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SW-PBM Scenario#150 Three? materials |
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天の絹糸亭・源泉 |
やがて、ラルカが水を張った桶を持って戻ってきた。
■ラルカ To:キルリック |
これで冷やしてください。 |
タオルに水をたっぷり含ませて、キルリックの足に当てる。
■キルリック To:ラルカ |
ありがとうございます。 桶の水に溶けたラルカの優しさで、大分、楽になりましたよ(微笑) |
■ラルカ To:キルリック |
! ………… |
床にしゃがみ込んだまま、いきなり自分の両膝に頭をくっつけてうずくまる。
その肩がぷるぷると震えている。
どう見ても笑いをこらえているようにしか見えない(笑)
■キルリック To:ラルカ |
やっぱり似合わないですよね?(苦笑) どうしたら、もっと、こう、オルフェのようにスマートに出来るんでしょうね。 しかし、真打が来る前に、何か足掛かりの一つも見つけておきたいのですが・・・ こういう時は、こう言った調査事に疎いのも、悔しいものですね(苦笑) |
■ラルカ To:キルリック |
(けほっ)……そうですね。 でも、キルリックさんには智の神がついてますから。 |
若干、呼吸困難気味になりながら、何とか相づちを打つ(笑)
■キルリック To:ラルカ |
はい、私にも、ラルカにも。 そして、努力を怠らない、仲間達や皆さんにも。 何とか、少しでも困っている方のお役に立ちたいものですね。 当然、ラルカの叡智にも期待していますよ。 でも、そんなにおかしかったですか? まぁ、ラルカが笑ってくれて、不安そうな表情が消えた事は喜ばしい事ですね。 |
■ラルカ To:キルリック |
……笑ったりしてすみません。 でも、似合わないから笑ったんじゃないですよ。 |
笑いをこらえすぎたせいか、赤くなった頬を押さえながら微笑んだ。
■キルリック To:ラルカ |
ん?、笑った理由は気になりますが、笑って頂いて結構ですよ。 和やかに、穏やかに、思考は柔軟に、です。 傍らで人が笑っている、微笑んでいると言うのは良いですね。 私も、柔軟になれそうです。 |
■ラルカ To:キルリック |
はい。私もです。 キルリックさんのおかげです。 |
もうひとつ、こほんとせきをしてから、改まったような表情になって口を開く。
■ラルカ To:キルリック |
──あの。 シトラちゃんのお父さんは「ひみつのたまご」が何なのか知っていたんでしょうか。 |
ずっとそれについて考えていた、といった様子で、小声で言った。
■キルリック To:ラルカ |
そう言われて見れば、旦那さんの事については、大枠でしか聞いていませんね。 やはり冒険者ですから、何かしら感じるところがあれば調査はしてみた、と考えるのが筋でしょうね。 娘のシトラにも何か残しているようですし・・・ もう少し話を聞いてみましょう。 |
■ラルカ To:キルリック |
はい。 |
■キルリック To:おかみさん |
すいません、足を冷やすもう暫くの間、昔話をお伺いしても良いですか? おかみさんの旦那さん、シトラのお父さんの話なのですが・・・ |
■おかみさん To:キルリック |
ん? ああ、構わないよ。 |
穏やかな表情で頷く。
■キルリック To:おかみさん |
初めてこの宿に来た時の事とか、この宿に滞在している時の様子とか。 何かに興味を持っていたとか、こんな事をしていたとか。 あと、最後まで冒険者を全うされたって事は、パーティのお仲間が居たんですよね?、その辺りの事をお願いできませんか? |
■おかみさん To:キルリック |
う〜ん……まいったね。 あの人との思い出はたくさんありすぎて、どこから話せば良いのやら……。 今聞かれたことを全部話していたら、それこそ一晩かかっちまうよ。 |
懐かしさに微笑を浮かべながら、肩をすくめた。
■おかみさん To:キルリック |
でも……。 あんたが急にそんなことを聞くってことは、あの人の考えていたことが少なからず今回のことに関係してるって考えているんだよね? あの人がシトラに残した手紙があるんだ。あたしは、中を見ていない……。 見てみるかい? |
■キルリック To:おかみさん |
他人の手紙を読むのは、気がひけますが、状況が状況なので、少しでも手がかりは必要ですから。 内容に関しては、確実に忘れる事を神に誓いますので、是非、お願いします。 |
■おかみさん To:キルリック |
うん、わかったよ。…何となく、あんたになら見せてもいいかなと思ったんだ。シトラもあんなに懐いているしね。 じゃあ、持ってくるから待ってておくれ。 |
■キルリック To:おかみさん |
はい、お願いします。 |
おかみさんは早足で部屋を出ていった。
すぐそばの部屋に収めてあったのか、ほどなくして小さな筒状に丸められた羊皮紙を持って戻ってきた。かわいらしいくちょうちょ結びになった紐でとめられている。
筒の表側には共通語で「おとなになったシトラへ パパより」と書かれていた。
■おかみさん To:キルリック |
こんなふうに書いてあるから、何となく開けられなくてね。 シトラにも、まだ言ってないよ。 |
■キルリック To:おかみさん |
確かにこれは・・・ちょっと躊躇われますね。 しかし、これがきっかけになる事も十分考えられますので、失礼して見せて頂きます。 シトラを、そしてこの宿を守る為に、大切な手紙、開きます!! |
意を決して、蝶々結びを解き、丁寧に羊皮紙を広げた。
そこには共通語でこう書かれていた。
===
最愛の娘 シトラへ
おとなになるまで、ちゃんと我慢したかな?
それとも開いて見てしまったかな。
ひみつのたまごをいっしょに割ろうと言ったのに、
約束を守れなかったパパを許してください。
ママの大事なあったかい温泉には、
不思議ないきものが住んでいます。
パパはとうとう会えなかったけれど、夢に彼らが出て来て、
「愛の歌が絶えそうになったら、たまごを割って」と言われたよ。
次の日、あのひみつのたまごを温泉の底で拾ったので、
パパはそれをシトラに託そうと思いました。
ママに教えなかったのは、ママはお化けが苦手だから。
シトラがしっかりとママを守れるようになったら、
そして、シトラがもし、不思議ないきものに出会うことがあったら、
ひみつのたまごのことを思い出してください。
僕の宝物、シトラ、泣かないで、
ずっと笑顔で、しあわせになってください。
パパより
===
■キルリック To:おかみさん&ラルカ |
(しかし、これは・・・・・死期を予見しているようにも見えますね。) 愛の歌・・・ 嫌な予感がします、ラルカ、一旦、女湯の方に向かいましょう。 おかみさんも、源泉から、一旦、離れて頂けますか? 事情は後から説明しますので、先程お茶を頂いた部屋で待っていて下さい。 ラルカ、女湯の場所は分かりますね? 案内をよろしくお願いします。 |
■ラルカ To:キルリック |
わかりました。 |
何かを感じ取ったのか、表情を引き締めて頷く。
■おかみさん To:キルリック |
?……??… よくわかんないけど、部屋で待っていればいいんだね?… |
キルリックの雰囲気に不安そうな表情を浮かべるも、同意した。
■キルリック To:おかみさん |
はい、お願いします。 念の為です。 極力、不安な要素を潰しておきたいだけですので。 |
念の為、脱いだ鎧などの荷物はドアの外に出し、全員が出た事を確認して、源泉のドアを閉める。
■キルリック To:おかみさん&ラルカ |
(モールだけ掴み上げ) では、ラルカ案内を。 おかみさんは、先程の部屋へ、私が事情を説明するまで、源泉、温泉には近づかないで下さいますか? |
■おかみさん To:キルリック |
ああ、わかったよ。 じゃあ、待ってるから。 |
■キルリック To:おかみさん |
はい、説明は後ほどしっかりいたします。 |
おかみさんはひとつうなづくと、急いで廊下を歩き、先ほどの部屋へと入った。
ドアが閉まる音がする。
■キルリック To:ラルカ |
こっちは、これで良しとしましょう。 |
■ラルカ To:キルリック |
はい。 女湯はこっちです。 |
視線で促すラルカ。
キルリックとラルカは、女湯の方へと急いで向かった。
■キルリック To:ラルカ |
万が一の時は、サポートをお願いします。 期待していますよ。 |
■ラルカ To:キルリック |
自信は無いですけど……なんとか頑張ります。 |
■キルリック To:ラルカ |
大丈夫です! 私はラルカを信じています、ラルカも自信を持ってください。 |
根拠の無い、信頼と言う名の鼓舞。
■ラルカ To:キルリック |
……わかりました。 私もキルリックさんを信じてます。 |
早口できっぱりと言った。
■キルリック To:ラルカ |
はい、私もラルカの期待は裏切りません。 |
ラルカの眼を見て、はっきり返す。
■ラルカ To:キルリック |
……はい。 |
ラルカもキルリックの目をまっすぐ見て、頷いた。
■キルリック To:ラルカ |
とても良いお答えを頂きました。 きっと、今日はラルカといる限り、何をやっても上手くいきます。 |
■ラルカ To:キルリック |
こ、こうえ |
げいん☆ と良い音がして、ラルカがおでこを押さえてよろめいた。
目の前には壁からせり出していた棚が。
■キルリック To:ラルカ |
(ぶつけただろう所に優しく手を当てながら・・・) 大丈夫ですか? 神の癒し程ではありませんが、手を当てる事で、痛みが和らぐ作用があるんですよ。 |
■ラルカ To:キルリック |
へ、平気ですよ。 平気です…… |
耳まで真っ赤にして硬直。
ぶつけたことが恥ずかしいのか、手を当てられているのが恥ずかしいのか(笑)
■キルリック To:ラルカ |
あっ。 失礼しました、咄嗟に手が出てしまいました(苦笑) |
■ラルカ To:キルリック |
いえ。……ありがとうございます。 すみません。早く行きましょう。 |
■キルリック To:ラルカ |
はい、参りま (ドンガラガッシャ〜☆) |
自分の行動に動揺したのか、ラルカを意識してまったのか、走り出そうとした瞬間、ラルカがぶつかった棚に服の裾を引っ掛けた。
何かがいっぱい降ってきた・・・
■ラルカ To:キルリック |
……大丈夫ですか? |
頭の上に竹籠を被せたまま、やや呆然としつつ(笑)たずねる。
■キルリック To:ラルカ |
はっはっは、ラルカは大丈夫でしたか? それに、巻き込んじゃいましたね(苦笑) 私は、痛いものには当たりませんでしたから、大丈夫です。 さぁ、先の誘導をお願いします。 |
しかし、先のゴン!という鈍い音と、音のしたあたりに居て、痛そうに頭頂を押さえるキルリックの姿を確認する事はできるだろう。
■ラルカ To:キルリック |
確かにすごい音がしましたけど…… たんこぶができていたら、治さないといけないですね。 |
竹籠を棚に戻しながら。
■キルリック To:ラルカ |
(頭を確認するように押さえながら) 大丈夫・・・だと思います。 音が派手だった、だけですよ(微笑) |
ラルカは、一瞬キルリックの頭に伸ばそうとした手を、ひっこめる。
■キルリック To:ラルカ |
ん!? 良かったら少し『手当て』してもらえますか? |
■ラルカ To:キルリック |
…へっ? |
ラルカの前で、片膝を付き頭を見せる。
頭のてっぺんまで良く見えるその様は、求愛する時の姿勢にも、神官に聖別を受ける時の姿勢にも見える。
しばらくラルカは石化したかのように硬直していたが、やがてわずかに身を屈め、キルリックの髪にそっと手のひらをあてた。
■ラルカ To:ラーダ |
(神聖語) ラーダよ、痛いの痛いのエストン山脈まで飛ばしてください。 |
小声でつぶやいてから、同じように膝をついて、赤い顔でキルリックを見る。
■ラルカ To:キルリック |
……これで、少し、違いますか? |
■キルリック To:ラルカ |
はい、ありがとうございます。 おかげさまで、とても楽になりましたよ。 (何か、意地悪をしたようになってしまいましたね。(^^;) |
■ラルカ To:キルリック |
……良かったです。 行きましょう。 |
■キルリック To:ラルカ |
はい、お願いします。 |
そしてふたりは再び、小走りを開始した。
女湯までに、不思議な生き物の事、歌が途絶えたら卵を割るように指示されている事、そして、現在は歌が途絶えている時であり、にもかかわらず卵が割られていない現状に、不思議な生き物達が、どんな行動に出てくるかが分からず、嫌な予感がする事を、ラルカに伝えた。
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GM:ともまり |