SW-PBMトップへ
Scenario Indexへ
SW-PBM Scenario#142
6ガメルのルーシア

 このシナリオのトップへ ←前のページ   次のページ→ 

剣の間


 剣の間

一行が遺跡の最深部へと足を踏み入れると、またも後ろで音もなく扉が現れ、退路を断った。
そこは奥行き13メートル、幅11メートルの長方形の部屋だった。
天井までの高さは5メートルほどか。

部屋の北側の床には複雑な文様を組み込んだ巨大な魔法陣が描かれており、ぼんやりと紫色の光を放っている。
その中央にはバスタード・ソード並みの大きさの剣が、切っ先をまっすぐに地上へ向けて、浮いていた。ちょうど目線の高さほどに。
周りを見回すと、魔法陣の周りを取り囲むように石の円柱が4本、左右対称に並んでいるのがわかる。
手前には翼の生えた奇妙な生物をかたどった石像が2体、まるで門番のように一行を出迎える。

部屋の一番奥には高さ1メートル、幅と奥行きは30センチほどの石柱が立っていた。これがマヨカカが調べたがっていた石版だろう。

■セイルディア To:ALL
これは……
皆さん、この翼の生えた石像はガーゴイルに間違いありませんわ。
今は動きませんけど、不意打ちで襲ってくることも考えられます。
うかつに動くと、危険ですわ。

実物に遭遇するのは初めてなので、以前読んだ本の内容をそのまま全員に伝えるセイル。
■マヨカカ To:セイルディア
えっ? ただの悪趣味な石像じゃなかったんだ。へぇ…

最初に来た時には気づかなかったらしい。まじまじと石像を見ている。
■ウォルフ To:セイルディア
はぁ、あれが“がーごいる”という魔物なんですか‥‥。
私はてっきりただの石像だと思ったんですが‥‥さすがはセイルさんですねぇ。
でも、何のきっかけで動き出すのか‥‥慎重に事を運んだ方がよさそうですね。

そして、宙に浮く剣の真下には、ルーシアがいた。
まるで石のように微動だにせず座り込み、こちらをじっと見ている。その瞳はもはや、無邪気な好奇心を宿した黄色ではない。
暗闇の中に浮かび上がる、不気味な月のようなオレンジ色──
■カルロ To:ALL
…おじいちゃん…?

飛び出して行きたい衝動をぐっとこらえ、足を止める。
■カーガッド To:ALL
ガーゴイルですか……。
では、私はこの位置でカルロ君を護衛していた方が良いですね。

■リールォン To:ALL
僕もここでカルロ君の安全を計ることにします。
ガーゴイル2体だけなら、十分に何とかなるでしょうケド、ほかに何か出てきたらやっかいですね……。

■マヨカカ To:ALL
嫌な予感…。
ジィジも気になるけど、とにかくさっさと石版を調べようよ。
誰か一緒に来て。あたし、下位古代語なんて読めないんだからさ。

そう言うとマヨカカは魔法陣の横を通り抜け、石版の側までスタスタと歩いていく。
■マーキュリー To:マヨカカ
ここはみんな離れない方が・・ってマヨカカ、一人で行くのは危険ですよ。

迷い無く歩いていくマヨカカに慌ててついていくマーキュリー。
■セイルディア To:マヨカカ
ちょ…お待ちなさいな!何があるかまだ…
…(溜息)……私が、見てみますわ。罠や仕掛けなどがないか、注意してくださいませ。
そちらのほうはさっぱりですから。

セイルディアはマヨカカの後を追うように、慎重に魔法陣を避けながら石版のそばへと歩み寄り、剣とルーシア、そして石版を交互に見やる。
マヨカカはふたりの忠告も耳に入っていない様子で、石版の前に立つ。
■マヨカカ To:マーキュリー&セイルディア
罠はあたしが調べるから。さてと…。

マヨカカは慎重に石版周囲の床と、石版自体に神経を集中させて調べる。
■マヨカカ To:セイルディア
! …うぅ、やっぱりあった。セイル、そのまま動かないでね。

■セイルディア To:マヨカカ
りょ、了解ですわ。気をつけてくださいね。

緊張した表情で、指先も動かさずその場で固まっているセイル。
マヨカカはしゃがみこんで、セイルディアのすぐ足元に両手をついて床を見つめる。ほんのわずかに浮き上がった床の石。
■マヨカカ To:セイルディア
これ。これを踏み込むと、たぶんガスが出てくるよ。
解除スイッチは…

……
………どこ?(汗)

あたりをつけて慎重に探してみるが、見当たらないようだ。
■セイルディア To:マヨカカ
……あの、それでは怖くて動けないのですけど……。

■マーキュリー To:マヨカカ
罠探す時の気合いはものすごかったんだけど・・・なんだかマヨカカらしいよね♪(´ー`)

■マヨカカ To:マーキュリー
…「らしい」ってなんだよ。

むぅっ(笑)
■マーキュリー To:ALL
シズかウォルフ〜、二人ともでも全員でもいいや、こっちに来てもらえませんか〜?

■ウォルフ To:マーキュリー>カーガッド
おや、お呼びがかかりましたか。分散していてもまずいでしょうから全員で移動しましょうか?

■シジリカ To:マーキュリー
了解〜

■カーガッド To:マーキュリー&ALL>カルロ
分かりました。
念のため、全員で奥に移動しましょう。
分散しているより安全ですからね。
カルロ君もそれで良いかな?

■カルロ To:カーガッド
…うん。

答えつつも、視線をルーシアから離すことができずにいる。
■カーガッド To:カルロ
ルーシアが気になるのは分かるが……。
向こうには罠が見つかったようだし、ガーゴイルも今にも動き出しそうなので、この位置は危険だ。
済まないが、一旦全員集まったほうが良いからね。
それじゃあ、移動しよう。

そういって、カルロを促しながら奥へと移動し始めた。
■リールォン To:カルロ
ルーシアはなにか魔法的な力が作用しているようですね……。
最終的にはカルロくん、君が鍵となると思います。
緊張せずに……ってゆうのは無理かもしれませんが、できるだけリラックスして行動してくださいね(^-^)

■カルロ To:カーガッド&リールォン
は、はい。

ちょっと声がうわずっているが、何とか決心して歩き始める。
腰のダガーをお守りのように握りしめながら…

 このシナリオのトップへ ←前のページ   次のページ→ 

SW-PBMトップへ
Scenario Indexへ
SW-PBM Scenario#142
6ガメルのルーシア

GM:ともまり