「穴掘り達の憩い」亭・酒場 |
日が沈み掛けてきた頃、酒場には夕食を取りに来た鉱夫達で賑わい始めていた。
昼間は暇そうにしていた給仕娘もフル回転中だ。
ゾフィーも高級宿からこちらに顔を出しに来て居るし、メイシアスもファラハが男爵主催の晩餐会に出るために仕事が無くなった為、
今夜のベッドメイクと部屋の掃除をやっただけで後は休みとなった。
そして冒険者達は現在酒場の片隅のテーブルに陣取っている。
■ゾフィー To:ALL |
(小声) ……という状況ですの。 特に指示や新しい情報はないそうです、慎重に動いてほしいということでしたわ。 |
ゾフィーはファラハとの会話や高級宿の様子、宿帳に記載されていた名前など知りえたことをすべて伝えた。
■メイシアス To:ALL |
えと、私はファラハさん専属のメイドさんをやる事になりました/// |
■カラレナ To:ゾフィー |
(メイドさん……いいな〜。やってみたい〜) ありがとうございます。私たちのほうは…… |
こちらも同様に、自分や他の仲間が得た情報と、今後の予定を伝えた。
■ウリディケ To:フーテ、ALL |
慎重にですか。 どうします、フーテさん? あまり遅くの外出で、ファラハさんの御迷惑になるのは危険かも知れないですね。 |
■カロン To:ALL |
たしかに、でも俺達は明日以降は深夜抜け出せるかわからないし。 なにか調べるなら今日の方がいいんじゃない? まあ、なんにせよ目立たないように行動しないといけないけどさ。 |
■ウリディケ To:カロン、ALL |
なるほど……、それもそうね。 実際、どちらかしら? 徘徊を疑われると危険? それとも真相を暴くチャンス? |
■カラレナ To:ウリディケ&フーテ |
ええっと……何をするのかにもよりますよね。 |
■カロン To:カラレナ>ALL |
そこが重要だよね。 真相暴くにしてもある程度当たりをつけて動かないとリスクが大きいような気もするし。 |
■ウリディケ To:ALL |
それは否定しませんが……、 気にしてるのは“深夜徘徊を自警団に咎められる事”自体の危険ですわ。 あとあと動きづらくなるのは、皆さんに御迷惑ですから。 |
■フーテ To:ALL |
ウリディケさん、徘徊って・・・。 じゃあ、まぁ見つかった時の用心に、あれ首から下げてでかけますか、迷子札。 カロンさんの言うとおり、当たりをつけて動かないとリスクが大きいですね。 徘徊の目的は、まさに、その自警団の夜間警備の状況を調べることです。 今晩のところは、ですけどね。 さすがに、まだ、何もかも当たりがついているわけではありませんから。 んー、どこから説明したら良いでしょうね。 |
ちょっと思案、そして、おもむろに。
■フーテ To:ALL |
「木を隠すには森の中」という言葉はご存知ですか? |
■ゾフィー To:フーテ |
ドワーフは、「石を隠すには磊の中」という言い方をいたしますね。 お考えを是非お聞かせくださいな。 |
■ウリディケ To:フーテ |
つまり、宝石の山があるってこと? |
■フーテ To:ウリディケ |
ちなみに、ウリディケさんは、宝石の山があったらどうする気ですか? |
ひそひそ。
■ウリディケ To:フーテ |
神殿に持ち帰る。 |
■フーテ To:ウリディケ |
いや、そうじゃないですから。 |
■ウリディケ To:フーテ |
ちょっと、声が大きいわよ。 お金があったら、貧しい人達に挑戦する切っ掛けを与えられるじゃない。 |
■カロン To:ALL |
話が逸れてるけど町の様子なら俺達が外に出るよりゾフィーさんとメイシアスに帰りついでに確認してもらえばいいんじゃない? メイシアスなら道に迷ったとか言っても信じてもらえそうだし(笑 |
■メイシアス To:ALL |
ほへ? |
■ゾフィー To:ALL |
ではとりあえず、わたくしは宿に帰りがてら街の様子を観察しておくことにいたしましょう。 怪しまれたくはございませんので、あくまで普通に帰る範囲でという話になりますが。 今夜は男爵邸でファラハさん歓迎の晩餐会があるそうですから、普段と状況が違うかもしれませんけれども。 ……で、そろそろ、今出来ることを実行するべき頃合いかと思いましてよ? |
賑わいを増してきた酒場の中を軽く顎で示してみせるゾフィーである。
カラレナは耳をそばだて、店内の会話を可能な限り拾ってみる。
■カラレナ To:ALL |
えっと……誰がどこの商会の方かわかりました。バーレインがあのテーブルで、チェイスが……(ごにょごにょと説明) アダマスの方はいないみたいです。残念……。 あと、あそこに座ってる身なりの良いひと……鉱夫さんじゃ無いですよね? |
一人で飲んでいる男を視線で一瞬だけ示して言う。
■ウリディケ To:カラレナ、ALL |
では、私がお話してきますわ。 |
カラレナは感謝を込めて、ぺこりとお辞儀をした。
ウリディケはカラレナにウインクすると、無け無しのお金でカウンターにワインを1本注文し、仕立ての良い服の男の隣りまで移動して声をかけた。
■ウリディケ To:仕立ての良い服の男 |
こんばんは、珍しいですね。 ご一緒してもよろしかったかしら? |
■仕立ての良い服の男 To:ウリディケ |
ん……。ああ、構わんが。 それにしても、お姉さん見ない顔だね。 仕事か何かでマイレイに来たのかい? |
■ウリディケ To:仕立ての良い服の男 |
いいえ、気ままな布教活動よ。……こう見えてもラーダ司祭なの。 でも、町に来たものの、どうしたら良いのか分からなくって……こうしてふらふらしてる訳なの。 |
ウリディケは注文したワインポトルを受け取ると、準備してもらった2つのワイングラスに注ぎ、一つを仕立ての良い服の男に勧めた。
■ウリディケ To:仕立ての良い服の男 |
貴方こそ、身なりが酒場の雰囲気から浮いてるわよ。 現場監督さん? それとも商人さんかしら。 私の名はウリディケ・フェニール、もしよろしければ名前を教えて頂けないかしら。 |
ウリディケは自分に注いだワインを一口飲むと、仕立ての良い服の男に微笑みかけた。
■仕立ての良い服の男 To:ウリディケ |
いやいや、俺は只のしがない事務員さ。 名前は、ダウンズ・ドマリ。 仕事の憂さを酒で晴らしてるようなつまらん男だよ。 |
■ウリディケ To:ダウンズ |
あら、しがない事務員さんなの。 じゃあ、私はしがない放浪司祭ね。これは私の奢りよ、これで心の洗濯と洒落込みましょうか。 ところで、……気の所為なら、ごめんなさい。 込み入った話かも知れないけど、「仕事の憂さ」だなんて何かあったのかしら? 私はしがなくても司祭さんですから、何でも聞いてあげるわよ。 |
■ダウンズ To:ウリディケ |
いや、ね。俺は身代を潰した馬鹿ボンでな。 これでも、少し前までは商会長だったのよ。 でも、店は潰れて今はアダマスん所に雇われて帳簿付けって訳。 自分の能力の無さってのを反省して、まあ少々鬱々としてる毎日ってとこかな。 済まねえな、見ず知らずのあんたに愚痴っちまってよ。 |
■ウリディケ To:ダウンズ |
なるほど、過去の失敗を洗い出して修行し直してる訳ね、がんばってるわね。 人は、心に「白銀に輝く剣」…譲れない信念を持っているわ。大丈夫よ、今はしがなくても前に進む意志があれば、「銀の剣」で切り開く事が出来るわ。 ……流石に元には戻せないかも知れないけど、人間、力をつけると結構何でもできるわよ。 |
■ダウンズ To:ウリディケ |
ありがとうよ。 まあ……俺が甘かったのかも知らん。 アダマスの奴が簡単に借金に応じてくれたのも俺を嵌め込む為…… って、まあ勘ぐり過ぎか。 それで、「しがない放浪司祭」様は何しにこの街に来たのかな? |
■ウリディケ To:ダウンズ |
言ってなかったみたいね、ごめんなさい。 布教活動よ、貴方みたいに言う相手も無くて困ってる人の為に、話し相手をしにきたのよ。 それも、これで終わりのようですが……。 言ってみれば只の無職ですから、時間は自由ですわ。……何か出来ること探さないと、ですわ。 ところで、込み入った話かも知れないけど、どうして返済できないほどの借金が必要だったの? 新しく事業拡大するつもりだったのかしら? “原因が分かるとすっきりする”ってだけの事ですけど。 |
■ダウンズ To:ウリディケ |
始まりは俺の判断ミス。ちょっとした儲け話に金を注ぎ込んじまった。 最後には、従業員の生活を守るために給料を払うためさ。 一応、これでも責任は取らんと行かなかったからな。 |
■ウリディケ To:ダウンズ |
ちょっとした儲け話ですか……。 そんな、商会長職にある人ですら引っ掛かる「儲け話」なんてあるのね……怖いわ。 引っ掛かかり易いなら是非知っておきたいところです、どんな「儲け話」だったのですか? |
■ダウンズ To:ウリディケ |
いやあ、オランでの先物取引って話だったんだが……。 資金を預けた奴に逃げられた。 恥ずかしい話だが、俺の人を見る目が無かったってことだな。 |
■ウリディケ To:ダウンズ |
なるほど〜。 先物取引って話ですが、貴方の鉱山で取れてた品物なのかしら? |
■ダウンズ To:ウリディケ |
いや、違うよ。 穀物相場、って話だったね。 |
■ウリディケ To:ダウンズ |
そう言えば、今働いてるところでも取れるの? |
■ダウンズ To:ウリディケ |
ん? 何がかな? 鉄鉱石ならどこの商会でも掘ってるよ。 |
しばし話をした後、ウリディケは別れの挨拶を切り出した。
■ウリディケ To:ダウンズ |
ダウンズさん、明日も会えるかしら? 私は、明日もふらふらしてますから。 |
■ダウンズ To:ウリディケ |
俺はいつもここで晩飯を食ってるから、この時間にまたここに来れば多分会えるよ。 ……話に付き合ってくれてありがとう。それじゃあ。 |
カラレナもウリディケを見習って、エールを人数分注文すると、チェイスの鉱夫たちのテーブルへ運んでもらえるように伝える。
■カラレナ To:チェイスの鉱夫 |
こんばんは〜。みなさん、チェイス商会の鉱夫さんたちですよね? ごめんなさい、さっき会話が聞こえちゃったので……。 私、この町でお仕事を探そうと思っているんですけど、よかったら、チェイス商会のこと、教えてもらっても良いですか? |
■チェイスの鉱夫A To:カラレナ |
おおぅ、間違いねえぜ。 ここん所忙しくて、ヤマの働き手が一人でも欲しいのはあるんやけど……、 悪いが姉ちゃんにはヤマの仕事は勤まらんと思うわ。 で、俺達ヤマんことしか分からん。 だから、街にある事務所の方にでも行ってみると良いぜ。 ヤマん中の事務所には関係者以外入れないし、そっちはヤマの管理用で、人員募集の窓口じゃ無いからな。 |
■カラレナ To:チェイスの鉱夫A |
そうなんですか〜。 実は私の兄も仕事を探してるんです。私とは違って、がっちりしてるし、腕っ節もそれなりなんですよ〜。 鉱夫に向いてるかもしれないし、良かったらどんな感じのお仕事なのか教えてもらえませんか? この町って、3つも商会があるみたいだから、どこに勤めるのがいいのかな〜って、迷っちゃうんです。だから、現場の方のご意見って貴重かな〜なんて思って。 |
エールを渡して、自分のグラスを手に持って傾けながら。
■チェイスの鉱夫A To:カラレナ |
俺たちの仕事は、結局ひたすら穴を掘ることさ。 あとは事故を起こさないように気を付けるだけ。 監督ともなると別だけどな。 チェイスさん……というかうちの待遇は可もなく不可もなくって具合だ。 バーレインさんところは、頑張れば結構待遇が良くなるみたいだな。 でも、仕事には厳しいから、もしさぼったりしたらすぐ減俸されるみたいだ。 アダマスさんところは、余り鉱夫の連中とも会わないからよく分からん。 自分ところの飯場にしか行かねえみたいだしな。 取り敢えず、だ。やっぱり厄介になってる身としちゃ、チェイスさん所を推さざるを得んわ。わははは。 |
■カラレナ To:チェイスの鉱夫A |
あはは、そうですよね〜。 そういえば、ここにはアダマスさんのところの方はいらしてないみたいですもんね。 いくらごはんが美味しいからって、いつも同じところじゃ飽きちゃう気がしますけど……。 アダマスさんのところって、なんだか閉鎖的なんですね。 商会長の方針なんでしょうか? |
■チェイスの鉱夫A To:カラレナ |
さあねえ。 でも、安くて美味い飯が食えるならわざわざ外には出ないってのはあり得るんじゃないかな? そんな金持ちばっかりじゃないしな。 |
■カラレナ To:チェイスの鉱夫A |
う〜ん、それもそうですね。 そんなに美味しいなら、私も食べてみたいかも。 …… あっ、長々とおじゃましちゃってすみませんでした。 おかげさまでいろいろとわかったので、兄の職探しの参考にさせていただきますね。 ありがとうございました。明日もお仕事、頑張ってくださいね。 |
カラレナはテーブルの鉱夫たちに丁寧にお辞儀をすると、仲間の元へと戻っていった。
おなじくゾフィーはテーブルを回り込んで、バーレインの鉱夫たちの元に向かった。
エールを振る舞いながら、話しかける。
■ゾフィー To:バーレインの鉱夫達 |
こんばんは、失礼してもよろしいかしら? この街は初めてですので、よろしかったらいろいろ教えていただけないかと思いまして。 わたくし、明日からバーレインの鉄工所でお仕事させていただくことになりましてね。 |
■バーレインの鉱夫A To:ゾフィー |
おお、そうなんか。 俺たちはヤマん中ばっかりだけど、あんた達みたいに物を作ってくれる人が居ねえと、俺たちの仕事の意味は無えしな。 ドワーフさんだから、金物の扱いはお手の物だろ? 期待してるぜ! |
■ゾフィー To:バーレインの鉱夫達 |
いえいえ、危険を冒して掘り出してくれる方々がおられるからこそ、鉄に命を吹き込むことができるのです。 ありがたいことです、毎日おつかれさまです。 ところで、ここのヤマの構造はどうなっているのです? ドワーフの鉱山は、いくつもの入口があって、中も繋がり、効率よく行き来が出来るように作ることが多いのですが、こちらは入口が二つ、それも拝見するとかなり物々しいですわね。 |
■バーレインの鉱夫C(古株) To:ゾフィー |
んー。それなんだけどよ。 この街のヤマは細かく言うと全部で四つあるんだわ。 北側のヤマ二つがバーレインとチェイスのヤマ。 南側のヤマ二つがアダマスと……今は無えが、ドマリのヤマなんよ。 まあ、南側のは全部アダマスのものになっちまったがな。 で、それぞれのヤマで坑道が完結してるんだ。 ドワーフってのは、ヤマに住んでるようなもんだろ? 俺たちは、単に仕事で入ってるだけだから、別に繋げる必要は無いんさ。 まあ、後は商会の縄張りも関係あるだろうがね。 |
■ゾフィー To:バーレインの鉱夫達 |
縄張りですか、いろいろなしがらみがかかわってくると現場は大変ですよね。 しかしひとつのヤマをもっていた商会がなくなるとは、大きな事件があったものですわね。 堀尽くしたというわけでもありますまいに、いったい何がありましたの? |
■バーレインの鉱夫B To:ゾフィー |
大きな声じゃ言えないんだが、ほれ、あそこで飲んでる若い兄ちゃん居る? あいつがドマリの若旦那なんだ。 三代目で見事に身代潰して、今じゃアダマスの事務員をやってる。 アダマスからの借金が返せずに、商会も吸収されちまったしな。 潰れた理由は詳しく知らんが、「資金繰りの悪化」じゃねえかな。 |
■ゾフィー To:バーレインの鉱夫達 |
それはお気の毒に……3代続いた店がなんで借金なんぞをしたのかご存じかしら。 アダマスさんというのも面白い方ね。 商売敵に金を貸したり、身代を潰した後も事務員に雇ったり……なにかこの方にまつわる噂などはございまして? |
■バーレインの鉱夫B To:ゾフィー |
詳しくは分かんねえんだがよ、若旦那の時に投機に失敗したって噂がある。 その穴埋めに借金したらしいってのが、その時流れた噂だわな。 アダマスは今の当主がやり手らしくてな、色々手広くやってる見たいだ。 今の領主とも結構親しいんじゃ無かったかな? |
■ゾフィー To:バーレインの鉱夫B |
投機に失敗した……いったいなんの投機だったのか、耳にされたことはありまして? |
■バーレインの鉱夫B To:ゾフィー |
済まん、俺にはそこまで難しいことは分からん。 所詮体が資本なんでな。役に立てず、本当に済まんわ。 |
■ゾフィー To:バーレインの鉱夫B |
いえいえ、噂というのはいずれにせよ尾鰭がつくものですしね。 ご本人が一番よくご存じでしょう。 |
「若い兄ちゃん」と隣りに腰を下ろした「金髪の少女」にちらりと視線を投げかけながら、静かにに呟くゾフィー。
暖炉の照り返しを受け、その瞳に僅かに菫の色が走って消えた。
■ゾフィー To:バーレインの鉱夫達 |
すこし話題をもどさせていただきますね。 アダマスさんは今の領主と親しいという話のようですけれど、われらがバーレインさんはどうなのかしら。 領主とか、アダマスさんとかあと……チェイスさんでしたっけ、もう一つの商会の方々との関係はどんな感じか耳にされたことはございますか? |
■バーレインの鉱夫D To:ゾフィー |
領主はほんのこの前就任してきた奴だ。確か……ドーリィ男爵だっけか。 でも、就任してからも余り街には顔を出さないな。顔見たこと無いし。 只、徴税権は領主にあるから、何処の商会も表面上の付き合いはあるはず。 あと、商会どおしの付き合いは表向き友好的。 バーレインとチェイスは特に同じ方面のヤマで仕事をしているから、特に仲は良い。 特に商会どおしで啀み合ってるって話は聞かないね。 |
■ゾフィー To:バーレインの鉱夫達 |
そんな領主とアダマスさんは、どうやって親しくなったのかまでは、流石に噂になってはおりませんですわよね。 |
■バーレインの鉱夫D To:ゾフィー |
流石にそこまでは分からんねぇ。 済まねえ。 |
■ゾフィー To:バーレインの鉱夫達 |
なるほど、それでは商会間での転職という話はあまりないのかしら。 ドマリさんが倒産したとき、そちらで働いていた方々はどうなりまして? |
■バーレインの鉱夫C(古株) To:ゾフィー |
そーさね。 長く勤めていると、社宅を貸してくれたり色々世話を焼いてくれるからな。 よっぽどの事がない限り、最初に勤めた所から好き好んで変わる奴は居ないね。 あと、ドマリん所の従業員は一部はそのままアダマスに雇われたし、アダマスに雇われるのが嫌だった連中はバーレインやチェイスに流れたぜ。 アダマスんところは、短期雇いが多いからな。 |
■ゾフィー To:バーレインの鉱夫達 |
短期ばかりだと、熟練者が居着かないですわね。 アダマスに行った方々は、契約を何度も繰り返しているということでしょうか。 |
■バーレインの鉱夫C(古株) To:ゾフィー |
そう言う連中もいるし、ある程度金を貯めたらオランなんかの街に出る人間が多いかな。 |
■ゾフィー To:バーレインの鉱夫達 |
なぜ、そんなに短期にこだわるのかしらね? 他の商会以上に労働が過酷ということでもあるのかしら。 |
■バーレインの鉱夫C(古株) To:ゾフィー |
んー。俺には分からんけど、若い連中はぱっと稼いで街に出たがるってんじゃないかな。 仕事はどこも変わらないはず。 それに、あそこの飯場の飯は美味いって聞くけどな。 |
■ゾフィー To:バーレインの鉱夫D |
そう……ところで、あなた、さきほど領主の方が赴任してきたのはいつだとおっしゃってましたっけ? |
■バーレインの鉱夫D To:ゾフィー |
さっきはほんのこの前って言ったけど、正確に言うと一年ほど前だ。 鉱夫なんてしてると、そこらへんの細かい事は適当になっちまうんでね。 要らん誤解を招いたようなら謝るわ。済まん。 |
■ゾフィー To:バーレインの鉱夫D |
いえいえ、謝っていただく理由はございませんわ。 細かいところにこだわりすぎたのは、わたくしのほうですから。 |
■バーレインの鉱夫D To:ゾフィー |
そうか、ありがとうな。 まあ、明日から同業だ、宜しく頼むわ! |
鉱夫達に礼を言って、テーブルから離れたゾフィーは、再び仲間達の元に戻り、聞き出した会話の内容を伝えた。
■ゾフィー To:ALL |
……北と南で、競争心があるようです。 気になったのは4つあるヤマそれぞれで坑道が完結している、というあたりかしら。 |
■カラレナ To:ゾフィー>ALL |
隠しやすくて、独占し放題、ですね……。 私は、たいしたお話は聞けなかったんですが……。 |
同じくチェイスの鉱夫から聞いた話を伝える。
■ウリディケ To:ゾフィー>ALL |
私も、あまり切り込めませんでしたが……。 |
同じくドマリ元会長から聞き出せた話を伝える。
■ゾフィー To:ALL |
皆様のおかげで情報も集まってまいりましたし、宝石のルートに関しては、いくつか仮説も立てられそうな状況になったようですわね。 とはいえ問題は、ファラハさんからの伝言にあったように、「状況証拠だけで無く、物証を捜す」ということなんですの。 いくら商会が宝石を得るためになにをしていようと、それが男爵の密輸とからんでいるという具体的な証拠をみつけないと、ファラハさんの助けにはなりません。 今夜からの行動が勝負になりそうですわね、よろしくお願いします。 |
■カラレナ To:ALL>カロン |
が、がんばります……。 カロンさん、よろしくお願いしますね。 |
緊張した面もちで頷きながら、内心こっそりひとりじゃなくてよかったと安堵していた。
■カロン To:カラレナ>ALL |
二人いれば商会内で行動できる幅が増えそうだしね。 だけど、さっき話したけど俺のほうの寮は相部屋らしいから夜抜け出せるかどうかが問題なんだよな(悩 |
■カラレナ To:カロン |
あぅ……確かに。 サンドマンの力を借りられれば良かったんですけど……。 でも、チャンスは夜だけとは限らないですし、なんとか隙を探ってみましょうね。 |
■カロン To:ALL |
まあ、明日その辺も確認しておくってことで。 |