SW-PBM Scenario #157

#157 衛視の心得

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アダマス商会本部
ダウンズは、カロンとカラレナの二人を連れて誰もいないアダマス商会本部の中に入った。
自分の席から鍵箱の鍵を持ってくると、鍵箱を開けて二人に言った。
■ダウンズ To:ALL
さて……、何処から捜すかい?

変装をせずいつもの格好で来ていたカラレナは、カロンの方を見る。
■カラレナ To:カロン
昼間見て怪しそうだったのは、「金庫室」と「会長室」……ですね。

■カロン To:カラレナ>ダウンズ
そうだね、金庫室より会長室の方が出入りがすくなそうだけど……。
ダウンズさん、金庫室に入れる人ってどのくらい人数がいるんですかね?

■ダウンズ To:カロン
商会長のアダマス、番頭達、出納長くらいだね。
単独で入れるのは全部で10人も居ないはず。
この鍵も昼間は管理人が居るから、簡単に貸し出されないんだ。

■カラレナ To:カロン
とりあえず、金庫室から調べてみましょうか?

■カロン To:カラレナ
了解、俺はどっちからでもいいからそっちから調べよう。

そう返事を返すと二人を伴い金庫室の扉の前へと向かっていく。
ダウンズは鍵箱から持ち出した鍵で金庫室の扉を開けた。
部屋の中は、正面に大きめの金庫が一つあり、金庫がある以外の壁は、鍵の掛かるタイプの書類棚が並んでいる。
■カラレナ To:ALL
ダウンズさん、この金庫と書類棚の鍵は……無いですよね?

■ダウンズ To:カラレナ
書類棚の鍵は……ほら、ここの壁に付いているよ。
でも、金庫の鍵は出納長と番頭、会長しか持ってないな。
冒険者なら、鍵開けとか出来るんじゃないのかい?

カラレナとダウンズが話している間、部屋を注意深く眺めていたカロンは、金庫とその横の棚の間の壁に不審な切れ目があることに気付いた。
どうやら棚らしき物が隠されている様だ。
■カロン To:ALL
あれって……。二人とも、ここの壁に隠し棚があるみたいだよ。

そう声をかけつつ念の為壁に罠などがないかどうか調べ始める。
罠などは特に見つからなかった。
どうやら木の壁の一部が扉のように開く様だ。
開けてみると、中には他の棚みたいな扉があった。
その扉にはどうやら鍵が掛かっている様だ。
■カラレナ To:カロン
こんなところに……。

■カロン To:カナレナ>ALL
あからさまに怪しいよね?
鍵のほうはと……このぐらいの鍵なら開けられると思うけど……。

カロンはシーフ用ツールから素早く道具を取り出すと扉の鍵を開けようと試みる。
鍵は難なく開いた。
棚の中には、2,3冊の帳簿らしき物が入っていた。
■カロン To:ALL
……これが例の帳簿なのかな?
二人ともまずこの帳簿の確認を手伝ってもらえる。

棚の中の帳簿を手に取り二人にも1冊ずつ帳簿を渡すと中身の確認を始める。
カラレナも受け取った帳簿を調べ始めた。

帳簿には、「宝石研磨代 バリスへ ○○ガメル」
「宝石売り上げ ○○ガメル」「男爵へ謝礼 ○○ガメル」と多数記載されている事が分かった。
帳簿の記載は約半年前から始まっている。
■ダウンズ To:ALL
どうやら……大当たりみたいだね。
これが証拠になるだろう……。

■カラレナ To:ALL
……。
これはファラハさんにお渡ししないといけないですね……。
他には探さなくても大丈夫かな?

■ダウンズ To:ALL
これだけの証拠が揃えば、十分じゃ無いかな?
後は、待ち受け組次第だけれど。

■カロン To:カラレナ>ALL
証拠を渡しちゃえばあとのことはファラハさんに任せるってのも手なんだけどね。
ひとまず、向こうと合流してから帳簿を渡しに行こう。

■カラレナ To:ALL
はい。じゃあ、念のために隠し扉の鍵を元に戻して……いったん出ましょう。
あっちも、うまくいっているといいですね。

■ダウンズ To:ALL
それじゃあ、後は君たちに任せた。
俺は俺で君たちを側面援護出来るよう何とかやっておくさ。
後、明日の朝は仕事に来なくても良いからね。
上手く誤魔化しておくよ。

それじゃあ、俺は鍵とかの後始末をしておくから。

■カラレナ To:ダウンズ>カロン
はい、よろしくお願いします。
それじゃ、カロンさん、行きましょう。


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GM:teshima