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SW-PBM Scenario#150 Three? materials |
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ココナベーカリー |
キルリックは昼食会の後、ラルカと共にココナベーカリーを訪れ、ことの顛末を説明した。
■キルリック To:ココナ |
本当にすいませんでした。 (頭を下げたまま・・・) お約束が守れなくて、申し訳ありません。 何か、償いをさせて頂けますか? |
■ココナ To:キルリック |
うっふっふっふ。 じゃ〜ん!! |
ココナは笑顔で「W」の刻印が入った石を差し出してみせた。
■キルリック To:ココナ |
・・・ぇえ!、あぁ〜!! どうしたんですか、それ! |
■ココナ To:キルリック |
今朝、お店の前を掃除していたら、落ちてたんですよ〜。 不思議〜。私の元に戻って来たのかな? |
■キルリック To:ココナ |
そうですね、きっとここの居心地が気に入っていたんですよ。 |
■ココナ To:キルリック |
上手いこと言いますね〜、お客さんっ。 じゃあ、これはサービスです♪ |
オマケ分の腰痛の薬を受け取ると、ココナはトーベルクーベルの割引クーポン券(木札)をくれた。
今後ともご贔屓にということらしい。
■キルリック To:ココナ |
あっ、すいません。 石を私の手で届けられなかったばかりか、そんなクーポン券まで頂いてしまって・・・ それじゃあ、早速。 ふた抱えくらい、お勧めどころを頂けますか? 是非、まだ食べていない仲間達にも食べてもらいたいですから(笑) |
■ココナ To:キルリック |
わ〜、さっそく使ってくれるなんて。毎度ありがとうございます♪ |
再び木札を受け取ると、店内に引っ込んで行く。
しばらくして、本当にふた抱え分のトーベルクーベルを持ってきた。
■ココナ To:キルリック |
「ココナスペシャル」です。きっと、おじいちゃんのより美味しいですよ♪ これからもほそ〜くなが〜く、トーベルクーベルをよろしく〜♪ |
■キルリック To:ココナ |
はい、こちらこそよろしくお願い致します。 では、その自信作、『ココナスペシャル』はここで頂いて、感想を述べさせて頂きたいと思います。 |
「ココナスペシャル」──それは、通常のトーベルクーベルの2倍の体積を持ち、ココナベーカリーで具として使用している食材をすべて詰め込んだ投げやりとも言うべき代物である。
ちなみに、何やら激しく真っ赤なソースがまんべんなく塗られている気がするが、気にしないほうが幸せだ。
■ラルカ To:キルリック |
……赤いですね。 |
■キルリック To:ラルカ |
えぇ、赤いですね。 |
ラルカにも『ココナスペシャル』を渡し、早速食べてみた・・・
■キルリック To:ココナ |
なかなか、挑戦的で、野心的な味です。 しかし、他のお客さんに出すのは止めた方が良いと思いますよ(苦笑) |
■ココナ To:キルリック>ラルカ |
え〜。私は、このくらいがちょうどいいんだけどなぁ〜。 そうおもいま |
ココナがラルカの方を見ると、何やらしゃがみこんで震えていた。
■ラルカ To:キルリック |
……な、何で平気なんですか…… |
■キルリック To:ラルカ |
今までの冒険、冒険よりも食卓の方が過酷でしたから・・・(遠い目) |
ラルカは昨夜の夕食の様子でも思い出したのか、なんとなく納得の表情で、よろよろと立ち上がった。
■キルリック To:ココナ |
悪い事は言いませんから、もう少しソフトなのから提供して、ココナクラスの強者を探した方が良いですよ。 もしくは、『ココナベーカリ−激辛倶楽部』とかを発足させるとか(笑) |
■ココナ To:キルリック |
あっ、それ良い考えですね〜。 さっそく、会員募集しちゃおうかな♪ お客さんもまたこの味が恋しくなったら、いつでもリクエストしてくださいね♪ |
■キルリック To:ココナ |
激・活力が欲しくなったら、その時に考えたいと思います(苦笑) |
■ココナ To:キルリック |
はいっ♪ またのお越しをお待ちしております〜♪ |
ココナは元気よく三つ編みの頭を下げてお辞儀すると、再び客引きに戻って行った。
トールクーベ中央公園 |
キルリックは天の絹糸亭でふた抱えのトーベルクーベルを預け、『仲間達にも食べさせてあげて下さい。』とお願いした。
そして、シトラを預かり、ドラウリコのお礼にと公園の池へ向かった。
女体像が昨日と変わらぬ姿で、壷から水をこぼし続けている。
■キルリック To:池 |
ドラウリコ、ありがとうございました。 これで、シトラも完治すると思います。 感謝の心は銀貨の枚数ではありませんが、一枚おまけしておきますね。 |
キルリックは、大きな弧を描いて銀貨を二枚投げ込んだ。
■ラルカ To:池 |
これからも、きれいな池を守ってください。 私たちもがんばります。 |
ラルカも銀貨を投げ入れる。
■シトラ To:池 |
せーぴあちゃん、どらうりこ、ありがと〜 |
キルリックの真似をして元気よく呼びかけながら、銀貨を一枚投げ入れる。
ぽちゃんという音と共に波紋が広がり、小魚がさっと泳いで逃げた。
――と、そこに。
■ミァ To:池 |
セーピアっち、ミーからもありがとーなのでスヨーー! おみやげのくるくる巻貝はいっぱい役に立ったのでスーーーゥ(^▽^)ノ○ |
ひゅ〜〜〜〜〜ん、と遠方から銀貨が投げ入れられた。
そしてたったかキルリックたちの傍に近づき、同じように池を見下ろす。
■ミァ To:キルリックたち |
やほやっほー♪ らりらっろー♪ ミーもお礼に来たのでスヨー! お土産に貰った巻貝も楽しかったですしネー。 |
■キルリック To:ミァ |
そう言えば、その巻貝で私は起こされたんですよね。 いや、しかし、本当に重宝しました(笑) |
しばらく水面を見つめていると、池いっぱいにつぎつぎと小さな波紋が現れては消えた。セーピアからの返事らしい。
■キルリック To:シトラ |
シトラ、見てください。 セーピアからの返事ですよ。 |
■シトラ To:キルリック |
おへんじ! せーぴあちゃん、でてこないの? |
■ミァ To:シトラ |
セーピアっちはね、実は恥ずかしがりぃ屋なのでスヨー(・▽<) |
捏造。
■シトラ To:ミァ |
はずかしいの〜 |
納得しかける(笑)
■キルリック To:シトラ |
石コロのコロール達と同じで、セーピアもこの町のお水に関係したお仕事をしてくれています。 それから、コロール達と同じで、私達に見える姿になるととっても疲れてしまってお仕事が出来なくなってしまうそうなのです。 だから、あの泡ぶくぶくがセーピアからの精一杯のお返事なんですよ。 |
■シトラ To:キルリック |
ぶくぶく〜? |
しゃがみこんで、大きな瞳でじっとぶくぶくを見つめている。
■キルリック To:シトラ |
でも、いつか姿を見せてくれる日が来たら、また、ありがとう、ってお礼を言いましょう。 セーピアもきっと、喜んでくれますよ(微笑) |
■シトラ To:キルリック>セーピア |
うん! せーぴあちゃん、またね〜 |
池に向かって手を振った。
■ミァ To:シトラ>セーピア |
にはは、シトラっちーは素直さんなのでスー。 てことでセーピアっちー、今度はシトラっちーにもさぁびすしてあげてでスヨー(^▽^)ノシ |
同じように手を振って、さて…とばかりに回れ右。
■ミァ To:ALL |
そりじゃミーは、こりからコペット買って帰るでスヨー。 ああ!甘いあの香りがミーをさっそうーー♪♪ってことで、おっさきにーでスーー! |
すたたたっと駆けていくミァ。
ぐららん足だけあってハイスピードだ。
■キルリック To:ミァ |
私達も、後から買いに行くんですから、『売り切れ』にはしないで下さいねぇ〜〜〜〜!!! |
■ミァ To:キルリック? ひとりごと? |
にはははははははのはーー…!!!! |
果たしてキルリックの声は届いたのかどうか。
ともあれ、あっという間に小さな後姿は見えなくなった。
結局何しに来たのだか。
■シトラ To:ALL |
みゃちゃん、かっこいい〜 |
■ラルカ To:ALL |
速かったですね…… |
■キルリック To:ALL |
聞こえたんでしょうか・・・(苦笑) |
と、その時。
■あごひげ爺 To:キルリック一家 |
ひょほほ。また会うたの〜。ふがっ! |
音もなく背後から忍び寄る影。
■あごひげ爺 To:キルリック一家 |
では、さらばじゃ〜。 |
特に何も言わずに去って行く(笑)
■キルリック To:あごひげ爺 |
すいません、ちょっとお待ち下さい。 |
■あごひげ爺 To:キルリック |
ん〜? なんじゃ〜。 わしは忙しいんじゃよ〜。ひょほほ。 |
長いあごひげを撫でながらのんびりと言う。どう見ても暇そうだ。
■キルリック To:あごひげ爺 |
まず、お礼をさせて下さい。 あなたのアドバイスのおかげで無事にセーピアとも円満な関係を築けました。 本当にありがとうございました。 |
■あごひげ爺 To:キルリック |
はて、わしは何かしたかのぅ? ほっほ。 |
■キルリック To:あごひげ爺 |
はい、大きなヒントを頂いたと思っています。 それから御伺いした事があります。 セーピア、いえ、この町の守護者達の事、そして、今回の一連の出来事。 何か御存知だったのでは無いのですか? |
■あごひげ爺 To:キルリック |
おお! そうじゃ。 数年前にどっかへいってしもうて、ばーさんに怒られたあの石はの〜 井戸に落としたんじゃ。うむうむ。 |
どこか感慨深げに。
■あごひげ爺 To:キルリック |
そして、何故かわしの手の中に戻ってきたりしているのぅ。 |
ひげを撫でていた手を差し出してぱっと開くと、そこには「S」の石があった。
■キルリック To:あごひげ爺 |
あぁ!、その石は。 ・・・そうですか、それはもともとあなたの持ち物だったんですね。 そうなってくると、本当に、あなたがどの程度、今回の事について知っていたのか気になるところではありますが・・・ |
ひとしきり考えた後。
■キルリック To:あごひげ爺 |
ちょっと、御相談させて頂いても良いですか? 実は、この子(シトラ)もそれとは異なる模様の入った石を持っていたのですが無くしてしまいました。 何とか探してあげたいのですが、何かいいお知恵はありませんか? |
老人の追及よりも、シトラの形見探しに、思考方向を切り替えた。
■あごひげ爺 To:キルリック |
ばーさんはのぅ、朝にはかかさずたまごを出してくれてのぅ〜。 わしのために、栄養補給じゃ♪ゆーてのぅ。スクランブルえっぐに♪ 目玉焼き♪ ふがっ! たまに出てくる、赤玉が嬉しくてのぅ〜。ひょほほ〜 |
満足そうにあごひげを撫でながら、頭上の雲を見つめている。
■キルリック To:あごひげ爺 |
赤玉ですか。 まぁ、旅館ですし何とか出会える機会も他より多い・・・と信じましょう。 |
■ラルカ To:キルリック |
今頃きっと、どこかのニワトリさんのお腹の中ですね。 |
■キルリック To:ラルカ |
そうですね(笑) でも、卵を割って、記号のついた石が出てきたら、何事か!、って思いますよね(笑) |
■ラルカ To:キルリック |
ん〜。 間違って食べないようにしないといけないですね。 |
真剣に(笑)
■キルリック To:ラルカ |
はい、おなか壊しちゃいますね。 |
■シトラ To:キルリック |
また、飛ぶいしころでてくるの? シトラ、まいにちたべるよ〜 |
■ラルカ To:シトラ>キルリック |
たまごを割る前に、こうやって、からから音が聞こえたら、ひみつのたまごですよ。 そうですよね、ぱぱ。 |
たまごを持って軽く振るしぐさをする。
■キルリック To:ラルカ>シトラ |
はい、その通りです、良く出来ました(笑) カラカラ鳴ったら、また大切にしまって置きましょうね。 |
■シトラ To:キルリック |
うん♪ ♪ひみつのたまご、か〜らから〜 |
歌い出すシトラを見て、あごひげ爺は満足そうに頷いた。
■キルリック To:あごひげ爺 |
(やはり、色々とご存知なのですね。) また、ゆっくりとお話をお伺いしたいものです。 |
■あごひげ爺 To:キルリック |
ひょほほ〜。わしも、いつくたばるかわからんから、早めにのぅ。 |
■キルリック To:あごひげ爺 |
分かりました、近々、足しげく通わせて頂きますよ。 でも、そう簡単にお送りしたりしませんよ。 |
あごひげ爺はにんまり笑って、手をひらひらと振ると、昨日と同じ方角へ去って行った。
ラルカとキルリックは、その背中に深々とお辞儀する。
■ラルカ To:キルリック |
伝えたくてしかたがないのに、素直に話すのは嫌みたいです。 |
そう言って思わず微笑んだ。
■キルリック To:ラルカ |
そうみたいですね。 もう少し、癖とか言い回しとかをつかんで、素直に話した方が楽だ、と思う位に理解してやります(笑) |
メラメラと、あごひげ爺さんの隠語解読に、闘志を燃やしている。
■ラルカ To:キルリック |
ますます、あごひげ爺さんが頑張っちゃいそうですね。 |
可笑しそうに笑った。
■キルリック To:ラルカ |
うっぐ、初級編からお願いしないと駄目ですね(苦笑) |
シトラの歌声を、ふわりと風がさらっていった。
平和な公園の昼下がりは、まだまだ続きそうだ。
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GM:ともまり |