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SW-PBM Scenario#150 Three? materials |
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見張りの塔・正面階段〜5階 |
リュントは弾丸のように正面入口へ飛び込んだ。
内部は直径10メートルほどの円形。
あちこちに資材やランタン、木箱などが置かれている以外は変わった様子は無い。人の気配もなかった。
奥に、壁に沿って天井へ延びる階段がある。
しずくをぽたぽたと落としながら、階段を駆け上って行くリュント。
4階までは、煙のいやな匂いも無く、また火の気配もなく進むことができた。
風のごときスピードで5階まで駆け上ると、最上階から流れ込んで来ているのか、何かが燃えるいやな煙のにおいがした。
しかしなんとか咳き込まずに、耐えることができた。
ここまではどの階層も同じ構造で、1階層につき板窓が東西南北にあるようだ。
■リュント To:独り言 |
そろそろ煙が充満してきたな・・・ |
コツコツコツ……。
ふいに、後ろから足音が近づいて来る。
■リュント To:独り言 |
足音? 行方不明の衛視か? |
■青年衛視 To:リュント |
ま、待ってくれ! |
怯えた表情の若い衛視が、階段を上って来た。
■リュント To:青年衛視 |
お前は誰だ!? まさか、ウラヴィーか?? 俺は救助隊の一員だぞ! |
外見は全くそんな雰囲気はないが、嘘は言ってない。
■青年衛視 To:リュント |
い、いや、俺は下であんたのこと見てたよ。 ちょっと離れてたけど、野次馬を避難させてたんだ。 ウラヴィーを助けに行くんだろ? |
かなり必死で駆け上がってきたようで、息を切らしている。
■青年衛視 To:リュント |
トゥルエノさんが伝え忘れてたことがあったんで、追ってきた…… ここの最上の部屋には、鍵がかかってるかもしれないんだ。 で、その鍵は5階に保管されている……え、ええと……この階か。 壁に小さな隠し扉があって、そこにあるらしいんだけど……。 |
ドンッというくぐもった音が聞こえた。外では雷が鳴り始めたらしい。
■リュント To:青年衛視 |
そりゃご苦労なこったな。 離れていた位置にいたのに、お前さんが伝承役を努めているのか? それで隠し扉の位置を知っているのか? |
かなり胡散臭げに睨みながら。
■青年衛視 To:リュント |
な、なんだよその顔は……。避難させるのが終わって戻ってきたら、トゥルエノさんが慌てていたから、引き受けたんだよ。 隠し扉は、南側の壁にあるって言ってたぞ。 |
リュントの表情に、不服そうな顔をしながら。
■リュント To:青年衛視 |
いや、悪かったな。 ただ、下で救出に向かいそうな衛視がいなかったのに、 俺等が入ったとたん伝承役でも入る奴が現れるなんて不自然だと思ってな。 それにしても俺がここにいるってよく判ったな? |
表面上は穏やかな表情だが、内心は警戒しっぱなし。
■青年衛視 To:リュント |
いや、下からただ追いかけてきただけだよ。 足音が止まったから、呼びかけたんだ。 |
こちらは、リュントの表情を見てホッとしている様子。
■リュント To:青年衛視 |
そしたら頼みたい事があるんだが、なんでもやってくれるか?? |
今度は哀願の表情で〜
■青年衛視 To:リュント |
え? な、なんだ? なんでもって……俺にできることなら……。 |
いきなりの哀願に今度は困惑気味に(笑)
■リュント To:青年衛視 |
な〜に、簡単な事だ。 1階から4階まである全ての窓を開放しながら降りて欲しいって事だ。 俺とウラヴィー位なら何か有っても大丈夫だろうが、お前さんがいると不測の事態になるやも知れん。 そこで先に脱出して欲しいんだが、ただ降りるだけではここまで来てもらった意味が無いだろう? そこで窓を全て開放しながら降りて欲しいんだ。 |
■青年衛視 To:リュント |
な、なんだそんなことか。 わかった、どうせ伝えたらすぐ戻るつもりだったし……、やるよ。 |
■リュント To:青年衛視 |
あと、俺以外にもこの塔の最上階へ向かっている仲間がいるのは、下にいたのなら知っているだろう? 何人くらいいたか覚えているか?? |
■青年衛視 To:リュント |
え? ええと確か…… 裏口に3人くらい向かってなかったか? |
首を傾げつつ
■リュント To:青年衛視 |
そ・そうだったっけか? 男と女一人づつの2人じゃなかったけ? まあ、いいや。 降りる途中出くわしたら、俺が最上階へ行っているから早く来いって言っておいてくれ。 |
■青年衛視 To:リュント |
わ、わかった。 |
青年衛視は急いで階段を下りていった。
リュントは青年衛視が立ち去って10を数えるくらいしてから、
■リュント To:独り言 |
な〜んか腑に落ちないけどま〜いいな。 |
青年衛視に言われた隠し扉を捜索
慎重に南の壁を目線でなぞっていくリュント。
しかし…。
集中力、観察力ともにすばらしいものだったのにもかかわらず、隠し扉は見つからない。
■リュント To:独り言 |
ちっ! やっぱりアイツは嘘を言ってやがったか! ま〜俺の腕があれば扉の錠前なんぞ、鍵が無くても開けてやらあ! |
自信過剰男は、この階はさっさとスル〜
…しようとしたその時。
ヒュンッという風を切る音が聞こえ、同時に脚に何かがぶつかる感触!
壁を向いていたリュントは、後ろからの不意打ちに気づくことができなかった!
かすかな痛みを感じたが、ほとんどの衝撃が吸収された。
リュントの脚にぶつかったものは、ゆるく弧を描いて床に落ちた。
ブーメランだ。
■青年衛視? To:リュント |
ちっ…浅かったか。 |
さきほどの青年衛視が下り階段から姿を現し、舌打ちをしてリュントを睨む。
そして躊躇無くリュントに向かってきた!
■リュント To:青年衛視 |
やっぱ、お前が怪しかったか! 最初からここに来た事が胡散臭かったんだよ!! 疑っていたが、まさか後ろから攻撃するとはな!!! ぜって〜お前はゆ・る・さ・ん!!!! |
一行ごとに声がでかくなります。(笑)
リュントの怒りの叫びと共に繰り出されたバスタードソードが一閃!
組み伏せようと身構えていた相手の腹を一気に叩き斬った!
■青年衛視? To:リュント |
うぐっ…ぁ!? |
鮮血とともにうめき声を上げ、ドサリと床に倒れる。
うつぶせのまま、ぴくりとも動かない。一撃で気絶したようだ。
■リュント To:独り言? |
えっ!もう終わりか?? おい!もう少しやろうぜ!! |
あっけなく一撃で倒れたので、警戒しながら近付くが反応無し。
■リュント To:独り言 |
俺は救助隊なのに・・・ 仕方が無い、リエラに応急処置してもらう必要が有りそうだな・・・ 放置したとしても、こいつの仲間がいる可能性があるしな・・・ 取り合えず担いで上まで上がるとするか・・・ |
おもむろに持参したロープで亀甲縛り(笑)
そして、念の為に首筋チェック!
短く刈り上げた黒髪は首筋を隠していない。
例のアザはないようだ。
そして、リュントは青年衛視?を担いで更に上の階へと向かった。
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GM:ともまり |