トベルコ邸 |
ニアリースが使用人に来意を告げると、冒険者達は応接室に通された。
応接室はそれなりに良い調度品が置いてあり、トベルコの家がかなり裕福であることがうかがえる。
しばらく待たされて、おそらくトベルコの父であろう初老の男が部屋に入ってきた。
■初老の男 To:ALL |
この度は息子のトベルコがご迷惑をお掛けして申し訳ありません。 私たちに出来ることであれば何でも協力しますので、どうかよしなに。 申し遅れましたが、私はトベルコの父ラクリーと申します。 |
■オルフェ To:ラクリー |
リーダーのオルフェです。 少々話し辛い事もあるでしょうが、ご協力の程をお願いします。 |
■ミリスレスカ To:ラクリー |
ボクはミリスレスカ・B・レーヴァテインと申します。 色々と、不躾な質問をしてしまうかもしれませんが……一刻も早い解決のために、どうかご容赦ください。 |
■キルリック To:ラクリー |
(一応、自分の息子がした事を自覚しているんですね。) はじめまして、私はキルリックと申します。 ラクリー殿は、トベルコ氏から何かお伺いしていませんか? あと、親から見た息子像などをお伺いしたいのですが。 |
■リュント To:ラクリー |
俺はリュントさ。 あと、普段の素行とか、交友関係も判っている範囲で教えて欲しいな。 シーフギルドと付き合いがあったとか、怪しい連中・・・ と言っても街のごろつきとかじゃない怪しい連中な。 |
■ラクリー To:キルリック&リュント |
はあ……とはいえ、あれももう十分成人なので、あまりこちらも干渉してはおらんのですよ。 昔から勉強は出来る子だったので、「学院で学びたい」と言うから学院も出してやりましたし。 冒険者になるといって、しばらく家を出ておりましたが、2年ほど前に戻ってきて、それからは学院に務めていましたから、ようやく安心していたのですが……。 交友関係は……昔から友達が少ない子だったからせいぜい冒険者時代の仲間くらいしか知りませんねぇ。 それも、話で聞いたくらいです。 |
■キルリック |
(トベルコ氏の大枠の印象は、変わりませんねぇ。 かまをかけても、見当違いになりそうですし・・・) |
■オルフェ To:ラクリー |
研究資金の援助や借金など頼まれた事は無かったですか? 今回の件、資金繰りに困っての事なのか、品物に関して何かを掴んでの事なのか……。 私は後者だと思っているのですが、資金援助を断られての事であれば前者の可能性も出てきます。 |
■ラクリー To:オルフェ |
いや、お金を無心されたことはありませんね。 ある程度冒険者時代に自分で稼いだ蓄えもあるようですし、ちゃんと学院からは報酬を貰っていたようですので。なので、息子が金銭的に困窮していたとは思えません。 |
■ミァ To:ラクリー |
やっほほーい! ミーはミァでスヨー(しゅた) 2年ほど前にトベっちが戻ってきた時、戻ってきた理由について何か言ってましタカー? |
■ラクリー To:ミァ |
冒険者を引退した。これからは学院に務めることにしたから、とそっけなく言ってました。それ以上は何も聞いてません。 あなたたちを悪く言う気は無いんですが、冒険者のような危険な商売よりも学院に務めてたほうが安心ですし、手放しで喜びましたね。 |
■アリエラ To:ラクリー |
あ、私はアリエラと申します。 えっとトベルコさんはこちらのお家には結構お帰りになっていたのですか? また、今回の『旅』に関してはどのようにお聞きになっていますか? |
■ラクリー To:アリエラ |
一応、研究が忙しくないときは基本的に帰ってました。 このところ、学院に泊り込む機会が増えてましたね。 あと……今回のことは何も聞いていません。 本当に、なんて馬鹿なことをしでかしてくれたものか……。 お詫びする言葉もありません。 |
■キルリック To:ラクリー |
トベルコ氏が、直近でこの屋敷に戻ってきたのは何時か分かりますか? |
■ラクリー To:キルリック |
あれは、2日前でしたか。 そうえいばしばらく学院に泊り込むと言って、着替えなんかを多めに持っていっていましたね。 |
■アリエラ To:ラクリー |
えっと、トベルコさんのご家族は、ラクリーさんの他には…? また、ご家族でも使用人の方でも、トベルコさんと親しく、悩みや愚痴などをきいていらっしゃった方はいますか? |
■ラクリー To:アリエラ |
妻がいます。あれには兄弟も無くて……。 ……正直に申しまして、あまり息子とうまくいってませんでした。 何かとすれ違ってばかりでして。 家の使用人とも親しいわけでは無かったですし、もしかするとあれも寂しかったのかもしれません。 |
■ミァ To:ラクリー |
ふむりふむりー。 寂しさのあまり犯罪行為に足つっこんだと考えてまスカー、トベっちパパンは。 |
■ラクリー To:ミァ |
そこまでは……。 ただ、もう少し話を聞いてやった方がお互いすれ違わずにすんだのかも、と後悔しているのです。 |
■ミァ To:ラクリー |
素直になれない微妙な人間心理、ってゆーやつですかネー(’’ 人間は色々と複雑なのでスー。もっと素直になればいいのに。 |
■オルフェ To:ラクリー |
息子と父というのも、なかなかに難しい関係ですから。 すれ違いが起こっても、仕方ない所もありますよ。 |
■ラクリー To:ALL |
……ありがとうございます。 もし、息子の部屋を調べるのでしたらご案内します。 こうなってはせめてもの罪滅ぼしになれば、と思いますので……。 |
■ミァ To:ラクリー |
んに。そーでスネー。 こっちもさっさとトベっち追わなきゃですし、ちゃっちゃかりーと調べさせてほしーでスヨー。 |
■ラクリー To:ミァ&ALL |
他にお聞きしたいことが無ければすぐにでも案内します。 どうしますか? |
■オルフェ To:ラクリー |
ではお願いします。 部屋の状態は、息子さんが出かけた時のままで? |
■ラクリー To:オルフェ&ALL |
はい、そうです。 あれは掃除も自分立会いでないとさせませんでしたから……。 なので、出かけたときのままです。 |
■ミァ To:ラクリー>ALL |
おおお。そりは好都合ー♪ なら、さっさかりーと行きましょー。いきましょー! |
手わきわき。
■リュント To:ミァ&ALL |
ここからが本番だな・・・ みんな!気合を入れて捜索するぞ!! |
■ミリスレスカ To:リュント&ALL |
はい! がんばっていきます!! |