母親に事情聴取 | Scenario #134 |
籠の鳥 |
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ディックリッター家 中庭 |
■リック To:冒険者 |
母様ですか?多分落ちついていると思うので…案内できますがどうしますか? |
■ヴィタリ To:リック |
こんな大人数で行っても良いのならそうさせていただくよ。 |
■マーキュリー To:リック |
お願いします。 |
■リック To:ヴィタリ |
先程の事もあるから…大丈夫だとは思うが… |
■リック To:デューク |
では父上。母様の所に行ってきますね。 |
■デューク To:リック |
では私はここで少し鍵弄りをしているとしよう。 ……あまりディナを刺激するなよ? やっと寝付いたんだろうからな…… |
一行はデュークの工房を後にし、屋敷へと戻った。
ディックリッター家 屋敷内 |
廊下を歩く事しばらく。先程悲鳴が聞こえてきた部屋を越え、しばらく廊下を進んでいく。
廊下に何名かメイドの姿を多く見かけるようになった所の突き当たり。どうやら、ここがリックの母親の部屋のようだ。
マーキュリーは手短に中庭でのお茶会の話をパーティに伝えた。
花畑があり花と話したがっていたこと、妖精に非常に興味を示したこと。
異母兄のリックを慕い、すぐに怒る両親をあまり良く思っていないこと。
そして、強く印象に残った、ディナが悲しむ時人形を強く抱きしめていたことを。
■マーキュリー To:リック |
もう入ってもいいですか? |
■リック To:マーキュリー |
ええ、多分大丈夫じゃぁ…… |
■ザンセール To:中の人 |
ごめんよぅ、失礼するぜ! |
と、遠慮なくどんどんノックした後にノブを回して入ろうとする。
■老婆の声 To:ザンセール |
お入りなさい。 |
冒険者達は、扉を開けて室内へと入っていった。
その部屋は、豪奢…とも呼べる装飾が、いたるところに品よく配置されている部屋 であった。
応接間よりはやや狭いながらも、8名ぐらいゆったり座れるソファーとテーブルが備え付けてあった。
部屋を入ってすぐ目についた人物。どうやら、この老婆が先ほどの声の主らしい。
■老婆 To:リック |
これはこれはリック様。いかがなさいましたか。 |
■リック To:老婆 |
母様は?先ほどの件も含めて…これまでに起こった事件について、こちらの冒険者 の方々に調べてもらうことになったからね。調査に来てもらったんだ。 |
そう説明しながらも、リックはすこし居心地が悪そうだ。
■ザンセール To:老婆 |
あんただれでえ? (リックの)おっかさんはどこにいったんだ? |
■老婆 To:ザンセール |
酒樽見たいな御仁、お黙り。あたしはいまリック様と話しているんだぇ? |
■アルテナ |
ぷっ……くくく……… |
…確かにザンセールは酒樽体型ではあるが。初対面の一発目に……。少しキツメな 老婆なのかもしれない。
■ザンセール To:老婆 |
そりゃ悪かったな、ばあさん。 |
■リック To:ザンセール |
ああ、すまない。こちらの方はマーサといってね、母が嫁いで来る前から母の身の 回りを見ている人なんだよ。 (小声で)……私も頭が上がらない人なんだ…。 |
リックの小声が聞こえたのか聞こえないのか。マーサは知らんふりをしている。
■リック To:マーサ(老婆) |
母様は落ちつかれましたか? もし宜しければ話を聞きたいんだけど… |
■マーサ(老婆) To:リック |
左様でございますか。 |
■マーサ(老婆) To:冒険者 |
では奥様をお連れいたしますが、くれぐれも粗相のない用に頼みますよ。 |
そう告げると、老婆は奥の部屋へと続く扉をノックした。
■マーサ(老婆) |
お嬢様。リック様と冒険者とやらがお見えです。 |
しばらくして、扉の奥よりリックの母親が現れた。
先程の真っ青な顔よりは、幾分顔色も良くなってきている。
■リック To:リックの母親 |
母様、お疲れのところすいません。 先程の件も含めて、こちらの冒険者の方々が調査をしていますので、お話を伺ってもよろしいですか? |
■リックの母親 To:マーサ(老婆) |
マーサ、お茶をちょうだい。 気分が重いわ。ペパーミントでお願いね。 |
■マーサ(老婆) To:リックの母親 |
畏まりましたお嬢様。 |
マーサは一礼し、お茶の準備に取りかかる。
カップの数は、とりあえず人数分あるようだ。
■ヴィタリ To:To:リックの母親 |
お疲れのところすみませんな。事件は早めに解決しないと、息子さんや娘さんにまで被害が及ぶかも知れないからね。 |
子供のことはどう思っているのかなと気になり、チラリとリック母の顔色を見てみる。
■リックの母親 To:ヴィタリ |
あら。誰かと思ったら先程の… さっきの帽子入れは処理済んだのかしら? 中に入っていた帽子毎処理していただけたら有り難かったのだけれど…… |
ここでお茶を一口。
■アルテナ To:リックの母親 |
ああ、丁寧に埋葬させてもらったよ。こんなことははやく終わらせたいな。 |
■リックの母親 To:ヴィタリ |
…そうね。事件を早めに解決しないと。私の可愛いディナに何が起こるか判らないわ…… |
娘の方はしっかりと心配しているようです。
■ヴィタリ To:To:リックの母親 |
簡単で構わないんだが、今まで起こったことを教えてはくれないかな? |
■リックの母親 To:ヴィタリ |
何もかにも。先程と似たような事ばかりよ。 おかげで、マーサに調べて貰わないとクローゼットも開けられないわ。 まったく。いったい誰があんなイヤガラセをしてるのかしら。 |
……あまり、命の危機に瀕している、という風ではないようです。
■マーキュリー To:リックママ |
初めまして、僕はマーキュリーといいます。 お名前を伺ってもよろしいでしょうか? それから、2点お聞かせ頂きたいんですが・・ まずは、今回のような嫌がらせを受ける心当たりがあるかどうか。 2点目は、先程の一件まで、今日はどのようなことをして過ごされていたかです。 |
■リックの母親 To:マーキュリー |
あら。そういえば名乗っていなかったわね。 私はディアルテよ。ディアルテ・ディックリッター。 ディックリッター家当主の妻になるわ。 |
当主デューク・ディックリッター。その妻ディアルテ。息子のリックに娘のディエルナ。
……リックの名前だけが浮いているかもしれない。
■アルテナ To:リック |
ディ……? |
手を軽くあごにのせて首をかしげる。
■ディアルテ To:マーキュリー |
嫌がらせを受ける心当たり………。さぁねぇ… 私にはないは。だれだって、好きこのんで嫌がらせをされたいだなんて思いたくないもの。 |
■ディアルテ To:マーキュリー |
本当なら今日はお友だちの所にお茶を呼ばれていたのだけどね。 あんな事があったら、出かけるのも嫌になるわ。 他の者は下がらせて、マーサと一緒に読書をしていたところよ。 |
■マーキュリー To:ディアルテ |
そうですか、お出かけの予定だったんですね その前はいかがですか? 先程の一件が起こる前は?朝起きてから何か普段と違ったことはありましたか? 例えば・・誰かが訪ねてきたり何か送られてきたりとか、誰かを叱ったとか、誰かに何かを頼んだとか・・ 何でもかまいませんので、思い出せることを教えてください。 |
■ディアルテ To:マーキュリー |
ん…。たいてい出かける用事があると、何かしらのいたずらはされているみたいね。 私に直接被害があるときもあるし、あとはまぁ、メイド達がキャーキャー五月蝿いぐらいだわ。 ただね…贈り物がなにかあったって事がないから。 ほんと、ここの家のメイド達は躾がなってないわよね。 |
■リック To:ディアルテ |
母様!ですから、メイド達の仕業ではないと何度も… |
■ディアルテ To:リック |
だったら。ちゃーんと調べてちょうだい。 まったく。貴方はほんとのんびり屋ね。いつまでたっても仕事が終わらないわ。 |
リックからの反論を、軽くあしらってお茶をひと口。
■ヴィタリ To:リック |
はっはっは。長男は色々と大変だね。 |
冗談交じりに言いつつ、こちらも顔色を伺ってみる。
■リック To:ディアルテ |
それは父様も母様も、外部へ依頼するという私の案をなかなか認めて下さらなかったからでは…… |
■ディアルテ To:リック |
お黙り。男がぐだぐだ言うんじゃないわ。 これだから貴方は情けないというの。 まったく。母親の顔が見たいものだわね。 |
ほほほほ、と上品に笑ってはいるが。その内容は辛辣だ。
■リック To:ディアルテ |
……私の事を言うのは構いませんが……亡き母上の事を侮辱するのは止めていただけませんか? |
少し押し殺した声で抗議するリック。
しかし、ここで周囲に冒険者がいたのを思いだしてか、
■リック To:ALL |
あ……大変失礼しました。 調査をお続け下さい… |
慌てて黙り込む。
■ザンセール To:リック |
きにすんねえ。 自分のおかっつぁんをバカにされて腹たたねえヤツぁいねえよ。 (小声になって) ところで改めて聞くのもなんだけどよ、ディナって異母兄妹だよな?おとっつぁんは紛れもないおとっつぁんか? |
■リック To:ザンセール |
(小声) あ、はい……そもそも、父と母が再婚したのも、妹ができたからで… |
どうやら、そこは大丈夫らしい。
■ザンセール To:ディアルテ |
よくなったんなら結構なことでえ。 ところで結構陰険な嫌がらせをされてるわりには大分落ち着いて来てるみたいだけど、もう慣れたのかい? |
■ディアルテ To:ザンセール |
主人とは違って、命の危険には晒されてないから……。 まぁ、何かあったらメイド達の悲鳴が聞こえるのが、少し嫌ったら嫌だわね。 |
なんだか、慣れたというか、あきらめているというか…。
■ザンセール To:ディアルテ |
話を少し戻させてもらうけどよ、出かける用事があったときってのは家の人はみんなどうしてたかって知ってるかい? 嬢ちゃん(ディナ)が寂しそうにしてたとかおやっさん(デューク)がなんかあったとかってのはねえかい? |
■ディアルテ To:ザンセール |
家の者?普通にしてたわよ。夫は鍵いじりをしてるし。ディナはお部屋で 大人しくしてるように言いつけていたし。 他の者は知らないわ。 |
■ヴィタリ To:ディアルテ |
出かける時は前の日から事前に家族に報告をしているのですかな? |
■ディアルテ To:ヴィタリ |
一応はね。 そんな、町娘がほいほい出かけるのとは訳が違いますからね。 ちゃんと招待状を戴いて、それから準備して…となりますから、家の者ならば大抵私の外出の事は判るとは思いますわ。 |
■ヴィタリ To:ディアルテ |
急遽当日でかける予定になった時には何もない、と言う事はないですかな? |
■ディアルテ To:ヴィタリ |
……?どういう事ですの? |
■アルテナ To:ディアルテ |
小さいとはいえ生き物を殺す準備がいる。保存もできないからな。 前もって分かる予定でないと、嫌がらせできない。逆に言うと、予定がわかる身近な者の犯行の可能性が高いということだ。 |
■ディアルテ To:アルテナ |
ふぅ〜ん……そういうものなの… |
あまり深く考えていなかったようだ。
■ヴィタリ To:ディアルテ |
いたずらをされるのはクローゼットばかりなのですかな? |
■ディアルテ To:ヴィタリ |
そういえば飼っていた小鳥が殺されていた事もあったわ。 あれは可哀相だったわね…。 あと今日あったのは、帽子入れに猫かしら。 あれもビックリしたわね… |
■アルテナ To:ディアルテ |
つらいことを聞くが、ほかにどんな生き物の死骸を見た? 死骸でなくてもいい。変わった生き物を見たこともないか? |
■ディアルテ To:アルテナ |
ネズミ、野生の小鳥、飼っていた小鳥、猫…ぐらいかしら? 屋敷近辺でみる動物ぐらいしかいなかったわ。他に変わった動物はいなかったし。 |
■アルテナ To:ディアルテ |
ふーん、そうか。 ああ、念のため、ディナ殿にも話を聞きたいのだが良いかな? なにか見てるかもしれん。 |
■ディアルテ To:アルテナ |
いいわよ。でも、あの子あまり身体が丈夫じゃないから。長居はしないでちょうだいね。 |
■ディアルテ To:リック |
案内してさしあげて。 |
■リック To:ALL |
では参りましょう。 |
一向は、部屋を後にした。
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