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SW-PBM Scenario#144
白夜の島

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ミレスの家


 ザリィ島・滝のある泉

青く晴れ渡っていた空は、次第に白い光に満たされていく。空気は次第に冷たさを帯び、夜がすぐそこまで迫っていることを知らせてくれる。
そろそろ日が落ちる頃だろうか。
やがて風の音に混じって、ザアア…という滝の音が聞こえてきた。
川沿いに進み、森の開けた場所で馬を降りると、あの本の中で見た絵とそっくりの滝の流れ落ちる泉があった。
滝の高さは5メートルはあるだろうか。
崖の頂点が泉の方へ突き出した形になっているため、滝の裏側にも歩いて回れそうだ。
水面は美しく透き通っており、木の葉を巻き込んだ波紋が泉いっぱいに広がっていた。その流れは静かな川となって村の方へ続いていた。

冒険者たちの気配を感じたのか、ほとりで水を飲んでいた鳥たちがさっと飛び去っていく。
地面には小さな花がじゅうたんのように咲き誇り、風に揺れている。
■マーキュリー To:ALL
なんて綺麗なんだろう♪

この景色をあの黒いドロドロで汚すわけにはいかないですね。

■セイルディア To:マーキュリー、ALL
本当に、美しいところですわね。
あんなものには、絶対踏みにじられたくありませんわ。

一行は馬を近くの木々につなげておく。
もちろんフレディも。
足元には豊かな草が生えている。心配はいらないだろう。
■マーキュリー To:ALL
今のところは昨日みたいな異常はなさそう・・かな。

マーキュリーは空を見上げてつぶやく。
■コッコロット To:ALL
あの滝のウラが、入り口デス。
コッコロットの合い言葉で、中に入れるデス。
準備はいいデス?

コッコロットはヒュレスの手から飛び降り、ぴょんぴょん飛ぶように走って滝の裏側へ回った。崖の岩肌を叩きながら、皆を促している。
■マーキュリー To:コッコロット
いつでもどうぞ♪

■カーガッド To:コッコロット>ALL
こちらも準備完了です。
皆さんも準備は宜しいですか?

■セイルディア To:ALL
はい、私も準備はできてますわ。

■ヒュレス To:カーガッド&ALL
ぼ、僕も、大丈夫です。

緊張した様子で答えるヒュレス。マケリも黙ってこくりと頷いた。
■マーキュリー To:コッコロット
この先にはその・・・敵もいるんですか?

■コッコロット To:ALL
トンデモないデス。
この家、コッコロット以外開けられないデス。
この島で一番大事なモノ、あるのデス。

コッコロットは両手をぺたっと岩肌につけた。
■コッコロット To:ALL
じゃ、行くデス。

………ΔΣΚΨΘΧ.

コッコロットの声に呼応して、岩肌が光り輝いていく……

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GM:ともまり