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SW-PBM Scenario#142
6ガメルのルーシア

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雑貨屋にて


 雑貨屋「金の羽根」

シーフ以外のメンバーは、カルロの案内でルーシアを買ったという雑貨屋へとやってきた。
人気のない裏通りに面したその店は、建物も古く、さびれた印象である。
看板には「金の羽根」とある。

壁を大きくくりぬいたところがカウンターになっていて、店内に入らずとも買い物ができるようだ。
そのカウンターでは、主人とおぼしき中年の男性が頬杖をついてうとうとしている。
■カルロ To:ALL>主人
ここだよ。
おじさん! 起きてよ。

■主人 To:カルロ>ALL
…ふがー。 …ん? んん?
な、なんだ? おや、お前はいつかのぼうずじゃないか。
…?? 何か用かね?

主人はカルロと冒険者一行を交互に見て、きょとんとしている。
■リールォン To:主人
こんにちは、僕はチャ・ザさまの神官戦士のリールォンと申します。
実はカルロくんから仕事の依頼を受けまして、調査を始めたところなんです。
で、カルロくんが言うにはあなたから買い取ったネコ、ルーシアがちょっと不思議な存在のようなので、ルーシアを見つけたときの状況などをお聞きしたいと思いまして。

と、言いながら店棚に並べられた本の中から「魔賢者ニャホニャホタマクローの奇妙な冒険とその奇抜で特異な魔法理論」というかなり怪しげな本を手に取り、その代金の100ガメルをカウンターにおく。
……リールォンはこのテの怪しげな書物の密かな愛好家だったりする。
■主人 To:リールォン
猫?

あ、その本は掘り出し物ですからね、大事にしてくださいよ。

そう言って100ガメルをしまい込む(笑)
■カルロ To:主人
この子のことだよ。

カルロは腕の中のルーシアを持ち上げて主人に示した。
■主人 To:カルロ、ALL
ああ、こいつか。どうだ、ちゃんと可愛がってるか?

…で、こいつがどうしたって?
行商の帰りに、森の中で拾っただけだが…

■マーキュリー To:主人
こんにちは、僕はマーキュリーっていいます。(^^)
この猫ちゃんと暮らすようになってから、普段と変わったことはありませんでしたか?
それと見つけた森っていうのはどの辺りの森でしたか?
あと、この猫ちゃんは首飾りとか何かそういう物は付けていましたか?

■主人 To:マーキュリー、ALL
何だ何だ、ずいぶん質問があるんだな(苦笑)。
立ち話もなんだから、中へ入るかい?
客も来なくて暇だったし、ちょうど店を閉める時間だからな。

そう言って扉を開け、一行を店内へ招き入れる。
入ってすぐのところにあるテーブルをすすめた。
■カーガッド To:主人
どうもありがとうございます。

一礼して、勧められたテーブルにつく。
カルロもあとに続き、ルーシアを抱いたまま席についた。
■マーキュリー To:主人
いきなり来て矢継ぎ早に・・申し訳ありません(^^;

■主人 To:マーキュリー>ALL
まぁ、気にするなよ。暇だったしな(笑)

さて…
最初の質問だけど、特に変わったことはなかったよ。
近所のお客さん受けは良かったから、少〜し客足が伸びたくらいかな?
まぁ…あんまり関係ないと思うけど、この猫をぼうずに売った翌日、空き巣に入られたな。被害はなかったがね。

見つけたのは、オランから歩いて2日くらいのところにある森だよ。
…ん〜、特になにも身につけていなかったけどねぇ。
家に着いたらすぐ洗ってやったから、何かつけていたら気づくはずだからね。

■カーガッド To:主人
そういえば、お店に入ったという空き巣はまだ捕まっていないんですか?

■主人 To:ALL
被害がなかったから、届け出は出してないんだよな。
在庫整理とかで忙しくてねぇ…
それに、窓の鍵が開けられたってだけで別に荒らされてもいないしな。
無くなったものもないし…
ただのいたずらだったのかもなぁ。

■セイルディア To:主人
それは不思議ですわね…あ、失礼。私、セイルディアと申します。
猫を拾われたのはいつごろのお話ですの?
それから拾われた時の様子を、もう少しお話いただけますかしら。
その時の猫の様子とか、周りの様子とか…家で洗われた、ということはずいぶんと汚れていたんですのね?

■主人 To:セイルディア、ALL
ん〜っと、拾ったのは1カ月前くらいだったかな?

拾ったときは…う〜ん…あんまり覚えてないが、
泥やら葉くずやらでそうとう汚れていたなぁ。
まぁ野良猫なら当たり前と言えば当たり前だけどな。

…そうそう、思い出したけど、大木の根元に座っていたんだ。野宿するのにちょうどいい場所を探していたら、その木がちょうど雨宿りになりそうな立派な枝振りだったんで、そこへ腰を落ち着けたら、ふらっと現れてね。
こっちをじーっと見ていたんだ。

…今考えてみると、どうしても家に…オランに連れて帰らないといけないような、そんな気持ちがしたのかもな。

迷信めいたことを言って照れたのか、主人はぽりぽりと頭をかいた。
■リールォン To:主人
……む〜。
では、空き巣が入られた後に部屋の様子が変わったということなどはありましたか?
たとえば、商品のおいていた場所が変わっていたとか、何らかの書類が見られた形跡があったとか。

■主人 To:リールォン
いや、それが何も変わってなくてね。
それがかえって不気味と言えば不気味なんだが…

■マーキュリー
空き巣の狙いはなんだったんでしょうねぇ・・・
ルーシアそのものに用があったのかな・・・でもそれなら拾ってから1ヶ月間何もしなかったのは変だし・・・ん〜〜

■マーキュリー To:主人
森の中の大木の下・・・具体的にはこのオランからどちらの方角ですか?
街道に名前がついてるとか、○○村へ向かう途中の道とか森に名前があるとか・・その場所へ行くこともあるかもしれないので(^^)

■カーガッド To:マーキュリー>主人
そうですね。

申し訳ないですがご主人、猫を拾った場所をできるだけ詳しく教えて貰えませんか?

■主人 To:マーキュリー、カーガッド、ALL
えーっと…あん時は…
エレミア方面へ向かう街道を1日歩いて、途中で北へ向かうんだ。
半日で森に入るよ。そこからケモノ道を辿って行けば着けるはずだ。
良かったら簡単に地図を書いてあげようか?

■カーガッド To:主人
それは助かります。宜しくお願いしますね、ご主人。

■主人 To:カーガッド
おう。お安い御用さ。

■マーキュリー To:主人
ありがとうございます♪

そだ、あと・・空き巣に入られたのは1度だけですか?

■主人 To:マーキュリー
そうだな。俺が気づいた限りでは1度きりだよ。
なにしろ店を出してから初めての経験だしな(笑)

主人は皆の顔を見回して。
■主人 To:ALL
質問はもうないかな?
じゃ、ペンと羊皮紙を取ってくるから、ちょっと待っててくれよ。

主人は立ち上がって店の奥へ引っ込んだ。

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6ガメルのルーシア

GM:ともまり