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SW-PBM Scenario#150
Three? materials

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大団円


 天の絹糸亭・女湯

■シトラ To:ALL
あ。

シトラが耳をすませてじっと夜空を見ている。
穏やかなそよ風に乗せて、透き通った笛の音が聞こえてきた。
続いて、美しい女性の歌声が──
■コロールタワー To:ALL
(東方語)
(赤石コロ)歌!
(青石コロ)愛の歌だ!
(黄石コロ)俺たちと!! 人間たちの〜♪♪

嬉しそうな声を上げて、コロールたちはぼろぼろと四角錐から飛び出してくると、一同の周りに輪を作って踊り出した。
その数は数十体はあるだろうか。
まるで鈴が震えるような静かな、そして伸びやかな歌声。
歌詞は上位古代語だった。
人間と自然と、この土地に生きる古き生き物との友愛を誓う歌。
光も闇も、よいこともわるいこともすべて内包した深くやさしい歌。
■アリエラ To:ALL
これが…約束の歌……。
とても綺麗な旋律ですね…。
歌詞の意味は全然わからないけど…気持ちが落ち着くような……。

■ミリスレスカ To:ALL
上位、古代語……? すごい、これ本当に『力ある』歌だ……!

■オルフェ To:ALL
難しいというのはそういう意味だったのか……。
この歌、上位古代語だよね。
歌詞の意味は分からないけど、この歌自体、呪歌と古代語魔法の中間みたいなものなのかな。

■ミリスレスカ To:オルフェ&ALL
研究のしがいは、ありそうですけど……でも今は、ゆっくり聞きたい……かな?

■ミァ To:ALL
ほわー…。確かにずっと聴きたくなりまスネー。
みんながこだわってたのも納得とゆーか…。

■キルリック To:ALL
力もあって、聞き惚れる歌ですか。
今は、必要があって歌われていますが、これは、たとえ必要が無く、反動があったとしても、純粋に求めたくなりますね。

■風織り To:ALL
みんな! 最高の気分だよ!
これから町のすみずみまで歌を運んで来なきゃ──
ありがとう!!

夜風にまぎれて、一瞬だけ風織りの声が響く。
■リュント To:独り言?
これで約束は果たしたからな〜

■オルフェ To:風に向かって
ホェルンの所にも運んでやってよ。
君が居なくなって、寂しがっていたからさ。

■ミァ To:風?
困った時はお互いサマーでスヨー。
みんなハッピーで良かったのでスー(^▽^)

風はそれらの声に応えるかのように、冒険者たちの頬を撫で、吹き抜けて行った。
夜空を見上げると、フランメグルの纏った炎がぱっと飛び散り、まるで花火のように夜空を彩った。
■アリエラ To:ALL
遠くから見ると、フランメグルさんの炎もキレイですね〜。

■リュント To:アリエラ&ALL
遠くで見ればな……
こんなのはたまに見ると綺麗なもんだな。
毎日は見たくないけど(笑)
こんな事やつに聞かれたら、また威嚇されっけど(苦笑)

■アリエラ To:リュント
威嚇ですめばいいですけど……。
根性が足りないって、おしおきされないといいですね。

■リュント To:アリエラ
言いそ〜だな〜〜(笑)

■ミリスレスカ To:ALL
これで終わった……んでしょうか?
じゃあ、ここのお湯とかも……?

■リュント To:ミリスレスカ
そのうち出てくるようになると思うんだけどな〜

■アリエラ To:キュラス
あ、キュラスさん、怪我は大丈夫ですか?

心配そうな表情で、キュラスの右肩に手をそっと添える。
■キュラス To:アリエラ
うん、大丈夫だよ。この程度ならあと2・3発くらっても……
いてっ。

アリエラの腕が触れると、思わず顔をしかめたが、表情は笑顔だった。
■アリエラ To:キュラス
あ、ごめんなさい。

慌てて、手を引っ込めようとする。
■キュラス To:アリエラ
無事でよかった。

腕に振れた手をやさしく握った。
■アリエラ To:キュラス
キュラスさんも……。

って、誤魔化さないでください〜。
明日魔法で癒しますけど、今はとりあえず応急処置させてくださいね。

触れ合った手のぬくもりに一瞬うっとりとしそうになったが、はっと現実に戻った。
■キュラス To:アリエラ
はは……、ごめん。
うん、頼むよ。ありがとう。

■アリエラ To:キュラス
いいえ、いいんです。
それよりも、危険なことに巻き込んじゃって、ごめんなさい。

キュラスは首を振って、アリエラを見つめる……
■リュント To:アリエラ
二人の世界へ入るのは、二人っきりになってからにしてくれるか?(笑)

いつまでも無粋な奴で押し通す!
■キュラス To:リュント
あはは、妬くなよ。えーと……

名前が出て来ない(笑)
■リュント To:キュラス?
妬いてるんじゃない!
それより、ちょっと質問。
お前は一体誰なんだ!!
名を名乗れ!

何度も名乗っているのに(笑)無視し続けた。
■キュラス To:リュント
一体何回名乗れば覚えてくれるんだ?(笑)
キュラス・ルーウォンスだよ。
で、君は?

何度も名前が出て来ているのは同じ(笑)
■リュント To:キュラス
あ〜〜!お前がキュラスか〜!
俺はリュント。
リュント・セルースだ。
セールスじゃないからな(笑)

■キュラス To:リュント
何が「あ〜!」だよ。覚える気なかったんだろ?(笑)
リュント・セールスか。覚えたよ。

わざと言っている(笑)
■リュント To:キュラス
せるうすだって言ってんだろう!
さてはお前……
俺に憧れて、俺の真似をしやがったな?(笑)

まだ笑える余裕がある(笑)
■キュラス To:リュント
誰が憧れてるって?(笑)

こっちにも余裕が(笑)
■リュント To:キュラス
もちろん、お前が俺にだろう?(笑)

名乗りあっているのに、お前呼ばわり(笑)
■キルリック To:リュント&キュラス
やっと打ち解けた、って感じですね。

■リュント To:キルリック
打ち解けちゃいない!
分かり合ったんだ!!

どちらも一緒?(笑)
■キルリック To:リュント
リュントの口から、『分かり合った。』と聞けただけでも十分な進歩です。

■リュント To:キルリック
俺の成長を認めてくれるか!?

■キルリック To:リュント
はい、少しは落ち着いて頂ける、と言う、期待値を込めての言葉、ですが(笑)

■ミリスレスカ To:ナッシェレ
……言っときますけど、心配なんかしてあげませんからね?

せっかく護ろうとしたのに護られてしまっていたので、ちょっと拗ねているらしい。
■ナッシェレ To:ミリスレスカ
あん♪ 怒っちゃいや♪
拗ねたミリィちゃんも可愛いけど、私の前でもっと笑ってよ♪

ミリィと視線を合わせるようにかがみ込んで、愛しげに見つめてる。
■コロールリング To:ALL
(東方語)
(赤石コロ)俺たち〜♪
(青石コロ)どんどん温泉〜♪ 出しちゃうぞ〜♪♪
(黄石コロ)とうっ!

かけ声とともに、輪になって踊っていたコロールたちは、つぎつぎと空っぽ女湯の石の隙間に飛び込んで消えて行く。
しばらくすると、その石の隙間からちょろちょろと温泉が湧き出て来た。
■ミァ To:石ころーず
んに、出しちゃえ温泉〜♪ どんどん待ってるでスヨー♪
それじゃ、まぁたでスー!

隙間に向かってぶんぶん手を振った。
最後に残った黄色いコロールが、それに応えるようにぴょこんと飛び跳ね、隙間に飛び込んで行った。
■シトラ To:石コロたち
あ〜! まって!

シトラが女湯のふちに走りよって、しゃがみこむ。
首を傾げながら、温泉が出てくる岩の隙間を見つめて何度も呼びかけるが、もう石コロたちが出てくる気配はなかった。
■オルフェ To:シトラ
ははは。逃げられてしまったか。
まあ、また今度出てきたときに友達になればいい。
彼らは、今日は温泉を出すので忙しいらしいからね。
ほら、残念賞をあげよう。手を出してごらん?

ベルトポーチからライトのかかったコインを取り出し、シトラの手の上に乗せた。
■シトラ To:オルフェ
ぴかぴか……。ぴかぴか〜♪
まほうのこいん〜

コインを持った手を高くかざして、星空に円を描くように何度も動かした。
■シトラ To:オルフェ
おるへくん、ありがと〜

■キルリック To:シトラ
ごめんなさい、シトラ。
石ころ達もすぐにお友達になってくれると思ったんですが、仕事を始めてしまいました。
でも、彼らはずっとこの温泉に居ますから、そのうちに気が向いてシトラの前に出て来てくれますよ、きっと。

■シトラ To:キルリック
ほんと? きいろちゃんにまたあえる?
シトラも、おしごと、おてつだいしたい〜

■リュント To:シトラ
シトラがお母さんの言う事をちゃ〜んと聞いて、
お利口さんにしていたら、若しかしたら出て来てくれるかも知れないな(笑)

■シトラ To:リュント
うん。おりこうさんにする〜
はやくおっきくなって、ままのおてつだいするの。

■リュント To:シトラ
そうだぞ〜。
お利口さんが一番だ(笑)

そこへ、脱衣所からおそるおそる覗き込む気配。
袖をたくし上げ、エプロンを身に着けたおかみさんだった。
■おかみさん To:ALL
い、い、今のは何だい。な、なんだか石が動いていたような、踊っていたような……いや、まさか、気のせい……

言葉を失っているようだ(笑)
■オルフェ To:おかみさん
あれは、ここの温泉の守り神さ。
我々が彼らとの約束を果たしたことで、機嫌を直してくれたんだ。
これで温泉も元通りさ。

■おかみさん To:オルフェ&ALL
ま、まもりがみ?
温泉の? まさか……

■シトラ To:まま
まま、ほんとだよ!
こ〜んなにちっちゃいのが、こ〜んなにいっぱい!

いっしょうけんめい身振り手振りで説明。
■ミァ To:おかみさん
ほら、だから言ったでショー?
ミーたちに任せれば、全部すっかりばっちり解決だって(・▽<)b

■おかみさん To:ミァ&ALL
ほ、本当に……? いや、でも……
あんたたちが……シトラがそう言うんなら、本当なんだろうね。
石が動くなんて、ちょっとびっくりしちまったけど……

そう言いながら、女湯に流れ込んで来る温泉に気がつき、すべてを理解したかのように、思わず笑顔になった。
■キルリック To:おかみさん
これからは、彼らが居る事をずっと忘れなければ、ずっと温泉を出し続けてくれますよ。
他にも色々とあるのですけれど、基本的には彼らに感謝して、常にねぎらってあげれば問題ないと思います。

これで、お客さんを受け入れられますよ。
とりあえず、宿のお手伝いをして頂ける方を探さないといけませんね(笑)

■ノール To:キルリック&おかみさん
ん? おいらりょーりのてつじんだから、たらふく飯を作ることなら手伝えるぞっ!

■ラルカ To:おかみさん&ALL
私も、お掃除ならまかせてください。

■リュント To:キルリック
その前に宿を閉めない事を宣伝しないとな!

■おかみさん To:キルリック&リュント&ALL
うん、そうだね。
温泉も出てくれて、こうしてみんなも無事で帰って来てくれた。
これでこの宿を閉めるなんて行ったら、バチが当たるね。

おかみさんは心からの笑顔で一同を見る。
■おかみさん To:ALL
みんな、「天の絹糸亭」再開の、最初のお客さんになってくれるかい?
……もう、食事の用意はできてるよ。
このおかみが腕によりをかけた料理と、おもてなしで、心からのお礼をさせとくれ。

■アリエラ To:おかみさん
わ〜、うれしいです。
ありがとうございます。

■リュント To:おかみさん
ありがたく受け取るよ。
と言うか、これ以上の我慢は爆発する奴も出るしな(笑)

■キルリック To:おかみさん
是非、こちらからお願いしたいくらいです。

今晩泊まる筈の宿に泊まれなくなってしまいましたし、さらにこんな時間では、ここ以外、私達の食事の用意もしてもらえませんから。

■おかみさん To:ALL
あはは、それなら食事の支度をしていた甲斐があったってもんだね。
部屋も全部貸し切りだ、好きなところを使っておくれ。
さぁ、みんな、こちらへどうぞ。

風に乗って流れる歌。それと共に、美味しそうな匂いも流れてくる。
とても長い一日。トールクーベを走り回った冒険者たちに、ようやく休息の時が訪れたようだ。

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GM:ともまり