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SW-PBM Scenario#142 6ガメルのルーシア |
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酒場「七風亭」 |
ウォルフとシジリカは、ギルドの情報屋を尋ねてとある酒場へやってきた。
人気のない常闇通りにひっそりと佇む、酒場「七風亭」。
窓が少ないせいか、昼間だというのに店内は薄暗い。
安酒をあおる貧相な客にまぎれて、店のいちばん奥のテーブルでひとりカードを楽しむ細身の男がいる。
■情報屋 |
あぁ。今週もイマイチな運勢… |
■シジリカ To:ウォルフ |
ギルドじゃなくて、こんなところでも情報がきけるんですね あの人でしょうか・・・ |
■ウォルフ To:シジリカ |
どうやらそのようですね‥‥。 |
シジリカにそう囁くと、ともに細身の男の元に歩みを進めるウォルフガング。
■ウォルフ To:情報屋 |
失礼いたします。私は“冥き闇”のウォルフガング、 こちらはシジリカと申す者。ともにこの地のギルドに属しております。 本日お伺いいたしましたのは、ある件についての情報をお聞きしたく、 馳せ参じた次第であります。 |
そう細身の男に口上を述べると、ウォルフは懐から100ガメルを取り出し、
そっとカウンターの上に置く。
■情報屋 To:ウォルフ、シジリカ |
あらぁ。お疲れ様〜。 ちょうどカード占いに飽きてたところなのよ。いいタイミングだわ。 金運は悪くなさそうね♪ |
男はにっこりと笑うと100ガメルの山に手のひらを乗せた。
まだ懐に入れるつもりはないようだ。
■情報屋 To:ウォルフ、シジリカ |
で、何が聞きたいのかしら? |
外見とは裏腹な応対に思わずウォルフの後ろに隠れるシジリカ
恐る恐る情報屋に口を開く
■シジリカ To:情報屋 |
ル、ルシオールっていう冒険者について情報を聞きたいんですけど・・・ |
■情報屋 To:シジリカ |
とって食いやしないわよぉ、やーねぇ♪ ルシオール…ルシオールね… その人の何が知りたいのかしら? 外見? 家族構成? 趣味嗜好? |
ニコニコしながらシジリカを見つめる情報屋。
■シジリカ To:情報屋 |
え、あ、ル、ルシオールさんのこと知ってるんですね えっと、その、あの・・・ |
どうにもうまく言葉が出てこないようだ(笑
蛇に舌なめずりされている蛙のようなシジリカの様子に苦笑しつつ、
■ウォルフ To:情報屋 |
ルシオールさんについてはご存知なんですね? ルシオールさんの最新の消息について何かご存知でしたら教えて戴きたいのですが。 |
自分も含めて(爆)こういった手合いの扱いについてはなれているのか、
何ら臆することなく交渉を進めるウォルフ。
■情報屋 To:ウォルフ |
1年前、冒険に出たっきり行方不明よ。 その後どうなったか、情報は入ってきていないわ。 それっきりよ。元気だといいわねぇ。 |
手はそのままで、ニコニコしながらウォルフを見ている。
■ウォルフ |
1年前、ですか‥‥。 |
そう一人呟くウォルフ。
■ウォルフ To:情報屋 |
‥‥それではこれからいくつかお尋ねしたいことを挙げていきます。 情報料が足りなくなったら、その時点でおっしゃてください |
■情報屋 To:ウォルフ |
ええ♪ |
■ウォルフ To:情報屋 |
まずは一年前の冒険について。 その行き先と内容。そしてお連れの方がいらしたかどうか。 それらについて教えて戴けませんか? |
■情報屋 To:ウォルフ |
冒険の目的は、ある「剣」を手に入れること。 行き先は、その剣が封じられているという遺跡ね。 連れは、アタシたちと同じ…ギルドメンバーがひとり。 剣と遺跡については、そのギルドメンバーが、ギルドから情報を買っていたの。 とーっても高額でね♪ 彼女は純粋に知的好奇心で剣を求めていたらしいけれど、たまたま知り合ったルシオールもその剣を欲しがっていたので、意気投合して一緒に冒険に出かけたらしいわねぇ。 |
ここまでよ♪ と言わんばかりにウィンクを飛ばすと100ガメルを器用な手つきでするりと懐におさめた。
■ウォルフ |
剣、ですか‥‥。 |
そう呟くと、懐から更に200ガメルを取り出しカウンターの上に置き、
■ウォルフ To:情報屋 |
‥‥それでは‥‥。 まず、同行者である女性のシーフの行方について。 そして、目的である“剣”の謂れとその“剣”が封じられている、 という遺跡の場所について。 以上の三点について教えて戴けませんか? |
そう、質問するウォルフ。
■情報屋 To:ウォルフ |
あら、頑張るのね♪ 実はね、彼女もぴったり一年前から音沙汰がないのよ。 しょっちゅうギルドには顔を出す娘だったんだけど。 遺跡はオランからそんなに遠くないし、一年っていうのはちょっとねぇ… いろいろと勘ぐっちゃうわよねぇ…うふふ。 オランでの目撃情報もないわけじゃないけど、「らしい人影を見た」程度で、信憑性はないわねぇ。 あと剣と遺跡についてだけど…この情報は高いのよ♪ 彼女は3万ガメルでこの情報を買ったわ。 他の誰にも横流ししないでくれという条件付でね。 ま、アナタたちがその倍くらいの熱意を見せてくれるのなら考えてあげなくもないけど♪ |
そう言って200ガメルの山から50ガメルだけ器用に抜き取って懐へ入れた。
■ウォルフ To:情報屋 |
さ、3万ガメル!? |
■シジリカ To:情報屋 |
さ、3万ガメル!? |
あまりと言えばあまりの金額に思わず素っ頓狂な声をあげるウォルフ。
ウォルフの影に隠れていたシジリカもウォルフの肩の高さまで飛び上がる勢いで声を上げた。
■ウォルフ To:情報屋 |
そ、そうなんですか‥‥(冷汗) ‥‥それでしたら‥せめて遺跡がレックスの中かそうではないのか、 それだけでも教えて戴けませんか? |
■情報屋 To:ウォルフ |
レックスじゃないわよ。それだけは確か。 これはサービスよん♪ |
山から銀貨は抜かずに、ニッコリ笑顔。
■シジリカ To:ウォルフ |
ど、どうしよう〜(;; ルシオールさんと一緒だったっていう女シーフさんのことについてもうちょっと聞く? |
■ウォルフ To:シジリカ>情報屋 |
‥‥それしかないようですね ルシオールさんと共に消息を絶ったシーフの女性の名前と外見, 常宿としていた宿名などを話せる範囲で教えて戴けませんか? |
■情報屋 To:ウォルフ |
名前はマヨカカ。見た目は17・18歳ってトコね。 黒髪で長い髪をいつもひとつにまとめてるわ。 思い込んだらまっしぐらで、かわいい娘よ♪ 常宿はなかったと思うわ。オランにいること自体が珍しいくらいあちこち飛び回っている娘だったから。 ん〜、そんなトコかしら。あんまり役に立てなくてごめんなさいねぇ。 |
そう言って50ガメルを懐へ。
■シジリカ To:情報屋、ウォルフ |
マヨカカさん・・・ですね。 その人もかなりの腕前だったんですね 17,8で3万ガメルも用意できるんだもの・・・僕らじゃとても・・・ねぇ、ウォルフさん(^^; |
■ウォルフ To:シジリカ>情報屋 |
‥‥あぁ、そうですね。そう考えるべきですね。 ‥‥それでは、最後にお尋ねいたします。 剣の“銘”とお二方の技量の程を教えて戴けませんか? |
■情報屋 To:ウォルフ |
やぁね、剣の名前を教えちゃったら、しかるべきところでいくらでも調べられるじゃないの〜(笑) ま、いいわ。アナタたちの熱意に免じてヒントだけあげるわね。 キーワードは「子ども」よ。 そして、腕前は…そうねぇ…マヨカカちゃんのほうは、アナタたちよりは格上な感じね。 ルシオールはさらに上。オランでもそうそう出会えるレベルじゃないと思うわ。 ま、そんなところね♪ |
そしてもう50ガメルをするりと抜き取る。
やはり世の中そんなに甘くないな、と苦笑を浮かべながら思いつつ、カウンターに残った50ガメルを懐にしまうウォルフ。
■ウォルフ To:情報屋 |
数々の貴重な情報ありがとうございました。 また何かご縁がありましたら宜しくお願いします。 |
そう言って一礼するウォルフ。
■情報屋 To:ウォルフ |
ええ、こちらこそよろしくね♪ |
■シジリカ To:情報屋 |
お、おにーさん、名前はなんていうの? |
■情報屋 To:シジリカ |
あら…知りたい? |
情報屋は身を乗り出し、シジリカをとって喰いそうな顔で見つめる。
■情報屋 To:シジリカ |
うふふ。 ジャスミンだったり、アーヴィンだったり、エレナだったり… 気分と場所によって変わるのよ♪ ここにいるときは、“七風”で通ってるわ。 また会いたくなったらそう呼んでね♪ |
■シジリカ To:七風 |
う、うん。 七風さん、情報ありがとう、それからヒントも・・・ ま、またね! |
シジリカは言葉を言い終わらないうちに、走り出し宿を出た。
■七風 To:シジリカ |
さすが、素早いわね〜。 |
名残惜しそうに見送る七風であった。
■ウォルフ To:シジリカ |
シジリカさんは随分と“七風”さんに気に入られたようですね(含笑) なんでしたら“七風”さんの下で働かせてもらったらどうですか? |
まるで悪戯小僧のような顔で茶化すウォルフ。
■シジリカ To:ウォルフ |
え〜!? ウォルフさん、僕があんな風にしゃべったら・・・笑っちゃうでしょ?(苦笑 |
■ウォルフ To:シジリカ |
さて、それではそろそろ学院に向かうとしましょうか? 雑貨屋組の皆さんも待ちかねているかもしれませんし。 |
雑貨屋で騒ぎが起きていることなど知る由もなく、のんびりとした口調でそう言うウォルフ。
■シジリカ To:ウォルフ |
はい〜 |
ふたりは学院のほうへと歩いて行った。
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GM:ともまり |