#157 衛視の心得

3-2a 「銀の網」亭・昼下がり

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「銀の網」亭・酒場
午前中の情報収集や買い物からそれぞれ戻ってきた冒険者達は、
昼食を取りながら、それぞれの見付けた情報を交換した。
■ゾフィー To:ALL
わたくしに見つけられる限りの文献では、現在の時点でマイレイ近郊に宝石の鉱脈は存在しないと推定されていたわ。
もし、存在するならば、内陸部に存在しやすいルビーやサファイアの類らしいともね。
……つまり鉱脈が確実に存在しないとまでは言い切れなかったというわけ。
安易に見つかるということだけはなさそうですけれどね。

昼食が終わり、一息ついたところにファラハが現れた。
ファラハは、「約束していた物ですが」と言い、マイレイの地図を卓上に広げた。
■ゾフィー To:ファラハ
助かりますわ。
地図以外に、なにか新しい話などはございまして?

■ファラハ To:ゾフィー&ALL
残念ながら何も。
無駄な書類手続きなどに忙殺されて、この地図を探し出すのがやっとでした。

■フーテ To:ファラハ&ALL
んー、もしかしたら男爵からアドバンテージを取れるかもしれません。
ファラハさんが来ると知れば、やはり密輸に関することも慎重になると思います。
そのことを知らせるために、男爵の方から仲間と連絡を取ろうとするのではないでしょうか。
つまり、その一回だけは、いつ連絡を取るのかある程度の推測が可能ということです。
ファラハさん、男爵は、あなたが来ることをいつ知るのでしょうか?

■ファラハ To:フーテ&ALL
使いを出したのが今朝。
従って、5日後には男爵の知るところとなるでしょう。

■フーテ To:ALL
あれまぁ。

■ゾフィー To:ファラハ
この地図を見ると鉱山の入口はふたつあるようですが、どの商会がどの入口を使っているかはご存じかしら?
敷地に近い方と考えたいところではありますけれど。

■ファラハ To:ゾフィー&ALL
仰るとおり。
北側が、バーレイン&チェイス商会。
南側がアダマス商会の通用門となっています。

■ゾフィー To:ファラハ
で、各商会のエリアはどう仕切られておりますの。
バーレイン商会の人々は、チェイス商会の敷地か領主邸を通らないと鉱山入口に入れないようにも見えますが。

■ファラハ To:ゾフィー&ALL
ああ、それはおそらく地図が曖昧なのでしょう。
各商会のエリアは、そこまで建物が密集しているわけではありません。
普通に道があると考えて差し支え無いと思います。

■ゾフィー To:ファラハ
なるほど、では特に敷地毎にしっかり区切られて、それ以外の者は入れないというほどではないということかしらね。

■カロン To:ALL
見ての通りって感じかな、あと街の周りは柵があるのか。
柵の高さにもよるけど深夜なら乗り越えて鉱山にはいれそうかな。

卓上の地図を眺めながらいきなり不法侵入できるか考えてる人。
■ゾフィー To:カロン&ALL
見張りがいるなら、中に入るまで明かりは使えないでしょうから、夜目が利かないと難しいかもしれませんわよ。
それから、いつ入るにせよ、鉱山では「事故」が起きても不思議には思われない、という覚悟は必要ね。
構造をよく把握し、かつ闇を見通せたりする人物を相手どる可能性はありますから。

■フーテ To:ALL
ドワーフですか?
んー、余談になりますが、宝石の鉱脈を見つけるのもやはりドワーフが長けているようです。
そういう鉱脈探しの上手いドワーフを探す事も手がかりに繋がるかもしれません。それと、やはりカロンさんの言われるように、忍び込む経路を探し出す必要もきっと出てくるでしょうね。

■ゾフィー To:ALL
先ほど、カラレナさんの御覧になられた図書館資料によると、衛兵は“入る”人間をチェックしているそうですね。
となると“出る”人数までは調べない、という可能性はありえますよ。
地中の鉱山などに夜中まで留まっていたいと考える者はまずいないでしょう。
1日肉体労働をして、疲れているならばなおさらね。

逆に、入出人数まで念入りに調べているとなると、恐ろしく人員管理が徹底しているか、内部になにかあると考えた方がいいかもしれないわね。

……実際、状況を観察してみないとなんとも言えませんけれども。

■カロン To:ゾフィー
確かに、街に入ってからじゃないとその辺りはね。

■フーテ To:ALL
いや、鉱山から出るほうも必ずチェックしてますよ。
防犯のためというより、出てこなかったら事故の可能性があるわけで、助けに行かなくちゃならないわけですから。
それよりも、んー・・・。

ぽりぽりと頭をかいている。
■フーテ To:ALL
出入り口でチェックしてるのは、男爵の兵なんですよね。
つまり、その気になれば、どこの入り口でも関係なく、スルーして入れちゃうって事じゃないんでしょうか?
それゆえ、カロンさんの言うように、我々の進入経路が必要というのもあるんですけど。
中で繋がっていないという前提条件があるなら、どの入り口を使っているかで、どの商会が怪しいのかが分かるわけですが・・・。
まぁ、この入り口のチェックをしている兵たちの中に怪しい人物がいないかも、調べる価値がありそうですね。

■カロン To:ALL
どちらかというと商会の現場のお偉いさんが地区ごとに人数揃えて出入りしてそうな気がするけど。バラバラだと大変そうだし。

■フーテ To:ALL
そうですね。
作業の開始時間と終了時間は決まっているのでしょうし。
集団に紛れ込んで出入りしている可能性もありますね。

■ゾフィー To:フーテ>ALL
紛れ込むというより、鉱夫達をグループでまとめて率いる形で、堂々と入っているのではないかという意味の話かと思いましたが?
まあ、仮定論の域を出ませんのでどちらでも結構ですが。

いずれにせよ、集団で戻らないならともかく、日雇い鉱夫ひとりの消息までしっかり把握するほど、“いい”働き場所なのかしら……。
商会の姿勢にもよるでしょうけれど。

■メイシアス To:ファラハ
そう言えば…門限ってあるんでしょうか?

■ファラハ To:メイシアス
詳しくは私も知りませんが、飯場には間違いなくあるかと。
でないと、管理出来ませんからね。
主に逃亡者対策の為、でしょうが。

■カロン To:ALL>ファラハ
逃亡者対策って逃亡者なんて出るんですか(汗

■ウリディケ To:カロン、ALL
出るんでしょうね。

■ファラハ To:ALL
出るんですよ。
他の街から来てみたものの、一日働いたら「辛くてこれ以上出来ない」と思って逃亡する人がですね。
逃亡者が出たら、また人を探さなければ行けないからコストが掛かるんですね。
だから、特に臨時雇いの人間は半分移動の自由が無い状態です。

■ゾフィー To:ALL
……まったく、最近の若い連中と来たら。

いえいえ…ええっと、いずれにせよ、必要なのは観察と聞き込みでしょうね。
調べているということを知られない、あるいは不自然に思われない形で情報を集めないといけませんから。
基本は昨晩の話通り、護衛としてマイレイに向かい、現地で何人かが雇われるでいいかしら。

■カラレナ To:ゾフィー&ALL
はい、それで良いと思います。

■カロン To:ALL
うんうん、賛成。

■カラレナ To:ファラハ
護衛をしながら現地に向かいますので、出発は……明日の早朝だから、何事もなければ、6日後にマイレイに到着することになると思います。
到着したら、動く前に一度ファラハさんの宿に行った方がいいですか?

■ファラハ To:カラレナ&ALL
その線で行きましょう。
こちらは、先に男爵への挨拶を終わらせておきます。

■ゾフィー To:ファラハ
国王陛下に委任されたということになると、やはりこちらに書かれた高級宿にお泊まりになられるのかしら。
この宿は冒険者が集団で宿泊客を訪ねてきても、不自然とは思われないところなんですの?

■カラレナ To:ゾフィー>ファラハ
そ、そうですよね。私たち、思いっきり武装しちゃってますし。
こんな格好でぞろぞろ訪ねて行ったら……。

■カロン To:カラレナ
いや、もし高級宿に行くなら普通の格好していけばいいんじゃ(汗

■カラレナ To:カロン
ふ、ふつうってどのくらいですか?
私、田舎っぽい服しか持ってないんです……。

ものすごく不安そうに。
■ファラハ To:ゾフィー&カラレナ&ALL
確かに。
武装は外して貰う必要がありますし、出来れば身なりもそれなりに正して貰った方が良いですね。

■カラレナ To:ファラハ&ALL
そ、それなりに……正装……。
出発前に、買いに行かなきゃ〜。

■フーテ To:ALL
きゃ〜。

■ゾフィー To:ALL
所詮、田舎町の高級宿ですもの、正装までは必要ありませんよ。
とはいえ、旅に汚れたシャツに履き古したスボンというわけにもいかないでしょうね。
さきほど衣装街に行ってきましたが、綺麗目の古着屋とか、値頃な吊しの仕立屋とかも見かけましたわ。
なんならこの後、わたくしが見立ててさしあげてもよろしくてよ。

■カラレナ To:ゾフィー
わ〜、いいんですか? ありがとうございます。
ひとりだとちょっと不安だったんです。

ぺこぺことお辞儀。
「高級な服を見立てる」自信がなかったらしい(笑)
■ゾフィー To:ALL>ファラハ
そうなるとどこで着替えるか、という問題もでてくるわね。

この地図には、ほかには「穴掘りたちの憩い亭」しか書かれておりませんが、まさか宿屋が2つしかないという話だったりはしませんか。

■ファラハ To:ゾフィー&ALL
いや、そのまさかで、マイレイには宿屋は二つしかありません。
殆どの人間が、各商会の用意した宿泊施設に寝泊まりしていますから、
宿屋を営業する必要が無いのです。
一時的に滞在する人用に、二件の宿が用意されているだけなのですよ。

■ゾフィー To:ALL
やれやれ、4…いや3商会とも、完全な抱え込み型の経営というわけ。
だとすると、宿屋に何日も滞在するのは目立つということにもなりそうよ。
まして集団ということでしたらなおさらね。

■フーテ To:ALL
念のために、というか、老婆心から一言言わせていただけたら、というか。
我々の素性がばれても証拠さえつかめるなら全然構わないわけで・・・。
その優先順位だけは絶対に忘れないでください。
さっきも言いましたけど、とのみち、ファラハさんが来るというだけで、十分警戒されてしまうと思いますし。
ホントを言えば、私は、ファラハさんには、少し遅れて町に来てもらうつもりだったんですけど・・・。
まぁ、雇われの身ですから。
ここは、ファラハさんには、我々を怪しむゆとりもなくなるほど、しっかりとおとりを勤めていただくということで、ひとつ。

■ゾフィー To:ALL
裏を返せば、証拠がつかめるまでは素性が明らかにならないほうがいいという解釈も成立しますわよ。
いくら後ろ盾がないとはいえ、相手は男爵……貴族ですから、冒険者が挑むにしてはかなり危険な部類の課題よね。
用心しすぎるくらい慎重になっても損はないかと思いますの。

つまるところファラハさんへの連絡は、1回目から少人数で行ったほうがいいかもしれませんわね。
為政者側としては、よそ者を見張るのは簡単でしょうし。

■カラレナ To:ファラハ&ALL
そうですよね、オランからきた衛視さんなら、警戒して見張りをつける可能性だってありますよね……。

ちょっと心配そうにファラハを見る。
■カロン To:ALL
まあ、相手も定期巡察があるのは分かってるだろうしね。

■ファラハ To:カラレナ&ALL
まあ、その辺は織り込み済みですよ。
上手く工作しておきます。

■カラレナ To:ファラハ>こころのなか
は、はい。
(わ〜、なんだかかっこいい)

■ゾフィー To:ファラハ
つまりその「工作」によって、ファラハさんには監視がつかないと解釈してよろしいのかしら。
わたくし達が訪ねていくということ自体が、問題になりそうにはないとお考えですか?

■ファラハ To:ゾフィー&ALL
全員で押しかけられると流石に拙いですね。
1,2名程度ならごまかせるでしょう。
まあ、その点は安心されて結構ですよ。

■ゾフィー To:ファラハ&ALL
では、念のためまとめておきましょう。
わたくし達は明日の早朝、全員で隊商の護衛をしながらマイレイに向かうということは決定ね。
6日後、現地に着いたら、時間が許せば街の様子と、各商会の募集状況などを調べる。
その上で即対応が必要な状況が生じない限り、一度ファラハさんと行動の確認を取って動く。
ファラハさんと連絡が付くのは夜で、高級宿を「それなりの」格好をした1〜2名が訪問する。
という形が当面の計画と考えてよろしいかしら。

■カラレナ To:ゾフィー
そうですね〜。今の段階で決められるのはそのくらいですよね。
まずは護衛のお仕事を頑張らなくっちゃ。

■カロン To:ALL
う〜ん、いまさらなんだけどその高級宿に行くより1人か2人そっちの宿に泊まっておくって手もない?
同じ宿内なら連絡とるのも楽そうだし、まあ宿泊費次第なんだけど(汗

■ウリディケ To:カロン、ALL
そうね、護衛としてなら重装備でも咎められないかも?……検討の余地はありそうね。

■ファラハ To:ALL
そう言うことであれば、宿を手配しますよ?
但し、日中は余り動けないことになりますが……。

■カロン To:ALL
ファラハさんに手配してもらうと逆に目立つような気がするからもし泊まれるなら別々の方がいいと思ってたんだけど。

■ゾフィー To:カロン&ALL
ちょっと小細工が多すぎる気もいたしますけれどね。
ファラハさんとだけでなく、その高級宿に泊まったひとと、そうでないメンバーとでの連絡の取り合いも考えなくてはなりませんよ。
そこまでの細工をファラハさんにお願いするわけにもいかないでしょう?
あと、その宿に泊まったひとは日中なにをする計画なのかしら。

■フーテ To:ALL
それも面白いですね。
宿の変更はいつでも出来ますから、そちらに泊まる人がいても良いかもです。
腹違いの兄さんが酒場でやっていたように、ファラハさんを監視している人物がいないかを監視しておけば、重要な手がかりになりそうですしね。
しかし・・・。
あはははは、カロンさんも意外と貧乏性ですね、親しみを感じちゃいました。
ファラハさんの護衛も兼ねるということで、経費で落としてもらいましょ。

■カロン To:フーテ
貧乏性というか高級宿っていってもピンキリあるからさ。
まあ、鉱山街の宿だからそこまでかからないような気はするけど現地いかないことにはなんとも、あと経費が2千ガメルってことだし・・・。

依頼書にあった期間(最長約1ヶ月)を考えると、もしもの時は途中から野宿(汗
■ゾフィー To:ALL
一応、宿泊客を訪ねるだけで、「それなりの服装」が必要と言われる宿だということはお忘れなく。
ファラハさんの「工作」が、「1〜2名の訪問者ならごまかせる」内容である以上、同じ宿で動くつもりなら、その足を引っ張る行為にならないよう、より慎重に動く必要がございましてよ。

■カロン To:ALL
まあ、どちらにしてもファラハさんを訪ねる時は慎重にって事だね。

うんうんとゾフィーの言葉に頷いてるカロン。
■メイシアス To:カロン>独り言
宿泊費次第…んに、お仕事募集中なので私も宿泊費高いと…厳しいです。
もし、ファラハさんの宿に勤められたらおもしろいんですけどね(微笑)
そういえば…短期の雇い入れは宿泊地指定されないんでしょうか。
宿に泊まっていても元が取れるんでしょうか…

■ゾフィー To:メイシアス&ALL
飯場というものがある以上、指定されるんじゃないかしら。
さきほどファラハさんがおっしゃっていましたよ。
「殆どの人間が、各商会の用意した宿泊施設に寝泊まりしていますから、宿屋を営業する必要が無い」とね。
さもなければ、短期滞在者用の安価な簡易宿泊施設が発達しそうですし。
こんな状況ではむしろ、仕事を探さず宿に泊まっている人は、らしい理由を作っておかないと詮索される可能性もあるかもしれませんね。

■カロン To:メイシアス&ゾフィー>ALL
その辺りは隊商の護衛中にでも確認しておけばいいんじゃない?
理由の方は決めておいた方がいいね、内容に食い違いが出るといけないし。

■ゾフィー To:ALL
とりあえず、現地で調査に役立ちそうな仕事がどれだけあるか、でしょうね。
仕事に就く人は、おそらく商会の宿泊施設に泊まることになるでしょうし。
バーレイン商会の仕事がなんであるかによっても変わってくるでしょう。
仕事に就かないひとがどうするか、どちらの宿に滞在するかは、そのあたりの状況次第でいいのではないかしら?

■ウリディケ To:ゾフィー、ALL
決めた訳ではありません……あくまても、仮定の話ですが。
もしファラハさんの護衛として着いて行く事になっても、布教活動と称して、ふらふらすることも可能かも知れません。
布教活動を信じてもらえれば、それに熱中したという設定で、ふらふらする時間は伸ばせそうですし。

■ファラハ To:ウリディケ
布教活動というのも不可能では無いでしょうが、多分仕事柄ブラキ神の信者が多い気がしますね。
ただ、ラーダ神の神官というのを前面に出すならば、子供達に字を教えるとかだったら、街中で活動することも比較的問題は無さそうな気がします。
そうされるのであれば、男爵にそう伝えて許可を貰いますが?

ゾフィー To:ウリディケ、ファラハ&ALLそれなら、高級な宿に泊まりながらの日中の行動としてもおかしくはないかもしれませんね。
情報自体がどれだけ入るかはわかりませんが。
あとは、他の我々がウリディケさんとどう連絡をとるのかということになりますけれども。

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GM:teshima