SW-PBMトップへ Scenario Indexへ |
SW-PBM Scenario#142 6ガメルのルーシア |
---|
このシナリオのトップへ | ←前のページ 次のページ→ |
---|
銀の網亭・個室 |
ウォルフとおやじはすぐに戻ってきた。
隣に小さな少年を連れて。
おやじの言うとおり、見た目12、13歳くらいの細身の少年だ。
少し巻き毛の茶色い髪、色白なのでそばかすが目立つが快活そうな顔つきをしている。
そして、両腕の中に真っ黒な子猫を抱いている。
■おやじ To:ALL |
じゃ、あとはまかせたぞ。 これはこの子の分のジュースだ。俺の奢りだからな。 |
おやじはオレンジジュースをテーブルに置き、少年の頭をひと撫ですると出て行った。
■ウォルフ To:おやじ |
ありがとうございます、おやじさん。 |
そう言っておやじさんの後姿に深々と頭を下げるウォルフ。
■カルロ To:ALL |
…え…えーっと… カルロ、です。 ぼくの依頼、受けてくれるの? |
カルロは一行の顔を期待のまなざしで見つめながら言った。
■ウォルフ To:カルロ |
ええ、そのつもりですから安心してくださいね。 とりあえずこのオレンジジュースを飲んで緊張をほぐしてくださいな。 あ。申し遅れました。私はウォルフガングと申します。 どうぞウォルフ、と気軽に呼んでくださいね。 |
にっこりとした笑みを浮かべながらカルロに話しかけるウォルフ。
■カルロ To:ALL |
あ…うん。 |
カルロは素直に頷くと、適当に席についてオレンジジュースをごくごくと飲んだ。
黒猫は彼の膝の上でまるくなっている。
■マーキュリー To:カルロ |
はじめまして♪僕はマーキュリーっていいます。 可愛い子猫ですね♪その子の名前はなんていうの?(^^) |
■カルロ To:マーキュリー |
えっと、ルーシアっていうの。 |
カルロはちょっと嬉しそうに笑って答えて、猫の頭をなでなで。
■カーガッド To:カルロ |
それじゃあ、依頼の内容を詳しく話して貰えるかな? なんでも、冒険者のおじいさんが帰って来ないということだけど……。 |
■カルロ To:カーガッド |
あ、うん。 えーっと…ぼくね、変な夢を見たの。 おじいちゃんが、森の中で、変な建物の中に入っていく夢です。 おじいちゃんは冒険者で、1年前に冒険に出て行ってから、戻ってきてないの。 でもね、2・3年くらい帰って来ないこともあったから、ぼくも、おとうさんもおかあさんも、そんなに心配してなかったの。 でも、おじいちゃんの夢がずっと続いたから、もしかしてぼくに助けてほしいのかなぁって… あ、それでね、その夢は、ルーシアと一緒に寝るようになってから見るようになったの。 ルーシアは、ちょっと前に雑貨屋さんで買いました。 |
ルーシアはふにゃ〜っとあくびをした。
■マーキュリー To:カルロ |
かわったことがあるんですねぇ・・・ その夢には続きがあるんですか? |
■カルロ To:マーキュリー |
んーと、…ううん、おじいちゃんが建物の中に入って終わっちゃうよ。 ぼくがおじいちゃんって呼ぶと、こっちを見るんだけど、そのまま入って行っちゃうの。 すっごい真剣な顔してるんだ。 いままで見たことないくらい…。 |
■マーキュリー To:カルロ |
なるほど・・それで心配になったんですね?(^^) あと、夢に出てくる森や建物は見たことがありますか? または見ればわかるくらいしっかり覚えていますか? |
■カルロ To:マーキュリー |
うん…。 えっと、見たことない場所だったよ。 でも、その場所に行ったらわかると思います。 森の中の空き地みたいになってるとこで、石造りの建物だったよ。 |
■セイルディア To:カルロ |
こんにちは、カルロ。セイルディア、ですわ。どうぞよろしく。 おじい様っていつもお一人だったのかしら。 冒険者のお仲間がいらっしゃらないのなら、夢の内容はちょっと心配ですわよね。 それで……あの。ちょっと、ルーシアを抱っこさせてくださらないかしら? |
期待を込めた瞳でお願いしているセイル。実はさっきから抱っこしたくてしょうがなかった様子。
■カルロ To:セイルディア |
えっとね、おじいちゃんは、冒険のたびに一緒に行く人が違っていたみたい。 ひとりで行く時もあったみたいだよ。 そのほうが、自分は年寄りだから迷惑かけなくていいんだ〜って言ってた。 抱っこしたい? うん、いいよ。 |
カルロはまるくなっているルーシアをひょいと抱き上げて、セイルに差し出した。
■セイルディア To:カルロ、ルーシア |
どうもありがとうございます。 …ルーシア、よろしくね。 |
上機嫌で抱っこしつつ、センスマジックでルーシアのことを見てみると、体が光って見えた。センスオーラではおかしなところはないようだ。何かアクセサリーなどがついていないか、撫でてご機嫌をとりながら調べてみる。
■ルーシア |
ニャア〜 |
ルーシアは小さく鳴くと、やがてごろごろと喉を鳴らし始めた。
どうやら体に身につけているものはないようだ。
■ウォルフ |
本当に人懐っこい猫さんですね。 |
■リールォン To:カルロ |
こんにちは、カルロくん。 僕の名前はリールォンっていいます。 それで、僕からも質問があるんだケド、ルーシアに初めて出会ったときになにか不思議な気持ちがしたとか、そうゆうことはあったかな? |
■カルロ To:リールォン |
…うん、何か変な感じしたよ。 何だか、気になるっていうか、ぼくが、連れて行かなきゃダメっていうか… どうしても欲しくなっちゃって、むり言って譲ってもらったの。 6ガメルしか持ってなかったけど、それでいいって言ってくれたよ。 |
■カーガッド To:カルロ |
そういえば、大事なことを聞き忘れていたよ。 おじいさんのお名前はなんて言うのかな? |
■カルロ To:カーガッド |
ルシオール、だよ。 ルーシアの名前、おじいちゃんの名前から浮かんだんだ。 おじいちゃんみたいに強くて、かっこよくなるといいな〜って。 |
祖父のことを話すカルロの表情は、ちょっぴり誇らしげである。
■リールォン To:カルロ |
そっか、ホントにおじいちゃんを尊敬してるんだね(^-^) それで、おじいちゃんはどんな人だったのかな? 剣で戦ったらものすごく強かったとか、魔法が使えるとか、いろいろとあると思うんだケド。 |
■カルロ To:リールォン |
おじいちゃんはね、剣で戦うんだよ。すっごく強いんだって言ってたよ。 でっかい熊とか、でっかいカエルとか、でっかいタコとか ひとりでやっつけちゃうんだって。 ぼくは見たことないけど、いつか一緒に怪物とたたかうのが夢なんだ。 ……。 あ、魔法は全然ダメだって言ってたよ。 |
■マーキュリー |
おじいちゃんは剣士なんですね。 そうするとギルドに顔出したりするわけじゃないからその線から足跡を辿れそうもないな・・ |
■セイルディア To:ALL |
おじい様は、とても強くて立派な剣士でいらっしゃいますのね。 実は、ルーシアには魔法の反応がありましたの。 ですからこの子がおじい様の使い魔かと思ったのですが、どうやら違うようですわ。 |
■マーキュリー |
使い魔じゃないけど何らかの魔法がかかってる・・・ルーシアがおじいちゃん本人だったりして・・・ |
■シジリカ To:ALL |
雑貨屋さんで買ったんなら、それはなさそうなのかな〜? ルーシアを売っていた雑貨屋さんにルーシアについて尋ねてみるのもアリかもしれないね |
■マーキュリー To:シジリカ |
雑貨屋さんに居着いた経緯とかしばらく一緒にいて何か気付いたかとか聞けそうですね(^^) |
■マーキュリー To:カルロ |
そだ、ひょっとしておじいちゃんもこの銀の網亭の常連さんだったのかな? |
■カルロ To:マーキュリー |
う〜ん、わかんない… おじいちゃん、こういうお店を使ってなかったかも。 |
■マーキュリー To:カルロ |
冒険者の宿も使わないんですか・・ おじいちゃんが今回出かける前に、どこに行くかとか何をしに行くかとかカルロ君に話していきましたか? |
■カルロ To:マーキュリー |
ううん、何も… でも、これを最後の冒険にするって言ってた。 それでね、帰ってきたらぼくに、剣のあつかいを教えてくれるって… |
言いながら祖父とのやりとりを思い出したのか、ちょっとしょんぼり。
■マーキュリー To:カルロ |
元気だしてくださいね、おじいちゃんと会えるように僕達も精一杯がんばりますからね(^^) もう少し聞かせて下さい。 さっき、おじいちゃんは一人で冒険に行くこともあるって言ってましたけど、今回はどうでしたか? セイルが言っていた『使い魔かも』っていう話で、おじいちゃんの使い魔じゃなくても同じパーティメンバーの使い魔だったってことも有り得るんじゃないかと思って。 |
■カルロ To:マーキュリー |
ううん、わかんない… ひとりなのか、誰かと一緒なのかも教えてくれなかったの。 |
■セイルディア To:ALL、カルロ |
ああ…思い出しましたわ。 オランにすむルシオールという名前の、腕の立つ冒険者のこと。 お仕事は主に友人や知人の方から受けてらっしゃったようで、冒険者の店は最近利用されてなかったようですわね。 ですから、あまりお仕事の内容も広まっていないとか。 ねえ、カルロ。どなたか、おじい様のご友人やお知り合いの方をご存じないかしら? もしかしたら、行き先を知ってらっしゃるかもしれないわ。 |
■ウォルフ To:ALL |
齢五十歳を超えて、なお現役‥‥。 冒険者たるもの、かくありたいものですね。 |
■カーガッド To:セイルディア>カルロ |
そうですね、そちらから行き先を調べるしか無いですね。 カルロ君、どうかな? |
■カルロ To:セイルディア、カーガッド、ALL |
ごめんなさい、わかんないの。 ぼくのおとうさんもおかあさんも、危ないからって心配して、おじいちゃんに冒険者をやめさせたがってたの。 でもおじいちゃんはやめろって言われるのが嫌だったから、誰と冒険に行くのかも、誰から受けたお仕事なのかもぜったいに言わなかったの。 知られちゃうと、友だちにもいろいろ言われちゃうと思ったみたい。 ぼくには冒険の話はよくしてくれたけど、やっぱり友だちのことは話してくれなかったよ。 |
■リールォン To:カルロ、ALL |
なるほど。 でも、五十歳を過ぎて現役の冒険者なんですから、けっこう有名な冒険者なんじゃないでしょうか? 現にセイルさんが知っているのですから、冒険者の店とかでいろいろと聞き込みをすれば、どこに向かったかの手がかりくらいは知ることができるんじゃないかな。 |
■カーガッド To:リールォン&ALL |
リールォンさんの言われるとおりですね。 そこから調査するのも今回の仕事だと思えば良いでしょう。 冒険者仲間やら、武器屋やら調べる伝手は色々あると思いますよ。 |
■マーキュリー To:ALL |
おじいちゃんの手がかりを捜すのと一緒に、ルーシアを魔術師ギルドに連れてってみるのはどうかなぁ? ルーシアを見たことあるって人が見つかったりしないですかね? 僕はルーシアは誰かの使い魔でおじいちゃん達と一緒に冒険してたんじゃないかって思っているんだけど。(^^) |
■マーキュリー To:ルーシア |
僕達をルシオールおじいちゃんの所に連れてってもらえるかな?(^^) |
ルーシアをなでなで。
■ルーシア |
ニャ〜 |
ルーシアは小さく鳴くと、おもむろに前足の毛づくろいを始めた(笑)
このシナリオのトップへ | ←前のページ 次のページ→ |
---|
SW-PBMトップへ Scenario Indexへ |
SW-PBM Scenario#142 6ガメルのルーシア |
---|---|
GM:ともまり |