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SW-PBM Scenario#150 Three? materials |
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天の絹糸亭 |
ケーキカットも終わり、テーブルには次々と料理が運ばれてくる。
美味しそうな匂いが会場を包んだ。
■アリエラ To:ミリィ |
そういえば、ブーケ取ったの、ミリィだったんだね。 ミリィは結婚式いつにするの? ラムリアースから帰ってきてから? ……あ、でも、ミリィとナッシェレさん、女の子同士だから…マーファの礼拝堂で式、挙げられるのかな? |
ミリィの手にある、白と緑を基調にした丸い形のブーケを見ながら聞いてみる。
■ミリスレスカ To:アリエラ |
え? 女の子同士って……? やだな〜リエラっ♪ボク、おとこのこじゃないですか〜? |
遂に。
遂に禁断の真実を、何気ない口調でさっくりと言い放ってしまった……しかも、この晴れの場で(笑)
■アリエラ To:ミリィ |
……………え? |
■キュラス To:ミリスレスカ |
?…… |
■リュント To:ミリスレスカ |
? |
■オルフェ |
(……ついに、この時が来たか……。) |
■ミァ |
(……あ。空気が今ぴしり、って鳴ったのでスー) |
■キルリック |
(絶対的な確信は無かったのですが、やっぱりそうでしたか・・・。) |
■ミリスレスカ To:アリエラ |
あ、でもやっぱりウェディングドレスは着たいなぁ……♪ あのね、ボクがドレスでナッシェレさんがプレートメイルのほうが映えると思うんだけど、リエラどう思う〜? でねでね、ラムリアースに着くまでの間にね、ナッシェレさんにもちょっとだけ戦士の修練積んでもらっておこうと思うのね? そうすれば二人旅も心強くなるし、結婚式のときもナッシェレさん、鎧着ててもカッコよく歩けるようになるし……あっ、ナッシェレさんはいつだってカッコいいですけど♪ |
周囲の反応に気付かず、愛情と憧憬に満ちた視線をちらちらとナッシェレに向けつつ、甘い夢を語るミリィ。
それににこにこと笑顔で答え、身をかがめてミリィの頭をなでるナッシェレ。
しかし空気は(主にリエラを中心に)凍っていく……。
そしてリエラの脳裏には、ミリィとおんなのこ同士の親友として過ごしてきた日々の、あんなこと やこんなことが超高速で去来していくのであった……!
■アリエラ To:ミリィ |
……………。 ………………。 …………………え? ミリィ、おとこのこ? だって、おんなのこじゃ………。 |
あまりの衝撃に頭がついていかず、呆然としている。
■ミリスレスカ To:アリエラ |
やだな〜リエラってばぁ♪ ボク、どこをどう見たっておとこのこでしょ? そ、それはその……たしかに小柄だし華奢だし、ちょっぴり女の子顔だとは思いますけど……。(///) |
■キュラス To:ミリスレスカ |
どこをどう見たって……おとこのこ……? |
オルフェは突っ込みを入れたそうな顔でミリィを見ている。
■キルリック To:ミリスレスカ(限りなく独り言) |
格好や趣味、状況に流されちゃうあたり等は、大いに問題ありだと思います。 |
■アリエラ To:ミリィ |
ほんとに? ほんとに男の子? え? で、でも…。 だ、だって……。 男女別の時は、いつも「女の子部屋」だったし…。 |
■ミリスレスカ To:アリエラ |
え? だってリエラさんが最初のときに、 『2人部屋のほうが安くなるみたいだから、一緒に使おうよ?』 って言ってくれたし……??? それにボク、妹たちとは同じ部屋だったし、学院にいたころも女子寮だったから、別に不自由とかは感じなかったですし……??? |
ミリィはきょとんとしている……何を驚かれているのか、いまひとつわかっていないらしい(笑)
ちなみに学院では、入学初日にいきなり「君キミ! そっちじゃないよ、キミは女子寮なんだからあっち!!」と言われて以来卒業までず〜っと何の疑問も抱かず女子寮暮らしを続けていたという過去が……。
■アリエラ To:ミリィ |
この間も、女性脱衣所で着替えてたし…。 |
■ミリスレスカ To:アリエラ |
この間……? ああ! あれって年齢制限があった、とかじゃなかったの? ボク童顔だから、またそういうふうに間違われたのかなって……??? |
まだきょとんとしている。
彼なりの理由付けがなされていることだったりするので、余計に性質が悪い(笑)
■キュラス To:ミリスレスカ |
………… |
■アリエラ To:ミリィ |
女性用下着のお店に一緒に買い物にもいったし…。 しかも色違いのおそろいの買ったし…。 |
■ミリスレスカ To:アリエラ |
だ、だって可愛かったし、セットなら安かったし……??? |
まだまだきょとんとしている。
彼にとって服とは、可愛ければ男性用も女性用も関係ないものらしい(笑)
■キュラス To:ミリスレスカ |
……………… |
■アリエラ To:ミリィ |
え? え? でも、でも……??? |
アリエラは混乱している(笑)
■アリエラ To:ミリィ |
そ、それに…お義兄さんと、その初体験済ませたって……。 ………ミリィちゃん、ホモだったの…? |
■ミリスレスカ To:アリエラ |
え!? えとあの、その……ほもっていうか、トキメキに弱いっていうか……迫られると弱いんですよぉ、ボク……。 えとのそのあの、なんだかよくわからないんですけど、ナッシェレおねぇさまはこの間の夜には「ミリィちゃんは総受け体質なのね♪ 思ったとおりだったわ♪」って言ってましたケド……??? |
■アリエラ To:ミリィ |
……ミリィ、ホントに男の子……? |
■ミリスレスカ To:アリエラ |
う、うん……だってボク、そのあの……。 ついてますよ? |
耳まで真っ赤にしながら、アリエラにだけそっとたくし上げたスカートの中身を見せるミリィ。
傍目には倒錯きわまりない光景なのだろうけれど、当事者のアリエラにとってのインパクトたるや想像を絶するものと思われる(合掌)
(ちなみに身長差があるので、アリエラのすぐ傍にいるキュラスには中身が見えずに済んだらしい……)
■キュラス |
!!! |
危険を察知し、がばっとリエラの視界を遮るように抱きしめるキュラス。
しかし、時既に遅く。
■アリエラ To:ミリィ |
い、いやーーー!!! |
一瞬ちらりと見えてしまった女の子にはありえないもののあまりの衝撃に、一気に血の気が引いていく。
■アリエラ To:ミリィ |
だ、だってミリィが女の子だと思ったからピーやピーやピーとか、色々してもらったり、したりしてたのに! 私、私、こんなんじゃ、 |
今にも倒れそうなぐらい真っ青な顔になって、ブツブツと呟いていたかと思うと、いきなり叫び出した。
■ミリスレスカ To:アリエラ |
え、ええええええっ!? だ、だってピーやピーは学院の先輩とかお友達とかに教えてもらったコトの話をしたときに、リエラがやり方教えて欲しいっていうから……??? そ、それにピーは、ボクのほうが上手だからって……??? |
当然未婚女性に「殿方」がしてはいけない内容てんこ盛り(笑)
■キュラス To:ミリスレスカ |
………………………… |
■アリエラ To:キュラス |
ご、ごめんなさい、キュラスさん。 私、私、ミリィが男の子だって知らなくて…。 今まで女の子だと思ってたから……。 ごめんなさい、私……私……、キュラスさんのお嫁さんになれません! |
キュラスの胸にしがみつきながら、ボロボロと泣き出した。
■キュラス To:アリエラ |
………………り、リエラ。 リエラは悪くないよ。悪く……ない… |
キュラスは中庭から見える空を見上げながら、呆然としている(笑)
■アリエラ To:キュラス |
………キュラスさん………。 |
救いを求めるようにキュラスを見上げたが、キュラスの様子をみて、またポロポロと泣き出した。
■ミリスレスカ To:アリエラ&キュラス |
ね、ねえリエラ……なんだかよくわからないけど、大丈夫だと思うよ……? だってもう、結婚式終わってるし。 そうですよね、キュラスさん??? |
突然の展開におろおろしながら、懸命にフォローを入れようとしてみたり……これだけやって、未だに状況が飲み込めていないらしい(笑)
■キュラス To:ひとりごと |
…………リエラの親友が……セクハラ変態女装男…… |
どうやらミリィの声も聞こえていないらしい(笑)
■オルフェ To:ミリスレスカ |
そういう問題じゃないとは思うけどね……。 なぜ最後まで黙っておいてあげなかったんだい? |
■ミリスレスカ To:オルフェ |
え、えええええっ?! だ、だって黙っておくようなコトじゃ、ないじゃないですか……? ボク別に、リエラを騙してたわけじゃないですし……??? |
■オルフェ To:ミリスレスカ |
世の中には、知らない方が幸せだったなんて出来事が一杯あるものなのんだ……。 |
■ミリスレスカ To:オルフェ |
む、むずかしいんですね……(溜息) |
■オルフェ To:アリエラ |
大丈夫さ。キュラスはそんな事を気にするほど、器が小さい男じゃない。……と思う。 それにミリィは精神的な面では、ほとんど女の子じゃないか。 生まれてくる性別を間違ってしまっただけなんだよ。……多分。 |
微妙に弱気だ。
■リュント To:独り言 |
ミリィは女の子じゃなかったんだ(ボソ) |
■アリエラ To:オルフェ |
……ほんとうに? それ、信じてもいいんですか……? |
とても不安そう。
■オルフェ To:アリエラ |
少なくとも、キュラスがそれで君を捨てるような事は間違いなく無い。 君の選んだ男なんだ、信じてあげないと。 |
■アリエラ To:オルフェ |
で、でも…ミリィは…ミリィは……。 どんなの女の子っぽくても男の子なんですよね……? お風呂でバスタオル一枚で抱きついちゃいけない男性なんですよね……? |
絶望に打ちひしがれたような表情で呟く。
そして、へなへなと力なく座り込んで、またポロポロ泣きはじめた。
■オルフェ To:アリエラ |
そ、それは……。 |
さすがにフォローの入れようが無かったようだが、何かを思いついたらしくリラを手にして演奏の体勢に入る。
何とも言い難い表情で、キルリックは、アリエラの肩に手を置いた。
■キルリック To:アリエラ |
大いなる混沌の世界よりこの者を救いたまえ、サニティ まだ、何の整理も付かないと思いますが、少しだけ落ち着けましたか? |
■アリエラ To:キルリック |
………あ………、キルリックさん………。 すみません………。 |
心に平穏を取り戻し、ピタリと泣き止む。
そしてぼんやりと放心したような表情でキュラスを見上げた。
■キュラス To:アリエラ |
……リエラ、ちょっと待ってて。 すぐ済むから |
目が笑ってない笑顔でそう言うと、思わず腰に手をやるが、丸腰である事に気づく(笑)
そのまま首を軽く振ると、青白い炎をまとったままミリィの方へつかつかと歩いていく。
■キルリック |
(ラーダ神の意思には反するかもしれませんが、止めて後腐れが残るよりは・・・ ラーダ神よ、この判断が最良でありますように。) |
そこへミリィとキュラスの間へ割って入り
■リュント To:キュラス |
例え気分が悪くなってもお前は新郎だろう? 祝ってくれるやつを殴るなんて蛮行はしないよな? |
壁役(笑)
■キュラス To:リュント |
……どいてくれ。 お前は好きな女が他の男にピーやピーまがいなことをされて黙っていられるのか!? |
青白い炎をバックに(笑)
■リュント To:キュラス |
確かにピーやピーだと許せないかもしれないな…… |
■ミリスレスカ To:リュント |
いいんですリュントさんっ、それで……それでキュラスさんとリエラの気が済むなら、ボクなにされたって……! だって、だってリエラはボクの親友で、それで……!! |
ちいさな体をせいいっぱい使って、ミリィはリュントのさらに前に、つんのめるようにして割り入りなおしていった。
尋常でない様子のキュラスの眼差しにおびえて小さく震えながらも、薄い唇を引き結んで、すぐにでも襲い来るであろう拳の衝撃に身構える。
それなりに勇敢な風情ではあるはずなのだが……どうみても「懸命に立つ女の子」としか見えないのが、変態女装男の業の深さといったところか(笑)
■リュント To:ミリスレスカ |
そこまで言うのなら俺が止める必要もないな(苦笑) |
意外とあっさり身を引く。
すれ違い様にこそっと
■リュント To:独り言 |
(精霊語) 我が勇気を司る戦乙女よ、やつへ勇気の加護を与えてくれ |
キュラスの身体にヴァルキリーの力が宿った!
■キュラス To:ミリスレスカ |
それ以上言うな!! |
ど す っ。と鈍い音を立てて、重い一撃がミリィのみぞおちに入った。
■ミリスレスカ |
あくっ! く、ふうぅ……あ……。 |
勢いで足を浮き上がらせるほどの威力でめりこんだ拳を起点に、ミリィの体がきれいな『く』の字に折れ曲がる。
それでも、深々と突き刺さった拳が体を離れたときに、ふらつきながらも嘔吐せずに立っていられたのは、冒険者としての研鑽の日々の賜物だろうか?
■ミリスレスカ To:キュラス&リエラ |
かはあ、ぁ……っ。 こ、これだけ……ですか……? ごほっ、ごほ……! |
朦朧とした眼差しをキュラスに向けながら、ミリィは意思に反してのた打ち回る横隔膜を必死で無視しながらみぞおちから手を離し、すっくと背筋を伸ばしてみせた。
■ミリスレスカ(…?) To:キュラス |
キュラスさんも、リエラも……まだ、怒ってるんでしょ……? だったら、もっと……もっと本気で殴ればいい……!! 女の子みたいな服を着たがって、女の子みたいな生きかたをしたがる男の子の身体なんて……こんな汚らしい身体なんて、好きなように壊してしまえばいいでしょう……!? 女の子みたいに扱ってもらえて、女の子同士の親友づきあいができて、心の底から喜んでたんだから! そんな変態女装男相手に、この程度で済ますつもりなの、この腰抜け!! |
■キュラス To:ミリスレスカ |
不気味だから、それ以上喋るな |
相変わらず青白い炎をまとったまま、氷のような冷たい視線でミリィを見下ろす(笑)
いつの間にか、キルリックは、未だ怒りの覚めやらないキュラスに後ろから近づき、その背中に、手を置いた。
■キルリック To:キュラス |
この者を支配せし怒りの力を鎮めたまえ、サニティ とりあえず、一撃入りました。 今は祝いの席ですし、それに、リエラの傍に居て、余計な不安を取り除いてあげる方が先決ですよ。 |
■キュラス To:キルリック |
……あ…… はい……。 |
一瞬何が起こったのかわからないような表情をし、軽く頭を振った後、冷静さを取り戻してつぶやく。
しかし、なにやら脱力したかのようにうつむいていた。
■アリエラ To:キュラス |
………キュラス、さん………? |
そんなキュラスの様子を見て、不安そうに声をかける。
立ち上がる気力も無いのか座り込んだままで、キュラスを見上げる瞳は涙のせいで真っ赤に腫れあがっていた。
■キュラス To:アリエラ |
……リエラ…俺…… |
今まで見せたことの無いような深い自責の表情を顔に張り付け、アリエラの前に跪く。
■キュラス To:アリエラ |
ごめん……本気で頭に来たとはいえ、泣いている君のそばを一瞬でも離れて……前後を失うなんて…… 俺は、リエラに怒ったりしてないよ。守れなかったことが悔しくて…… |
真っ赤になった目元に親指で触れながら、なだめるように、そして許しを請うように頬を撫でた。
■アリエラ To:キュラス |
……キュラスさん……。 私のこと、怒ってないんですか…? 私、このまま、キュラスさんのお嫁さんになってもいいんですか……? |
縋るようにキュラスを見つめる。
ミリィに騙されていたショックよりも、キュラスとの未来のことが重要らしい(笑)
■キュラス To:アリエラ |
そんなことで、君を怒ったりしないよ。 ……それに、もう、俺の奥さんだよ。 |
確かめるような口調でそう言って、手を両手で包み込んで微笑んだ。
■アリエラ To:キュラス |
……キュラスさん……。 ありがとうございます。 私…キュラスさんと結婚できて、本当にうれしいです……。 |
キュラスに身を寄せ、そのまま抱きついた(笑)
キルリックは、少しだけ落ち着いた(?)二人の様子を確認した後、ミリィの両肩に手を置いて。
■キルリック To:ミリスレスカ |
昂り、渦巻く気持ちを静めたまえ、サニティ ミリィ、あなたも少し落ち着きなさい。 それから、相手を挑発して、更に怒らせるような事は、パートナーとなる方が出来た以上、どんな時でも自重すべきですよ。 (ナッシェレに視線を移し) ミリィの方は、お願いします。 |
ナッシェレの方へミリィを軽く押し出した。
■ナッシェレ To:キルリック |
了解♪ |
両手を広げて、がばちょと抱きしめる。
■ミリスレスカ To:キルリック&ナッシェレ |
え……あっ、で……でもボク……でも……? |
そのとき、部屋に美しい旋律が響き渡った。
それに惹かれるように、庭で囀っていた小鳥たちが次々と飛び込んでくる。
数十秒程も経つと、驚いている一同の周囲は無数の、色とりどりの小鳥で埋め尽くされてしまった。
■キュラス To:ひとりごと |
……鳥? |
■アリエラ To:ひとりごと |
うわぁ……。 |
いきなり目の前に繰り広げられたロマンティックな光景に心奪われた(笑)
■オルフェ To:アリエラ&キュラス |
……その一発で、水に流してやってはくれないかな。 この責任は、薄々感付いていながら黙っていた私や、他の皆にもある。 すまなかったね。 |
■ミリスレスカ To:オルフェ |
オ、オルフェさん……そんな、悪いのはボクの…… |
■アリエラ To:オルフェ |
そんな……オルフェさんや皆さんのせいじゃありません……。 私がミリィに騙され続けていたのが悪いんですから…。 |
■オルフェ To:アリエラ&キュラス |
それだって、ミリィから直接女の子だと聞いたわけじゃないんだろう? こうなったのはリエラが無防備に過ぎたというのも、原因の一つではあったんじゃないかな。 まあ、この容姿だ。私も最初は気付かなかったぐらいだし、勘違いしても無理は無いと思うけどね。 |
■アリエラ To:オルフェ |
それはそうですけど……。 ミリィが「男の子」とも聞いていませんし、今まで「ミリィちゃんは女の子ですよ〜」と私がミリィのことを女の子と言っても、誰も訂正してくれませんでしたけど…。 |
実話(笑)
■キュラス To:ALL |
……。 |
■キルリック To:アリエラ(限りなく自分の中で言い訳中(笑)) |
(・・・事実、あの時の事で、はっきりと本人に確認しづらくなった、と言う背景もあるのですが・・・(苦笑)) |
■オルフェ To:アリエラ |
そこまで仲良くなっているとは思っていなかったからね。 知っていたら教えていたと思うけど……まあ、いまさらこれは言い訳にしかならないけどね。 |
■アリエラ To:オルフェ>ALL |
いいえ、いいんです。それに、今まで気付けなかった私が悪いってことはわかってます…。 お騒がせしてすみません。 |
申し訳無さそうに頭を下げる。
■キュラス To:ALL |
俺も……。ついカッとなって。すみませんでした。 |
ミリィと、皆に向かって頭を下げる。
■オルフェ To:ミリスレスカ |
ミリィ、君にはまったく悪気は無かった事は知っているよ。 でも、男ならここで謝罪をして欲しい。 |
■ミリスレスカ To:アリエラ |
…………(こくん) |
ミリィはオルフェの言葉に小さく頷くと、自分を抱きかかえるナッシェレの両手をそっと押し戻して、アリエラを驚かせないように静かに前に出た。
■ミリスレスカ To:アリエラ |
ボクが知らない間に、リエラを傷つけてたなんて……。ごめんね。本当にごめんね。 ボク、まわりにはお父様以外の男の人、いないところで育ったし……学院でも、リエラと一緒にいたみたいにしか暮らしたこと、なかったから……。 リエラと、一緒のパーティになってそれで、友達になれて……こっちに知り合いって一人もいなかったから、ホントに嬉しくって……。 そのあと、一緒に住もうって言ってくれて……年の近いおねえさんができたみたいで……。 …………。 |
意を決したように顔をあげたミリィは、真摯な瞳に大粒の涙を浮かべながらリエラを見て、嗚咽に喉をつまらせながらたどたどしく謝り続けた。
そして、いちど言葉を切ったあと、勢い良く頭を下げる。
■ミリスレスカ To:アリエラ |
もう、一緒にケーキ屋さんを1時間に3件ずつハシゴしたり、ウィンドーショッピングして歌った分のおこづかい使い尽くしちゃったり、夜中にホットチョコレート飲みながら恋バナで盛り上がって夜が明けちゃったりとか、全部できなくなってもいい……。 だから……だから。 ごめんねリエラ! だからおねがい……友達でいるの、やめないで!! ボクはリエラを騙そうなんて思ったこと、一度もないから……だからリエラがキュラスさんに謝ることなんて、ないから……。 |
言い終えたあと、ミリィは目を閉じて力なく肩を落として、ただ立ち尽くしていた。
まるで雨の中に力なく佇む、捨てられた仔犬のように。
■アリエラ To:ミリィ |
………ミリィ………。 ……それって………。 私がもうケーキ食べないよっていっているのに、新しく見つけた所だからと無理矢理3件目に行って、ミリィが大量のケーキを食べつくすのを、何杯目かわからない紅茶を飲みながら待っていたり。 ミリィ好みの可愛い服屋さんに行って、私には似合わなそうなフリフリヒラヒラの服をミリィが何着も試着するのを見ていたり。 その帰りにミリィだけナンパされて、後でその時の男の子とのノロケたっぷりの自慢話を聞かされたりしたこと……? |
■ミリスレスカ To:アリエラ |
え……? そ、そうだったっけ……? |
複雑そうな表情でミリィを見つめる。
どうやらミリィに女の子としてのコンプレックス刺激されまくりだったアリエラ。
「ミリィは可愛い女の子だから」と無理矢理自分に納得させて諦めていたのに、それが男の子だったという事実に、なにかやりきれないものを感じているらしい。
■リュント To:ALL |
ま〜あれだ。 幼い時、幼馴染に裸を見られた程度にしたらどうだ?(笑) |
良い思い出にしろと言っているつもり(笑)
■ミァ To:アリエラ |
ほら、それにリエラっちだってミリィっちのことは好きでショー? そりとも男だってわかったら、嫌いキライになっちゃったでスカー? ミリィっちはミリィっちでスヨー。 おっきなくくりで考えたら今まで通り。それじゃだめでスカー?('' |
■アリエラ To:リュント&ミァ |
………そう、ですね………。 |
心を落ち着かせるかのように何度か大きく深呼吸をする。
■アリエラ To:ミリィ |
もういいよ、ミリィ。謝らなくてもいいよ……。 気付けなかった私も悪いんだし……。 ………。 …でも、お願い。 最後に一発、私にも殴らせて! |
■ミリスレスカ To:アリエラ |
リ、リエラ……! ありがとう……。 でも……たった一発だけなんて言わずに、好きなだけ殴ってね……。 |
そしていざ近づこうとしたところで、自分がウエディングドレスを着ていることを思い出し…。
■アリエラ To:ミリィ |
ごめん、やっぱりドレスが汚れるの嫌だから……。 一回だけ魔法に耐えて! |
■ミリスレスカ To:アリエラ |
…………え? |
言うが早いか、返事も待たずに呪文を唱え始める。
■アリエラ To:闇の精霊 |
…私の心の友なる闇の精霊よ……。 私の心の闇を、この行き場のない怒りともやもやを集めてその身と為せ! |
詠唱に合わせて、アリエラの上空に闇の精霊が召喚された。
脳裏に巡るミリィとの苦い思い出やあれこれを凝縮したかのような、深遠なる闇をその身とする闇の精霊が。
■ミリスレスカ To:アリエラ |
えっ……えっ!? ちょ、ちょっとリエラ? な、なんかその精霊……やけにご つ く な い ? |
■アリエラ To:ミリィ |
…え? そ、そうかな…? 確かに、普通とちょっと違うみたいだけど……。 でも、ごめん。 これぐらい、耐えてくれるよね? |
■ミリスレスカ To:アリエラ |
う、うんいいよ……。可能なかぎり、がんばってみる……ていうかそれどんな精霊まほ |
そして、アリエラは、全ての思いをぶつけるかのように、闇の精霊をミリィにぶつけた。
■ミリスレスカ |
みっ………… みぎゃあ〜〜〜〜〜っ?! |
■キュラス To:アリエラ |
り……リエラ。 |
強大な闇の精霊とひとつになったミリィを呆然と見ている。
キュラスは初めてアリエラを怖いと思った。
■オルフェ To:キュラス |
……まあ、彼女とケンカだけはしないように気をつけるんだね? |
■キュラス To:オルフェ |
……はい。 |
■アリエラ To:ミリィ |
ごめんね、ありがとうミリィ。 これからも友だち(≠親友)でいようね。 |
すっきりとした表情で微笑む。
そしてすたすたとミリィに近づき、その手に触れると、精神を集中して今度は生命の精霊の力を借り、「ヒーリング」でミリィの身体の傷を癒した。
■アリエラ To:ミリィ |
でも、ひとつだけお願い。 私の前で、二度と女の子っぽい格好しないで! |
■ミリスレスカ To:アリエラ |
うん、約束する……リエラの前では、女の子っぽい格好はしないように気をつけるね……? え、ええと……じゃあスカートはもうダメだよね? あ、そうだ! 冒険に出るときにローブの下に着てる服、あんな感じのならいい……よね? ダメ? |
ちなみに冒険時のローブの下は、ソフト・レザーの胴衣の上にセーラーカラーのシャツを着てショートパンツとオーバーニーソックスを履き、そして額に発動体のフェロニエールといった出で立ちだったりする。
■アリエラ To:ミリィ |
……え………? |
ミリィのローブ下の格好を思い出しながら、なんとも無しに後ずさりして距離をとるアリエラ(笑)
■アリエラ To:ミリィ |
それって、ちょっとボーイッシュな女の子にしか見えないあれ? いや、そういうユニセックス系のじゃなくて、もっと男の子っぽい格好して欲しいんだけど…。 あ、でも無理にとは言わないよ。 ミリィが女の子っぽい格好しているときは、他人のフリさせてもらうけど…。 |
■ミリスレスカ To:アリエラ |
ど、どうしよう……ボクあれ以上に男の子っぽく見える服、持ってない……(悩) |
■リュント To:独り言 |
そうか…… ミリィは男だったのか…… |
最後の最後まで気付かなかった。
■ナッシェレ To:リュント&ALL |
当たり前じゃない♪ 私の愛しのパートナーなのよ♪ みんな異性を見る目がなってないわね♪ |
あっけらかんと言う。
ちなみに修羅場中はずっと傍観していた(笑)
■オルフェ To:ナッシェレ |
しかし、さすがだね。 あの状況で動揺せずにいるなんて、そうそう出来ることじゃないよ。 これから、ミリィのことを宜しく頼むよ。 |
■ナッシェレ To:オルフェ |
私はありのままのミリィちゃんが好きだし、放任主義だから別になにもしないわよ♪ これまで以上に愛のオブラートで包むことはできるけどねっ♪ |
■オルフェ To:ナッシェレ |
それで十分だよ。ミリィはもう、一人で立って歩くことが出来るんだからね。 見守ってくれる人さえいれば、ミリィはもっとずっと強くなる事が出来るはずさ。 |
■ナッシェレ To:オルフェ |
ええ、そうね♪ |
■ミリスレスカ |
ほ、ほうにんしゅぎ……? なぜだろう……今はじめて、ナッシェレおねぇさまへの気持ちが揺らいだ気がする……??? |
■ナッシェレ To:ミリスレスカ |
あら、ミリィちゃんのことを信じてるからよ♪ 恋人を縛るのは嫌いだしねっ♪ |
なでなで。
■ナッシェレ To:ミリスレスカ |
じゃあ、ミリィちゃん。 私の数あるお着替えコレクションの中から、男の子っぽいのを選んで着せてあ・げ・る♪ ちゃ〜んと、用意してあるんだから〜♪ |
■ミリスレスカ To:ナッシェレ |
えっ、えええっ!? お着替えコレクションって……(ぴー)なのとか(ぴーーー)なのとか、昨日着せられてた(ぴーーー!!!)なのとか以外にもあるんですか?! ほんとに!? |
そう言ってがばっとミリィをお姫様抱っこすると、軽やかな足取りで奥の部屋へと消えていった(笑)
■アリエラ To:キュラス |
あの、キュラスさん。 私もそろそろお色直ししたいんですけど、いいですか? |
■キュラス To:アリエラ |
あ……うん。 そうだね、行こうか。 |
やや呆然としながらも、アリエラの声で我に帰る。
■アリエラ To:キュラス |
? あの、どうかしましたか? |
キュラスの腕に手を添えながら、不安そうに見上げる。
■キュラス To:アリエラ |
いや……何だか久しぶりに怒ったから、脱力しちゃったかな…… あ、大丈夫だよ。行こう。 |
無理に笑顔を作ると、アリエラの手を引いて部屋を出て行く。
■アリエラ To:キュラス |
あ、はい…。 |
ドレスの裾を踏まないように気をつけながら、キュラスに付いて行く。
廊下を少し歩いて、新婦の控え室になっている一室の前まで来た。
■キュラス To:アリエラ |
待ってるから、着替えておいで。 |
■アリエラ To:キュラス |
あの、キュラスさん、さっきは心配かけてしまってゴメンなさい。 でも、私は大丈夫ですよ。 |
近くに誰もいないことを確認すると、くるりとキュラスに向き合う。
そして、キュラスの手を両手で包むように持つと、真摯な瞳で見あげた。
■アリエラ To:キュラス |
ミリィが男の子だったことはショックだったけど、それで心が深く傷ついたりはしません。 だって、私を最高に喜ばせたり、本当の意味での幸福を与えてくれるのは、キュラスさんだけです。 そして絶望のどん底に突き落としたり、心を深く傷つけることが出来るのも、キュラスさんだけ、なんですよ。 キュラスさん以外の人に、何を言われても、何をされても、私は深く傷ついたりはしないんです。 それにもし傷つけられても、キュラスさんが傍にいてくれれば、何があっても乗り越えることが出来るんですよ。 |
キュラスの目を見つめたまま言い切ると、にっこりと微笑んだ。
■キュラス To:アリエラ |
……リエラ……。 |
■アリエラ To:キュラス |
だから、ミリィと普通の仲間として接することを許してもらえませんか? もちろん、男の子だとわかったからにはそれにふさわしい付き合い方しかしませんから。 それに、今日のパーティーは私たちの結婚祝いであると同時に、パーティの解散パーティーでもあるんです。 このままの状態で別れ別れになるのは嫌なんです。 |
■キュラス To:アリエラ |
……うん。 わかったよ。こっちこそ、ごめん。 ずっと一緒にいた、大切な仲間だもんな。 |
そう言うとアリエラの体をそっと抱き寄せた。
しばらくそうしてから、ゆっくりと離して微笑みかける。
■キュラス To:アリエラ |
さあ、着替えておいで。 お互い笑顔で、会場に戻ろうな(微笑) |
■アリエラ To:キュラス |
はい。 じゃあ、急いで着替えてきますね。 |
名残惜しそうに、もう一度キュラスに抱きついてから、アリエラは控え室に入っていった。
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SW-PBM Scenario#150 Three? materials |
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GM:ともまり |