跳ねる仔猫亭 Scenario #141
精霊の泉


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ブラード 跳ねる仔猫亭
 精霊の癒し亭の店主より紹介されてきた『跳ねる仔猫亭』。
 ……
 その店と思しき場所には。えらいファンシーな店がたっていた。
■ミリスレスカ To:ALL
 えっと、ここ……で、いいんですよね……?

 愛らしさにときめきつつ、なんだか想像と著しく違っていたので戸惑いを隠せない。
■リエラ To:ミリィ
 たぶん。

 確認のため、看板を見上げる。
 看板には『跳ねる仔猫亭』と書かれている。
■リエラ To:ミリィ
 ここで間違いないみたい。
 とりあえず、入ってみようか。

■ミリスレスカ To:リエラ
 そうですね。
 でも、どんな店主さんのお店なんでしょうね…服装チェックとか、あるのかなぁ?

 期待に胸膨らませながら、扉を開け、中に入った。
 店内もまたファンシーなもので埋め尽くされていた。
 しかし、ここは冒険者の店。
 ……ちらほらと、冒険者らしき人物の姿が見える。
 ……
 非常に居心地が悪そうにも思えるのだが。なぜか普通の顔で食事をしているようだ。
■ミリスレスカ
 え、ええと…うわぁ……。

■リエラ To:
 う、うわぁ……。

 ファンシーなものに心奪われ、うっとりとしている。
 が、ハッと我に帰り、カウンターに近づいていった。
■リエラ To:店の人
 あ、こ、こんにちは。
 『精霊の癒し亭』のご主人から紹介されてきました。
 ちょっとお伺いしたいことがあるのですが、よろしいでしょうか?
 あ、あと、オススメの軽食って、何がありますか?

 リエラが声をかけた店の人は、えらい可愛らしいフリフリのエプロンをつけたウェーターだった。
■店員 To:リエラ
 えーと、聞きたい事って…俺でいいの?それとも店長?

■リエラ To:店員
 できれば、店長さんにお話をうかがいたいのですが…。
 お時間をいただけますでしょうか?

■店員 To:リエラ
 店長ねぇ……

 ざっとリエラを上から下まで見てから、
■店員 To:奥
 店長ぉぉぉぉ〜お客サマっすよ〜〜

■店員 To:リエラ
 それと、オススメの軽食……うーん。今日はなんだっけっかな。
 「気まぐれ仔兎のおねんね定食」か…「黄昏狩人のねらい打ちスペシャル」……かなぁ?

 メニュー名だけでは内容は計り知れない。
■リエラ To:店員
 えっと…どっちにしよう…?
 じゃあ、「気まぐれ仔兎のおねんね定食」をお願いします。

■ミリスレスカ To:店員
 あ、じゃあボクは「黄昏狩人のねらい打ちスペシャル」で。

■店員 To:リエラ&ミリスレスカ
 へいへい。「気まぐれ仔兎のおねんね定食」1…っと。
 10ガメルになりまさぁ。
 「黄昏狩人のねらい打ちスペシャル」1っすね。こっちも10ガメルでさぁ。

 そう告げると、店員は奥へとオーダーを伝えに移動してしまった。
■リエラ To:ミリィ
 10ガメルのゴハン……。
 今までで一番豪華なゴハンだよね〜。
 ねぇ、どんなのが出てくると思う?

■ミリスレスカ To:リエラ
 ラムリアースにあったこんな感じのお店では、9ガメルのランチセットに猫のマスコットがついてきましたケド…これくらいの。

 しばらくして冒険者達の目の前に、何かしらとんでもない物体が近づいてきた。

 …例えるのならばなんであろうか。
 フリルをつけた酒樽?ウェディングドレスを着用したゴリラ?
 ……
 ともかく。ナニモノかが冒険者の前に現れた。
■ナニモノか To:冒険者
 あぁ〜ンらぁ♪お客さぁ〜ん♪ワタシのお店にナ・ニ・カ★

 その、ナニモノかの声は。
 ……例えるのならば、ドワーフの男性の声のように聞こえた。
■リュント To:ALL
 ここは、冒険者の店じゃなくて、あれか?
 ○△◇のお店か?(笑)

■リエラ To:ナニモノか
 (都会の人は変わった格好をするなぁ……)
 あ、こんにちは。もしかして店長さんですか?
 私はリエラと申します。

 全く動じた様子は無い。
■ミリスレスカ To:ナニモノか
 (う〜ん、この人はもっとシックでアダルトな感じのほうが似合う気がする……)
 ボクはミリスレスカって言います、お忙しいところに恐縮なんですケド…。

 動じていないどころか、指摘すべき所がズレている気がする。
■リエラ To:ナニモノか
 えっと、ちょっとお伺いしたいことがあるのですが…。
 ここから5日ほどの所にある「ベクレル村」について、なにかご存知ありませんか?
 実は、私たちはオランの冒険者で、伝書鳩で「村のピンチを救って欲しい」と頼まれたのですが…。
 何分、伝書鳩にく繰りつけられた手紙にはそれしか書いていなくて…。
 最近ベクレル村周辺の不穏な噂とか聞きませんでしたか?
 この街に村の方がきて冒険者を探したり、伝書鳩などが届いていないか、知りませんか?
 また、ベクレル村そのものに関しての情報も余り持っていないのです。
 どんな些細な情報でも教えていただけるとありがたいのですが…。

■ナニモノか To:リエラ
 そぉよぉ〜☆ワタシがこの店の店長サンなの〜☆ヨ・ロ・シ・クね☆
 あっらぁ〜。オランから来たのぉ〜?わざわざご苦労様ねぇ〜
 ……
 ……ベクレル村ぁ〜?確かにここから、歩いて5日ぐらいの所にある村ねぇ〜。
 村のピンチねぇ〜……ん〜。わからないけど、この店にはベクレルからの使者は来てないわよぅ〜。
 近場には言いにくい事でもあるんじゃなぁ〜い〜?

■リエラ To:店長さん
 近場には言いにくいこと……。
 それって、もうブラードの冒険者には頼めないってこと……?
 えっと、じゃあ、昔、過去にベクレル村からの依頼とか、噂ってありましたか?
 あ、別に良くない噂とかでも、今から依頼を蹴ったりはしないので、安心してください。

■店長らしき何か To:リエラ
 さぁ。ワタシの店には来てないわねぇ。
 そもそも、今回だってアナタ達のところに依頼がいったんでしょう?ブラードすっとばして。
 なぁ〜ら、分かるわけないじゃなぁ〜い♪

 ゴロゴロと。ドラが鳴るような声で笑う。
■店長らしき何か To:リエラ
 ベクレル村の情報っていってもぉ〜。極々普通の農村よぉ〜?
 別に特徴があるわけじゃないしぃ〜。個性的な村じゃないからねぇ〜〜

■リエラ To:店長さん
 えっと、リンゴが特産品とか聞いているのですが…。
 他の小麦とかを主とする農村となにか違いがあるのでしょうか?
 あと、大きな村か小さな村かといった村の規模ってご存知ですか?

■店長らしき何か To:リエラ
 リンゴが特産なだけで。別に小麦とかを生産してないわけじゃないわよぉ〜。
 別に普通の村よぉ。ちょっとイイ男が多いとか、かわゆい男の子が多いとかもない、ごくごく普通の村ねぇ。
 村の規模ぉ〜?小さいんじゃなぁい?ブラードよりは。

 ブラードより大きい所は、この国では首都オランしかない。
■リエラ To:店長さん
 あと、ここブラードからベクレル村までの間に、村とかはあるのでしょうか?
 あるのでしたら、距離と村の規模を教えていただきたいのですが…。

■店長らしき何か To:リエラ
 途中に村はなかったと思うわぁ〜。
 山道一本道だと思うけどぉ〜?

■リエラ To:店長さん
 そうですか……。
 お忙しいのにありがとうございました。

■店長らしき何か To:リエラ
 あっンらぁ〜♪気にしないでイイわよぉ〜♪

 ちょうどその時、リエラが注文してきた定食を店員が持ってきた。
■店員 To:リエラ
 えーと、「気まぐれ仔兎のおねんね定食」お待たせしました〜

 トレイの上には、兎肉のシチュー、兎の形をしたパン、キャロットジュース、人参の形をしたシャーベット等が並べれられている。
■リエラ To:ALL
 うわぁ……。
 さすが仔ウサギ定食。かわいい〜。
 シャーベットまで付いているんじゃ、10ガメルも納得できるね。
 でも、食べちゃうんだウサギ…。

 さっそく食べ始めようとする…が。
 ウサギの形のパンを持って、動きが止まる。
■リエラ To:ALL
 ど、どうしよう。
 可愛くて、可愛すぎて、何処から食べていいのかわかんない。

 迷った挙句、シチューから食べ出した。
■店員 To:ミリスレスカ
 で、こちらが「黄昏狩人のねらい打ちスペシャル」っス。

 こちらのトレイには大きな皿の上に弓と3本の矢の形をしたパンがあり、3本の矢の先にそれぞれ鹿肉のソテー、蒸し鳥の和え物、焼き魚が乗っていた。それにサラダとドリンクが付いているようだ。
■キルリック To:ALL
 『おねんね』と『ねらい打ち』、名前の付け方も的を得ていますし、料理の内容もしっかりしてますね。

■リュント To:リエラ
 店長と言い、メニューと言い・・・
 奇抜なもんばかり出てくる店だな。
 でも冒険者達に融通が利く点では納得だったな・・・

■リエラ To:リュント
 そうですね。
 面白いお店だと思います。
 値段によっては帰りに泊まってみたいかも。

 ふぁんしーな客室を想像しているようだ。

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 GM : shuu
 mail: shuuneko@nifty.com