聖なる泉 | Scenario #141 |
精霊の泉 |
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ベクレル村から山道 |
アンリ少年の案内のもと、冒険者は聖なる泉へと向かった。
途中の道は、長閑なものである。小鳥はさえずり、季節の花が咲いている。
……時たま見える石像…さえ視界に入らなければ、だが。
特に危険な動物に会う事もなく。どうやら、無事泉へと辿り付きそうだ。
■アンリ To:冒険者 |
あと2時間ぐらい…かな…? |
そうアンリ少年が答えた。
ずーっと頑張って歩いてきたせいか、顔に少し疲れの色が見える。
■リエラ To:アンリ&ALL |
疲れてない? 大丈夫? 少し休憩にしますか? |
■リュント To:ALL |
もう少しでなら、ここいらで休憩してもいいな。 ただそろそろ聖獣のテリトリーに入るかも知れないな。 みんな、警戒しておこうぜ。 |
■アンリ To:冒険者 |
大丈夫…です。うん。大丈夫。 |
しかし、体のアチラこちらが石化しているためか。大分歩き難そうだ。
■オルフェ To:アンリ |
そうはいっても、身体の調子がいつもとは違うだろう? 無理をして病気が進行でもすると、私たちも困るんだけどね……。 |
■キルリック To:アンリ&ALL |
かなり不自由みたいですね。 今更ですが、比較的先を急ぐ旅ですし、私がアンリをおんぶして行きましょう。 良いですよね?(>アンリ&ALL) |
■オルフェ To:キルリック |
ああ、それがいいかも知れない。 大事なアドバイザーだからね。あまり無理はさせられないよ。 |
■アンリ To:キルリック |
え…でも……ボク、重いと思いますよ? |
確かに。石化している分少し重いだろう。
■ミァ To:アンリ |
にははは、だいじょーぶだいじょーぶ! キーちゃんは苦労スキーですカラー。 多少の重さなんて、へっ・ちゃ・ら(=▽=)♪ |
■キルリック To:ミァ、アンリ |
苦労スキー・・・・って何ですか?(苦笑) いらぬ苦労の幾つかは、ミァが原因の様な気がするのですが・・・まぁ、今回は気のせいと言う事にしておきましょう。 重くて背負えないかどうかは試してみれば分かりますから。 |
キルリックは、膝を折り、アンリに背を向けてしゃがみこんだ。
■ミァ To:キルリック |
ただ動き辛くなるでしょーから、聖獣が出た時はものすっごく注意してくださいネー。(びっ) |
■キルリック To:ミァ&ALL |
ええ、戦闘に入らなければいけない場合は、ちゃんとやさしくアンリを下ろしてから戦闘しますし、逃げなければいけないなら、ちゃんと背負ったまま逃げますから。 その代わり、早目の対応が取れるように、早めに発見してくださいね。 |
■ミァ To:キルリック |
ほいほいほーい! ミーの特製ぐららんアイで、きっちりばっちり見つけてやるでスヨー。 |
■キルリック To:ミァ |
こういう時は、特に、期待していますよ。 |
■オルフェ To:ALL |
出来れば、接触は避けたいね。 出会わずに済むならそれが一番だけど、出会ったらまずは逃げる事を考えよう。 |
■ミリスレスカ To:オルフェ&ALL |
え? 一気に殴り倒して、気絶させちゃうほうが楽じゃありませんか? 相手は獣ですから、ひたすら追い掛け回してくるかもしれないですし……。 そうなると、逃げきれないんじゃないかと思うんですケド……。 |
キルリックの背に乗ろうとしているアンリを、ちらりと見つめる。
■ミァ To:ミリスレスカ |
ミリィっち過激ー(>▽<)(きゃっ) んに、でも下手に傷つけると村の人が文句言うかもしれまセンー? ――まぁ、場合に応じて臨機おうへーん! れっつあばうと♪(・▽・)ノ |
■キルリック To:ミリスレスカ |
殴って気絶してくれれば良いですが、逆に怒り来るって襲われる可能性の方が嫌ですねぇ(苦笑)。 |
確かにそうだ。
■キルリック To:リュント&ALL |
そう言えば、警戒区域に入ったと言うことは、そろそろ薬草とかがあってもおかしくないんですよね? この辺りの草の中にその、薬草は、ありそうですか? |
■オルフェ To:アンリ |
どうかな。そのあたりに、薬草は生えているかい? |
■アンリ To:オルフェ |
ええと…あそこにあるのが傷によく効く薬草で…で、お熱が出たときはあっちの…ちょっと赤い薬草を使って… |
アンリが分かるのは、民間療法で使う範囲のようだ。
■オルフェ To:アンリ |
ああ、ヘンルーダ……だったかな? 例の、石化を防ぐ薬草が分からないかと思ったんだよ。 よく考えてみると、村の石化は風邪で治しているんだったね。 だったら、知らなくても無理は無いか。 |
■ミァ To:ALL |
ふっふっふ…。 こぉんな時こそ! 生粋レンヂャーたるミーの出番っ!! |
目をキラーンと光らせて、周囲の薬草をチェックする。
■リュント To:ミァ&ALL |
んじゃ俺も負けじと捜索するかな(笑) |
ミァとは反対側から捜索開始!
ミァは、沢山の薬草を見つけた。どれもこれも、民間療法で使われるものではあるが………
目的のヘンルーダは、前に食べたことのあるリュントが見つけた。
なかなか沢山生えているようだ。
■ミァ To:リュント |
Σ( ̄□ ̄; リューちゃんに負けた!!! |
■リュント To:ミァ |
ふっふっふ(不気味な笑い風) 口ほどにもない。 まだまだ修行が足りないぞ〜!! |
■ミァ To:リュント |
くぅぅぅーーーー(T△T) |
■キルリック To:ALL |
見つかるって事は、やっぱり危険だって事で、すぐに食べておいた方がいいんですかねぇ? |
■リエラ To:キルリック&ALL |
そうですね。 聖獣に出会わないうちに、食べておきましょうか。 |
ヘンルーダを引き抜き、口に運ぶ。
■リエラ To:ALL |
(もぐもぐ)……あ、あんまり美味しいものじゃありませんね。 |
■リュント To:ミァ&ALL |
生粋のレンヂャーに勝ったな(笑) どうせこんだけ生えているのなら俺等が食ったって減らないだろう。 効果は一日持つから食べておくか。 まずいけど・・・ |
■オルフェ To:ALL |
よし、じゃあ食べておこうか。みんな食べたら、先へ進もう。 |
水筒の水をかけて表面を軽く流してから、1人分のヘンルーダを食べる。
■ミリスレスカ To:ALL |
ううっ……ま、まずいですぅ……。 |
ミリィも涙を滲ませながら、ヘンルーダをかじる。
■リュント To:オルフェ&ミァ&ALL |
んだんだ。 リーダーの言う通り、食べておくか。 ところで、この辺でコカトリスが現れた痕跡とかは見つからないかい? |
リーダーとミァを見ながら・・・
■ミリスレスカ To:ALL |
どうせ出るなら、明るいうちのほうが助かりますよね……? |
■ミァ To:リュント&ALL |
(ヘンルーダむぐむぐ……むぐむぐごくん) ………まずっΣ( ̄△ ̄川 うぎゅー。口直しに探索するのでスー。 今度こそ……今度こそーー!!!(ごごご) |
リベンジに燃えている。
■リュント To:ミァ |
次も俺が目立たせて・・・違った。 役に立ってみせるぞ! |
■キルリック |
良い苦味ですね、薬草はこうでなくてはいけません。 この脳にも突き抜けそうな苦味こそ、薬草を食べていると言う充実感を覚えさせます。 |
一人、味覚が違うモノがいるようだ。
■リエラ To:アンリ |
じゃあ、ミァちゃんたちが周囲を捜索している間に聖獣に会った時の用心のために、アンリ君もこれ、食べておいてね。 |
軽く水で流したヘンルーダを指し出す。
■アンリ To:リエラ |
はい。 |
アンリもヘンルーダを食べた。
苦みのある食品に慣れているのか、はたまた我慢強いのか。泣き言のような事は一言も漏らさない。
■ミァ To:ALL |
んーにーー。 周りを見てみたですけど、大きい足跡小さい足跡、いろいろなのでスー。 新しーのも古いのも混ざってますシー。 だからあんまり手掛かりにはならないでスネー……って、いや別にミーが失敗した訳じゃーないでスヨー!?( ̄□ ̄; |
■キルリック To:ALL |
要するに、もう、洒落にならない場所に我々は入っている。 って事ですね。 |
そういう事。
■キルリック To:リュント&ミァ |
もう一株か、二株もらえませんか? 囮用のヘンルーダ袋を作っておこうと思うので。 ※ヘンルーダ袋:袋に適当な石等を入れて投げやすくしたものに、ヘンルーダを縛り付けたもの。 |
■リュント To:キルリック |
そしたら見栄えのよろしいやつを見繕うとするか。 コカトリスの食欲を誘いそうなやつを。 |
ごそごそと草むらへしばし・・・
やがて両手に一株づつ持ってきて
■リュント To:キルリック |
こんなやつでも良いかな? 俺の目利きでは良いと思うのだが・・・ |
と、キルリックの目の前へ差し出す
■キルリック To:リュント |
ええ、素人目にみても、とても良いと思いますよ。 みずみずしいこの感じ、これが目の前を飛んで行けば、思わず喰らい付いてくれるんじゃないでしょうか。 |
小袋に石を適当につめ、その袋にヘンルーダを括り付けた。
■リュント To:キルリック |
これで上手くコカトリスを逸らせればいいな。 |
■キルリック To:リュント |
そうですね、やっぱり契約の条件になっている事もさることながら、無用な戦闘は避けたいですからね。 思いつく限りの策で、ひとつでも突破口になると良いんですけどね。 |
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