マーファ神殿 |
ニアリースが最後の被害者‐‐ソーニを連れてきた。
ソーニは割とあまり明るい性格ではなさそうな印象の青年である。
足取りはしっかりしているが、他の二人とは違いまだ傷が癒えきっていないのか、右腕を包帯で吊るしている。
■ニアリース To:ALL |
三人目の被害者、ソーニさんです。 ご質問をどうぞ。 |
紹介されたソーニは暗い面持ちで、ぺこりと冒険者達に一礼した。
■ソーニ To:ALL |
どうも…。 |
■ウリディケ To:ソーニ |
いえ、こちらこそ。 |
ウリディケも、つられて会釈した。解釈し終わったところを見計らいソーニへ話しかける。
■カロン To:ソーニ |
ソーニさん、これから質問させていただきますのでよろしくお願いします。時間はとりませんが傷が障る場合はすぐおっしゃって下さい。それではまず、被害にあった時の状況と経緯を詳しく話していただけますか? |
■ソーニ To:ALL |
では……。 昨夜ですか、僕は奉公先の仲間と酒を飲んで帰宅していました。 僕はあまりお酒に強い方じゃ無くて、かなり酔っていました。 家の近くまで来たときです、突然近くで犬の遠吠えのような声が聞こえました。 酔っていた僕は、そっちの方向をのぞきに行きました。 一昨日二人がが襲われた話は聞いていましたが、酔っていた僕の頭はそんなことすら忘れていたようです。 で、路地を入ったとき、目の前の路地の真ん中でとても大きな狼が月に向かって吠えていました。 そして僕の気配に気付いたその狼は、僕に向かって一目散に向かってきました。 その後は必死でした。 狼に背を向けて逃げたのですが、結局腕に噛み付かれました。 僕は必死で引きはがそうとしたので、腕の肉をごっそりと食いちぎられたみたいです。 ……その辺が曖昧なのも、肉を食いちぎられた時点で悲鳴を上げて気絶していたみたいなのです。 その後は……目覚めたらこの神殿にいました。 僕が知っているのはこれくらいです。 |
■カロン To:ソーニ |
次に路地から見た狼の背格好を覚えている限りでいいので教えてもらえますか? |
■ソーニ To:ALL |
狼にしてはとても大きく、体調が160cm位ありました。 体調が大きいのをのぞけばあとは普通の狼と変わりませんでした。 |
■カロン To:ソーニ |
その時にその狼の声など聞きましたか? |
■ソーニ To:ALL |
最初の遠吠えと、威嚇するような唸り声を聞いたくらいです。 |
■カロン To:ソーニ |
ソーニさんは他の被害者の2人と面識などはありましたか? |
■ソーニ To:ALL |
マークさんは近所に住んでるので、時々会ったことはあります。 ネルドさんは知りませんね。 |
■カロン To:ソーニ |
あと傷が癒えてないところで申し訳ないのですが傷跡を見せて頂いてよろしいでしょうか? |
■ソーニ To:ALL |
どうぞ。 |
そう言って、ソーニは腕の包帯を解いた。
奇跡で傷は塞がっているものの、完全に肉を食いちぎられたらしく、歯形に沿って腕の肉がえぐれているのが分かった。
歯形から推測すると、やはりかなり大型の犬類のものに見える。
■ノーブ To:ALL |
ふむふむきっちりと上顎と下顎の歯形は残っておるのぅ これは流石に武器による傷では無いのかのぅ? 四足歩行の犬科の大型獣の噛まれた傷跡じゃ 儂の推測でよければ噛まれている角度から、おそらく上半身に飛び掛かられ、 反射的に腕で身体を庇って噛み付かれたものと見受けられるのじゃよ。 |
■ウリディケ To:ALL |
少なくとも、武器ではこうならなそうね……。 |
■メイシアス To:ALL |
む〜動物の噛み跡って事は分るのですが…ノーブさん凄いです。 |
人の説明を聞きながら傷痕を覗き込むがカロンは首を傾げつつ。
■カロン To:ALL |
む、そうなのかな? 今までと箇所が違うから俺にはよくわからないな(汗 |
■アール To:ALL |
悪い、こーいう傷っての苦手なんだ。 斬られたりとかのは大丈夫なんだけど、こうゴッソリやられてるのは… |
思わず目を背ける。いや、身体ごと後ろを向いてしまった。
■ウリディケ To:ソーニ |
傷跡を見せて頂いて、ありがとうございました。それでは傷に障りますので、包帯を巻きますね。 |
そう言うと、ウリディケはソーニに包帯を巻き始めた。
ウリディケの髪の毛から、柑橘系の香りが漂ってくる。
■ソーニ To:ウリディケ |
え……。 すみません、ありがとうございます。 |
ソーニはウリディケから香ってくる香りにどぎまぎして顔を赤くしているようだ。
包帯を巻いている間も落ち着かなさそうだが、でも嬉しそうにしているように見えた。
■アール To:ウリディケ |
もういいかな。 |
■ウリディケ To:アール |
おまたせ、終わったわよ♪ |
■カロン To:ソーニ |
ソーニさん、質問したいことを相談したいので、少しお待ちしていただいてよろしいでしょうか。 |
包帯を巻き終わるのを見計らいソーニへ声をかける。
■ソーニ To:カロン&ALL |
分かりました。 |
■ウリディケ To:カロン、ALL |
カロンさん、他に聞くことは無かったかしら? 私はありませんが。 |
■カロン To:ウリディケ>ALL |
特にはないかな、3人とも大体同じ証言だからね。 ただ少し気になるのは被害者の人達を神殿に連れてきてくれた人達って犯人の姿とか見てないのかな? |
■アール To:カロン>ウリディケ>ALL |
それは現場で確認だね。 私もこれ以上質問はないけど…。 補充される冒険者ってのも気になるし、とりあえず急いで詰所に戻るとしようかな。 今日はもう、調べ物する時間はなさそうだから、現場への張り込みとか手分けとか、いろいろ急いで考えなきゃね。 |
■カロン To:アール>ALL |
そうだね、ひとまず詰め所に行ってからかな。 新しいメンバーに一度説明しないといけないし、その時にでもファラハさんに聞いてみるかな。 手分けについても新しい人次第だしね。 |
■メイシアス To:ALL |
む〜、頭使いすぎてお腹すいちゃいました(苦笑) 新しい人ってどんな方なのでしょ?どきどきです。 |
■カロン To:ALL |
そういえば、もうそろそろ夕方だしね。 新しい人と合流したら夕食取っておいたほうがいいかも。 |
■カロン To:ソーニ |
質問は以上ですので、ソーニさん傷が癒えきっていないところご協力ありがとうございました。 |
■ウリディケ To:ソーニ |
また、何かあったら教えてください。 協力していただいて、ありがとうございました。 |
■アール To:ソーニ |
ありがとうございました。くれぐれもお大事に。 |
■ソーニ To:ALL |
それじゃあ、皆さんも頑張ってください。 |
■メイシアス To:ALL |
ありがとうございます。ソーニさんも大船に乗って待ってて下さいね♪ |