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SW-PBM Scenario#150
Three? materials

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レィジーが持っていたのは?


 公園近くの市場

公園でひと稼ぎ(?)したオルフェとレィジーは、昼食をとるべく市へ。
公園北側を出たところの通りは、最初に町に来た時に通った道ほどごみごみしておらず、割と上品な印象だった。

レィジーが案内するつもりの店は、「風と木漏れ日亭」と言うらしい。
■レィジー To:オルフェ
内装が、とっても可愛くて。
私、精霊さんとも仲良しで。
旅の精霊使いさんたちが、よく集うカフェ、なんです。

楽しげに案内するレィジー。
■オルフェ To:レィジー
それは楽しみだね。
私の仲間にも、精霊使いが2人いるんだよ。
機会があれば、彼らにも教えてあげる事にしよう。

■レィジー To:オルフェ
まぁ、お仲間が、いらしたんですね。
はい、ぜひ教えてあげてください。新鮮なお野菜が、とってもおいしいんです。

オルフェには、そんな彼女の横顔越しに見える町並みに、木の下で風がそよぐレリーフが施された看板がちらりと見えたような気がしたが、レィジーはそちらとは別方向へ歩き出す。
■レィジー To:オルフェ
えっと、この辺りの、はず、です……

レィジーのそのセリフから約30分。
ふたりは似たような風景の雑多な通路を、さんざん歩き回ったあげく、結局さきほどオルフェが見かけた看板の店にたどり着いた。
■オルフェ To:レィジー
おや、この看板はさっき見かけたような気がするね。
ひょっとして、ぐるっと回ってきてしまったのかな?

■レィジー To:オルフェ
えっ……さっき、ありましたか?
…………え、えっと。
ごめんなさい……私、その、こういう迷路みたいな町、苦手なんです……。

顔を真っ赤にしてうつむく。
少なくともこの辺りは、迷路というほどでもなかった。
■オルフェ To:レィジー
ははは、人の手で造られた街は、確かに迷路みたいに見えるかもね。
ともかく、入るとしよう。そろそろお腹も空いてきた事だし。

■レィジー To:オルフェ
は、はい。

慌てて顔を上げて、ご案内。
 風と木漏れ日亭

こぢんまりとした木造の、あたたかみのある外観。
木の丸テーブルが通路に出され、オープンカフェになっていた。
ちょうど街路樹の影になっていて涼しげだ。
■給仕の少年 To:オルフェ&レィジー
いらっしゃ〜い。あ、レィジーさん。
今日はちゃんと来れたの?

エプロンをつけた少年が、レィジーを見かけて手を振る。
かわいらしいレースのクロスが敷かれた丸テーブルにご案内。
■レィジー To:少年>オルフェ
は、はい、なんとか……
あの、オルフェさん、たくさん歩かせてしまって、すみませんでした。

■オルフェ To:レィジー
いや、いいんだよ。
ちゃんとこうして到着したんだし、この辺りの地理も多少覚えられたしね。

■レィジー To:オルフェ
あ、……ありがとうございます……。
そう言ってもらえて、うれしい、です。

耳の先まで赤くなりながら、ぺこりと頭を下げた。
■給仕の少年 To:レィジー&オルフェ
男の人と一緒なんて、めずらしい〜。
あ、メニューはこちらです。

■オルフェ To:給仕の少年
ありがとう。

渡されたメニューは、野菜や木の実がふんだんに使われたパスタや煮込み料理がメインのようだ。
■オルフェ To:給仕の少年
それじゃ、この『季節の野菜とサーモンのホワイトソースパスタ』と『温泉たまごサラダ』をお願いするよ。
それから、赤ワインを一杯。

■給仕の少年 To:オルフェ
はい。

■オルフェ To:レィジー
きみは何にする?

■レィジー To:オルフェ>給仕の少年
えっと、じゃあラタトゥユの温泉たまごのせと、白パンを……。
それから、私にも赤ワインを、ください。

■給仕の少年 To:レィジー
はいはい、赤ワインふたつ……っと。

ねぇレィジーさん、「リスリス」には帰らなくていいの。

少年が注文をメモしながら、ぼそっとつぶやく。
■オルフェ To:レィジー
リスリス?

■レィジー To:給仕の少年&オルフェ
えっ、あっ、そんなことより、聞きたいこと、何ですか?

早口で話題を変えるレィジー。
給仕の少年は肩をすくめると、一礼して店の奥へ。
■オルフェ To:レィジー
そう、それなんだけど。
私達は今、依頼を受けてとある薬の材料を探しているんだよ。
さっき髪飾りを拾った時ちらっと見えたんだけど、それについている石がその材料の一つなんじゃないかと思ってね。
もう一度、その髪飾りを見せてもらえないかな?

■レィジー To:オルフェ
依頼……? あっ、冒険者のお仕事ですね。
この、髪飾り、ですか?

レィジーは素直に髪飾りを外すと、こぼれた銀髪を手で整えてから、それをオルフェに差し出した。
■レィジー To:オルフェ
「リスリス」の店長さんから、お給料代わりに、もらったもの、です……。
その石が、お薬の、材料なんですか??
お薬の材料って、薬草とか、とかげのしっぽとかだと、思っていました……。

不思議そうな顔でオルフェを見つめる。
■オルフェ To:レィジー
確信はないけどね。
この石、円の中にwの形の線が入っているだろう?
教えられた材料の一つにそういう特徴があるんだ。

差し出された髪飾りを受け取り、石の部分を調べ始める。
つるんとしたきれいな丸い形。人の手が入ったものだろう。
しかしそれ以上は何も思い当たることがなかった。
■オルフェ To:レィジー
ふむ、見たところ線以外には変わった所は無いみたいだけど……。
この石、どこで採取されるものか知っているかい?

■レィジー To:オルフェ
詳しくは…。
店長さんは、「お店の裏庭の土を掘り起こしていたら、出てきた」と……。
変わった模様だったので、髪飾りに加工、したのだそうです。
他にも、たくさん。同じものが、出てきたそうです。
5、6個くらい、と言っていたかしら。

■オルフェ To:レィジー
数が出たのなら、他にもまだ出てきそうだね。
その、お店の裏庭は見たことがある?
場所のヒントが謎かけになっていて、「闇に燃えさかりし場所、その底」という言葉と一緒に、背の高い建物が描かれていたんだ。
このヒントに当てはまりそうな場所かな?

レィジーは目を伏せ、指をそっとあごに当てて、思い出そうと頑張る。
■レィジー To:オルフェ
えっと……。
裏庭には、店長さんが趣味で育てている、ミニトマトや、ハーブ類がありました、けど……
……あ、そういえば、大昔には、塔が、建っていたのだそうです。
見張りのための、塔で、夜にはかがり火が。
……そう言う意味、でしょうか?

■オルフェ To:レィジー
見張り塔のかがり火……闇に燃えさかりし場所……それは、間違いなさそうだね。
ありがとう、さっそく一つ目的の物が見つかったみたいだよ。

勢い余って目の前にあったレィジーの手を掴む。
驚いて、思わず身を固くするレィジー。
■オルフェ To:レィジー
おっと、これは失礼。
驚かせてしまったね。

■レィジー To:オルフェ
いえ……。

うつむいたまま、小さく首を振る。
オルフェは手を離し、改めて言う。
■オルフェ To:レィジー
この石、譲ってもらう事は出来るかな?
同じものが他でどうしても手に入らなかったら、お願いするかも知れない。

■レィジー To:オルフェ
……は、はい。さっきのお礼、したかった、ので……。
こんなもので、良ければ……。

■給仕の少年 To:オルフェ&レィジー
おまたせしました〜。

少年が注文の品を運んで来た。
おいしそうな香りで、緊張気味だったレィジーの表情も緩む。
■オルフェ To:レィジー
これはいい匂いだ。
聞きたかった事もとりあえず聞けたし、冷めない内に食べようか。

■レィジー To:オルフェ
……はい。お役に、立てて……良かったです。
いただき、ます。

微笑んで、料理に手をつける。
オルフェも神への感謝の言葉を短く呟いた後、料理に手をつけた。
ふたりが美味しい食事を楽しみつつ、数分立った頃。
給仕の少年が早足で、身をかがめるようにしてテーブルへやってきた。
■給仕の少年 To:オルフェ>レィジー
失礼します。

レィジーさん、店長さんが探しに来てるけど。

■レィジー To:給仕の少年>オルフェ
えっ! ……。

ふと目の前の通路に目をやると、細く長い路地のはるか向こうから、ホェルンがかぶっていたのと良く似た三角帽子をかぶり、丈の短いベストを身に着けたスキンヘッドの中年男性が、必死の形相でこちらに向かって来るのが見えた。
■レィジー To:オルフェ
……ご、ごめんなさい、オルフェさん!

レィジーはオルフェの返事も待たずに、慌ただしく席を立つと、先ほど受け取った演奏の報酬と髪飾りをテーブルに残し、そのままばたばたと路地へと駆け出した。
■オルフェ To:レィジー
レィジー!

立ち上がって呼びかける。
レィジーは一瞬振り返るが、そのまま走って行ってしまう。
■スキンヘッド To:レィジー
レィジー! こら! 待ちなさ〜い!

中年男性は慌てた様子でレィジーを追い、目の前を通り過ぎていく。
給仕の少年は、あきれた様子でそれを見ていた。
■オルフェ To:給仕の少年
まぁ……なんとなく事情は察しがつくけど、いつもあんな感じなのかな?

■給仕の少年 To:オルフェ
事情って……何を想像したの、お兄さん。
痴情のもつれとかじゃないよ、そんなの絶対に報われないですよ。

苦笑しながら、肩をすくめる。
■オルフェ To:給仕の少年
ははは、まさかそんな事だとは思ってないけどね。
差し支えなければ教えてもらえるかな?

■給仕の少年 To:オルフェ
はい。ええと……レィジーさんは何か共通語を勘違いしてリスリスの仕事をクビになったと思い込んじゃったみたい。
店長さんは、ちょこっと、その、方向オンチで配達が遅れたのを叱っただけみたいだけど。
何しろあの風貌だから、必要以上に怖く見えたのかもね。

聞けば、レィジーは「リスリス」の看板店員で、戻ってくれないと店長はとても困るのだと言う。
■オルフェ To:給仕の少年
なるほどね。何か失敗して、それで逃げ回ってるんじゃないかとは思ったんだけど。
不幸な事故による、勘違いなわけだ。
しかし……ああやって凄い勢いで追いかけるから、余計に逃げられるんじゃないのかな?
レィジーの気持ちも分からなくもないね。あれじゃ、私だって逃げたくなるかも知れないよ。

■給仕の少年 To:オルフェ
僕もそう思います。ふたりとも思い込みが激しくて、ちゃんと説明を聞かないから。

お兄さん、もしレィジーさんに会うことがあったら、勘違いだって伝えてもらえると嬉しいな。
毎日この店を覗きに来る店長さんが哀れだからさ〜。

■オルフェ To:給仕の少年
ああ、わかったよ。
ここを去るまでには、私も少なくとももう一度は会わないといけないし。

■給仕の少年 To:オルフェ
ありがとうございます。今度サービスしますね。

二人の姿が見えなくなると、椅子に腰掛け直してワインに口をつける。
そして残る料理を片付けていった。
■オルフェ To:給仕の少年
さて、私もそろそろ行くとするか。
お勘定をお願い。

■給仕の少年 To:オルフェ
はい、20ガメルです。
ありがとうございました〜。

■オルフェ To:給仕の少年
ごちそうさま、美味しかったよ。

オルフェは支払いをすませると、急いで公園に向かって戻っていった。

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GM:ともまり