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SW-PBM Scenario#142 6ガメルのルーシア |
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雑貨屋「金の羽根」 |
部屋の中では、女とマーキュリーの睨み合いが続く。
■マーキュリー To:女 |
はは、滑らないようにしてくださいね。 さっきも言ったけど、もしご主人にこれ以上なにかあったら、あなたの命も危なくなるんですから。 ルーシアを渡せばご主人は解放してくれるんですね? ところでついでと言っちゃなんですけど・・・ルシオールさんって御存知ありませんか? 僕等はルシオールさんの行方を捜してて、その手がかりがあの猫・ルーシアなんです。 どうやらあなたもあの猫ちゃんとだいぶ繋がりがあるみたいだから。 |
■女 To:マーキュリー |
! …… |
女は「ルシオール」のところで明らかに驚きの表情を浮かべた。
しかしすぐに厳しい顔つきに戻る。頭の中で何かを計算しているような。
■女 To:マーキュリー |
…あんたたちが何者なのか、興味あるな… でもそれは本題じゃない。口は災いのもとって言うしね。 あたしもこれ以上は喋らない。 さ、あと10数える間に猫を連れてきてよ。 猫さえ手に入れば、おっさんは無傷で返す。約束したげる。 |
女は低い声で1、2…と数えだす。
■マーキュリー To:女、ALL |
わかりました。 ここはあなたの言うとおりにした方が良さそうですね。 誰かルーシアを連れてこっちに来てもらえませんか? |
女はにっこり笑って数えるのをやめた。
■カーガッド To:カルロ |
カルロ君。私がルーシアを預かって中に入るから。 済まないが、こちらに連れてきてくれないかな。 何とか上手くやってみるよ。 |
■カルロ To:カーガッド |
う、うん。 ほら、ルーシア。 |
カルロは音を立てないように静かに立ち上がり、廊下へ。
扉付近でルーシアを放し、急いでセイルの元に戻る。
ルーシアはその場でちょこんと座っている。
■セイルディア To:カルロ |
ありがとう、カルロ。あとはタイミング次第ですわね… |
■マーキュリー To:女 |
それにしても残念ですね。 あなたはルシオールさんを御存知のようだし、目的は違ったとしてもお互い協力できたかもしれないのに・・ |
■女 To:マーキュリー |
ふふん。 目的が“同じ”なら、なおさら協力できないかもね… |
■カーガッド To:リールォン |
リールォンさん、あの女が窓から逃げ出したら、裏口から追い掛けて下さい。 お願いします。 |
カーガッドはルーシアを拾って部屋の中へ移動してマーキュリーの横に立ち、女と対峙する。
■リールォン To:カーガッド |
分かりました、何かあったときはすぐに合図をください。 ……お気をつけて。 |
■セイルディア To:カルロ |
……窓……女性が窓から逃げるとしたら…。 カルロ、少しここでじっとしていてくださいな。 |
■カルロ To:セイルディア |
? う、うん。 |
セイルディアは小声で「リプレイス・サウンド」を唱えた。自分の足音を外へ逃がし、侵入者に気づかれないようにするためだ。
店の入り口へと移動し、扉を開けて、侵入者が入り込んだと思われる窓の見える角まで移動する。誰もいない通りから、その足音が響いている。
あたりに人気はない。夕暮れが迫ってきているが、まだじゅうぶん明るい。
■カーガッド To:女 |
さあ、この猫で間違いないかな? |
■女 To:カーガッド |
…(食い入るように見て)…あぁ…ビンゴっぽい… でもこの距離じゃはっきりわかんないな。 その子の右…えーっと、右前足の…肉球を見てみて。 何か…アザみたいなのがある? |
女は明らかに興奮しているようだ。目をキラキラさせてルーシアを見ている。
■カーガッド To:女 |
ああ、わかった。調べてみよう。 |
右前足の肉球をよくよく調べてみると、うっすらと剣のような形にアザができている。
■カーガッド To:女 |
確かに君の言うとおり、剣のような形のアザがあるな。 これで間違いないか? |
女の顔がみるみる輝く。
■女 To:カーガッド |
うん、間違いないよ。 …やっと…やっと見つけた… …じゃあ、その猫そのまま床に置いて! こっちへ来てもらうからね。 |
女はベルトポーチから魚の干物を取り出した。
■カーガッド To:女 |
(ルーシアを床に置いて) これで良いかな? |
■女 To:カーガッド |
オッケーだよ。 |
■マーキュリー To:女 |
さぁ約束です。 ご主人を起こしてルーシアがそちらに行く間にこちらへ来させてください。 |
■女 To:マーキュリー |
ふふん、あわてないの。 人質は自分の安全のために最大限利用するもんでしょ? あたしが無事にさよならするまで、もうしばらく我慢してよね〜 |
女は魚の干物を足下に落とした。
床に降ろされたルーシアは、干物をめざとく見つけると何の警戒心もなくとてとてと小走り。
干物をくわえたところで、女に抱き上げられた。
■ルーシア |
ニャ〜(じたばた) |
■女 To:ルーシア>ALL |
暴れないのっ! …ふぅ。じゃ、あたしはこれで。 どこの冒険者か知らないけど、ありがとね。 |
女はシミターを鞘に納め、主人をそっと床に寝かせる。
腰からダガーを抜き、主人に向かっていつでも投げられる体勢のまま、じりじりと後ずさり、窓まで到達した。足を掛けて半身を乗り出す。
外にいるセイルには、窓から出てきた背中が見えた。
■女 To:ALL |
そのおっさん、これを飲ませりゃ気がつくよ。 じゃあね! |
女はマーキュリーに向かって小さな小瓶を投げ、窓からひらりと飛び出した。
■マーキュリー |
わっ!とと。 |
一度掴み損みそこなって手の上で暴れる小瓶をなんとかキャッチ。
小瓶にはラベルが貼ってあって、手描きのハートマークの中に「気付け薬」と書いてある。
■カーガッド To:女 |
待て! |
カーガッドは、逃亡した女を追い掛けようと、窓に向かって走り出した。
■マーキュリー To:カーガット、リールォン |
僕は入口側へ回ります! |
■リールォン To:マーキュリー |
わかりましたっ! 僕は裏口から回り込みます!! |
言うが早いか、リールォンは裏口を勢いよく開け放ち、女の後を追う。
■セイルディア |
(では、参りますわよ…) 万物の根源たるマナよ、空気を変じて 安らぎをもたらす雲となれ! |
セイルは窓から飛び出した女が地面に着地した瞬間を狙って、スリープクラウドの呪文を唱えた。声は彼女の口からは聞こえなかったが、無事に魔法は発動したようだ。
■女 To:?? |
なっ!? これは…眠りの… 雲…? くっ… |
女はルーシアを庇うようにしながら魔法に耐えようとするが、その猛烈な睡魔から逃れることはできなかった。
膝が折れ、ばたりと倒れる。ダガーが地面に転がった。
その腕の中で、ルーシアもぐったり。
■女 |
くー… すー… |
■セイルディア |
(…ほっ。どうやら、うまく効いてくれたみたいですわね。) |
■カーガッド To: |
上手くいったか……。セイルさん流石だ。 |
女が眠り込んだのを見て、なるべく大きな音を立てないよう窓から外に出た。
まずこっちを見ているセイルディアに向けてサムアップ。
セイルディアもにっこり微笑んでそれに答える。
その後、ロープを取り出して女の腕と脚を動けないように縛り上げた。
■カーガッド To: |
さて、これでルーシアも手元に戻ってきたし、一安心だ。 |
■マーキュリー To:カルロ |
この小瓶持ってて。 あとでおじさんを起こすから。 |
■カルロ To:マーキュリー |
えっ? うん。 |
マーキュリーはテーブルのそばにいるカルロに小瓶を手渡すとそのまま入口へ向かう。
リールォンが裏口から回り込んできたころにはすべて片が付いていた。その状況を伺い、リールォンは安堵の表情を浮かべながら、みんなの元へ小走りで近づく。
さらに遅れて店の入口から表へ出たマーキュリーはセイルの姿を見つけ近づく。
■マーキュリー To:セイル |
セイル、無事!? 状況は?女は捕まえましたか? |
■セイルディア To:マーキュリー |
はい、無事ですわ。ルーシアと女性の方も。(にっこり) 窓から飛び出した瞬間に、魔法でお昼寝していただきましたの。 今、カーガッドさんがロープで捕まえてくださっているところです。 …あ、今声が少しずれたところから聞こえますけど、魔法の影響ですからすぐ元に戻りますわ。 |
恥ずかしさを押し隠してにっこりと微笑むセイル。初めてかけた魔法で18ラウンドも声がずれたままの不便さを味わい、次は気をつけようと心に誓った(笑)
■マーキュリー To:セイル |
セイル・・あの、ぜんぜん無事じゃないっぽいですよ!?・・・ 目の前のセイルの声が後ろから聞こえてくるなんて、頭が混乱しそう(@_@;(w と、とにかくみんなのところに行きましょうか・・ |
カーガット達の所へ向かう。
■リールォン To:ALL |
……どうやらうまくいったみたいですね。 さて、これからどうしますか? |
■カーガッド To:ALL>セイルディア |
まあ、とにかく道具屋に戻りましょう。 縄で縛った人間を連れ回す訳にもいきませんし。 それに、ご主人も介抱しないといけませんからね。 ……話はその後ゆっくり聞くとしますか。 すみませんがセイルさん、学院に行ってウォルフさんと、シジリカさんをここに呼んできてもらえますか? |
■セイルディア To:カーガッド・ALL |
そうですわね。全員一緒のほうが情報もそろいやすいですし。 わかりましたわ、行ってまいります。 ご主人とカルロとルーシアと…その女性のことは、宜しくお願いしますね。 |
そういってにっこり微笑むと、ウォルフとシジリカを呼びに学院へと向かった。
■マーキュリー To:カーガット、リールォン |
さて、尋問はみんなが揃ってからやるとして・・・この人(女)に猿轡でもしておきますか? 念のために魔法が飛び出てきそうな杖とか指輪とか持ってないかも調べた方がいいかもしれませんね♪ それと・・・僕の着てるチェインメイルでも着せちゃいましょうか? この人がシーフでもマジシャンでも、かなりの致命傷になりそうですよ♪( ̄ー ̄)うふ ぁ、武器は解放するまでは当然ボッシュートで♪(何語? |
何か嬉しそうだぞマーキュリー!(笑)
■カーガッド To:マーキュリー |
まあまあ、そこまでやらなくても。 武装解除と発動体の確認はする必要がありますけど、金属鎧を着せるまではしなくても良いんじゃあないでしょうか。 神聖魔法が使えない限り、口だけ動いたとしても何も出来ないはずですからね。 |
そう言いながら、女の武器を回収し、手の指や裾などを確認した。
女の武器はシミターとダガー×2本だけだったようだ。
手には何も身につけていない。魔法の発動体らしきものもない。ベルトポーチの中には、何かの液体が染み込んだ布切れが入っていた。
■マーキュリー To:カーガット、ALL |
そうですね・・・ではまた次の手を考えよう♪( ̄ー ̄)(鬼 ん?その布はなんでしょうね? それでご主人を眠らせたのかな? |
■カーガッド To:マーキュリー>ALL |
たぶん、そうでしょうね。 私は詳しくないから分かりませんけど……。 (眠っている女を抱えながら) お二人のどちらか、脚の方を持って貰えますか。 一人じゃちょっと運びづらいので、お手伝いをお願いします。 |
■マーキュリー To:カーガット |
部屋の中に運ぶんですね?でもちょっと照れちゃって(/_\)(ダメ鬼? ・・セイル達が帰ってくるのを待つわけにもいかないし手伝います。 布の液体は何だかわからないけど、まぁケガしないようにしておきますね。 |
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SW-PBM Scenario#142 6ガメルのルーシア |
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GM:ともまり |