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SW-PBM Scenario#150
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夕立と燃える塔


 見張りの塔

見張りの塔の周辺は、騒然としていた。
にぎやかな市場が近いこともあり、大勢の野次馬が集まって来てなかなか進めない。
そのうち、空が次第に暗くなり、ぽつりぽつりと水滴を落とす。
夏の終わりを告げる雨は、あっという間に土砂降りになり、野次馬たちをあたりのテントや軒下に追いやった。
アリエラが抱きかかえていた子犬は、あたりの喧噪と雨のせいか、すぐ目を覚ましてしまった。
■ストロガノフ To:ごしゅじん
ク〜ン……。

不安げに鼻を鳴らしながら、見張りの塔を見上げている。
土砂降りで煙がかすんでみえるが、火が消えた様子は無い。
塔の入口では数人の衛視が慌ただしく動き回っている。
■キュラス To:ALL
助けに行くとしても、一応許可を取らないと……。
ここは一般人は立ち入り禁止だから。

もどかしそうにキュラスが言う。
■リュント To:キュラス
俺とリエラだけなら見つからずに侵入出来るが?

■キュラス To:リュント&アリエラ
えっ、そんなことができるのか?

■ミリスレスカ To:リュント
……ああ! 精霊魔法ですね?

■ナッシェレ To:リュント
だーくえるふがよく使うアレね。

■リュント To:ナッシェレ
そうそう、だーくがって!なんでダークエルフが出てくんだ!!
密偵とかが使うと言ってくれ(笑)

■ナッシェレ To:リュント
あらん、失礼♪
ま、似たようなものよね。

■リュント To:ナッシェレ
確かにな(苦笑)
間違っちゃいないよな(笑)

めでたく意見が一致。
■ベテラン衛視 To:他の衛視
私の息子は!? まだ最上階にいるのか!

聞き覚えのある声。
取り乱した様子で、他の衛視を問いつめていた。
■アリエラ To:ALL
あれ? もしかしてあの声は…。

犬を抱いたままベテラン衛視の方に近づいていく。
■アリエラ To:ベテラン衛視
あの、まだ塔の中に人が残っているのですか?
私たち、ウラヴィー・トゥルエノさんに用があるのです。

不安そうな口調で話しかける。
■ベテラン衛視 To:アリエラ&ALL
おお、君たちはさっきの。

そうだ、私の息子のウラヴィーが、最上階に…
ん? それは息子が拾ってきた犬じゃないか。

ストロガノフを見て。
■ベテラン衛視 To:他の衛視
ええい、とにかくお前たちでは話にならん!
私が直接助けに行く! どけい!

おろおろするばかりの他の若い衛視たちを押しのけ、塔に走り込もうとするベテラン衛視。
■リュント To:ベテラン衛視
救助活動だったら、衛視より俺ら冒険者の方が適任なんじゃないか?
それにバケツ一杯くらいの水を持っていけば、俺ら精霊使いなら、
救助もやりやすいと思うが??

■ベテラン衛視 To:リュント
し、しかし、危険だぞ。見ず知らずの君たちに……

■リュント To:ベテラン衛視
あんたは見ず知らずかも知れないが、俺らはあの状況を見ちまったし・・・
危険だって言ったって、行かなきゃ救出は出来ないだろう?
そんな事言ってて、見殺しに出来んのか?

論点がずれてる(笑)
■ベテラン衛視 To:リュント
そ、それはそうだが──

■キュラス To:リュント
そんなこと言い合ってる場合じゃないよ。
こうなったら無理やりにでも納得してもらわないと……

リュントを押しのけて前に出る(笑)
前に出たキュラスを押しのけ更に前へ(笑)
■キュラス To:リュント
うっ……(汗)

仕方なくリュントの肩越しに話し出すキュラス。
■キュラス To:ベテラン衛視>他の若い衛視
リエラが言ったように、あなたの息子さんに用があるんです。
俺たちの依頼人なんだ。
ここしか入口はないんですか?

■他の若い衛視 To:キュラス
え、えええと裏に、もう一つ非常用のが──でも狭──

■キュラス To:ナッシェレ>ALL
逃げようとして、そっちで倒れてるかもしれないな。
よし、裏から行こう!
リエラたちは無理しないで待ってて。

衛視の言葉が終わるより先に走り出してしまう。
ナッシェレも肩をすくめながらも走り出した。
■リュント To:アリエラ&ALL
リエラは水袋を多く持っていたよな?
俺に1個貸してくれないか?後で返すから。
俺は正面から突入するが、誰か一緒に行くのはいるか?

■アリエラ To:リュント
どうぞ。
私は裏口に向かいます。

水袋をひとつ、リュントに渡す。
そして、自分も水袋をひとつ持つと、犬を抱えてベテラン衛視に近づいた。
■アリエラ To:ベテラン衛視
息子さんが拾ったと言うことは、この犬は衛視さんの家の子ですよね?
じゃあ、抱っこしていてください。
放すと火の燃え盛る塔の中に飛び込みかねないので、しっかり押さえていてくださいね。

■ベテラン衛視 To:アリエラ
わ、わかった。
……すまん、この礼は必ず。

■アリエラ To:ベテラン衛視
その言葉、忘れないでくださいね。
あと、荷物、お願いします。

アリエラは早口でまくし立てながら子犬と荷物をベテラン衛視に押し付ける。
そして、すぐにキュラスを追って裏口に向かった。
■リュント To:ベテラン衛視&他の衛視
今は礼とか言っている余裕は無いだろう。
ちなみに最上階に残っている衛視はウラヴィーだけで良いんだな?
ウラヴィーはどんな外見なんだ?髪型は?体型は?その他特徴は??

時間をロスしまいと慌て気味にまくし立てる。
■他の若い衛視 To:リュント
え、ええとウラヴィーだけだと思う、最上階まで行っていたのはこの時間は、あ、あいつだけだから。

動揺を隠せない様子で答える。
■ベテラン衛視 To:リュント
ウラヴィーは私によく似ている。明るい茶髪で目が細くて──
体型は細身だ。恥ずかしながら──度胸がある性格ではない。
すまない、息子を……息子を頼む。

■ミリスレスカ To:リュント
リュントさん、ボクはここに残ります!
ここで塔の同行を見ていますから、いざとなったら……なにか合図を出したあとに、飛び降ちゃってください!
「落下制動(フォーリング・コントロール)」の呪文で、落下速度を抑止させます……合計4人までだったら、呪文をかけられますから!

■リュント To:その他衛視&ミリィ
よし!窓から何かしら投げ落とすから、注意していてくれ!!
では衛視諸君!取り合えず俺に水をぶっ掛けてくれ!
あと、この荷物も頼んだぞ!!

■他の若い衛視 To:リュント
わ、わかった!

荷物は殆ど置いていき、バケツリレーの水を掛けられてから塔の中へGO!
一方アリエラは、裏口に向かったキュラスとナッシェレに追いついていた。
■アリエラ To:キュラス&ナッシェレ
私も一緒に行きます。

■キュラス To:アリエラ
リエラ……危ないよ。
もともとは俺たちの受けた依頼なのに、君を巻き込むのは……

足を止めて振り返り、心配そうにアリエラを見つめる。
■ナッシェレ To:キュラス
言っても聞かないって顔してるわよ♪
あんたが守ればいいじゃない。

キュラスを肘でつっつく。
■アリエラ To:キュラス
ごめんなさい。
でも、さっきぶらうにーくんと約束したんです。
ご主人さまを探すって…。
ご主人様は昔の人っぽいから無理かもしれないけど、せめて、そっくりな子孫のウラヴィーさんに合わせてあげたいんです。
だから、これは私の仕事でもあるんですよ。

にっこりと微笑む。
■キュラス To:アリエラ
リエラ……。

■アリエラ To:キュラス&ナッシェレ
それに、炎の中に飛び込んでいくんです。
水の精霊の守りがあったほうが、無事に救出できる確立、上がると思いませんか?

腰に提げた水袋に手を添えて二人を見つめる。
■ナッシェレ To:アリエラ
そうね、すごく助かるわ。

■キュラス To:アリエラ
……わかった。
リエラも、俺と同じ冒険者だもんな。
じゃあ行こう、一緒に。精霊の守り、期待してるよ。

キュラスはアリエラの手を取って頷くと、裏口に向かって再び走り出した。
■アリエラ To:キュラス
はい。

アリエラもキュラスに続き走り出す。
■ナッシェレ To:キュラス&アリエラ
あんたたち見てる方が火傷しそうだわ(笑)
ミリィちゃんは来ないのかしら。ああん、残念っ。

塔の正面口のほうを一度振り返ってから、ナッシェレも走り出す。

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GM:ともまり