ヒトと妖魔と正義と悪と

追跡

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【ケムセラウト村】

無事ハンターを保護した一行は村に戻り、大事をとって夜明けまで休むことにした。
夜が明けると同時にパーティは捕らえたホブゴブリンを連れ、昨夜ハンターが襲われた現場へと戻った。
まだ新しい足跡は追跡するには容易であり、それを指標に進みながら「こちらを窺っている敵」に対して交渉をしかけはじめる。

■ジン　To:ALL

ふむ。やはり昼間では出てきてくれぬかな・・・

■リフィル　To:ジン　＆　ALL

まぁ…向こうも此方も夜中に活動してた訳ですから、期待するのは酷ですよ。

寝不足の為か、多少ふらふらしてる。

声をかけながら森の中をねり歩くものの、相手側からの反応はない。
そうこうしているうちに森が開け、一行は小川にさしかかった。
深さはくるぶし程度。歩いて渡るには支障のない深さである。
ただ、当然のことながら、足跡はそこで途切れていた。

■ジン　To:ALL

川の中を歩いて進んだようだな。足跡の追跡はここまでか・・・

■リフィル　To:ジン　＆　ALL

もしくは、水に関係する生き物の線もありますか？
ともあれ、此処まで足跡があり、この川の先に足跡が無いのは変ですね？

■ジン　To:リフィル、ALL

水深が浅いから、水棲生物や船を使った可能性は低いだろうな。
対岸に足跡がないのであれば、おそらくこの川の上流か下流へ川沿いに進んだのだろうが・・・

改めて周囲を見回すジン

■ジン　To:シジリカ、ALL

シジリカ、君の歌で聞く者の興味を引き出してくれないか？
周囲に隠れる者がいれば姿を現すだろうからな。
もし誰もいないのであれば・・・これはもう、このホブゴブリンに「案内」してもらうしかあるまい。
念のため、ホブゴブリンに我々からのメッセージを隠しておこう。
うまくすれば、敵の術者がそれを読んで、交渉に応じてくれるかもしれん。
メッセージの内容は・・そうだな、
「このままでは村の食料は尽きてしまう。
　お互い共生の道はないか、話し合いたい。
　今夜村近くの麓で待つ」
ってのはどうだ？

■シジリカ　To:ジン

了解！
あ、あと、ホブゴブリンにはその辺の薬草すりつぶして臭いも付けておきましょうよ
万が一足跡を見失った時の保険にね♪

シジリカは周囲の気配に気を配りつつ、楽器を取り出し演奏を始めるが特に反応はなかった

シジリカの呪歌にも反応がなかったことから、近くに見張りはいないと判断したジンたちは、連れて来ていたホブゴブリンを使うことにした。
ジンの“眠りの雲”でホブゴブリンを眠らせ、全員が姿を隠し、あらかじめ仕掛けておいた“目覚まし時計”の罠で、ホブゴブリンを時間感覚が狂った頃に目覚めさせた。

　目を覚ましたホブゴブリンは、しばらく周囲を見回した後立ち上がり、おもむろに小川の中へと足を踏み入れた。
　そのまま上流へと駆け上ってゆくホブゴブリンを追跡するシジリカ。巧みに気配を消したシジリカに、ホブゴブリンは気づくことなく浅い流れを駆け上って行く。

　時間にして約１０分。

　川から上がったホブゴブリンは、数ある坑道のうちの一つに姿を消した。

■シジリカ　To：ALL

あの坑道に入っていったよ
中の構造が分からないけれど、それぞれが繋がっているとちょっと面倒かなぁ・・・
奇襲を打つならこのまま偵察兼ねて奥の様子を見てくるけれど、中は暗闇だろうから中での戦闘はこちらに不利かもしれないね・・・
ここで歌って中から敵を引きずりだすのもありだけど、とんでもない数が出てきたらそれはそれで困る・・・かなぁ（＾＾；

■ジン　To：シジリカ＞リールォン

できれば、相手に気取られずに中を探りたいな・・・。
リール、君のランタンなら光を絞りこんで使えるんじゃないか？

■リフィル　To：リールォン

　あー、成る程、有ると無いでは違いますよね。

■リフィル　To：ＡＬＬ

ここは、ひとつ、私が少しだけ偵察に行ってきましょうか？
ただ、暗闇に対しての不利が有る上、向こうにはダークネスが有りますからね…
ともかく、生半可な灯りだと無意味ですから、合ってもなくても一緒ですし。

何より、隠れ家なら多少なりとも中は、明るくなってると思いますし。