#146 眠れる街

2-6a トベルコ私室

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トベルコ私室
ラクリー氏の先導で冒険者達は二階のトベルコの私室に通された。
豪奢な机と、書棚とたくさんの書物。
寝室は別になっているようだ。
中は一応綺麗に整理されているように見える。
■ラクリー To:ALL
ここが息子の私室です。
私もここで見てますので、どうぞ必要なだけ調べてください。

■リュント To:ラクリー&ALL
んじゃお言葉に甘えて、家具を壊さない様に捜索させてもらうとするか。

■アリエラ To:リュント&ミァ
ここはお二人にお任せですね。
よろしくお願いします。

そう言うとアリエラは一歩下がり、部屋の中にどんな精霊がいるのか、感じ取ろうと集中を始めた。
この部屋から特に強い精霊力は感じられない。
冒険者達から精神の精霊力を感じるくらいである。
■ミリィ To:ミァ&リュント
あ、そうだ……ちょっと待ってくださいね?

そう言ってミリィは、短めなメイジ・スタッフを取り出した。
軽く舞うような動きを交えながら、小さくつぶやくように呪文を唱えると、杖の先で自らの閉じた両目の中間あたりを、そっと押さえた。
■ミリスレスカ To:ミァ&リュント
……はい、お待たせしました♪
今、ちょっと長く持続するように『センス・マジック』の魔法をかけましたから……この部屋を捜索されてる間くらいなら、なにか魔法の働いている品物があったら、すぐ感知できますよ?
それじゃあ、ミァさんとリュントさん。がんばってくださいねっ♪

センス・マジックをかけた結果、特にこの部屋から魔法の力は感じられなかった。
■リュント To:ミァ
んじゃ、どうすっか?
二人で協力して捜索するか、競合して別々に捜索するか?

■ミァ To:リュント
ふっふっふー! そりゃもー……いざしょーーーぶ!(>▽<)b

……といきたいところですケドー。
なんだかみんなの目が怖いので協力するのでスヨー(こそそ)

後ろのほうから、腕組みをして『静かに、真面目に、仲良く』オーラを放出中(キルリック>ミァ&リュント)
キルリックのオーラを感じ取ったのか、いつになく親しげな口調で
■リュント To:ミァ
今回は和解して仲良く探そうな。
何か有ればの話だが・・・

■ミァ To:リュント
そおでスネー。仲良くなかよくナカヨク…(こくこく)

手に手を取り合って(?)捜索開始〜〜程なくして、トベルコの机の引き出しの中に人目に付きにくいように隠してある羊皮紙を纏めたノートみたいなものを見つけた。
■リュント To:ALL
これなんだ?
俺は文字すら読めないが??

■ミリスレスカ To:リュント
これですか? えっと……あ、これ下位古代語ですね。
内容は、と……

そのノートは、どうやらトベルコの覚書代わりの日記帳みたいだ。
最初は宝珠の研究チームに入ったことなどが書かれている。
途中から、急に熱を帯びたように宝珠に入れ込んでいく様子が書かれている。
この記述によると、宝珠を持つものはその宝珠に封じられた精霊の司る精霊魔法が使えるようになるらしい。

学院で聞いた話には無いことから、本当だとしたらトベルコ自身が発見して報告をしていなかったものだと見られる。
そのノートの最後は、こう締めくくられている。
「あの宝珠の力はかなりのものだ。じっくりと研究してみたい。
昔の仲間が盗み出さないかと持ちかけてきた。
心ゆくまで調べてから譲ってくれと言っている。
……誘いに乗ってみよう。私は研究の成果を自分のものにしたい。
早速決行することにしよう。話はつけてある。」
■ミァ To:ALL
なぁんだー。結局は自分勝手な理由だったんでスネー(・x・)

■リュント To:ALL
って事は取り合えず逃亡して、エレミア方面で潜伏しながら研究。
効果が判って気が済んだら仲間に譲るのか?
でもオーブがないと、名を上げるのにはきつくないかな?
動機はさておき、唆されて窃盗を働いたのは間違いないから、さっさとふん捕まえに出発するとすっか?
用意とかもあるしよ??

■アリエラ To:リュント&ALL
そうですね。早めに探した方がいいですね。
それに……。

言いにくそうに言葉を区切る。
■アリエラ To:ALL
えっと…、トベルコさんの指導に当たっていたレイバック導師によると、「仮に、彼独自の力で研究を完成したとしても、公式には発表できないだろう」、「戻ってきたら、それなりの懲罰は受けてもらわないとならない」とか。
トベルコさんが研究の成果を発表して世間に認めてもらうのは、難しいと思いますし、仲間の方が「調べ終えたら譲ってくれ」といってるのも不味そうですね。
アイテムを悪用される危険が高いです。

■リュント To:アリエラ&ALL
研究の成果を公表するだけが名を売る訳じゃないからな。
「調べ終えたら譲ってくれ」って方が危険な感じだな。
リエラが言うように悪用される恐れがあるな。
例え悪名でも名が売れればなんてやけにならなきゃいいが・・・

■オルフェ To:ALL
しかし、サンドマンの司る精霊魔法というと……眠りの魔法か。
どの程度強力なものかは分からないけど、古代語魔法のほうが脅威度は高いんじゃないかな?
問題は疲労せずにその力が使えた時だろうね。

■ミァ To:オルフェ&ALL
そりはかなーり怖いでスネー(((>x<)))
あとは…んーと、魔法の範囲がむっちゃ大きいトカー?

■リュント To:オルフェ&ミァ&ALL
精霊語も話せないのに魔法が使えたら理想だな(笑)
魔法が無制限なんて事があったら俺が欲しいくらいだよ。

■ミァ To:リュント
あ、そっか。言葉の壁もあるのでスネー。
うっかりうっかり。

■ラクリー To:ALL
私が言うのもなんですが……。
どうか、息子を捕まえてきてください。
これ以上世間に迷惑をかけたくはありません。
ちゃんと罪は償わせますし、どうか宜しくお願いします……。

ラクリー氏は深々と冒険者達に頭を下げた。
■ニアリース To:ラクリー>ALL
ラクリーさん。あなたが謝ることではありませんわ。
息子さんのことは、こちらの皆様がちゃんと良いようにしてくれます。
ご安心してお待ちくださいね。

そうですわね。
早く追いかけるに越したことはありませんわ。
そろそろ馬車の手配も出来ている頃だと思いますし、一度「銀の網」亭に戻りますか?

■アリエラ To:ニアリース>ラクリー
そうですね。急いで準備をして出発しましょう。

ラクリーさん、色々とありがとうございました。
できれば、トベルコさんがなにか始める前に止めたいと思っています。

■オルフェ To:ラクリー
ご協力に感謝します。
宝珠の危険性と、動機が分かったのは収穫でしたよ。
我々は、これから早速息子さんを追いかけます。

■ミァ To:ラクリー
んにんに。まぁここはミーたちにまっかせなさい!

■キルリック To:ラクリー
息子さんに伝える事はありますか?
状況にもよりますが、可能な限りお伝えしますが。

■ラクリー To:キルリック
特には……。
ただ、「戻って来い」とだけは伝えてもらえないでしょうか。
お願いします。

■キルリック To:ラクリー
はい、その様にお伝えします。
われわれに出来る限りの対応をさせて頂きます。

■ミァ To:ALL
それじゃー、トベっちパパンの心労ストップさせるのと、美味しい御飯を食べるためにも!
さっさかりーとお仕事片付けにいきましょうでスヨー(>▽<)ノ


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GM:teshima