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SW-PBM Scenario#150
Three? materials

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短剣の落としもの


 見張りの塔・裏口らせん階段〜5階

アリエラ、キュラス、ナッシェレの三人は、塔の裏口まで回り込んだ。
扉は他の衛視が脱出したままになっているせいか、開け放たれている。
中に入ると、直径3メートルほどの狭いスペースに、細いらせん階段がはるか上方まで続いているのがわかった。
■キュラス To:ALL
この狭さじゃ、ひとりずつしか上って行けないな。
俺が先に行くよ。

■ナッシェレ To:アリエラ
リエラちゃん、キュラスのあとに続いてね♪

子猫のグリを胸元に滑り込ませながら、促すナッシェレ。
■アリエラ To:キュラス&ナッシェレ
はい。
キュラスさん、気を付けてくださいね。

■キュラス To:アリエラ
うん、ありがとう。

目が回りそうならせん階段を、急いで上り続ける三人。
階段は1階おきに、狭いながらも踊り場がついていた。
やっと5階までたどりついたというとき、わずかに煙のいやなにおいが漂ってきた。
最上階から流れ込んできているらしい。
アリエラは何とか咳き込まずにすんだようだ。
■アリエラ To:シルフちゃん
(精霊語)お願いシルフ、私の大切な大切な初めて出来た恋人(候補)を守って…

アリエラはフェロニエールに封じてあるシルフに、キュラスを守りを頼んだ。
■キュラス To:ALL
煙が……。ん?

キュラスの目の前の煙が、不思議と彼を避けるように流れる。
■キュラス To:アリエラ
風が吹いてる……。リエラ、何かしたの?

■アリエラ To:キュラス
あ、ちょっと親友の風の精霊に力を借りたんです。

■キュラス To:アリエラ
そっか、便利だなぁ。

精霊語はもちろんわかってないキュラス。
■キュラス To:アリエラ
でも、上に行くほど煙がきつくなると思うから、俺のことは良いから、自分の方を守ってね。
俺はむせってたって、武器を使えるからね(笑)

■アリエラ To:キュラス
はい、わかりました。

口ではそう答えつつも、風の精霊の守りの対象を変える気はさらさらないらしい。
■アリエラ To:シルフちゃん
(精霊語)お願い、そのまましばらく、キュラスさんを守ってね。

■ナッシェレ To:ALL
煙たくなってきたわね〜。グリ、顔出しちゃダメよ。

胸元をぎゅっと押さえつけた。
さらに上ろうかというとき、5階の踊り場に、何か光るものが落ちているのがわかった。
よく見ると、それは抜き身の短剣のようだ。
■アリエラ To:キュラス&ナッシェレ
あれ? あんなところに短剣が…。
衛視さんの落し物でしょうか?

近づいて拾おうとする。
手に持ってみると、軽めで、装飾もほとんど無い安っぽい品のようだ。
特に変わったところはないように思える。
■キュラス To:アリエラ
ウラヴィーさん、短剣なんて持ってたかな……。

■ナッシェレ To:ALL
衛視だから武器くらいは持ってるでしょうけど、どんなものだったかまでは見てないわね。

■アリエラ To:ALL
落し物、でしょうか?
とりあえず、持って行っておきましょうか。
外で誰か探している人がいるかもしれませんし。

アリエラはそういうと少しこの場に働く精霊の力を感知するために集中した。
光、闇、精神、生命、そして封印してある風…
それだけのようだ。
じっとしていると、外の雨音がわずかに聞こえる。
煙のにおいもおさまらない。ここからは見えないが、まだまだ火は消えていないらしい。
地鳴りのような音が聞こえたあと、ドンッという音がして、塔が震えた。雷の音だ。
■アリエラ To:ALL
…もしかして…雷近くに落ちたんでしょうか?
この塔に落ちたのではないといいんですけど…。
ウラヴィーさんが心配ですね。
上に急ぎましょうか?

■キュラス To:ALL
うん、行こう。

■ナッシェレ To:ALL
OK♪

三人は再び長いらせん階段を駆け上った。

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GM:ともまり