した。
■リュント To:ALL
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ついに俺もここまで成長したか!?
ギルドから名指しで依頼が来るなんて!!
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感激しすぎて、周りが見えなくなる(笑)
■ミァ To:リュント
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うっわあ、リューちゃんにご指名だなんて……あっやしい。
リューちゃん、ギルドで何かしましたカー?(じぃ)
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■リュント To:ミァ
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そりゃもちろんアプローチは色々としているさ!
なんてったって俺の目標はギルドの幹部なんだから!!
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■ミァ To:リュント
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はいはいでスヨー。
でもリューちゃんには幹部ってゆー貫禄いめぇじが、どうも無い気がするんですけドネー(=▽=)
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■リュント To:ミァ
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よく、言うだろう?
立場変われば人変わるって(笑)
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■ヒノキ To:おやじ
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……報酬も何も書いてねーじゃねぇか。
そもそも【七風】ってなんだよ、ナンかの謎解きか?
これ、ホントに仕事なんだろうな?
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とてもではないが『依頼書』には見えないその文句に疑りの目を向ける。
■おやじ To:ヒノキ
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まぁ、俺も最初はいたずらかと思ったんだがな。おかみの。
少なくとも、シーフギルドからの直々のお達しだってことだけは確かだ。
お前、ジャックナイフって名に心当たりはないのかい?
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■ヒノキ To:おやじ
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私は、ジャックナイフより普通のナイフのが使いやすくて好きだけどな。
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誰もンな事は聞いてない。
■おやじ To:ヒノキ
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……素直に知らないと言えないのか。
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素直じゃないですから。
■アール To:ヒノキ
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まだ駆け出しのあなたに分かるわけないじゃないですか。
と、いってもリュントが名指しで依頼されてるんだから、おやじさんに聞くより、そっちに聞いた方がいいと思いますよ。
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■おやじ To:アール&ALL
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まぁ待て。使いにやってきたギルド員は、「リュントと、その仲間たち」あてのメッセージだと言っていたんだ。ある程度の人数が揃った、冒険者のパーティあてということだな。
それから、「この内容を見て理解できないようでは、こちらの見立て違いだから忘れて良い」……とも言っていたな。
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そう言ってもう一度、ジンを除くシーフ連の顔を見回す(笑)
技能持ちではあるが、自覚は全く無いらしい。
■ヒノキ To:ALL
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ケッ、悪かったな。人間何でも知ってるワケじゃねんだよ。
宛て名はオッサンなんだろ? なら、オッサンが知ってれば済む話じゃん。
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■ミァ To:ALL
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リューちゃんじゃなくても、ミーがばっちりしっかり知ってるでスヨー(えへん)
ジャックナイフって、ギルドの幹部さんの名前でショー?
七風だって……
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そこで言葉を止めて、おやじを見る。
■ミァ To:おやじ
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てゆーかおやじぃの前でこゆギルドなお話しちゃってへーきでスー?
冒険者のおやじぃならいいんですかネー。
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幹部名はともかく、情報屋の名前はあまりおおっぴらにしない方が良かろうとの配慮らしい。
■おやじ To:ミァ&ALL
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お前も、そんなことにまで気が回るようになったか(笑)
安心していいぞ、例のギルドの使いから「文面の意味を店主殿は知っておくべき」と言われているからな。
俺だってお前たちをわけの分からない闇に放り込みたくはない。
行き先すらも知らないままでは、無事な帰りを……どっちの方角に祈ったら良いかわからないしな。
……まぁ、お前たちなら、と……あんまり心配してないんだが。
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そう言いながらも、ちょっぴり心配そうだ。
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