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SW-PBM Scenario#150 Three? materials |
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見張りの塔・裏口らせん階段・6〜8階 |
アリエラたちはさらに階段を上り、最上階を目指す。
濃い煙と、そして炎のせいだろうか、熱を帯びた空気があたりに充満している。
しかしさすがに経験を積んだ冒険者、3人ともひるむことなく進むことができた。
6階、7階──
長く単調ならせん階段も、もう終わりのようだ。
最後の踊り場を過ぎると、階段は突き当たりの壁で終わっていた。
壁には鉄の扉があり、わずかに開いている。この向こうが8階の部屋のはずである。
扉のすき間からは、黒い煙がもうもうと流れ出ていた。
■キュラス To:ALL |
木材か…? 燃える音が聞こえるな。 |
■ナッシェレ To:ALL |
この臭い、鼻が曲がりそうだわ〜。 こんなところに長時間いたら大変よ。早く行きましょ。 |
■アリエラ To:ALL |
あ、ちょっと待ってください。 水の精霊の守りをかけます。 |
アリエラは腰につけた水袋の口を開け放ち、中にいる水の精霊に話しかけた。
■アリエラ To:うんでぃーね |
(精霊語)お願い、私たちをあなたの優しさで包んで…。 |
「ウォーター・スクリーン」の魔法をかける。
■キュラス To:アリエラ |
ありがと、助かるよ。 |
■アリエラ To:ALL |
じゃあ、中に入りましょうか。 |
キュッと気を引き締める。
頷き合い、ドアに向き直る3人。
先頭のキュラスがドアを開け、中に踏み込む。
見張りの塔・8階 |
8階は見張りの塔の名にふさわしく、高い天井と、壁をくりぬかれた形の大きな窓が東西南北に1つずつある構造だった。
天気が良ければパノラマのように町を見渡せるだろう。しかし…。
今は、部屋のあちこちに置かれた木箱や棚、麻袋などが炎に包まれ、黒い煙を吐き続けている。
窓からは激しい雨が吹き込んではいるが、火の勢いを殺すほどではない。
部屋の中央にはかがり火が灯された大きな壺のようなものがあり、一段高くなった台座の上に置かれていた。
直径3メートルほどはあるだろうか。壺の裏側は見えない。
右手には広めの階段があった。これが正面から続いている階段だろう。
辺りから火の粉が飛んでくる。まるで暖炉に飛び込んだかのような熱さだ。
■キュラス To:ウラヴィー |
ウラヴィーさん! 聞こえたら返事をしてください! |
キュラスが部屋の中央へ歩き出しながら、大声で呼びかける。
しかし返事はない。
ざっと見渡す限りでは人影もない。リュントの姿もない。
■アリエラ To:ALL |
(ウラヴィーさん、無事でいて!) これは…長居しないほうが良さそうですね。 手分けしてウラヴィーさんを探しましょう。 キュラスさんは右の方からかがり火の裏側に廻ってください。 私は左の方から探してみます。 ナッシェレさんは階段の方をお願いします。 |
マントで口元を押さえながら焦った口調で話す。
そして返事を待たずにキョロキョロとウラヴィーの姿を探しながらかがり火の左手方向に歩き出した。
■ナッシェレ To:アリエラ |
は〜い♪ 任せてね。 あちちっ。 |
階段の方へ歩き出しながら、袖口をぱたぱた叩くナッシェレ。
■キュラス To:アリエラ |
ごほっ、ごほっ…… 了解。 |
軽く咳き込みながらも、アリエラに片手をあげて合図する。
パラパラパラ……。
天井から石のかけらが降ってくる。天井がもろくなっているのだろうか?
慎重に壷の裏側にまわるアリエラとキュラス。
ちょうどふたりが出会ったところ──壷の裏側に、仰向けに人が倒れていた。
衛視風の装備に身を包んだ、明るい茶髪の男性だ。
確かにトゥルエノに良く似ている。
■キュラス To:ウラヴィー |
あっ……ウラヴィーさん! |
キュラスが駆け寄り、肩を揺すって呼びかけるも、返事は無い。ぐったりと気を失っているようだ。
あちこち焼けてボロボロになっている。腰には短剣の鞘だけがあった。
■アリエラ To:ウラヴィー |
大丈夫ですか、しっかりしてください。 |
持ってきたずぶ濡れマントでウラヴィーの身体を覆う。
■野太い声 To:ALL |
(精霊語) おしおきを邪魔するのは誰ぞ。 |
突然、壷の中からくぐもった野太い声が聞こえた。
かがり火の炎がゆらりとゆらめく。
■アリエラ To:ALL |
せ、精霊語。 通訳しますね。 |
■キュラス To:アリエラ |
ま、また? うん、よろしく。 |
本日2回目の同時通訳開始。
時間短縮のため、早口でお送りします。
■アリエラ To:野太い声 |
(精霊語) あの、おじゃましてます。 私はアリエラと申します。 私たち人間はこの熱さの中では長く生きられないので手短にお伺いします。 この人間(ウラヴィー)は何をしておしおきをされているのですか? |
■野太い声 To:アリエラ |
(精霊語) 手短だと? 我に命令するな。人間の乙女よ。 |
不機嫌そうにひびく声。
■アリエラ To:野太い声 |
(精霊語) ご、ごめんなさい。 でも、のんびりしてるとこの人、死んじゃいそうで…。 |
ウラヴィーを指し示す。
■野太い声 To:アリエラ |
(精霊語) このくらいの火勢で死ぬなど、根性が足りぬ証拠だ。 |
無茶なことを言う野太い声。
■アリエラ To:野太い声 |
でも、さすがに意識がないと「根性」もいれられないと思うんですけど…。 |
■野太い声 To:アリエラ |
(精霊語) その時は、その程度の器だったという事だ。 |
とりつく島もなく不機嫌らしい。
■ナッシェレ To:ALL |
あら? リュントさんが来たわよ。 |
階段を見ていたナッシェレが、アリエラたちに報告。
間をおかずに、衛視風の服装をした男性を担いだリュントが走り込んできた。
■アリエラ To:リュント |
リュントさ〜ん、待ってました〜。 |
!!!
■リュント To:アリエラ&ALL |
なんでもう着いているんだ!? 俺が最上階一番乗りだと意気込んできたのに!! |
なにやらつまらない事に拘っていたらしい。
■アリエラ To:リュント |
そうだったんですか? ごめんなさい。 |
律儀に謝っている(笑)
■リュント To:アリエラ |
い・いや、謝る必要なんて無かったんだが・・・ |
謝られるつもりがなかったのでかえって恐縮。
■キュラス To:リュント |
ウラヴィーさんは見つけたよ。気絶してるけど……。 と、ところで、その人は? |
腹から血を流す衛視風の男性を見て、目を丸くしている(笑)
■リュント To:キュラス |
あ〜、これ? 突然、俺の背後から襲ってきやがったから、問答無用で返り討ちにしてやった(笑) |
すんごい爽やかに(笑)
■キュラス To:リュント |
お、襲ってきた!? 何者なんだろう……それに、この格好…。 それにしても、ずいぶん派手に斬りつけたんだな。(汗) |
傷口を見て、亀甲縛りを見て、戦慄を覚えている様子(笑)
■リュント To:キュラス |
ま〜俺としては中途半端な当たりだったがな(苦笑) もっと派手に斬っていれば今頃首と胴体の二つを持っていないといけないとこだった。 |
おどけながら自慢げ(笑)
■キュラス To:リュント |
いや……それはさすがにまずいんじゃ…… |
■リュント To:キュラス |
ま〜俺に歯向かう奴はみんなこうなる運命なんだよ。 |
偶然の当たりがこうも自信満々に誇られると・・・
■アリエラ To:リュント |
さすがはリュントさんですね〜。 パーティーの攻撃の要、ですしね。 |
偶然とは知らないので、素直に賞賛。
■キュラス To:アリエラ |
リエラの仲間って、いろいろすごいんだな。 |
何か間違った方向に納得した(笑)
■アリエラ To:キュラス |
そうですね、リュントさんだけじゃなく、いろいろな意味で普通じゃないかもしれませんけど…。 とってもいい仲間、なんですよ。 |
特に「食欲」とか(笑)
■リュント To:キュラス |
俺はなんて言っても、攻撃の補助だからな(笑) 主力はもっと強いぜ〜 |
■キュラス To:アリエラ&リュント |
普通じゃないのか……(汗) でも、楽しそうだな。今度手合わせをしてほしいくらいだよ。 そのためにも生きて帰らないとな。 |
不機嫌そうな燃える鳥をもう一度見据えた。
■リュント To:キュラス |
稽古くらいつけてやるぞ?(笑) 俺がな(笑) でも首と胴体が離れちまったらごめんな(大笑) |
■キュラス To:リュント |
……ごめんじゃすまないぞ、それ。(汗) |
キュラスのシリアスムードが押され気味(笑)
■リュント To:キュラス |
そんときはそんとき! あんまり気にしてちゃ、実力が伸びないぞ! |
そうなのか?
と言うよりキュラスのシリアス潰し?
■アリエラ To:リュント&キュラス |
稽古なら鈍器で手加減とかにしておいてくださいね(笑) でも、手合わせってそっちの意味だったんですね。 私はてっきり「大食い」の方かと…。 |
リュントといえば、ミァとの大食い合戦という印象らしい(笑)
■キュラス To:アリエラ |
ああ、もちろん、やるなら寸止めだよ(笑) |
さわやかに返す。幸か不幸か小声の内容は聞こえなかったらしい(笑)
■リュント To:アリエラ |
他に手合わせであるか? こいつじゃ、ミァはおろか俺の足元にも及ばないぞ? |
こっちには聞こえていた(笑)。
■アリエラ To:リュント |
……なんか、その言い方だと、リュントさんよりもミァちゃんの方が強いみたいですね(笑) |
■リュント To:アリエラ |
大食い競争での事だよ。 真剣勝負ならやっぱ俺に賭けるだろ? |
言葉足らずを補足と同時に、ちょっと確認(笑)
■アリエラ To:リュント |
…ええ、大食いのことですよ。 リュントさんはミァちゃんに負けを認めていたんですね〜。 真剣勝負だと……体格の差でリュントさんが勝ちそうですね。 |
体格というか、筋力の差じゃないだろうか(笑)
■リュント To:アリエラ |
大食いだけな(ボソッ) 他は負けないぞ! |
無意味な決意表明?
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GM:ともまり |