コルネリア候の館、応接間 |
■ゼファルディート To:ヨシュア、ALL |
えっと、ゼファルディートっていいます。 僕からも質問させてください。 今回のノーヴァテリウスを奪った人物に心当たりとかはないですか? 封印していた「ガーディアン・サーバント」ってのもかなりな機密事項ですよね、それを解いたのだから、ヨシュアさんたちのご先祖様たちにゆかりある人物の可能性も高いような気もするんですケド。 |
■ヨシュア To:ゼファルディート、ALL |
我が御先祖の縁の者といっても、長い歴史の中に埋没してしまい推測は無理じゃ。 我がコルネリア家の中にも、わしに逆らう者はいくらでもおるからな。 じゃが、キューレとやらの話ではフェザーフォルクを手下にできるようじゃから、フェザーフォルク……いや、限定すべきではないな、妖精族や妖魔とも連携が取れる存在がいるのじゃろうな。 |
■ゼファルディート To:ヨシュア |
……ナルホド。 じゃあ、その侯爵に逆らうヒトの中でも特に侯爵自身が最大の政敵とか不信を抱いている人物が今回の事件を起こしたということはあります? |
■ヨシュア To:ゼファルディート、ALL |
有り得るが、もしそうであるなら、どうにもならぬよ。 政治的に政敵の勢力を「圧倒的に」上回らねば、白を白と言う事すらままならぬ。 第一、証拠がなければオランではやって行けぬよ。 |
■アール To:ヨシュア |
ふ…む。ところで、話の腰を折るようなんですが、候はネイサンからニジイロワカメの入手の「あて」などは聞かされておりませんか? 風の噂では妖魔か妖精だかとなにやら関わっているやも…とこちらでは聞き及んでいるのですが。 |
■ヨシュア To:アール>ALL |
ネイサン? あの男、ニジイロワカメが入手できるなどと宣いおって。「あて」など知らぬが、妖魔が絡んでおるのなら正面から叩き潰せるな。 しかし、ビロン奴はそのようなことを申しておらなんだが……。 |
■ジン To:ヨシュア |
叩き潰す・・・ですか。 ネイサンに対して何か怨みでもあるのですか?。 それとも、ネイサンは一般的に貴族達から嫌われているのでしょうか? その理由は・・・? |
■ヨシュア To:ジン、ALL |
一般的に貴族達から嫌われとるかは知らぬが、わしは好かぬ。 別に恨みはないが、「ニジイロワカメ」が手に入るなどと、大言壮語を並べる輩は信用できぬ。 |
■リフィル To:ヨシュア、ALL |
大言壮語か、失敗すれば確かに嘘つきだが、成功すればどうなるんだ? まぁ、どのみち、山師には違いないがな(笑) 博打に人生を掛ける様な人物は信用に値しないのは、良く解るさ 俺ら、冒険者だって山師には違いないしな(笑) 冒険者は、ただ、一攫千金を狙ってるヤツばっかりじゃないさ… 何の特もないのに、他人を助けるヤツも多いんだよ |
■ヨシュア To:リフィル、ALL |
「成功すればどうなるんだ」だと? その時はもちろん認める、結果は大事じゃからな。 故に、裏取引などできぬよう、手を回しておいた。 |
■アール To:ヨシュア、ALL |
なるほど、侯の仰る道理は確かに理解できましたので、ネイサンについてはこの辺で終わりにします。 「道理の通らない」水掛け論を蒸し返してご機嫌を損ねたのならお詫びいたします。 では、もう1点お願いがありますが、先ほどの「魔法のじゅうたん」をお借りすることは可能ですか? 我々に貸し与えるのが無理でも、お嬢様になら…などの条件があれば、お聞かせください。 侯の準備する兵よりも、我々が少人数で先んじてなにかできればと思います。それに「じゅうたん」は大人数を運べるものではないのでしょう? |
■ヨシュア To:アール、ALL |
家宝「5人乗りの魔法の絨毯」を貸すとなれば、どのような条件をつけようかと思案しておったが……。 良かろう、ガトーショコラ館への面会の約束(アポイントメント)は、こちらから使者を出そう。如何にわしを嫌っておろうが、礼を失することはなかろう。 条件はこうだ、『わが娘ミルフィーユに、同行を承知させたなら絨毯を貸そう。』 多分…賭けにもならぬ、お前達なら承知させられるであろう。 |
■レイス To:ヨシュア |
ご配慮、ありがとうございます。 |
こうして、一行はコルネリア候の館を後にした。
ファリス神殿に寄る道すがら、アールが相談を持ちかけた。
■アール To:ALL |
ミルフィーユ男爵の館のあとに、ネイサンの館にも向かうべきだ。 ヨシュアの立場が「ワカメを正当に入手するならば」と判明したのなら、ギルド=ピロンの妨害を考慮すればネイサンに問い詰める必要がある。 その回答によってはアールは「ギルドの利益」を優先するかもしれない……。 もちろんネイサンの「護衛」には全力を尽くすが。 |
と、締め括った。
しかし、誰もが程度の差こそあれ、そこまで深刻な事態になる可能性は少ないと感じていた。
……もしくは、そのような事態にならないで欲しいと思っていた。
今から会いに行くミルフィーユ・コルネリア=ガトーショコラ男爵とは、如何なる人物であろうか?
英雄の血を引く英傑なのか、それとも愚かな「貴族の子息」に過ぎないのだろうか?