ベクレル村へ | Scenario #141 |
精霊の泉 |
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ベクレル村 |
てくてくと山道を歩く一行。確かに村に近づいているのだが…村人らしき人影は見えない。
かれこれ2〜3時間は歩いたであろうか?
日が傾き始めた頃、一行はベクレル村へとたどり着いた。
村は、静寂に包まれていた。
■リエラ To:ALL |
な、なんか静かですね……。 |
点々と建っている家をよく見ると。かすかに煙突から煙があがっている家もある。
一応…ではあるが、人は住んでいるようだ。
■リュント To:リエラ&ALL |
取り合えず人はまだ生きているみたいだな。 村長の家でも探して、行ってみるか? |
■リエラ To:リュント&ALL |
そうですね。 え〜と、何処にあるのでしょうか? |
それらしき他に比べて大きな家を探す。
■ミァ To:ALL |
ミーは歩き疲れてお腹がすいたのでスヨー(・△・) 早く御飯にありつく為にも、そんちょー宅をちゃかちゃか探すのでスーーゥ。 |
同じくきょろきょろ。村全体を見渡す。
■キルリック To:ALL |
もし分からなければ、あの煙の上がっている家にお邪魔するしかなさそうですね。 |
■リュント To:ALL |
取り合えずあそこに村長宅っぽいのがあるけど、行ってみるかい? |
■オルフェ To:リュント |
そうしようか。 このままじゃ何も分からないし、これ以上遅くなると、警戒されてしまうかも知れないしね。 |
■ミリスレスカ To:ALL >ミァ |
それにしても、こんな時間に人の姿が見えないなんて……どこかに避難してるんでしょうか? あれ? ミァさんどうしたんですか? 固まっちゃって。 |
■ミァ To:ミリスレスカ&ALL |
………。 ……ねえミリィっち。それに他のみんなも。 あの、ずーーっと向こうにある石像、どう見えまスカー? なんか、こー、リアルリアルるるるー…とゆーか…(=▽=; |
■ミリスレスカ To:ミァ |
え? 石像って……ああ、あれですかぁ? |
■オルフェ To:ミァ |
石像? ……ああ、確かに凄いな。 さぞや、名の有る人の作った石像に違いない。まるで、生きているみたいだよ。 |
石像を見ても、その不自然さには気付かず、素直に関心している。
■キルリック To:オルフェ&ALL |
変わった工芸品ですがこういうのもありなんでしょうね。 しかし、わざわざ、村にまで飾ってアピールとは、いろいろ考えていますね。 |
こちらも、不自然さには気付かず、素直に関心。
■ミリスレスカ To:ミァ&ALL |
う〜ん……確かに精巧ですけど、なんかこう……? おかしいなぁ、なんだか石とは違うみたいだし……それにこことか、こんなに細くできるのかなぁ……あ。 ちょっと待ってくださいよぉ、置いてかないでください〜〜〜! |
近寄ってみた石像をしげしげと眺めるうちに、ミリィの胸に、妙な違和感がこみ上げてくる。
その正体に思いを巡らせていたが……村長の家(らしきもの)を目指して歩き出した仲間を慌てて追ううちに、いつの間にか違和感の正体に悩むことを止めてしまっていた。
■リュント To:ALL |
昔、これに似たような事があったような・・・ 無かったような・・・ |
一人悩むリュント。
■ミァ To:ALL |
……んーにー。 ミーの野生の勘が、こりは石とゆーか、…人間ぽいと主張してるですケドー。 うぎゅぅ。わからーーん!(ぷしゅぅ) |
同じく違和感を抱えながらも、仲間の後を追った。
村長の家らしき建物の扉をノックしつつ・・・
■キルリック To:ドアの向こう&ALL |
恐れ入ります、鳩で依頼を頂いたオランの冒険者ですが。 村長さんのお宅はこちらですか? |
シーンとした村に、キルリックの声が静かに響く。
……
数分後。そっとドアが微かに開いた。
■声 To:キルリック |
……オランから…来たって……本当ですか………? |
その声には。微かに怯えが混じっているようだ。
■ミリスレスカ To:声 |
はい、本当です。 鳩につけられた依頼のお手紙を頼りに、銀の網亭から着たんですけど……。 あ、ボクは古代語魔法使いのミリスレスカって言います。 |
■声 To:ミリスレスカ |
あ…ご丁寧に…… |
扉の向こうで、ゴンと鈍い音が。
■声 |
痛い… |
何があったか。各自想像に任せる。
■ミァ To:独り言 |
ドジっ子属性付きなんでしょうかネー(’’ |
どうなんでしょうねぇ?
■声 To:冒険者 |
ええと…一応パパに言ってくるから…もう少しお待ちください… |
パタパタと足音が遠ざかり、しばらくしてまたパタパタと近づいてきた。
■声 To:冒険者 |
どうぞ… |
やっと一人入れるぐらいに空けられた扉。
扉の中には、やや涙目の少年が立っていた。
■ミリスレスカ To:ALL>少年 |
あ、やっぱりここで合ってたんですね、村長さんの家。 それじゃあ、中に入ってもいいかな? |
少年に目線の高さを合わせるために少しかがんで、柔らかい笑みを浮かべて問いかける。
それをよそに無理矢理扉を全開にして
■リュント To:ALL |
取り合えずみんなを中に入れてくれよ! 表に出たくない理由があるなら尚更な!! |
全開にあけられた扉。夕焼けに照らされる少年。
先ほどは薄暗くわからなかった少年の姿が、冒険者達の前に晒された。
…
少年の体の一部が。石のように硬くなっているように見える。
■少年 To:リュント |
あぅ……ごめんなさい…ごめんなさい…… 外に出たいわけじゃなくって……その……… |
どうやら己の体の変化を恥じていたようだ。
■リュント To:少年 |
そんなに謝らなくたっていいよ。 俺も村が異常な状態だったからな。 悪かったな。坊主。 |
■ミァ To:少年 |
そおそお。物事、謝ったら負けーなのでスヨー。(びっ) 個性的ってことで主張しまくれば騙されるのでスー。多分。 |
キルリックの手がミァめがけて振り下ろされる。
げいん。
■ミァ To:キルリック |
ふみゃっΣ( ̄□ ̄川 ・・・・・・ちょっとした冗談でしたのニー(=x=。 |
残念ながら、そのような雰囲気ではないらしい。
■少年 To:ミァ |
…個性的……じゃ、ないし… |
いろいろあるんだよ。うん。
■リエラ To:少年 |
……まぁ。そうだったの。 それは病気なの? それともケガ…にしてはちょっと変ね。 |
かがんで少年と目の高さを合わせて話しかける。 そして、集中して精霊の気配を窺うが、今は外に居るためによくわからない。
■リエラ To:少年 |
とりあえず、家の中に入ってもいいかな? そして、あなたの身体をよく見させてくれる? 私は精霊使いのリエラというの。 多少のケガとか病気なら、精霊にたのんで、治せるのよ。 |
やさしく少年の肩に手をかけ、家の中に入るように促す。
■少年 To:リエラ |
あ、はい… |
少年は、冒険者一行を家の中へと案内した。
家の中は綺麗に片づけられていた。
とりあえず全員が座れるテーブルまで案内すると、
■少年 To:ALL |
ええと…お茶…持ってきます… |
■リュント To:少年 |
それと親父さんも呼んで来てくれよな。 |
台所のほうと思しき方向へと少年は下がろうとしたが、リュントの声にぴたっと止まる。
■少年 To:リュント |
え、ええと……そのぉ…… パパは……呼んで来られないんですけど… |
ちょっと泣きそうで。ちょっと困った顔をしている。
■リュント To:少年 |
なんだ〜? まさか、具合が悪くてベッドから下りれないなんてんじゃないだろうな? |
■少年 To:リュント |
うーん…… |
考えている。
■少年 To:リュント |
概ね…そんな感じ…かなぁ……? |
でも、発言は疑問系。
■リエラ To:少年 |
えっと…お父さんはお話は出来るのかな? あと、オランに伝書鳩飛ばしたのはお父さん? |
■少年 To:リエラ |
はい。ええと、パパとお話はできます。 でも、連れてくるってのは……うーん……ボクじゃぁ…無理かなぁ… あと、鳩はパパが飛ばしました。 |
■リエラ To:少年 |
じゃあ、私たちがお父さんのところに行ってお話ししてもいいかな? |
■少年 To:リエラ |
ええと…うーん、それは…パパに聞いてみてからでも…いいですか…? |
少年の意志ではハッキリ決定できないらしい。
■ミリスレスカ To:少年 |
ねえ、キミ……。お父さんはもしかして、身体が石みたいになって、動くことができないの? 外にあった石像も、もしかして……元々は普通の人で、何かのせいでああなっちゃったのかな? |
■少年 To:ミリスレスカ |
う゛。 ……ん……どうだろ?パパは「まだ生きてる」って言ってたし…… でも、元々普通はそうだしなぁ… |
■ミァ To:少年 |
ミーたちは何でもお見通しなのでスヨー(`・ω・´) だからすっきりきっぱりはっきり、知ってることは吐きなサーーイ! |
■少年 To:ミァ |
うぁぁぁぁぁ。ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ。 |
どうやら。軽いノリではないらしい。
■ミァ To:少年 |
Σ んに?( ̄□ ̄; あーあー、少年、またミーが叩かれるですから、少し落ち着くと良いと思うのでスヨー(=x=; |
未知なる事より、身近な危険。
■キルリック To:少年 |
見た所、徐々に石化が進行するみたいだし、一刻も早く君のお父さんとお話がしたいんだけど、取り次いでもらえるかい? それから、私はキルリック、君の名前は、何て言うんだい? |
■少年 To:キルリック |
あ…ボクの名前はアンリって言います… |
■リュント To:少年 |
そうそう! 今の状況は「時は金なり」だからな。 ちなみに親父さんはまともに話せるんだよな? 顔だけはまだ石化していないんだよな?? |
一瞬、その言葉に固まるアンリ少年。
■アンリ To:リュント |
うーん……? と、取り敢えず聞いてきますね。 |
ぺこりと頭を下げ、少年は父の元へと行った(のだろう)。
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