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SW-PBM Scenario#142
6ガメルのルーシア

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イェヴォの問いかけ


 レリーフの扉がある部屋

ルーシアを追って遺跡へ足を踏み入れた一行。
マヨカカが言っていたとおり、入ってすぐに階段があり、それをしばらく降りて行くと狭い小部屋に出た。
■カルロ
ルーシア、どこ?(きょときょと)

カルロは部屋を見回すが、ルーシアの姿はどこにもない。
部屋はがらんとしていて、目の前に石の扉があるだけだ。
壁も床も、すべて石造り。空気は乾いていて、ひんやりと涼しい。たいまつの炎も、さほど暑苦しく感じない。
石の扉は高さ2メートル、幅1.5メートルほどで、その中央には複雑な装飾が施された剣のレリーフが彫られていた。
■リールォン To:カルロ
だめじゃないですか、カルロくん。
いくら、君のおじいさんやマヨカカさんが依然来たことある遺跡とはいえ、どんな罠が残っているのか分からないんですから、気をつけてくださいね。

■カルロ To:リールォン
あ…。ごめんなさい。(>_<)

と、すこし厳しい口調でカルロを注意した後、表情を和らげて言葉を続ける。
■リールォン To:カルロ
さ、ルーシアを探しましょうか(^-^)

■カルロ To:リールォン
うんっ。

リールォンの笑顔にほっとしたようににっこり。
しかし、ふたつの明かりに十分に照らされた室内には、パーティ以外に何かいる気配はない。
■マーキュリー To:ALL
ルーシアが通り抜けられそうな穴でもあるのかな?
もう扉の向こうに行ってるんじゃないかな?
仮にルシオールさんの意識が戻っているとしたら、言葉は話せなくても心への問いかけには答える事が出来ますよね?
誰か扉の向こう側の音って聞けませんか?

マーキュリーは扉の前へ行き、じっと耳をすませてみたが、なにも聞こえなかった。
扉がある側の壁も調べてみるが、猫が通れそうな穴はおろか、ほとんど隙間さえない。
シジリカは扉に罠がないか調べてみたが、無いような気がした。
■マヨカカ To:ALL
ねぇ…。このレリーフ、あたしが来たときと図柄が違うよ。
魔術師っぽいじーさんが彫られてたはずだけど…

扉を見つめて首を傾げてる。
■セイルディア To:マヨカカ、ALL
今は剣のレリーフですわね…。
どういうことでしょう?
剣のあざを持つルーシアがここを通ったから、でしょうか?

■マヨカカ To:セイルディア、ALL
う〜〜〜ん。なんだろうね。
ここは魔術師が作った遺跡なんだから、何が起こっても不思議じゃないとは思うけど。

セイルディアもレリーフをよく見てみる。
石の質感などから、そうとう古いものという感じがした。
ここ最近で作り替えられたり、動かされたという感じはしない。
ついでに床や壁をぐるっと調べてみたが、こちらにも異常はないようだ。
最後にセンス・オーラで辺りを見てみる。
火(たいまつとランタン)、水(水袋内)、光、闇の精霊の気配を感じる。異常はない。
ウォルフには、このレリーフ自体の完成度が高く、芸術品としての価値も高いことがわかった。
罠についても調べてみるが、無いように思った。
■ウォルフ To:ALL
ん〜、このレリーフ、芸術品としての価値は高そうなんですが‥‥
さて、どうしたものでしょう?

■シジリカ To:ALL
ん〜罠はない・・・かな〜ちょっと自信ないけど(^^;

■マヨカカ To:ALL
前に来たときは、扉に触れたら変な声が響いてきて、それに答えたら開いた…ていうか消えたんだよね。
同じことしてみる?

自分は触れたくない、とばかりに道をあける(笑)。
■マーキュリー To:ALL
レリーフ見落としてた( ̄∇ ̄;(w
っと、そんなことよりレリーフが以前と違うってことは、ここで来るはずの問いかけやこの先で待ってる敵も以前と違う可能性があるんじゃないかな。
同じ問いかけが来たとしてもそうでなくても、全員同じ目的だってことが扉の管理人さん(?)にわかる答えを用意しておいた方が良いかと思ったんですけど、どうでしょう?
セイルが言ったように剣所持者が通ったからとも考えられるし・・考え過ぎですかね?(^^;

■カーガッド To:ALL
とりあえず、レリーフに触ってみましょうか。
ルーシアがこの部屋に居ないって事は先に行ってしまったということだし。
誰か触ってみますか?居なければ私が触ってみますよ。

■ウォルフ To:カーガッド>カルロ
そうですねぇ‥‥“竜巣に入らずんば、竜卵を得ず”とも言いますし‥‥。
カルロ君、たいまつを貸してもらえますか?

■カルロ To:ウォルフ
あっ、うん。

ウォルフにたいまつを手渡す。
■マーキュリー To:カーガット&ALL
行きましょう。ルーシアが1匹でモンスターとご対面してるってこともあるかもしれないし。

両手にモールを構え心持ち低い姿勢をとるマーキュリー。
■カーガッド To:ALL
それじゃあ、レリーフに触ります……。

そう言って戦斧を左手に持つと、右手でレリーフに触った。
カーガッドがふれたその位置から、ふっと石に光が宿り、レリーフの輪郭をふちどるように広がった。剣の形に光が淡く輝く。
そして、どこからともなくしわがれた老人の声が響いてきた。
■老人の声 To:ALL
(下位古代語)
武器を持つ者たちよ。汝らに問う。

それは下位古代語だったが、全員の心の中に直接響いてくるせいか、理解できない者でもなぜかその意味を感じ取ることができた。
■老人の声 To:ALL
(下位古代語)
あまたの武器は、命を絶つためにあり。
大地を血に染め、弱き者を打ち倒し、争いを生むものなり。
汝ら、なにゆえ武器を持つのか。──

■セイルディア To:老人の声
(下位古代語)
…己の為に。
 己が良心に従い、己が守り、求め、伝えたいと願うもの… 全ての為に、我は力を振るう者なり。

■シジリカ To:老人の声
僕の腕っ節なんてたかが知れてるからね
僕は、僕が抱えきれるだけの小さな命を守る為に武器を持つよ!

■マーキュリー To:老人の声
僕には大それた大義も力もないけど、ただ目の前の守るべき人や助けを必要としている人のために武器を持つんだ。

■カーガッド To:老人の声
(下位古代語)
しかし、争いを収めるのも、弱き者を守るのもまた武器なり。
救える命を救うため、弱き者を守るため、争いを収めるため……
我は武器を取る。

■リールォン To:老人の声
僕は笑顔が好きです。
出来るだけたくさんの人たちが、出来るだけ長い間、笑って暮らせるように不幸を取り除くお手伝いをするために僕は武器を持っています。
それが幸運神に仕える神官としての勤めであり、僕の願いです。
悲しむ人たちの姿は見たくはありませんから。

■ウォルフ To:老人の声
(下位古代語)
我が“力”は我が護ると定めし者のためにあり。
そのためならば我が命すら惜しむことはなけり。

■カルロ To:老人の声
え、えっと、ぼく、武器を持ったことないから…

■マヨカカ To:老人の声
弱い者をいたずらに虐めようなんて思わないけどさ。
自分の身を守るためだよ。決まってんじゃない。

全員が答えた瞬間、石の扉は音もなくふっと消えた。
その向こう側は、暗くてよく見えないがここよりも大きい部屋になっているようだ。
■ウォルフ To:ALL
‥‥さて。参りましょうか。

たいまつを掲げつつ踏み入るウォルフ。
■マーキュリー To:カルロ
カルロ、みんなに遅れないようにね、危なくなったら誰かの後ろに隠れるんだよ?

暗闇を見据えたままカルロに語りかけ、ウォルフと並ぶように歩き出すマーキュリー。
■カルロ To:マーキュリー
う、うんっ。

となりにいるリールォンの服をぎゅっと掴んでる。
■リールォン To:カルロ
安心してください、君のことは僕たちが必ず守りますから(^-^)

カルロはリールォンを見上げて、こくっと頷く。
一行は用心しながら、さらに奥へと進んだ。

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SW-PBM Scenario#142
6ガメルのルーシア

GM:ともまり