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SW-PBM Scenario#150 Three? materials |
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五大神の礼拝所・ラーダの礼拝堂 |
キルリックが祈りを捧げていると、不意に、右足に何かがまとわりつく気配を感じた。視線を落とすと、小さな女の子の頭が見えた。
無造作に肩口まで伸びた黒髪に、浅黒い肌。
マントに顔をうずめて、キルリックの足にしっかりとしがみついている。
■キルリック To:女の子 |
ん? お嬢さん、どうしました? 神様へのお祈りの仕方が分からないのなら教えて差し上げますよ。 |
微笑みと共に、膝を折り、目線を少女と同じ高さまで落とした。
■女の子 To:キルリック |
ぱぱ〜。 |
キルリックの顔を見るなり首にしがみつく女の子。
■ラルカ To:キルリック |
娘さんも一緒でしたか。 |
意外そうな表情を浮かべている。
■キルリック To:ラルカ |
いいえ、私の子供ではありません。(きっぱり) そもそも、私と結婚してくれる人を探す事の方が、達成困難な依頼だと認識しています。 しかし、困っている人が居れば、それを助けるのもまた、神官お役目。 この子、もしくは、この子の身なり等に見覚えはありませんか? |
ラルカに質問しつつ、女の子の一挙手一動に注意。
女の子の服装は白のワンピースに麻のサンダル。
浅黒い肌に良く映える。
荷物の類いはまったく身につけておらず、手ぶらだ。
初めて出会ったとは思えないほど、すっかり心を許して懐いている様子。
キルリックの首にしがみつきながら、やたらとマントに鼻先を押し付けている。
まるで匂いを嗅ぎ分ける子犬のよう?
■ラルカ To:キルリック |
見覚え──無いです。 でも、何だか雰囲気似てますよ。色合いとか。 |
顔立ちは大きい瞳が印象的。どことなく野性的な雰囲気がある。
キルリックとはちっとも似ていないが、確かに髪と肌の色だけは似ていた。
■キルリック To:ラルカ |
色合いですか・・・私のような肌の色は、この辺りでは珍しいのですか? |
■ラルカ To:キルリック |
あまり見かけないです。旅人や隊商の中にはたまにいらっしゃいますけど。 |
■キルリック To:ラルカ |
そうですか、ならば、この娘の手がかりも比較的早く集まるかもしれませんね。 |
■キルリック To:女の子 |
(女の子に特に不審な感じはしませんね。) お嬢さん、お名前を聞いても良いですか? |
■女の子 To:キルリック |
シトラ。 |
素直に答える。
■キルリック To:シトラ |
じゃあ、シトラ。 パパ、ママのお名前は言えますか? |
■シトラ To:キルリック |
う〜…。 |
急に、ぐずり始めた。
嫌なことを思い出したような表情で、首を振る。
■キルリック To:シトラ |
すいません、嫌な事を聞いてしまいましたね。 |
ぐずるシトラを、抱きしめるように頭を撫でた。
途端におとなしくなり、マントにぐりぐりと鼻先を押し付けてくる。
■ラルカ To:キルリック |
シトラ……。 あの温泉宿の娘さんが、そんな名前だったかも。 |
あごに手を当てて思案。
■キルリック To:ラルカ |
さっきの歌の温泉ですか? |
こくり、とうなずくラルカ。
■ラルカ To:キルリック |
「天(あま)の絹糸亭」っていいます。 |
■キルリック To:ラルカ |
「天(あま)の絹糸亭」ですか。 場所はどの辺りですか? |
もらった地図の、温泉街辺りを見せて、ラルカに場所を聞く。
■ラルカ To:キルリック |
ん〜、この辺でしょうか。 |
ラルカは温泉街の南東あたりを指さした。
■ラルカ To:キルリック |
でもこの辺、普通の宿もたくさんあって入り組んでいるので。わかりにくいかも。 |
■キルリック To:ラルカ |
ですか。 そうでなくても、確かに、軽く迷えそうですね(苦笑) |
■キルリック To:シトラ |
シトラ、あなたのお家は「天(あま)の絹糸亭」ですか? |
■シトラ To:キルリック |
うん。 |
こくりと頷く。
■キルリック To:シトラ |
はぃ、ありがとうございます。 よくできました。 |
微笑みながら、シトラの頭を撫でた。
■シトラ To:キルリック |
えへへ♪ |
ぱぱ(?)から褒められて、とても嬉しそう。
■キルリック To:ラルカ |
シトラの前で話しても差し支えない範囲でその温泉の近況とかをお伺いしても良いですか? |
■ラルカ To:キルリック |
んー。 ……。 (西方語) あんまり良くないです。最近出来た新しくてきれいなお宿にお客さんをとられちゃってて。 そこのおかみさん、まだ薄暗い早朝からお祈りに来ていました。 (共通語に戻って) ……でも、いつもひとりで来ていたのに。 ついて来ちゃったんでしょうか。 |
腰を下ろし、頬杖をついてシトラを眺める。
■キルリック To:ラルカ |
迷子になって、偶然礼拝堂に来た私が、同じ肌の色だった、何か違和感(臭い?)を感じながらも、肌の色が同じだから、間違えた・・・・って感じですか。 商売のお祈りに来たおかみさんに、声をかけてみたりは? ちょくちょく行くなら、顔見知りなんですよねぇ? (西方語) あと、シトラに女将さんか、旦那さんかの面影はありますか? |
■ラルカ To:キルリック |
おかみさんは、いつもチャ・ザの礼拝堂にいらっしゃるので…… 今日は会釈程度で、お話はしませんでした。 |
礼拝所は、それぞれ50メートルは離れている。
早朝の忙しい折には、駆け寄って会話する時間もあまりないのだろう。
■キルリック To:ラルカ |
あぁ、そうですよね。 商売のお祈りに、ラーダ神の所には来ませんよね(苦笑) |
思いっきり、勘違いしました。
とばかりに、苦笑い。
■キルリック To:ラルカ |
(西方語) ちなみに、その最近できた宿って、『猛る熊の鼻先亭』って名前じゃないですよね? |
まさか、そんなわけは無いですよね?
と言わんばかりに、ラルカに聞いてみる。
■ラルカ To:キルリック |
違いますよ。(きっぱり) 特定の宿のせいで……というより、まんべんなく新しい宿にお客さんをとられている感じです。 でも、常連の方達もまだまだたくさんいますし。私も応援するつもりです。 |
ぎゅっと握りこぶしを作った。
■キルリック To:ラルカ |
温泉だけじゃなくって、良い宿なんですね。 |
■ラルカ To:キルリック |
はい。 (西方語) それから、おかみさんには、あんまり似てないです。 ……旦那さんは、1年前に神の御許へ。 私は、お会いすることはできませんでした。 |
ラルカは両手を組み合わせ、静かに祈った。
■キルリック To:ラルカ&シトラ |
(神聖語) 安らかに、穏やかに、神の身元で御休み下さい。 |
無意識に、シトラを抱きとめる腕に力が入りつつ、亡きシトラの父に祈りを捧げた。
■シトラ To:キルリック |
う、う。 |
マントに顔を埋めて苦しそう。
■キルリック To:シトラ |
あ!、すいません、大丈夫ですか?(苦笑) |
■シトラ To:キルリック |
っぷー。 |
目を白黒させながら首をぷるぷると振った後、
■シトラ To:キルリック |
おなか空いた。 |
思い出したように顔を上げて、訴えかけた。
■キルリック To:シトラ |
そうですね、私もお腹が空きました。 トーベルクーベルでも食べに行きますか? |
■シトラ To:キルリック |
うん! |
嬉しそうに頷く。
■キルリック To:シトラ |
いい笑顔ですね(微笑) |
優しく、シトラの頭を撫でた。
■ラルカ To:キルリック |
私も、ご一緒していいですか? この子のことや、おかみさんのことも気になりますし。 「天の絹糸亭」に行かれるなら、ご案内します。 |
そう言いながら左手がおなかを押さえていた。
ラルカもおなかが空いている様子。
■キルリック To:ラルカ |
それでは、お願いいたします。 いろいろ教えていただきましたし、暫く力にもなって頂きたいので、今日のお昼、トーベルクーベルで良ければご馳走しますよ。 |
■ラルカ To:キルリック |
いいんですか? ──おごられたら、おごり返す主義ですよ。 |
■キルリック To:ラルカ |
はい。 では、この街の情報提供とか、いろいろと相談に乗って下さい。 それじゃあ、割に合わないですかねぇ?(笑) |
■ラルカ To:キルリック |
『知恵は出し合うもの、知識は分け合うもの』──ですから。 それに、お勤めはお昼までですし。 |
快諾らしい。
■キルリック To:ラルカ&シトラ |
良い言葉ですね。 では、よろしくお願いします。 で、ちょっとすいませんが、トーベルクーベルを買ったら、一度、公園に行っても良いですか? 一旦、仲間と落ち合う事になっているので、顔だけ出して行きますので。 |
■ラルカ To:キルリック |
私はかまいませんよ。お邪魔でなければ。 |
■キルリック To:ラルカ |
大丈夫ですよ、定時連絡みたいなものですから。 どちらにしろ、早い段階で「天の絹糸亭」に行きたいですし。 |
■ラルカ To:キルリック |
わかりました。 あ、ほうきを片付けてきます。 |
■キルリック To:ラルカ |
はい、では、シトラとここでお待ちしています。 そんなに急がなくて良いですよ。 |
ラルカは軽く一礼すると、礼拝堂の奥へ。
■キルリック To:独り言 |
良い出会いが出来ましたね。 |
■シトラ To:キルリック |
こうえん、公園〜♪ |
嬉しそうである。
■キルリック To:シトラ |
シトラは、公園が好きですか? |
■シトラ To:キルリック |
うん♪ ふんすい♪ |
■キルリック To:シトラ |
私に公園を案内してくれますか? |
■シトラ To:キルリック |
シトラ、すきなとこいく〜。 |
マントの端をひっぱりながらつぶやく。
■キルリック To:シトラ |
はい。 期待していますよ(笑) |
シトラを高い高いしながら、くるくると回っている。
きゃっきゃっという楽しげな声が礼拝堂にこだました。
しばらくしてほうきを片付け、肩掛けカバンを持ったラルカが戻ってきた。
首からラーダの聖印を提げている以外は、神官服のままである。
■ラルカ To:キルリック |
お待たせしました。 |
■キルリック To:ラルカ |
そのカバンは? |
■ラルカ To:キルリック |
お財布と、筆記用具と、女の嗜みのもろもろの道具ですよ。 |
怪訝そうな顔(笑)
■キルリック To:ラルカ |
あぁ、すいません。 考えるより先に、質問してしまいました。 そうですよね、荷物のひとつくらい持っていきますよね(苦笑) |
また、無粋にやってしまいました・・・とばかりに苦笑い。
■ラルカ To:キルリック |
気にしなくていいですよ。 |
何かを悟ったらしい。
■キルリック To:ラルカ&シトラ |
では、参りましょうか。 |
■ラルカ To:キルリック |
はい。 |
シトラを脇に抱き(首につかまってもらって、片腕で太ももからお知り辺りを支える感じ)、ココナベーカリーに向かって、出発した。
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GM:ともまり |