SW-PBMトップへ Scenario Indexへ |
SW-PBM Scenario#150 Three? materials |
---|
このシナリオのトップへ | ←前のページ 次のページ→ |
---|
猛る熊の鼻先亭・露天風呂 |
足元の石床が盛り上がり、湯面がまるで生き物のように大きく波打ったかと思うと、リュントとミァを頭からざぶーーーんと飲み込んだ。
その衝撃でミァの手からするりと紐が抜けた。
■リュント To:独り言? |
…………………!? |
何も言えず。
■ミァ |
Σ( ̄□ ̄; ミーの、ミーーーの……ッッ(ごばごぼぼ) |
沈んだ。
■アリエラ To:リュント&ミァ |
あ、リュントさん、ミァちゃん……! |
沈みゆく二人に声をかけるが、当然間に合わず。
■リエラ |
って、こっちにもお湯が……。 きゃぁぁぁぁー! |
湯船の端に避難していたアリエラは、湯しぶき(?)を頭からかぶったが、何とかお湯の波に飲まれずに済んだ。
■ミリスレスカ |
う、うわあぁぁぁ……ひ、ひどいことに……(汗) あっ!? |
浮き上がっていたミリィは、やはり湯しぶきを受けながら、足元で吹き出す乳白色のお湯の塊を目の当たりにした。
■ミリスレスカ To:ミァ&リュント>宝っぽいドーナツっぽいモノ? |
う、うわぁぁミァさん、リュントさ〜んっ! あっ!? あれは……?! |
次の瞬間、ミァがお散歩石を放った亀裂から、壮大にお湯が噴き出して来た。
それはまるで噴水のように星空に向かってほとばしり、ついでにミァとリュントも空中に放り出していた。
そして、その中に透明に輝く「逆さT」石入りの宝──ドーナツ型の輪がくるくると放物線を描いて投げ出されていた。
■リエラ |
あっ、「宝」が! |
慌てて「宝」をキャッチしようと走り出す。
■ミリスレスカ |
ああっ、待ってっ!! |
ミリィも身体を浮き上がらせ、落下していく軌道に手を伸ばした。
■ミリスレスカ To:宝 |
ああっ?! と、届かな……!! |
しかしまっすぐ落ちてくるドーナツ型の宝は、ミリィの手をするりと抜けた。
■アリエラ To:宝 |
あっ、危ないっ! |
そこへ湯船の端からざぶざぶと走り出していたリエラが、間一髪、湯面の寸前でキャッチ。
大きさは手のひらほどのものだ。「石」が終わりのない輪の道をくるくると巡回していた。
■アリエラ To:ALL |
ふぅ〜、間に合った〜。 これ、結構小さいんですね〜。 ミァちゃんが持っていた紐にくくりつければ、ペンダントとして持ち出せないですかね〜。 |
■ミリスレスカ To:アリエラ |
リ、リエラ……あのさ、いまミァさんの持ってた紐……っていうかミァさん、それどころじゃ…… |
同時に投げ出されていたリュントは、なぜか無駄に美しい軌道を描き、くるくると空中三回転二回ひねりを披露しながら、華麗なポージングで湯船の外の床に着地!!
ふんどしは女性たちにとって幸運にもほどけなかったようだ。
■リュント To:独り言 |
やはり曲芸は俺の得意分野なんだな(ニヤッ |
そしていっしょに空を飛んでいたミァは、放り出された勢いに勝てなかった!
体勢をくずした拍子に、お洋服風バスタオルが は ら り とほどけ落ちる。
そしてすっぽんぽんのまま湯船にどぼーんと落下。
ひらひらと落ちてくるバスタオルが、いまだ波打つ湯船に舞い降りた。
■ミァ |
…きゅるりらはらりらーーー(@□@; |
■リュント To:ミァ |
おいおい〜(汗) 俺のライバルだろう〜 見っとも無いマネはってすっぽんぽんじゃねえか! 見たくね〜から隠してくれ(苦笑) |
目を覆いたくなる光景とはまさにこれ。
■ミァ To:リュント |
うっしゃいでスネー。 最後にかれーにオチをつけよーとゆーミーの心意気が…… って宝っ! ミーのお宝さんハーっ!? |
■アリエラ To:ミァ |
あ、ミァちゃん、大丈夫? 今、バスタオル巻きなおすから、これ(宝)持っててね。 |
水面に浮かぶバスタオルを引き寄せてミァの元へ。
「宝」という名のおもちゃを手渡し、その隙にタオルを巻こうとする。
■ミァ To:アリエラ |
Σ(>▽<)♪ リエラっちが持ってたでスー。わわーい♪ |
アリエラの作戦は見事に当たり、ミァは宝に釣られておとなしくなった。その隙を逃さず、アリエラはまたミァにお洋服風にタオルを着せる。
■ミリスレスカ To:ALL |
それにしても、いきなりこんな……やっぱり、なにか出てきたのかなぁ……? |
急に動いたせいで緩んできたバスタオルの裾と胸元をしっかり直しながら、ミリィは浮遊する高さを調整して、湯船の床に着地しなおした。
お湯の勢いに気をつけながら、湯船の外へと出て行こうとする。
■ミリスレスカ To:ALL |
あ、あれ……? さっきはここまでしか、お湯がなかったですよね……? |
吹き出していたお湯の柱は徐々に短くなり落ち着いたが、亀裂からはいまだにぽこぽこと温泉が湧き出しているようだった。
すでに湯船の外へも、贅沢にもあふれ出しはじめている。
見えないが、お湯の勢いからして亀裂は大きく広がっているに違いない。
■石コロたち To:ALL |
(東方語) (紫石コロ)宝だッ! (橙石コロ)もうすぐだッ! (緑石コロ)待ちきれないぞッッ!! |
お湯と一緒に投げ出されていた石の破片の中からはしゃいだ声がした。
■ミリスレスカ To:ALL&石コロたち |
えっ?! ええええっ!? な、なに……??? ていうか、東方語? |
■ミァ To:石ころーずりたーん |
んに?? また現れ……たけど、なんか色違うでスネー。 ……お色直し?(・x・) |
■リュント To:石コロたち |
(東方語) なんだ!? お前達は?? |
同時通訳で共通語でも話します。
■石コロたち To:ALL |
(東方語) (紫石コロ)むッ! 歌を忘れた人間めッ! (橙石コロ)遅いぞッ! (緑石コロ)まだまだ許さないぞッッ!! |
いきなり、ぷりぷりと怒り出す。そして質問には答えていない。
■リュント To:石コロたち |
(東方語) 何の事だ? 歌を忘れた?何が遅い??何が許さない??? |
■石コロたち To:ALL |
(東方語) (紫石コロ)やっぱりッ! (橙石コロ)全部忘れてるッ! (緑石コロ)絶対に許さないぞッッ!! |
交互にぴょんぴょん飛び跳ねて、怒りをあらわに。
■アリエラ To:石コロたち |
(東方語に通訳してもらい中) あの、すみません、もう少し待っていてもらえますか? 宝を持ち帰って、色々しなければなりませんから…。 |
■ミリスレスカ To:石コロたち |
(東方語)……と、彼女は言っているんですけど。 |
■石コロたち To:ALL |
(東方語) (紫石コロ)まだ待つのかッ! (橙石コロ)もうッ! (緑石コロ)ッッ!! |
とりあえず輪になってごーろごろと踊り始めた。
■リュント To:石コロたち |
あ〜、もう少しの辛抱だ(笑) 今まで待てたんだから、もう少し位待てるだろう?? |
石コロたちはみっつ揃ってぷいっとそっぽを向いた。
■リュント To:石コロたち |
機嫌を損ねたって、出来ていないもんは仕方が無いだろう? もう少し待ってくれよな?頼む! |
まるで借金取りに頼み込むよう。
石コロたちはじぃぃーっとリュントを見ている。
■ミァ To:石ころーず |
そうでスヨー。 だいたい、そんな風にぷいっとして大人気ないのでスー(ふふん) |
■石コロたち To:ALL |
(東方語) (紫石コロ)何だとッ! (橙石コロ)俺たちゃオトナだッ! (緑石コロ)立派なオトナッッ!! |
ムキなった。
■ミァ To:石ころーず |
ふっ、甘いでスネー(=▽=) そうやってムキになってる事実こそ、オトナじゃない証拠!!(指びしぃ) |
石コロたちは指びしぃに一瞬固まると、また輪になってごーろごろと踊り始めた。
■ミリスレスカ To:アリエラ |
ねえ、リエラ……それはそれとして。 このあと、キュラスさんに会うんでしょ? 髪とか体とか、洗いなおしておかなくて大丈夫? 宿の人とかが来て大騒ぎになる前に、なんとかしちゃったほうがいいと思うけど……手伝おうか? |
共通語が通じなさそうなのをいいことに、小石ーずをシカトしまくったことを相談してみたり。
■アリエラ To:ミリィ |
え? で、でもいいのかなぁ……。 |
少し逡巡したものの、キュラスの名前が出た途端。
■アリエラ To:ミリィ |
そ、そうだよね。今の内に髪とか体とか洗っておいた方がいいよね。 じゃあ、手伝ってもらってもいい? あ〜、ミリィちゃんが女の子で良かった〜。 |
女の子の仲間がいてよかった、という意味で言っている(笑)
■ミリスレスカ To:アリエラ |
え? やですよ〜リエラったらもう♪ ボク、もう女の子なんて言われちゃうようなコドモじゃないですもん! じゃあ、手早く洗っちゃいましょう? いしころさんたちがまた早口言葉とか挑んできたら、リエラさんの替わりはボクがチャレンジしときますから。 |
来客にはよく「4姉妹」と間違われていたり、姉や母たちに面白がって女装させられていた学院入学前のころを思い出しながら、赤面してみたり。
なぜか瞳からハイライトが消えていたりするのはナイショだ!(謎)
■アリエラ To:ミリィ |
あ、そっか……。 ミリィちゃん、もう大人だもんね……。 相手がお義兄さんっていうのはどうかと思うけど……。 |
湯船から出て、お湯の張った桶の方に移動する。
そして、湯船に背を向けるようにして、髪を洗い始めた。
■ミリスレスカ To:アリエラ |
Chu,Chu,Chu♪ あ〜わあわ〜♪ |
石ころーずのほうにも時折、目線を向けながら、髪を洗うのを手伝いはじめる。
■アリエラ To:ミリィ |
Chu,Chu,Chu♪ あ〜わあわ〜♪ |
ミリィの歌に合わせてハモリながらこっそりと身体を洗う。
■ミァ To:アリエラ&ミリスレスカ |
・・・・・・・・・2人とも図太いってゆーか・・・・ しかもミリィっちならまだしも、常識人リエラっちまで…!Σ( ̄□ ̄; こ、こりは……間違いない! 天 変 地 異の前触れなのでスー!!! |
乙女の変貌っぷりに、なんだか愕然とした表情を浮べている。
■アリエラ To:ミァ |
て、天変地異って……。 そんなに変ですか? |
■ミァ To:アリエラ |
んにんに、なんだか常ならぬとゆーか、…わくわくキラキラ乙女? |
■ミリスレスカ To:アリエラ |
まあ、恋は乙女をオンナに変えるんだって、学院の先輩も言ってましたし……? |
そのとき、ひゅうっと一陣の風が舞った。
ザワザワとあたりの木々を揺らす。木の葉が湯船に舞い降りた。
石コロたちはその風の音に怯えたように、慌てて湯船の中に飛び込み、姿を消してしまった。
■アリエラ To:ALL |
え? なに、今の風……。 なんだか嫌な感じですね……。 |
楽しいお風呂気分が、一気に吹き飛ばされ、不安そうにあたりを伺いながら、しっかりとバスタオルを巻きなおす。
もちろん、精霊力もチェックすることを忘れない。
シルフたちが不安定に空を飛び回っている。辺りを取り囲むドリアードたちも、落ち着かない様子だ。何かの力に怯えているのか、それとも怒りなのか。
もう少し時間が経てば狂ってしまうかもしれない。
そして、ミァの手の中の宝輪は、安定したノームの力を保持していた。
他の精霊に異常はない。
■リュント To:ALL |
みょ〜に精霊たちの動向が変なんだが? これはさっさと合流した方がいいんじゃね〜か? |
■アリエラ To:リュント&ALL |
そうですね。 もう宝は手に入りましたし、上がりましょうか? |
ガラリと脱衣所の扉が開く。
■店員の女の子 To:ALL |
お客さ〜ん、何かすごい音がしましたけど大丈… きゃーーーっ!? |
あふれ続ける温泉と、あたりに散らばった床石の残骸を見て驚く店員。
■ミリスレスカ To:店員の女の子>アリエラ |
え、ええとあの、これは、その……ねえ?(汗) |
■アリエラ To:店員の女の子 |
あ、丁度良かった。 誰か呼びに行こうと思っていたんです。 |
内心どうやって誤魔化そうかと冷や汗をかきながらも、とりあえず声をかける。
■店員の女の子 To:ALL |
い、一体何があったんですか〜!? |
■リュント To:店員の女の子 |
どうもこうもねえよ! 湯船に入った瞬間、このざまだぞ! ここの宿は客へ危害を加えるような仕掛けを風呂場にしているのか!? |
リュントは何も持っていないので、両手を挙げて怒りの抗議。
もちろん得意の逆切れで切り抜ける(笑)
■店員の女の子 To:リュント |
い、いやーっ! |
ふんどしを見て手で顔を覆う。
■店員の女の子 To:リュント |
あぅあぅ、も、申し訳ありません〜(泣) す、すぐに調べますから、とりあえず避難なさってください〜! |
泣きそうな顔で避難を促す。
■リュント To:店員の女の子>ALL |
しっかり頼むぞ? じゃあ、みんな。 避難しとこうぜ。 |
宝を持っているアリエラを店員の視界に入らないようにしながら更衣室へ退避。
■アリエラ To:店員の女の子>ALL |
あ、よろしくお願いします。 じゃあ、リュントさん、また後で。 ミリィ、ミァちゃん、行きましょうか。 |
宝をバスタオルで隠すようにしながら婦人用脱衣所に入っていく。
■ミァ To:アリエラ&ALL |
ほいほーい。 よくわからないけど行くでスヨー。すったかたりー。 |
アリエラの後について脱衣所へ。
■ミリスレスカ To:アリエラ&ミァ |
は〜いっ♪ あ〜でも、もういっかいくらい入りなおしておきたかったなぁ……。(溜息) |
このシナリオのトップへ | ←前のページ 次のページ→ |
---|
SW-PBMトップへ Scenario Indexへ |
SW-PBM Scenario#150 Three? materials |
---|---|
GM:ともまり |