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SW-PBM Scenario#150
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方々へ散る者たち


 見張りの塔・地上

興奮した野次馬たちで騒然としていた塔の周辺も、徐々に人がまばらになってきた。
人垣の向こうから声が聞こえる。
■トゥルエノ To:ウラヴィー
おぉ! 息子よ〜!!

■ウラヴィー To:トゥルエノ
あうぅ、父さん〜。
ストロガノフ〜!!

ストロガノフを小脇に抱えたトゥルエノが、落下のショックで腰が抜けそうになっているウラヴィーへと走り寄ってきた。
がっしと抱きしめ合う親子。
■リュント To:トゥルエノ&ウラヴィー
衛視としてこんなとこで抱き合っていていいのか?
まずは混乱回復の任を果たしてからじゃないのか?

珍しく正論を吐きます。
■トゥルエノ To:リュント
す、すまん。つい。

あわてて厳しい顔つきに戻り、ウラヴィーを突き放す(笑)
■ミリスレスカ To:トゥルエノ
えっと、あの……現場検証の立会いとかって、必要なんでしょうか?
とりあえずリエラが、ススまみれでひどいことに……ボクも雨に濡れてきもちわるいですし……いったん宿に行って、温泉入ってきちゃダメでしょうか?

■リュント To:トゥルエノ
事後処理は衛視の仕事だしな。

暗に手伝わない事の意思表示
■トゥルエノ To:ミリスレスカ&リュント
うむ……そうですな。
いや、私としては、本来我々が行うべき救出作業を代行していただいた時点でもうこれ以上はご迷惑をかけられない。
必要なことはウラヴィーから聞きましょう。
……本当にありがとう、このご恩は忘れません。

ウラヴィーも一緒になって、深く頭を下げた。
■ウラヴィー To:ALL
ほ、本当に、ありがとうございました。
え、ええと、お礼の方は、後日必ず……ストロガノフを見つけてくださった分も含めて……
どちらにお届けすればよろしいでしょうか?

■キュラス To:ウラヴィー
俺たちは、また日を改めて見張りの塔に顔を出しますから、その時でいいですよ。

ナッシェレも横で頷いている。
■ミリスレスカ To:ウラヴィー>アリエラ&リュント
あ、じゃあリュントさんたちのぶんはイェズニカ薬舗におねがいします。
それでいいですよね?

■リュント To:ミリスレスカ
お・おう。
それでいいぜ……

■トゥルエノ To:ALL
わかりました、では必ずお届けします。

もう一度頭を下げた。
■アリエラ To:トゥルエノ親子
ところで、アーヴィー・トゥルエノ、という方をご存知ですか?

■トゥルエノ To:アリエラ
アーヴィー…

おお、たしか私のひいひいひい…くらいの爺さんの名前だったかと思うが。

ウラヴィーはきょとんとしている。
■アリエラ To:トゥエルノ親子
アーヴィーさんの古き友人、古い家に宿る精霊ブラウニーが今もなお、家であった「砂時計」が崩れてしまった今でも…、彼の死を知らずに、いつか帰ってくると信じて待ち続けているんです…。
普通は、家がなくなると消えてしまう存在なのですが…、不安定な状態ではあるものの、今も存在し続けています。
どうか、ブラウニーを、かのモノの心を救っていただくことはできませんか?
それが出来るのは、きっとトゥルエノの血を引くあなた方だけだと思うんです。

■トゥルエノ To:アリエラ
せ、精霊ですか…またなんとも…。
しかし、我がトゥルエノ家は確かに、代々見張りの塔の管理人をやっておりました。
砂時計のある建物は昔、見張りの塔だったと聞いてはおります。
その後新しい塔が建てられたので、あそこは廃墟となっていたと…。

そうですか、我々にできることであれば…。

■ウラヴィー To:アリエラ
そ、それがさっき言ってた、頼みたいことなんですね。
僕も、助けていただいた命ですから、何でもしますっ!

またうっかり「何でも」とか言うウラヴィー。
■ウラヴィー To:ALL
それで、そのぶらうにーというのには、どうやったら会えるんでしょうか?
会って、僕に話ができるでしょうか??

■リュント To:ウラヴィー
なんなら俺らが通訳してやるよ。
常に一緒に居ればそのうち声も聞けるようになるんじゃないか?

そんなもんなのか?
■ウラヴィー To:リュント
は、はぁ……が、頑張ってみます。

頼りない返事だが、多少前向きになってきたらしい。
■アリエラ To:リュント&ウラヴィー
つ、常に一緒って…さすがにお仕事があるから無理ですよね。
えっと…いつも、この世界のいたるところに精霊はいるって意識していれば、そのうち姿が見えたり声が聞こえたりするかもしれませんよ。
でもすぐには無理でしょうから、必要なときには通訳しますから言ってくださいね。

■ウラヴィー To:アリエラ
わ、わかりました。

■ミリスレスカ To:ウラヴィー
古代語魔法では『見る』ことはできても、『話す』魔法はまだ発見されてませんし……素質の問題もあると思いますけど。
この街のためにも、ぜひとも頑張ってみてくださいね?
でも、もしかしたら精霊使いを衛視として雇用したほうが早いのかも……たとえば……そうですね?
家庭を持って引退した元冒険者とかを、宿舎提供・出産休暇あり・育児休暇ありっていう条件とかで……。

と、言いつつアリエラをちらっと見たりする。
■ウラヴィー To:ミリスレスカ
は、はぁ…。

そういう予定があるんだぁ…的な視線でアリエラをチラ見(笑)
■ミリスレスカ To:リュント&アリエラ
あ、そうだ。
いまからウラヴィーさんに一緒にいってもらって、とりあえずブラウニーだけでもなんとかできないでしょうか?
ボクは精霊にはそれほど詳しくないですから、なんとも言い難いんですけど……時間を置くことで、あの屋敷跡の周囲がもっと危険な状態になったりはしないんでしょうか?
可能なかぎり、早く対処したほうがいいと思うんですけど……あ、現場検証とかあるんだったら、そのあとで合流してもらって、とかでもいいんでしょうけど……?

■アリエラ To:ミリィ>トゥルエノ親子
う〜ん、確かに大分不安定になっていたみたいだから…早い方がよさそうだけど…。
あの、ウラヴィーさんの勤務が終わるのって何時ごろになりますか?

■リュント To:ALL
現場検証くらい、他の衛視達に任せられるんだろう?
人が居ない訳じゃないんだから、一人や二人欠けたって問題無いだろう??
さっき何でもしてくれるって言ったしな!

■トゥルエノ To:ALL
そうですな……通常ならば夜も更けた頃に交替になりますが、今日はこんなことになってしまいましたし、息子も落ち着いて業務もできんでしょう。
このさい、今日は別の者と交替ということにしますよ。
…そのぶらうにーという精霊が待っているのなら、話し合うのは早いほうがいいかもしれないですからな。

■ウラヴィー To:トゥルエノ>ALL
あ、ありがとう、父さん。
じゃあ、今から、行ってきます。
み、みなさんよろしくお願いします。

ぺこぺことお辞儀。
■アリエラ To:ウラヴィー
こちらこそ、よろしくお願いします。
あ、そういえば、この短剣、ウラヴィーさんのですか?

塔に上る途中で拾った短剣を見せる。
■ウラヴィー To:アリエラ
あ、はい、僕のです。
あの燃える鳥を見た時に、振り回しちゃって。
拾ってくださったんですか、ありがとうございます。

もういちどぺこぺことお辞儀。
■アリエラ To:ウラヴィー
いいえ、どういたしまして。

短剣をウラヴィーに返した。
■アリエラ To:トゥルエノ
あ、トゥルエノさん、荷物ありがとうございました。

■トゥルエノ To:アリエラ
いえいえ、念のため中身をご確認ください。

ついでに、塔突入時に預けた荷物を回収。
袋は多少濡れてはるが、中身は無事なようだ。
■アリエラ To:トゥルエノ
あ、大丈夫みたいです。
ありがとうございました。

■トゥルエノ To:アリエラ
いやいや、こちらこそ。

■ナッシェレ To:アリエラ
そーだわ、リエラちゃん、魔晶石返しておくわね。
○○資金だものねっ♪

笑顔で魔晶石をアリエラに渡す。
■アリエラ To:ナッシェレ
あ、すみません。

大切そうに懐にしまう。
■ナッシェレ To:アリエラ
あと、さっきはちゃーんとグリビジョンを切っていたから、安心してね(うふふ)

アリエラのマントの中で、グリが「んにゃぁ」と鳴いた(笑)
■アリエラ To:ナッシェレ?
……い、いやぁぁぁぁぁ!

マントの中からグリを放り出し、真っ赤になりながら脱兎の如く逃げ出す。
■グリ
んにゃぁ〜〜

空中でくるんと一回転し、ナッシェレの腕の中にすぽっとおさまるグリ。
■ナッシェレ To:アリエラ
そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに〜。
やっぱり可愛いわね♪

■アリエラ To:ナッシェレ
(そ、そういう問題じゃないのに〜、うわぁ〜ん)

更に逃げ出す速度が上がる。
■キュラス To:ナッシェレ
お前って奴は…(汗)

何かをあきらめたかのようにため息をもらし、アリエラをなだめるために追いかける(笑)
■ミリスレスカ To:ナッシェレ
あ、あの……おねぇさま、ほんとに切ってたんですか……?

ナッシェレの微笑みに、なんとな〜く黒いモノを感じて、おそるおそる聞いてみたりする。
■ナッシェレ To:ミリスレスカ
あら、当然よ♪
私には覗き見する趣味なんてないもの♪

片目をつぶりながら、人差し指を口に当ててみせる。
ちなみにナッシェレはグリ「ビジョン」としか言っていない!(笑)
■リュント To:ミリスレスカ
ほんとに切ってたと思うか?
切っていたなら、ミリィに抱きついたりするか??

■ナッシェレ To:リュント
あら、見てたのね♪

平然と。自分が見られても平気らしい。
■ミリスレスカ To:ナッシェレ>アリエラ
う、うわぁ黒い……あっ!
リエラまって〜っ! はぐれちゃうよ〜〜〜!!

■チャイロン To:ミリィ
きゅ!? きゅ〜〜〜っ!!

キュラスの制止も聞かずに人込みを掻き分けようとしているアリエラの後姿に気付き、あわてて自分も後を追う。
チャイロンも素早くナッシェレから離れると、ミリィの肩に飛び乗った。
■リュント To:ALL
止めるか!?すぐに止める方法があるぞ!?!?

■ミリスレスカ To:アリエラ>リュント
はっ、速……!?
じゃあそれも、おねがいしますっ!

アリエラ渾身のダッシュ速度に、ミリィは慌てて作戦を変更した。袖口をまさりつつ足を止め、取り出したウィップを構える!
いっぽうリュントはミリィの返答が帰り終えるより早くノームに呼びかけ、アリエラの足元の地面を隆起させた!
しかしアリエラの凄まじい抵抗を打ち破ることができなかった!
■ミリスレスカ To:アリエラ
こ・れ・でっ……どうだ〜〜〜っ!

間髪入れず、ミリィがウィップをしならせてアリエラを捕獲しようとした!
しかし手元が狂ったか、間一髪かわされてしまった!
アリエラは にげだした!
■リュント To:独り言?
なんなんだ!
俺の会心の魔法を抵抗しやがって!!
どうあがいても適わんな…

■ミリスレスカ To:チャイロン
チャイロンおねがい、リエラを…ううん、キュラスさんを追って!

■チャイロン To:ミリスレスカ
きゅ、きゅ〜っ!

懸命にキュラスの後を追いはじめるチャイロン。今日はとんでもなく、酷使されている気がする…。
■ミリスレスカ To:キュラス
キュラスさんっ、チャイロンを連れていって!!

ミリィは人の波に消え行くキュラスの頭に向かって叫んだ。
聞こえたのか、振り返らずに片手を振っているのが見える。
■ミリスレスカ To:リュント
も、もうどうやっても追いつきそうにないですね……しかたないです、キュラスさんのらう゛パゥワァに期待しましょう……。

ものすっご〜〜〜く嫌そうな口調なような気が……?
■リュント To:ミリスレスカ
ま〜奴が追い駆ければ大丈夫だろ?
街から出る訳でもないし。
二人っきりで話したい事もあんだろうし。

みょ〜〜に理解者ぶってる?
■ナッシェレ To:リュント
帰って来なかったりしてね♪

完全におもしろがっている(笑)
■アーシリー To:ALL
何だか、とても賑やかでしたが……どうやら事態は落ち着いたようですわね(にこ)
ではわたくしはこれで失礼いたします。
今日の宿を急いで取らなければなりませんので。

最後に約束通り、ウラヴィーとナッシェレに治癒の魔法をかけると、一行に丁寧にお辞儀をした。
■ミリスレスカ To:アーシリー
あ、待ってください! 本当にすみませんでした、いきなりお手伝いをお願いして、そのうえ……。
え、えっとあの、せめてお礼を……

あわてて自分の荷物をゴソゴソ漁りだし、最近中身が薄くなりがちなお財布を取り出そうとする。
■アーシリー To:ミリスレスカ
まぁ、そんな……。
わたくしはもう宿で休むだけですし、気になさらずとも良いのですよ。

■ミリスレスカ To:アーシリー
そ、そんな……受け取ってください! でないとレーヴァテイン家の者として、お義兄さまに合わせる顔がありません!!

■リュント To:アーシリー
ま〜俺らの気持ちだ
取っておいてくれ(笑)

言行不一致。
自分では全く出そうとしない。と言うか持ってない!
■アーシリー To:ミリスレスカ&リュント
そうですか……。それならば無下にお断りするのも失礼というものですね。
優しく勇敢なみなさまに、マーファ様のご加護がありますように。

差し出されたお礼を丁重に受け取った。
■ミリスレスカ(心の声)
(よ、よかった……まだ、中に100ガメル以上は残ってて……)

あと残り数十ガメルになって、すっかりぺらぺら〜なお財布を仕舞いながら、ひそかに安堵の溜息をつく。
■リュント To:ミリスレスカ
これでみんな殆ど文無し状態だな(笑)
さっさと用事を済ませたら宿屋へ戻ろうや。

■ミリスレスカ To:リュント>トゥルエノ
あ、ちょっとまってください……すみませんトゥルエノさん、ちょっと……

ミリィはトゥルエノの傍に行った。アーシリーのような女性が一人でも安心して宿泊できるような、お勧めの宿を聞きに行ったのだ。
■トゥルエノ To:ミリスレスカ
それなら、『まどろみ子ぎつねのしっぽ亭』が良いのではないですかな。
温泉街の東側にあるのですが、値段も料理もそこそこと言ったところです。
素朴で安心できる宿と聞きますな。ただし、温泉宿ではないのですが。

■ミリスレスカ To:トゥルエノ
ふむふむ、なるほど……あ、それでそこまでの行き方なんですけど……

トゥルエノは宿までの行き方を簡単に説明した。
ついでに目印になるようなものも聞いたあとで、ミリィはトゥルエノに丁寧に礼を言ったあと、深々と頭を下げてからアーシリーのほうに戻ってきた。
■ミリスレスカ To:アーシリー
あの……アーシリーさん、いま衛視の方に、良さそうな宿をうかがってきたんです。
温泉宿でなくて普通の宿屋さんらしいんですけど、今夜はそこに宿泊されるのはどうでしょう?
行きかたも聞いてきましたから、もしよろしければお礼も兼ねて、宿までお送りさせてもらえませんか?

■アーシリー To:ミリスレスカ
まぁ…そんな、わざわざ…。
かえって申し訳ないような気がいたします。

ですが…これも何かの縁、マーファ様のお導きと受け止めるべきなのでしょう。
素直にご親切に甘えることにいたします。
よろしくね、ミリスレスカ。

にっこり笑って、ミリィの手を両手で包み込んだ。
■ミリスレスカ To:アーシリー
え、えっ!? あ……は、はい……♪

手を取られている間、ぽ〜っとなったまま硬直していたミリィだったが、手を離されたとたんにハッと正気づいた。
預かっていた荷物をそそくさとリュントに手渡すと、子犬のような軽い足取りでアーシリーの元に戻る。
■ミリスレスカ To:アーシリー
じゃあ行きましょう、アーシリー……おねぇさま♪

■アーシリー To:ミリスレスカ
まぁ、お姉様だなんて……少し恥ずかしいですね(にこ)
アーシリーと呼んでいただいて結構ですよ。
それでは、行きましょうか。

ミリィとアーシリーは、仲良く連れ立って温泉宿の方へと歩き出した。
■ナッシェレ To:ひとりごと
あぁ……振られたわ〜(よよよ

グリを抱きしめて落ち込むナッシェレ(笑)
■リュント To:トゥルエノ&ウラヴィー
それはそうと、ちっとあんたらの首筋を俺に見えるように見せてくれないか?
ちょっと確認したい事があるんだよ。

■トゥルエノ To:リュント
首ですか? 構いませんが……。

ふたりは衛視の制服の襟を折り、首筋を示した。
トゥルエノの良く焼けた太い首と、ウラヴィーの細く貧弱な首。
どちらにも例のアザは無いようだった。
■トゥルエノ To:リュント
何の確認ですかな?

■リュント To:トゥルエノ
実はな、俺の師匠から人探しを頼まれていてな。
その人物は師匠の隠し子らしいんだよ。
その人物には首にほくろがあるって話しか聞いていなかったからさ(笑)

嘘八百男。笑って誤魔化す(笑)
■トゥルエノ To:リュント
なんと。それはまた。
しかしウラヴィーがその隠し子であったなら私は非常に困るのですが。
……無事見つけられることをお祈りしておりますぞ。

やや憮然と(笑)
■リュント To:トゥルエノ
そりゃ笑えないよな!
隠し子だったら実の子じゃないって事だもんな!(大笑)

笑えない事なのに、大笑い(笑)
■トゥルエノ To:リュント
……。
では、私はここで失礼をいたします。
すみませんが、息子のことを頼みましたぞ。

■リュント To:トゥルエノ
おう!任せておいてくれ。
立派な息子に育て上げるぞ。

トゥルエノはもう一度深々と頭を下げ、塔の内部へと戻って行った。
■リュント To:ALL
じゃ、早速で悪いが時計台に行くとするか。

■ウラヴィー To:リュント
は、はい。

一行はブラウニーの待つ砂時計へ。

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