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SW-PBM Scenario#150 Three? materials |
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天の絹糸亭 |
ヘルドラからの情報と宝筒を手みやげに、「天の絹糸亭」へ向かったリュントとアリエラ。
ふしぎな匂いの立ちこめる温泉街に入り、適当な通行人に道を尋ねると、その場所はすぐにわかった。
温泉街の東の端にあるらしい。
■リュント To:アリエラ |
端っこにあるみたいだな。 急ぐとするか〜 |
■アリエラ To:リュント |
そうですね。 風織りさんが皆の前に現れる前に合流したいですしね。 |
しばらく歩くと、古ぼけた木造平屋の建物が見えてきた。
流れる糸を思わせる流線形の看板が屋根に掲げられており、共通語で「天の絹糸亭」と掘られている。
■リュント To:アリエラ |
端だと歩いた気になるな〜 やっとついたよ。 |
■アリエラ To:リュント |
結構距離ありましたもんね。 |
あたりに点在する宿と違い、この宿だけ板窓がしっかりと閉じられ、門には明かりすら灯されていなかった。
■リュント To:アリエラ |
声でも掛けてみるか? とっくに送り届けて帰っているか、中にまだいるかだろうし? |
■アリエラ To:リュント |
奥にいるかもしれませんしね。 それに、ここでキルリックさんたちの行き先聞かないと……どこに行けばいいかわかりませんしね(汗) |
開けっ放しの戸から中に入ると、いきなり玄関に人影があった。
■ホェルン To:おかみさん |
ごめんください〜。おかみさ〜ん。 イェズニカ薬舗からお届けものですよ〜。 居ないのかなぁ…… |
ローブをまとった黒髪の後ろ姿が、薄暗い玄関に立ちつくしていた。
■リュント To:ホェルン |
おう!少年!! 違った、ホェルンじゃねえか! 何してんだ?こんなとこで?? |
■ホェルン To:リュント&アリエラ |
うわっ!? あ、なんだ、リュントさんにアリエラさんじゃないですか。 奇遇ですね〜、こんなところで会うなんて。 |
びっくりして飛び上がりながら振り向くも、見知った顔にすぐに笑顔になった。
■アリエラ To:ホェルン |
あ、こんばんは、ホェルンさん。 あれ? 髪にゴミが付いていますよ。 |
リュントにそっと目線で合図を送る。
そしてスタスタと近寄り、リュントがチェックしやすいように髪をそっと掻き揚げる。
合図に反応してリュントはホェルンの首筋が見える位置へ移動。
■ホェルン To:アリエラ |
え、ゴミですか?? |
少し驚きつつも、素直にじっとしているホェルン。
ひとつに束ねられた房が持ち上がり、見えた首筋には、例のアザは無いようだった。
■アリエラ To:ホェルン |
はい、とれましたよ。 |
■ホェルン To:アリエラ |
えっと、ありがとうございます。 |
ぺこりとお辞儀。
■ホェルン To:リュント&アリエラ |
僕は、この宿のおかみさんに頼まれた薬を届けに来たんですよ〜。 できたてのほやほやです(にっこり) リュントさんたちは? あ、念のためですけど、予約してある宿は「猛る熊の鼻先亭」ですよ。 |
間違えてるのかなぁ、という視線を投げかけてくる(笑)
■アリエラ To:ホェルン |
あ、そう、それそれ。「猛る熊の鼻先亭」。 ありがとうございます、すっかり宿の名前忘れちゃってて、助かりました。 |
■リュント To:ホェルン |
俺は覚える気にならないと覚えないんだ! |
開き直り!
■ホェルン To:アリエラ&リュント |
うぅ、忘れないでください…(汗) 僕が一生懸命予約のために並んだんですから。 あ、今夜は僕とスイリンちゃんも同じ宿に泊まるんです。 いつも頑張ってる僕たちに、先生からプレゼントですって♪ |
嬉しそうに、にこにこと言う。心なしか頬が赤いような。
■アリエラ To:ホェルン |
そ、そうだったんですか…ごめんなさい。 ちょっと材料探す途中で色々あって……。 よく生きて帰れたな〜ってぐらいだったから……。 |
■ホェルン To:アリエラ |
……い、生きて……?(汗) あの、こう言うのも何ですけど、無理はしないでくださいよ〜。 |
それなりに衝撃を受けたらしい(笑)
■アリエラ To:ホェルン |
え? だって少しぐらい無理しないといけないときもありますし…。 でも、大丈夫ですよ。ちゃんと怪我とかしないように気をつけてやってますから。 あ、そうそう、それで見張りの塔の火災救助活動のお礼の受け取り場所、イェズニカ薬舗にしちゃったんです。 届いたら預かっておいて貰えますか? |
■ホェルン To:アリエラ |
あ、はい、何か届くんですね? わかりました〜。 |
どうやら火災のことを知らないらしい。
■アリエラ To:ホェルン |
でも同じ宿に泊まれるんですね。うれしいです。 ホェルンさんとスイリンさんは同じ部屋なんですか? |
■ホェルン To:アリエラ |
えっ、えっ?(/// |
真っ赤になるホェルン。
■リュント To:ホェルン |
もちろん別の部屋だよな〜? |
■ホェルン To:リュント&アリエラ |
あ、あああああ当たり前ですよぅ! そんなうれし…いや、そんな部屋の取り方、先生が許すはずないじゃないですかっ!? 隣同士だけどちゃんと別室ですよっ! |
わたわたと意味もなく両手を動かして否定する。
■リュント To:ホェルン |
ま〜お前だったら、同室でも相手にされないだろうけどな。 |
かなり傷つく事をさらりと。
■ホェルン To:リュント |
!!! ……リュントさん……ひ、ひどいですぅ……(がっくし) |
世界が終わりそうな勢いで凹んでいた。
■リュント To:ホェルン |
もっと男を磨けって事だよ。(笑) |
■ホェルン To:リュント |
はい…がんばります… |
■アリエラ To:ホェルン |
そうなんですか〜。 ところで、私たちの部屋は何人部屋になるんですか? |
■ホェルン To:アリエラ |
ええと……男女混合パーティでも大丈夫なように、6人部屋をふたつとってありました。 問題ないですか? |
■アリエラ To:ホェルン |
はい、大丈夫ですよ。 ありがとうございます。 |
この場合、ミリィは女部屋なのだろうか?(笑)
■アリエラ To:ホェルン |
あ、でもここに来たのは、仲間が先にきているはずだからですよ。 だけど…誰もいないのかな? |
■ホェルン To:アリエラ |
他のみなさんも、ですか? ってことは、何か依頼のことに関係してるんですね。 |
何となく納得したらしい。
■アリエラ To:ホェルン |
うん、まあ、そんなところ…。 |
キルリックさんに懐いた子供を送り届けるだけとは…いえない。
アリエラは奥に向かって歩き出す。
■アリエラ To:宿の人? |
すみませ〜ん、どなたかいらっしゃいませんか〜? |
宿の中はガランとしており、静まりかえっている。
と、そのとき、玄関ホールの正面にある扉がそっと開いた。
■おかみさん To:ひとりごと>ALL |
ふぁ…いつの間にか寝ちまったよ。 誰…お客さんかい? |
黒髪をひっつめにした女性が、あくびを噛み殺しながら顔を出し、一同を見つけてきょとんとする。
■おかみさん To:ホェルン |
おや、ホェルンさんじゃないか。 |
■ホェルン To:おかみさん |
あ、どうもおかみさん。斑点熱のお薬を持ってきましたよ〜。 今回は、ちょっと少なかったですけど…。ごめんなさい。 |
ホェルンは持っていたかごの中をがさごそやり始めた。
■おかみさん To:ホェルン>リュント&アリエラ |
ああ、ありがと。ちょうど良かったよ。 お客さん、ごめんね。うちはもう閉めちゃったんだよ。 こんな遅くに来てもらったのに申し訳ないけど、温泉が湧かなくなっちゃってね。 |
ふたりを客だと思っているらしい。申し訳なさそうに頭を下げた。
■リュント To:おかみさん |
そ・そうだったのか?? |
■おかみさん To:リュント |
うん。昨日まではなんとかやっていたんだけど…、ごめんねぇ。 |
微笑むその顔立ちは、柔和な中に意志の強さを感じるものの、野性的なシトラとはあまり似ていなかった。
■アリエラ To:おかみさん |
あ、その、すみません。私たち、お客というか…人を探してこちらにきたんです。 ラーダ神官のキルリック、吟遊詩人のオルフェ、小人族のミァがこちらにたずねてきませんでしたか? |
お客ではないので、申し訳無さそうにたずねる。
■おかみさん To:アリエラ |
ええっ…? |
■リュント To:おかみさん |
俺らはその仲間なんだよ。 仲間を迎えに来ただけなのに騒がしくしてすまないな。 |
珍しく殊勝
■おかみさん To:リュント&アリエラ |
…その人たちなら、今女湯にいるよ。 そうかそうか、あんたたちがあの人たちの…。 |
ふぅ、と安心したようにため息をついた。
■おかみさん To:リュント&アリエラ |
なんでも仕事で調べていることと、温泉が出なくなったことの原因がつながっているかもしれないとかで、今調べてもらってるんだ。 …あたしは、なぜだかわからないけど温泉や源泉には近づかないようにって…キルリックさんから言われてね。 広間で待ってたんだよ。 |
おかみさんは廊下の奥を見つめた。
ここから離れているせいだろうか、物音や話し声は聞こえてこない。
■アリエラ To:おかみさん |
そうだったのですか…。 あの、私たちも女湯に行かせてもらっても構いませんか? 急いで伝えたいこともありますので…。 |
■おかみさん To:アリエラ |
うん、あたしは構わないけど……。 |
どことなく不安さを隠しきれないおかみさん。
■アリエラ To:おかみさん |
あ、申し遅れました。 私は精霊使いのアリエラと申します。 こちらはリュント。 精霊と話が出来ますので、なんらかのお役には立てると思います。 |
おかみさんを少しでも安心させるために、とりあえず自己紹介。
■おかみさん To:アリエラ |
ああ、ご丁寧にありがとうね。 そういえば仲間に精霊使いがいるって言ってたっけ。 |
少しホッとした様子だ。
■リュント To:おかみさん |
お・おんなゆ? 閉めたって言ってんだから誰も入っていないよな? 痴漢呼ばわりされんのはごめんだぞ? |
いつもの脱線?
■アリエラ To:リュント |
痴漢って……。 キルリックさんやオルフェさんも行っているんだから、大丈夫なんじゃないですか? |
■リュント To:アリエラ |
おぉ!そうか。 よし、おかみさん!さっさと突入しても良いかい? |
今にも駆け出しそう(笑)
■おかみさん To:リュント&アリエラ |
ああ、そこの廊下を真っ直ぐ行った突き当たりにあるよ。 左右に引き戸があるけど、右側が女湯だからね。 ……あたしは言われた通り、部屋で待ってるから。 |
■リュント To:おかみさん&アリエラ |
んじゃ、入らせてもらうとすっか。俺らも手伝いに行こうぜ。 |
■アリエラ To:リュント |
そうですね。 さっさと終わらせて、明日に備えましょう。 |
■おかみさん To:リュント&アリエラ>ホェルン |
気をつけてね。 ホェルンさん、こっちへあがってよ。お会計もしなきゃ。 |
■ホェルン To:おかみさん>ALL |
あ、はい。 それじゃ、またあとで〜。 |
おかみさんはまだ荷物をがさごそやってるホェルンを促すと、ふたりで部屋に戻っていった。
そのとき。
アリエラの足元にいたチャイロンが、きゅきゅっと鋭い鳴き声をあげた。
アリエラの足元にじゃれつくように駆けまわったあと、宿の入り口に目を向ける。
■アリエラ To:チャイロン |
…あれ? どうしたの、チャイロン? |
チャイロンの目線の先には、なんだか活気に欠けた雰囲気が滲み出させているミリィがいた。
■ミリスレスカ To:アリエラ&リュント |
あ、あの、ええと……遅く、なりました。 |
ミリィはアリエラとリュントの姿に気付くと、杖がわりにしたハルバードにもたれるようにしながら、ぺこりと頭を下げた。
■アリエラ To:ミリィ |
あ、ミリィ。お疲れ様。 確か、アーシリーさんを送っていってたんだよね。 …なんか疲れてそうだけど、大丈夫? |
玄関先に戻りながら声をかける。
大きく開いたワンピースの胸元には、見慣れない紅水晶のペンダントが揺れていた。
■ミリスレスカ To:アリエラ |
アーシリーさんは守り通したんだけど、実は途中で……あれ? ああっ! ダメじゃない、リエラ! |
目を見開いて、唐突にアリエラに詰め寄るミリィ。
ハルバードを放り出して、リエラの両肩にがっし! とばかりに手をやる。
■アリエラ To:ミリィ |
え? な、なに? 何がダメなの? っていうか、痛い、肩、痛いから! |
戸惑いながらも、怪我をした左肩を右手でかばう。
■ミリスレスカ To:アリエラ |
せっかく素敵な服なのに、ぼうけんしゃブーツじゃダメダメだよっ!? ちょっとくらいムリしてでも、一足くらいは買わせるとかちゃんと靴も……あ、髪ハネてるし。 |
ついでとばかりに何気なく首筋チェックも試みるあたり、まだ黒化の影響が残っているのかもしれない(笑)
■アリエラ To:ミリィ |
いや、あのでも…これは服が濡れたから着替えに買っただけで……。 靴は買っても、今日はすぐに泥だらけになっちゃうし…。 |
ミリィの勢いにたじたじになっている(笑)
■ミリスレスカ To:アリエラ |
ん〜っ、もうっ! それこそ「せっかく買ってもらった靴が、泥で汚れちゃう……どうしよう?」とかナンとか言って、およめさんだっこしてもらうチャンスなんじゃないですかぁ〜! |
■アリエラ To:ミリィ |
あの、ね、ミリィ…。 たぶんそういうのはキュラスさんには望めないと思う……。 きっと一緒になって「どうしよう?」っていってるのがオチだと思うよ…。 まあ、そういうところもいいんだけど…。 |
いいのか?(笑)
■ミリスレスカ To:アリエラ |
リエラ、カレシっていうのは捕まえるまでだけじゃなく、捕まえてからにこそ気を抜かずに……って、あれ? そういえば、キュラスさんは? |
なにげなくアリエラの左右に目をやって初めて、いつのまにかキュラスがいなくなっていることに気付いたらしい。
■アリエラ To:ミリィ |
………………。 ……き……キュラス……さん? ………ふ……… |
小さな声で呟くと、いきなりぽろぽろと泣き出した。
脳裏に浮かぶのは、親しげに去っていくキュラスとナッシェレの姿。
■ミリスレスカ To:アリエラ |
え? え、ええっ? ちょっ、ちょっとリエラまさか、キュラスさんとなにか…… …… ………… ……なにもなかったっていうか、なにもしてもらえなかったのね? |
リエラの様子に、なんとな〜くではあるものの、チャイロンとの回線が切れてから今までの進展具合に想像がついたらしい(笑)
■アリエラ To:ミリィ |
(こくり)………なんでわかるのぉ〜(泣) ねぇ、お互いスキって告白し合ったのに……キスがまぶた止まりって……それってどうなの!? …… ま、まさか…今更「きみのことはすきだけどそれはいもうとみたいなかんじなんだ」的なことって…ない…よね? |
ミリスレスカに泣きつきながら不安をぶちまける。
■ミリスレスカ To:アリエラ |
まぶたにキス? ええっと……こんな感じ? |
そっとリエラの頬に両手を当てて、軽いキスで再現しようとしてみたり。
■アリエラ To:ミリィ |
う、うん、そんな感じ。 |
■ミリスレスカ To:アリエラ |
ほ、本当にコレだけ……? う〜ん……。ありえない……とは、言い切れないかな? でもキュラスさんが見た目どおりの人だと仮定したら、人目を気にして……ってカンジだとおもうけど。 あーあと、そういう風習がある地方の出身とか……唇へのキスは結婚式までダメ、とか。 |
■アリエラ To:ミリィ |
そ、そんな風習あるの? 知らなかった……。 でも…たしかキュラスさんってブラード近くの村出身っていってたよ。 キュラスさんの村の風習もそうなのかな? |
あんまり納得していないようだ。
■ミリスレスカ To:アリエラ |
えっと、まあ……可能性として、ね? |
ブラードには詳しくないので、それなりにお茶を濁してみたり(笑)
アリエラの反応をうかがいつつ、ふぅ、と溜息をひとつついたあと、なにかを思いついたようにアリエラを問い詰めるミリィ。
■ミリスレスカ To:アリエラ |
まさか、キュラスさんの元カノさんと遭遇しちゃったとか…… しかも、キュラスさんが元カノさんに一緒に帰っちゃったとか…… あまつさえリエラと一緒にいる時より、元カノさんと一緒のほうが楽しそうにしてたとか……なんてこと、ないよね? |
不安な妄想をさらに掻きたてるようなコトを、次々に口にしている……が、ミリィ本人にその自覚はなさそうだ。
■アリエラ To:ミリィ |
う、うわぁぁぁん! み、ミリィもやっぱりそう思う? ナッシェレさんとキュラスさん、昔、付き合っていたのかなぁ? いや、昔って言うか、今も進行形だったら…どうしよう? ナッシェレさん、素敵な人だし…勝ち目ないよぉ……。 |
泣き崩れた。
■アリエラ To:ミリィ |
し、しかもね……。 なにかといえば「明日会えるから」って慰めてくれるのに……。 「明日」「いつ」「どこで」待ち合わせるかとか、そういう具体的な話…なにもなかったの! これって…これって……今日、おとなしく帰らせるためにそう言ってただけ? 実際、明日会ってくれる気は無いってことなの? そりゃ、私から言えばよかったのかもしれないけど…… 依頼の方、優先しないといけないし……明日どういう予定になるかわからなかったから…言えなかったの…。 |
■ミリスレスカ To:アリエラ |
そんな、学院の学生じゃないんだから……ダメでしょ? 「じゃあまた明日」なんて言ったって、せめて明日の行動予定くらい聞きだしておかないと……。 あ、あとねリエラ。こう言っちゃうとアレなんだけど……。 キュラスさんって、リエラが思ってるより競争率高くないと思う。 |
リエラの肩を優しくなでつつ、ズバっとひどいことを(笑)
■アリエラ To:ミリィ |
え? ど、どうして? だって、キュラスさんって、やさしいし、真面目だし、責任感強そうだし、見た目もかっこいいのに…。 ……あ、そっか。 ミリィには素敵なお義兄さまがいるから、キュラスさんの良さがわからないんだよ。 |
■ミリスレスカ To:アリエラ |
そ、それは確かにお義兄さまとキュラスさんとじゃ勝負にならないっていうか。 比べたらキュラスさんが可哀想っていうか……ああ、お義兄さまぁ……♪(ほふぅ) ……………………♪ …………はっ?! い、いやそれダメそれダメっ! そうじゃなくって、今はキュラスさんのコトでしょ!? |
お義兄さまを引き合いに出されて薔薇色の空想(……妄想?)の世界へトリップしかけたものの、甘い溜息をついた直後に我に返れたようだ。
■ミリスレスカ To:アリエラ |
確かにキュラスさん、けっこう美形レベル高いと思うよ? でも男が女の子に優しくするなんて普通、ていうか義務だし。 それにね、真面目で責任感強いんなら、もう彼女がいるならリエラとの交際、きっぱり断ってると思うんだけど……。 あ。でも。 ねえリエラ……さっき『お互いスキって告白し合った』って言ってたけど。 じゃあ具体的には、どんな感じだったの??? |
探るような眼差しで、じ〜っとリエラの目を見つめるミリィ。
■アリエラ To:ミリィ |
え? そ、それはその……。 |
真っ赤になって口篭る。
■ミリスレスカ To:アリエラ |
まさか、とは思うけど……塔にいたときの『好き』っていうアレだけで、安心しちゃってるわけじゃないよね……?い〜〜〜っくらなんでも、そこから進展あったんだよね…………? |
なんとな〜く不安というか、確信というか、そんな感じの表情も宿っていたりする(笑)
■アリエラ To:ミリィ |
え? いや…その、まさか、なんだけど……。 そ、それじゃ…ダメなの? |
かなり驚いている。
■ミリスレスカ To:アリエラ |
…………(両掌を上に向けつつ、小首を振りながら溜息) |
■アリエラ To:ミリィ |
あ、その…おそろいのペンダント、お互いに贈り合ったよ。 ほら、これ…。 |
慌てて何かをフォローするように、首から下げたペンダントを見せる。
■ミリスレスカ To:アリエラ |
……リエラのばかッ!! いくじなしっ!!! |
傷みを恐れて歩くことに挑戦しようとしない富豪の少女を叱る、牧童の乙女のよぉな鋭い平手ツッコミが、アリエラを襲った!
その衝撃は、昼過ぎからの連続スリリングなイベントで疲れ果てたアリエラを容赦なく襲い、アリエラはそのまま地面に勢いよく、倒れこんだ。
■アリエラ To:ミリィ |
ひ、ひどい……。 な、何でダメなの〜!? |
むっくりと上半身を起こしながら、ミリィにたずねる。
■ミリスレスカ To:アリエラ |
じゃあボクもリエラと結婚できちゃいますよね? ほら! |
フェロニエールを示しつつ、もう一度溜息をつく。
■アリエラ To:ミリィ |
え? だ、だってそれは親友の証でしょ? そ、それとこれとは別……。 |
■ミリスレスカ To:アリエラ |
せっかく思い切って服を新調したのに、ドロ靴のまんまなのに気付かないようなニブチンが相手なんですよ? |
■アリエラ To:ミリィ |
え、で、でも…。 |
■ミリスレスカ To:アリエラ |
ちゃんと言質取っておかないと……キュラスさんが気付いてくれるまで待ってたら、結婚なんて何十年かかるか、わからないです! |
■アリエラ To:ミリィ |
…だって、でも……。 |
■ミリスレスカ To:アリエラ |
それに、リエラもかな〜りオクテですよね? もしかして……。 「今日は告白しようと思ったけど忙しそうだから今度にしよう、今日は告白しようと思ったけど雨振ったからやめよう」とか思ってるうちに、ほかのコに取られちゃった経験とかないですか? |
■アリエラ To:ミリィ |
…いやその、それは何度もあるけど…。 なんで知ってるの……? |
ガックリと項垂れる。
■アリエラ To:ミリィ |
……えぐ、えぐ……(泣) |
はっしと両手を挟み込むように手をそえて、真剣なまなざしで見つめるミリィ。
■ミリスレスカ To:アリエラ |
リエラって可愛いし、お料理も上手だし。気配りも効くからお嫁さんにするのになんにも問題ないタイプだと思うのに……勿体無いですよ! どうしてもダメなら、ボクが責任持ってなんとかしてあげますから! 思い切ってアタックしちゃってください!! |
これで、もっと男性的な外見だったら少しは違う展開になるのかもしれない……(笑)
■アリエラ To:ミリィ |
え? で、でもミリィちゃん、責任とか言っても、きっとそのうちお義兄さまのいる国に帰っちゃいそうだし…。 でも、ありがとう。それくらい心配してくれたんだよね。 私、頑張ってみるね。 |
少しは前向きになったらしい。
ミリィが突っ込まなければ後ろ向きにならなくてもすんだとかいう突っ込みはなしで(笑)
アリエラが説明しているところへは一切触れないリュント(笑)
■リュント To:ミリスレスカ |
大丈夫か?なんか拾い食いでもして具合が悪くなったか?? ここに元気が出るホェルンがいるぞ? |
■ミリスレスカ To:リュント |
いえあの、ホェルンくんはちょっと…………タイプじゃないです(ぼそ) |
なにげにきっついヒトコト。
■リュント To:ミリスレスカ |
な・なんだと!? 俺はてっきりお似合いカップルだと思っていたのに〜!! 二人には俺の勘違いで悪い事したな〜 |
言行不一致。全然悪びれてない。
■ミリスレスカ To:リュント |
えっ、お似合いですか?! そ、そう見えたんですか……? |
なんだか、しおしおとうなだれている……。
■リュント To:ミリスレスカ |
冒険者の店で最初に会った時からそういってんじゃねえか〜 ミリィが相手にしてやってなかっただけだと思っていたのに。 |
■ミリスレスカ To:リュント |
あれってリュントさんの冗談だと思ってましたよ〜。 |
■リュント To:ミリスレスカ |
まさか!俺が冗談を言うように見えるか!? |
存在自体が冗談のようなのに(笑)
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GM:ともまり |