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SW-PBM Scenario#150 Three? materials |
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見張りの塔・8階 |
ようやく火事がおさまり、やっと普通の空気が吸えると思ったその時。
天井からパラパラと石の欠片が落ちてきたかと思うと、塔が小刻みに震え始め、足元が揺れ始めた。
■キュラス To:ALL |
な、なんだ? |
誰もその危険を察知することはできなかった。
まるでスローモーションのように、天井を支えていた柱が折れ、すさまじい石の崩れる音を立てて、頭の上に落ちてきたのだ!
■リュント To:ALL |
みんなよけろ〜〜! |
■ウラヴィー To:ALL |
うわぁぁ!!! |
耳をつんざくような音のあと、目を開けると、もうもうと砂煙が舞う中、天井が半壊しているのがわかった。
かろうじて残ったわずかな柱に支えられ、もはや潰された鳥かごのようにひしゃげている。
■ナッシェレ To:ALL |
いたた……。みんな平気? なわけないわね〜。 |
落ちてきた瓦礫にぶつかったのだろう、腕を押さえている。
ウラヴィーも自らの肩を抱いて震え上がっているが、たいした怪我は無いようだ。
今の衝撃で青年衛視?も床に倒れているが、かろうじてまだ息はあるようだ。
■リュント To:ナッシェレ |
いや、俺は大丈夫だぞ(笑)? |
彼には笑いの神が付いている(笑)
■ナッシェレ To:リュント |
さすが、避けるのは上手いのね♪ |
素直に褒めている。多分。
■リュント To:ナッシェレ |
言っておくけど、避けるだけじゃないからな。 |
貶されたと思ったらしい(笑)
ちょっと憮然?
■ナッシェレ To:リュント |
わかってるわよ♪ まっぷたつにするほど強いんでしょ? |
しっかり聞いていたらしい(笑)
■アリエラ |
い、痛た…。 |
アリエラの肩がずきんと痛んだ。瓦礫が肩にぶつかったらしい。
■キュラス To:アリエラ |
大丈夫? 早く脱出して治療しないとね。 |
■アリエラ To:キュラス |
はい、まだ大丈夫です。 |
しかし、周囲を見ると、下への正面階段は瓦礫によって埋もれ、非常階段のドアは潰されてもはや開くことは敵わない状態になっていた。
部屋の中央にある火壷は無事だが、かがり火は消え、フランメグルはいずこかに姿を消していた。
屋根を失った最上階は、激しい雨にさらされている。空は暗い。
■アリエラ To:ALL |
脱出できそうな場所を探さないといけませんね。 |
瓦礫を避けながら窓に近づいていく。
天井が半壊した衝撃で、壁もくずれ、くりぬかれた形の窓はもはやただのひび割れた壁穴だった。
雨で煙ったトールクーベの町並みが見える。
■リュント To:ALL |
最悪は飛び降りる事も考えないとな・・・ |
いつになく真剣な表情
■ナッシェレ To:リュント&ALL |
そーね。 でも、落下制御の魔法は、あと3回が限界だわ〜。 |
右手の指輪にそっと触れながらつぶやく。
■アリエラ To:ナッシェレ |
あの、これ使ってもらえませんか? |
取り出したのは魔晶石3点。
■ナッシェレ To:アリエラ |
あら、いいの? って言っても、ほかに方法はないかしらね〜。 じゃ、預かっておくわね♪ |
大事そうに受け取る。
■リュント To:ナッシェレ |
それはリエラの○○資金になるはずだったもんだからな(笑) 大切に使ってくれよ。 |
■ナッシェレ To:アリエラ |
あら、ちゃんとあとで返すわよ♪ っていうか、トゥルエノさんに色つけて返してもらうわよ〜。 子犬探しと、息子救出分、それに危険手当ね♪ |
ソロバン勘定の笑み(笑)
■リュント To:ナッシェレ |
全ては計算済みなんだな(笑) |
■ナッシェレ To:リュント |
当然よ〜。 少なくとも、損だけはしないようにしないとね♪ |
■リュント To:ナッシェレ |
なかなか気が合いそうだな(笑) |
新たなカップル?
■アリエラ To:ALL |
ミリィに連絡が取れれば、魔法の援護、してもらえると思うのですが…。 |
落ちないように注意しながら、窓枠だったところから下を覗き込む。
キュラスも慎重に歩いていき、アリエラの肩越しに下を覗き込んだ。
■キュラス To:アリエラ&ALL |
あそこにいるの、そうかな? 塔の下に……野次馬は軒下から遠巻きに見てるけど、ひとりだけ雨の中で…… ん? 誰かと話してるのかな? |
目のいいキュラス。
■リュント To:ALL |
ん?どれどれ?? |
窓へ近付いてくる。
■リュント To:ALL |
良く見えるな?(笑)俺にはぼやけて全然人なんだか、豆粒なんだか見えないぞ? |
実は近眼(笑)
■アリエラ To:ALL |
えっと、一人だけの人影……。 |
ミリィを探して初めて下を見下ろした。
■アリエラ To: |
……た、高……。 |
初体験の高さに絶句…。
■キュラス To:アリエラ |
……あんまり下見ない方がいいよ。 |
言いつつキュラスも目をそらしている。
■アリエラ To:キュラス |
そ、そうですね…。 |
窓の外から目をそらす。
ミリィを探すのは諦めたらしい。
■リュント To:ALL |
一人が落下制御の魔法を掛けてもらって、下との連絡係ってのはどうだ? |
■キュラス To:リュント>ナッシェレ |
それなら……リエラにかけてもらえないかな。 |
心配そうにリエラを見て言う。
■ナッシェレ To:ALL>アリエラ |
あー、はいはい。当然そうなるわよねぇ♪ リエラちゃん、それでいい? |
■アリエラ To:ALL |
はい、わかりました。 頑張ります。 |
■アリエラ To:ナッシェレ |
あ、そうだ。 その「火壷」調べてもらえますか? 昔からあるものみたいだし、魔法の品、ってことはないでしょうか? |
■ナッシェレ To:アリエラ&ALL |
う〜ん……わかんないわ〜。 確かに大昔からあるものだとは思うけど。 魔力探知の魔法を使えば、魔力の有無はわかるけど、今はそれどころじゃないしね。 |
■アリエラ To:ナッシェレ |
そうですか、ありがとうございます。 |
■リュント To:ALL |
ここに使い古しのロープがある。 あと、持っているのはリエラだけかな? |
■キュラス To:リュント |
ごめん、俺は荷物を宿に置きっぱなしだから…… |
ナッシェレも肩をすくめて首を振った。
■リュント To:キュラス |
なんだ!冒険者として救出にロープも持ってこなかったのか!? 冒険者の心得から順番に教えていかないといけないな(怒) |
自分が持ってきたから偉そうです。
ちなみにナッシェレが持っていない事は責めません(笑)
■キュラス To:リュント |
わ、悪い…… まさか子犬探しにロープは必要ないかと…… |
チッチッチッと指を振りつつ
■リュント To:キュラス |
甘いな〜、甘すぎる! 冒険者は常に不測の事態を考えてなきゃ! |
なにやらこんなとこで説教開始?
■アリエラ To:リュント&ALL |
あ、はい、20m持ってきてます。 地上まではともかく、下のほうの階には下りられそうでしょうか? |
■キュラス To:アリエラ |
その長さがあれば、6階くらいまでなら届きそうだな。 |
窓から下を覗き込みながら、目測。
■リュント To:アリエラ |
さっすがリエラだな(笑) 誰かさんとは心得が違う! |
■キュラス To:リュント |
俺はキュラスだよ! 君は……りゅ……ええと、何だっけ。 |
■リュント To:キュラス |
この際誰だって良いんだ! |
■アリエラ To:リュント>キュラス |
何言ってるんですか。 私たちは宿に落ち着く前に街中を調査して回っていただけなんですから。 まあ、こんな事になるとは、全く予想していませんでしたけど…。 だから、キュラスさん、気にしないでくださいね。 |
■キュラス To:アリエラ |
ああ、でも、彼の言うことももっともだけどね(苦笑) |
ばつが悪そうに指で頬をかきつつ。
■アリエラ To:キュラス |
本当に気にしなくていいんですよ。 パーティー内で分担して用意すればいいものなんですから。 それに、もっと必要だったら、ロープを下に下ろして途中の窓から衛視さんに接いでもらってもいいんですから。 |
■キュラス To:アリエラ |
うん、そうだね。 リエラは優しいな(照笑) |
フォローされまくって、ちょっと照れくさそう(笑)
■リュント To:キュラス |
こんな事態の時にデレデレしているんじゃない! もっと切迫した表情を出来ないのか!! |
なにやらアリエラとよさげな雰囲気が気に食わないのかも知れない(笑)
■キュラス To:リュント |
で…デレデレなんて、してないよ。 |
とか言いつつ顔が赤い。
■リュント To:キュラス |
そこ! 頬を赤く染めない!! |
■キュラス To:リュント |
うっ……(汗) |
お笑いパワーに押され気味(笑)
■アリエラ To:ウラヴィー |
あ、そうだ。 ウラヴィーさん、ここから無事に脱出できたら、お願いを聞いて欲しいんですけど…。 |
■ウラヴィー To:アリエラ |
は、はい。何ですか? |
■アリエラ To:ウラヴィー |
あ、難しいことじゃないですよ。 さっきの燃える鳥の話にも出てきた、ウラヴィーさんのご先祖のアーヴィーさんを待ち続けているものがいるんです。 人間ではなく、建物の、「砂時計」に住むブラウニーと言う精霊なんですけど…。 もうずっと長い間、「砂時計」建物が崩れてしまった後もアーヴィーさんを待っているんです。 もういないアーヴィーさんの代わりに、一緒に「砂時計」に行ってもらえませんか? |
■ウラヴィー To:アリエラ |
そ、そうなんですか。 また人間じゃないいきもの……ううっ。 で、でも、使命と言うのを果たさないと、また…… わ、わかりました。僕にできることなら何でも。 |
■アリエラ To:ウラヴィー |
「何でも」ですね。 ありがとうございます。そう言っていただけると助かります。 |
にっこり微笑んで、感謝。
■ウラヴィー To:アリエラ |
……は、はい……。 |
ひきつった笑みを浮かべて頷く。
何か微笑みの中に怖いものを感じたらしい(笑)
■ナッシェレ To:ALL |
じゃ、リエラちゃんに魔法をかけるわよ♪ 万物の根源たるマナよ、この者を縛る大地の鎖を緩めよ…… |
右手の指輪をきらめかせて詠唱を行うナッシェレ。
しばしの沈黙が流れた。
■ナッシェレ To:ALL |
………………あら? |
■アリエラ To:ナッシェレ |
……もしかして、疲れてます? って、もしかしなくても疲れてますよね? 少し休憩してからの方がよかったんじゃ…。 |
■ナッシェレ To:アリエラ |
うふふ、そうかも♪ |
指先に黒髪を絡ませて照れる。
あくまで陽気なナッシェレ。
■キュラス To:ナッシェレ |
失敗するなんて、めずらしいな(汗) |
■リュント To:ナッシェレ |
きっと疲れていたんだな! 気にせず、もう一回チャレンジ! |
キュラスとは明らかに対応が違う(笑)
■ナッシェレ To:リュント |
ありがと、リュントさん♪ |
■リュント To:ナッシェレ |
礼には及ばないさ(微笑) 紳士たるもの淑女には常に礼儀正しくだからな。 |
なんか似合わないセリフ。
■ナッシェレ To:リュント |
うふふ、うれしいわ♪ |
■アリエラ To:ナッシェレ |
…でも、これで一人分の精神力、使っちゃいましたよね…。 ここでは精神力の回復は無理そうだし…、どうしましょうか…。 ……そういえば、魔法使いって、使い魔から精神力を供給してもらうことができるんですよね? じゃあ、私がグリちゃんを抱っこして降りて、神官を探してグリちゃんに「精神点供与」の魔法をかけてもらえば…、ナッシェレさんの使える精神力、増えます? |
■ナッシェレ To:アリエラ |
あら、名案。 そうね、これだけ野次馬がいればひとりくらい捕まえられそうよ。さすがリエラちゃんね♪ じゃ、グリから幸運ぱわーをもらおうかしら♪ |
胸元からグリの顔を出し、その頭に手を置いて、もう一度詠唱。
今度はしっかりかかったようだ。
■グリ To:アリエラ |
んにゃん。 |
ナッシェレが笑顔でグリを手渡した。
■アリエラ To:ナッシェレ>グリ |
はい、お預かりしますね。 よろしくね、グリ。 |
■グリ To:アリエラ |
みゃ〜 |
再び羽織ったマントの内側に、しっかりとグリを抱きしめる。
■アリエラ To:ALL |
それじゃあ、先に行きますね。 |
■リュント To:アリエラ |
気を付けろよ。 下での打ち合わせは任せたからな! |
■キュラス To:アリエラ |
気をつけてね。 俺たちもすぐに行くから。 |
■アリエラ To:リュント&キュラス |
はい、わかりました。 急いで神官さんを探しますね。 |
窓枠だったところに立ち、下の景色をみつめる。
アリエラの体が恐怖で小さく震える。
そして、意を決したようにグリをしっかり抱きしめて飛び降りた。
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GM:ともまり |