銀の網亭・個室 |
今日も銀の網亭には、冒険の依頼集まっていた……が、
数ある依頼の中でこのパーティにおやじが薦めたのは、冒険と言えるかどうかすら怪しい、安全な街道での荷馬車の護衛だった。
正直、冒険者には地味すぎる。
慌しい店内からおかみに呼ばれた一行は、個室へと通された。
2階に位置する部屋の窓から、『第一回トレジャーハンター大会』の前夜祭の花火の音が、まっ昼間から響き渡る。
下の街道には、既に露店も並んでいて、華やかなワンピース姿の街娘達が、キラキラしい装飾品を物色しながら、笑い声を上げている。
簡素で大振りなテーブルを囲み、荷物や武具を置いているとき、個室の扉をおやじが力強くノックした。
■室外のおやじ To:ALL |
お〜い。飲み物と、食事注文を取りにきたぞ。 聞いて驚け! これは依頼主さんの「おごり」だ、遠慮無く注文してくれ。 あっと、忘れてた。 依頼主もすぐ連れてくるから、くれぐれも宴会にするなよ。 |
■アール To:ALL |
はいはい…っと。おやじさん、このメンツで宴会はありえないでしょ(笑) 飲物はおやじさんにおまかせします。まさか客の好みを忘れたってのなら、いちいち注文するけど?。 食べ物は…「鳥の燻製」とか「チーズ」とか…。 えっ「つまみ」ばかりだって? お持ち帰りにするから、日持ちするようによ〜く燻ったヤツ頼みます。 |
■リフィル To:ALL |
おごり…良い響きじゃないですか、遠慮せずに注文さして貰うさ ワインを安いヤツで良いから4〜5本頼むよ つまみは、そいつ(アール)のを摘むから、俺からは以上だ とりあえずね(笑) |
■ゼファルディート To:ALL |
なんて、太っ腹なヒトなんでしょうぅ〜(T-T) 人間の世界って、世知辛いところがありますから、こういった好意は身にしみます。 |
■室外のおやじ To:ALL |
ワイン4〜5本……それくらいなら大丈夫か。 まあ良いや、つまみもまとめて、すぐ持ってくるよ。 |
■ジン To:ALL、おやじ |
大丈夫なのか(^^; どんな奴かもわからないのに貸しを作るのは本意じゃないが、まあ、その程度なら後で自腹も切れるしな。 じゃあ俺はとりあえずエールを。あとソーセージももらおうか。 |
■室外のおやじ To:ALL>ジン |
エールとソーセージな。 心配するな、依頼主とトラブったら、世話した俺が代金の面倒をみるよ。 俺の自腹だけどな(泣)。 |
■アール To:ジン |
ワイン4〜5本っていうところはスルーなんだ(^^; |
■ジン To:アール |
ん?そのワインはフィルが一人で飲んじまうぜ? アールも自分の飲み物を頼んだ方がいい。 |
■リフィル To:ジン&アール |
細かい事気にするな、よっぽどの条件を付けない限り、断る気なんか無い癖に(笑) それに、ワインは保存が利くんで、多少長旅になっても楽しめるのさ (持ち帰る気満々(笑)) |
■レイス To:おやじ |
ついでに干し肉とエールもお願いします。 (こっちも持ち帰る気満々w) |
■ゼファルディート To:おやじ |
では、僕はフルーツジュースをお願いします。 あとは海藻サラダかなんかをもらえれば。 |
一通り注文を聞き終わると、おやじはカウンターに戻っていった。
■アール To:ALL |
さて、料理がくるまでの間に自己紹介しましょうか。 (コホン)私のことはアールと呼んでください。 得手といいますか、書物のたぐいが好きですね。一応、古代語の術も駆け出し程度習っています。 あまり大きな声では言いませんが、盗賊ギルドの方も登録してますので。<br>仕事で必要なのはこれくらいかな。 そうだ、自分でいうのもなんですが、性分は時々、熱くなるかもしれないので…そのときはお願いします。 |
■リフィル To:ALL |
アールってのか、憶えた、よろしく とりあえず、役割を破棄しないなら幾ら熱くなっても構わないさ(笑) アールが終わった様なので次は俺が自己紹介だな リフィル・カスク…まぁ、フィルって呼んでくれれば良い 見ての通り、傭兵崩れで魔法の方は全然だから、他の人、宜しく |
■ジン To:ALL |
俺はジンだ。ジン・ウィンダリアという。 非力な術使いって奴さ。荒事はフィルに任せてる(笑) あと、この新顔がタークスだ。新しい相棒の方もよろしくな。 |
ジンの肩の上にぴょんと黒猫が飛び乗り、にゃあと鳴いて欠伸をする。
■レイス To:ALL |
俺はレイスです。 テーブルでも自己紹介した通り戦士なんですが… 前回の冒険からここに戻ってくる途中で至高神の声を聞いたような気がします。まだ使った事はありませんが、神官戦士が使う奇跡を俺もできるかもしれません。 |
■リフィル To:レイス |
OK、憶えた、よろしくな 神官様が居れば心強い、あてにさせて貰うよ |
■ゼファルディート To:ALL |
では、次は僕が。 えーと、名前はゼファルディートっていいます。 初めて海を見たとき、その雄大さに魅せられて産まれ育った森を離れて、そのまま海辺で生活を始めるようになりました。 んで、世界中の海を見てみたいと思い立って、冒険者になったんです。 まあ、この通りエルフなので精霊ともお友達ですし、森で暮らしていたときに培った野外活動についての知識なんかもあります。 改めてよろしくお願いします。 |
一通り、挨拶が終わった頃、おやじが登ってくる階段の音が聞こえてきた。
個室の扉をノックし、ワインや「日保ちしそうな」つまみ、注文品を持って部屋に入って来た。
■おやじ To:ALL |
待たせたな、ワインは悪酔いしなさそうなのを選んできた。 酒以外の飲み物は隅の棚に置いとくから、好きにやってくれ。 今、依頼主のポートクリフ氏も別室で準備してる。俺は一旦下に戻るから、部屋に入れて良くなったら呼んでくれ。 |
■アール To:おやじ>ALL |
飲み喰いしながらでいいのなら依頼人を連れてきてくれよ。 そうじゃないなら30分後かな。 みんな、それでどうだい? |
■リフィル To:アール |
一緒に呑みながら、話しを聞いても良いが… まぁ、アールの意見で異論は無いさ |
■ジン To:アール |
まあ、依頼書を見る限りじゃ、単純な護衛の仕事だろ。 簡単に挨拶して、その後またの飲みなおせばいいしな。 |
■レイス To:ジン>アール |
了解。それでいこう。 |