ディナに事情聴取 | Scenario #134 |
籠の鳥 |
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ディックリッター家 屋敷内 |
ディアルテの部屋から出た一行。そのままリックの案内により、廊下を進み階段をあがり……進む事数分。やっとディナの部屋の前へとたどり着いた。
部屋の入り口横には一人のハウスメイドが立っていた。
■リック To:ハウスメイド |
ああ、ターシャ。ディナに話を聞きたいんだけど…入ってもよいかな? 一応父と母の許可は得てるけど… |
■ターシャ(ハウスメイド) To:リック |
お嬢様は少し休まれていますので…うーん。大丈夫かな。大丈夫よね。うん、大丈夫。 畏まりました。 |
そう言って、ポケットから鍵を取り出す。
どうやら、外から鍵をかけているようだ。
■ターシャ(ハウスメイド) To:リック |
どうぞ。 |
■リック To:ターシャ(ハウスメイド) |
ありがとう。 |
そのままリックはノックをし、部屋の中へと声をかける。
■リック |
ディナ。部屋に入ってもよいかい? |
しばらくし、その声の主が兄だと気がついたのだろうか…
■ディナ To:リック |
兄様?!ええ♪もちろん! |
■リック To:ディナ |
冒険者の方々も一緒だけど、大丈夫だよね? |
■ディナ To:リック |
あああ、ちょ、ちょっとまって。 今着替えているの… |
■リック To:ディナ |
あー……うん。ご、ごめん。 |
■リック To:冒険者 |
しょ…少々お待ち願えますか(^^; |
部屋の中からは、バタバタと走り回る物音が聞こえた。
しばらくして。
■ハウスメイド2 To:ALL |
お嬢様の準備が整いましたので、どうぞ… |
廊下側へと扉が開いた。中には、ディナと年が近いハイスメイドが控えている。
■リック To:ALL |
じゃ、入りましょうか。 |
一向は部屋の中へと入っていった。
■マーキュリー |
・・・(〃∇〃)・・・ |
ディナの部屋に一歩足を踏み入れたマーキュリーは動きを封じ込められてしまった!!さらに呪文を封じ込められてしまった!!(嘘デス)。
部屋の中は、少・女・趣・味。の一言で片付けられそうなぐらいの部屋であった。いたるところに熊さんやウサギさんの大きな縫いぐるみ。窓にはレース。ベットにもレース。テーブルにも…と、いままで入った部屋とは完全に違う雰囲気の部屋であった。
■ルフナ |
うわぁ、何て可愛いお部屋なの〜。 やっぱり女の子のお部屋って良いわぁ…。 |
■アルテナ To:ルフナ |
そ、そうか…やりすぎの感がしないでもないが。。。 |
心なしか顔が引きつってる。
■ディナ To:ハウスメイド2 |
シャーリィ!お茶よ!お茶を入れてちょうだい! |
この家にいると、いったい何杯のお茶が出てくるのだろうか。
■マーキュリー To:ディナ |
ディナさん、元気そうでよかった♪ さっき話した仲間達ですよ♪人間のヴィタリとルフナ、グラスランナーのケット、エルフのアルテナ、ドワーフのザンセールです♪(^^) |
■ディナ To:マーキュリー |
まぁ・・・♪ |
ディナの目が輝きだした。
■ザンセール To:ディナ、アルテナ |
おぉ、意外と元気がいいじゃねえか。 ところでちょいとききてえんだが、お前さん精霊って〜のは知ってるかい? |
と、ザンセールが話し始めると…
■ディナ To:ザンセール |
まぁ♪まぁ、まぁ、まぁ〜〜♪ |
思わず、近寄り。おなかつんつん。
■ディナ To:ザンセール |
かわいい〜〜〜〜〜♪可愛い♪可愛い♪可愛い〜〜〜〜〜〜〜〜♪ |
■ザンセール To: |
……(--;;) |
思わず抱きつく。その姿に、リックが一瞬びくっと驚きたしなめる。
■リック To:ディナ |
こ、こらディナ。お客様に失礼は… |
■ディナ To:リック |
だってお兄様!こんなに可愛いのですよ? |
■ルフナ To:心の中 |
(かわいい?ホントにかわいいの???) |
…ケットならまだしも。抱きついてる相手はザンセールだぞ?
■ディナ To:ザンセール |
…って、ああ、失礼しました。ご、ごめんなさい… |
■ヴィタリ To:ディナ |
ディナ殿、このザンセールのどこが『可愛い』のかな? この『樽』のようなところがかい? |
なんだかその「可愛い」の理由が無性に気になって聞いてみる。
■ディナ To:ヴィタリ |
え?だって、かわいらしいじゃありません?このぷにぷにしてるところとか、熊さんの縫いぐるみそっくりなところとか。 |
と、お腹をぷにぷに。
■アルテナ |
ぷっ…ぬいぐるみ…くくくく…… |
■ルフナ To:ディナ |
あぁ、ぬいぐるみみたいで可愛いのね。うんうん、良かった良かった。 |
■ヴィタリ To:- |
ディナはデブ専なのか・・・・・。 |
いや、違うと願いたい。
■ザンセール To:ディナ |
一応、筋肉もあるんだが… |
さすがにこういう状況に対応するのは初めてらしく、とまどっている。
■ディナ To:ザンセール |
で…精霊さん?妖精さんなら聞いた事あるけど…? |
頬に指あて、考えているようだ。
■ヴィタリ To:ディナ |
それは本の中で見た程度? 実際に何か小さなものがキミに話しかけたりした事はない? |
■ディナ To:ヴィタリ |
どうしてですの? 妖精さんとなら、お花畑とかでおしゃべりしたいなぁって思っているのですけども……? |
心底不思議そうな顔をしている。
■ザンセール To:ディナ |
ってこたぁ、実際にはみたことはないわけだ? |
■ディナ To:ザンセール |
いつもね。夜お布団で寝るときに。お願いしたりはしたことがあるけど。 実際に見たことは……うーん。ないと思うの。 |
■ザンセール To:ディナ |
お願いってなににでえ?なんかきたのか? |
■アルテナ To:ディナ |
へぇ…どんなことを願うのだ? |
■ディナ To:アルテナ |
ん…… ……ええとね…ええとね…… |
先ほどまで明るかった表情は、やや暗くなる。
そして、聞き取れるぎりぎりの声で…
■ディナ To:アルテナ |
お父様とお母様が。お兄様の事いじめないで…って………。 |
ぎゅ〜〜っと。ザンセールのお腹を抱きしめる。
■アルテナ To:ディナ |
いじめないで、か。そこにいるレプラコーンといい…ふうむ、もしかしたら… |
■マーキュリー T0:ディナ |
ねぇ、ディナさん、さっきちょっと見たんですけど・・・ ここの部屋の鍵は外からかけてるんですか? 他の部屋も? |
■ディナ To:マーキュリー |
ええと…それは…… |
■リック To:マーキュリー |
それは…母様の命令で…… |
兄妹ともに口ごもる。
■マーキュリー To:リック |
まさかこの部屋だけ?お母さんの命令で? それじゃまるで幽閉じゃないですか! いくら身体が弱いからって・・ そんなのおかしいと思わなかったんですか? ディナさんのために何かしてあげられなかったんですか? |
■ルフナ To:リック |
お部屋がものすご〜く可愛くても、閉じ込められてたら可哀想だと思うんですが…。 |
■リック To:マーキュリー&ルフナ |
…母様はあまり見回りにこないので…父様がいないときには、もちろん鍵をかけたりはしません。 だって。妹は庭で花に囲まれるのが好きなのに…それすらできないのは…… |
■ディナ To:ALL |
兄さまはね。私のために、お父様にそう言ってくださるのに。お父様はそれを叱るの…… |
■アルテナ To:リック |
なぜ鍵をかけるんだ? 病弱だからといってかける必要はなかろう。 いつからこんなことを…? |
■リック To:アルテナ |
父上や母様に悪い事が起こり始めて…かな……? ……父や母は。本当にこの子を可愛がっているのです。 |
■ザンセール To:ディナ |
ほ〜。 ちっとききてえんだが、妖精さんにお願いするようになったのはいつからでえ? |
■ディナ To:ザンセール |
んと……お父様が。お兄様にキツクあたるようになってから…かな…? |
詳しくは覚えていないようだ。
■ザンセール To:ディナ |
お願いってなにか特別なお祈りでもしてるのかい?それとも普通に東方語かなにかでかい? |
■ディナ To:ザンセール |
ううん。 「お父様とお母様が、これ以上お兄様をいじめないでください」って。 |
少し。その目には涙が。
■ザンセール To:リック |
家族のことを聞くのもなんだけどよぉ、おとっつぁん達はいつ頃から厳しくなったか覚えてるかい? |
■リック To:ザンセール |
父上は……。昔はとてもやさしかったです。 ………ただ… |
ちらっとディナを見る。
■リック To:ザンセール |
父上は。再婚してから…私に厳しく当たるようになりました。 |
■ザンセール To:リック |
そっか。…それはつれえな。 もいっこ聞いて良いかい?今のおかっつぁんって結婚する前は何をしていたヤツなんでえ? |
■リック To:ザンセール |
母様は…。もともと裕福な家の育ちらしいので…。うーん。家にいた…? |
リックも、詳しくはわからないようです。
■アルテナ To:ディナ |
つい先ほども、妖精にお願いとかしていたか? |
■ディナ To:アルテナ |
さっき?? ……どうしてわかるの? |
ディナはきょとん、としている。
■アルテナ |
いや、なんとくな…(……無意識で魔法を使ってるんだろうか?) |
ちょっと考え込んでからふと顔を上げて、
■アルテナ(精霊語) To:ディナ |
あ、後ろに珍しい妖精さんがいるぞ |
アルテナの言葉に、ディナの部屋にいたレプラコーンがさっと姿を消した。
…ただ、それだけ。ディナはその言葉に反応はしている様には見えない。
■アルテナ To:ディナ |
この言葉はわからんか? …そうか。 |
■ヴィタリ To:ディナ |
お願いごとをしたのはわたしたちが来る前だよね? どうしてお願い事をしたんだい? その時お願いした事はどんな事? |
■ディナ To:ヴィタリ |
お父様が。お兄様を叱らないで…って。 お外に出ていたのは、私がお兄様にお願いしたのであって、お兄様が私を放り出したのじゃないのに…… |
縫いぐるみのマリー代わりに、ザンセールのおなかを相変わらず抱きしめている。
■マーキュリー To:ディナ、アルテナ |
ディナさんはリックさんをとても慕っているから、そういう願い事をするのも当然ですよね(^^) ねぇアルテナ、レプラコーンと直接話してみることってできますか? 精霊がいたずらのつもりでやっているなら、もしかしたらやめてもらえるかもって思ったんですけど・・ なんでそんないたずらをしてるのかも・・ |
■アルテナ To:マーキュリー |
今までレプラコーンはいたんだが、姿を消してしまった… 話してもいたずらを辞めさせられるかどうかはわからんぞ。 …術者…をとめることが必要だからな。それに…ワタシはあまり精霊語の会話が得意じゃないんだ。 |
■マーキュリー To:リック |
たしかマリーはリックさんからのプレゼントでしたよね? 他の、熊さんやうさぎさんもリックさんからのプレゼントですか? |
■リック To:マーキュリー |
いえ、大体のものは…ハウスメイドのシャーリィに作ってもらっているようです。 彼女はとても器用ですから。ディナの服なんかも縫っていますよ。 |
人形のマリー以外は、どうやら手製のようだ。
■マーキュリー To:リック |
そうですか。身の回りの世話はシャーリィさんが見てるんですね? 歳も同じくらいですか?ずっとディナさんの世話係ですか? この家の召使いさんのお子さんですか? それと、マリーは何処でお買い求めになったんですか? 確証はないんですけど、僕個人としてはマリーが犯人なんじゃないかって思ってるんですよ・・ |
■ヴィタリ To:マーキュリー |
なにっ?! 人形が動くとでも?! |
ベットの上の人形を見るも、極々普通の人形のように見える。
■リック To:マーキュリー |
シャーリィは身寄りがなかったので…私が連れてきたんです。 街で花を売ってけなげに生活している姿が、とても心に響いたもので… ちょうど。ディナもいましたし。家に同じぐらいの年頃の娘がいても良いん じゃないか、という事でディナの遊び相手兼ハウスメイドとして働いてもらっています。 マリーは…街の人形屋かな? 職人さんが一体一体手作りをしているところで、ある程度オーダーに我侭を聞いてもらえるので。ディナに気に入ってもらえるように作ってもらったのですが……… 人形が犯人って……いや、そんなまさか……? |
と、ベットに置いてあったマリーに近づこうとする。
■ヴィタリ To:マーキュリー |
人形と精霊に何か関係があるのかね??? |
魔法にはうといのでさっぱり分かっていない様子。
■リック To:ヴィタリ |
魔法の品物を扱う店のようには思えなかったのですけどね…? |
こっちはこっちで、変に勘違いをしているようだ。
■マーキュリー To:ヴィタリ、リック |
うん、僕も古代語魔法や精霊魔法にさっぱりだから、あくまでも推測なんですけどね。 ディナさんが直接魔法をかけているわけでもそんなことをする人だとも思えません。 だからマリーが夜中に動き出すとか、ディナさんが夜中にマリーを抱いて呪文を唱えているとかそういうことではなくて・・・ ディナさんの願いや想いを、マリーに宿った精霊が叶えてあげているんじゃないかって思ったんです。 丹誠込めて作った物に精神が宿ることもあるって、おとぎ話としては有り得ますし、現に有り得るんじゃないかって思うんです。 それも、アルテナや他の精霊使いと違って直接精霊にお願いしているわけではなく、精霊がディナさんの想いを感じ取って自分の判断で願いを叶えようとしているとしたら、今までのことも説明がつくような気がするんです。 |
先ほど姿を消したレプラコーンが、部屋の片隅にまた現れた。
どうやら、くすくすと笑いをこらえているようだ。
■アルテナ To:マーキュリー |
マーキュリー、当たりかもしれんぞ。 また。レプラコーンが出てきた。しかも笑っている。 |
レプラコーンを刺激しないように、ほんの少しだけそちらに歩き…少し間を置いて意を決したように向き合う。
■アルテナ(精霊語) To:レプラコーン |
アナタ、人形のマリーに宿ってるのね? この家で起こった出来事は、この子(ディナ)のためにアナタがやってるのもホントかしら? おねーさんに教えて。お・ね・が・い☆ |
えーと。アルテナ…だよね?
■レプラコーン(精霊語) To:アルテナ |
いや、俺そんな人形に宿ってネーシ♪んなのに宿ったらキュークツじゃん? 俺ぁその嬢ちゃんと遊んでるダケだぜ? 誰のためでもなく、俺が楽しいからやってるんだ♪ |
レプラコーンは楽しそうだ。
■ザンセール To:レプラコーン |
そりゃ〜楽しそうじゃねえか。 具体的にはどんなことして遊んでんでえ? |
■レプラコーン To:ザンセール |
生意気なおっさんに、ちょっと冒険気分味合わせたりだろ?あとは、驚かすと甲高い声あげるおばさんにちょっくらちょっかいだしたりね♪ 楽しいぞ〜♪おっさんにもなんかやろうか? |
レプラコーンはケラケラと笑っている。
■ザンセール To:レプラコーン |
なんだからしらねえが遠慮すらあ ところでそいつぁ嬢ちゃんと遊んでるっていうより、おっさんとおばさんと遊んでるんってんじゃねえのかい? |
■レプラコーン(精霊語) To:ザンセール |
俺ぁこう見えても紳士ダゼ?かわいい嬢ちゃんにちょっかいかけるかってんの♪ みればオッサンとオバサンが、この嬢ちゃんを泣かしてる原因ジャン? 俺ぁ許せないね。そーゆーのは。 |
どうやらこのレプラコーン。ディナの事を気に入っているのだろうか?
■マーキュリー To:レプラコーン |
誰のためでもないんですか? 君の意志でここにいて、君の意志で遊んでるんですね? |
■レプラコーン(精霊語) To:マーキュリー |
俺ぁ俺のためだけに行動スルゼ? 命令なんざ、クソっくらえだ♪ |
どうやら。本人(?)の意思のようです。
■マーキュリー To:レプラコーン |
君は自分の意思でディナさんを守ってあげているんですね? ディナさんのこと好き? |
■レプラコーン(精霊語) To:マーキュリー |
まぁ、カワイイ子は好きだな。うん。 |
■ヴィタリ To:レプラコーン |
キミは精霊使い意外にその姿を見せる事ができるかい? ディナの事が好きならば、ディナをもう少し自由にしてやれるよう御両親に説得するのを、手伝ってもらいたいんだが・・・。 |
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