中庭でお茶会 | Scenario #134 |
籠の鳥 |
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ディックリッター家 中庭 |
マーキュリーを伴い中庭に来たディナ。
先程マーキュリー達が調べた、衣装部屋に面した所ではなく、屋敷より少し離れた所にある花畑へと向かう。
■ディナ To:マーキュリー |
まだ作って戴いてそんなに立ってないから。小さいけど笑わないでくださいね? |
そういいつつ案内された花畑。
ラベンダー・タイム・バラといった、初夏に咲く花が適度に配置されおり、広くはないものの、なかなか趣味のよい花畑となっている。
■ディナ To:マーキュリー |
あちらのラベンダーね。お兄様が大好きなの♪ 今度、ポプリを作って差し上げようと思っているのですけど、マーキュリー様はどのようなお花がお好きなんですの? |
■マーキュリー To:ディナ |
わぁ♪すごくステキな花畑ですね♪O(≧∇≦)O 僕もラベンダーは大好きです♪ |
■ディナ To:マーキュリー |
マーキュリー様もラベンダーがお好きなんですの? なら、あとで花束にして差し上げますわ♪(^-^ |
■マーキュリー To:ディナ |
ありがと〜♪ 仕事柄動植物はなんでも好きですけど、故郷の家の脇に植えてあったチンチョウゲもいいな♪ ステキなものって、大きい小さいは関係無いですよ(^^) |
■ディナ To:マーキュリー |
チンチョウゲも可愛いですよね(^-^ お仕事柄…とおっしゃいますけど、マーキュリー様のお仕事は何なのですか? |
首を傾げて逆に質問。
■マーキュリー To:ディナ |
僕の専門は自然の中を駆け回って、手入れしたり守ったり・・時にはその恵みをちょっとだけ分けて貰ったり、そういう仕事です。だから草木や花には感心があるんですよ(^^) |
■ディナ To:マーキュリー |
まぁ……大変なお仕事なんですね(^-^ じゃあ、マーキュリー様はお花の気持ちとかも判っちゃったりするの? |
お目目キラキラ☆
■マーキュリー To:ディナ |
僕の仲間達もそれぞれ特技を持ってて、みんなで特技を出し合って修理屋さんみたいなことをしてるんです。 今日はこのお家に悪いとこがないか、調べて直すために来たんですよ(^^) |
■ディナ To:マーキュリー |
だからお兄様がお連れになられたのね。 お家に、あまり余所の方が来られる事がないから、私、ちょっぴりびっくりしていたの(^-^。 |
知らない来客があまり来ない家らしい。
■マーキュリー To:ディナ |
花の気持ちは、仲間のアルテナがよくわかるでしょうね♪ 僕は花を見た目から推測することしかできないけど、アルテナは精霊さんとお話しできるんですよ(^^) |
■ディナ To:マーキュリー |
まぁ♪ステキっ♪なら、いまお花がどんな事を考えているかとかもわかっちゃうんですの? |
かなり興味津々だ♪
■マーキュリー To:ディナ |
精霊とどんな話ができるんでしょうね?後で聞いてみましょう♪(^^) あ♪そういえば忘れてた♪同じ仲間のケットの方がもっと直接花と話せるはずですよ♪ グラスランナーってたしか草原の妖精ですから(^^) |
■ディナ To:マーキュリー |
まぁ♪妖精さん!?!? お仲間に妖精さんがいらっしゃるの!? なんて素敵♪やっぱり、お耳はとがっているの?絵本にでてくる妖精さんのように、身体は小さいの? |
完全に興味津々のようだ。
■マーキュリー To:ディナ |
耳は少し尖ってますよ♪背は大人でもディナさんと同じくらいかな♪(^^) |
■ディナ To:マーキュリー |
やっぱりお耳は尖ってるのね!? 絵本の通りだわ♪ |
嬉しいのか、思わず身も踊るようだ。
■ディナ To:マーキュリー |
でも、身体はけっこう大きいのね。 妖精さんの中でも、のっぽさんなのかしら? |
そもそも種族が違う、という事を理解していないのだろう。
■マーキュリー To:ディナ |
この世界にはいろんな生き物が住んでいて、妖精さんにもいろんな種類がいるんですよ(^^) エルフもドワーフもグラスランナーもそれぞれ違う妖精族だし、この世界には僕やディナさんが知らない種族もいっぱいいると思いますよ(^^) |
■ディナ To:マーキュリー |
まぁ、そうなの? ドワーフさんやエルフさん……そういや、さっき綺麗な人と、丸い人がいたけど、あの方たちがドワーフさんやエルフさんなの? |
順番が違うが、おおむね合っているだろう。
■マーキュリー To:ディナ |
・・・お兄さんとお茶を楽しみにしてたのにごめんね(^^) お兄さんや、お父さんお母さんとはよくお茶するんですか? |
■ディナ To:マーキュリー |
お兄様とお茶をしたいのですけど、お兄様お忙しくって……あまり家にいないの… 普段はお母様や、あと、お父様がお家にいるときは一緒にお茶を楽しんだり、ピクニックにいったりしているの。 でもお父様。最近、お仕事はお兄様にばかり言いつけて……お兄様と一緒にお茶できないの、とっても寂しいの… |
先程持ってきた人形を、ぎゅっと抱き締める。
■マーキュリー To:ディナ |
その可愛いお人形さんはお友達?(^^) |
■ディナ To:マーキュリー |
あのね、あのね。このお人形、お兄様からのプレゼントなの♪ お誕生日に戴いたの〜♪いま、一番のお友達で、マリーっていうの。 よろしく、って、ほら。マリーも言ってる♪ |
■マーキュリー To:マリー、ディナ |
こんにちわマリー、よろしくね♪ ディナさんは花やマリーとお話しできるんですか?(^^) |
■ディナ To:マーキュリー |
ほら、マリー。こんにちは、でしょう? |
人形に会釈をさせている。
■ディナ To:マーキュリー |
マリーとはね、たまにお喋りしてるの♪ お花はね、お水をあげると喜ぶんだよーって、アレク爺が教えてくれるぐらいかしら…? |
ちょこん、と小首かしげて答える。
■マーキュリー To:ディナ |
マリーとはどんなお話しをするんですか?(^^) |
■ディナ To:マーキュリー |
お兄様に連れていってもらった、お兄様のお友だちのお家のお庭の事とか、あと、お兄様に買ってきていただいたお土産についてとか♪ あのね♪こないだお兄様にね…… |
リックの話となると、尽きないようである。
■マーキュリー To:ディナ |
リックさんもきっと寂しがってるでしょうから、応援してあげなくちゃね♪ でも、お父さんやお母さんといるときは、ピクニックに行ったりできるから寂しくないですよね? メイドさん達も優しいですか?(^^) |
■ディナ To:マーキュリー |
んー。でも……お父様やお母様より…… メイド?うん。いつも優しくしてくれるの♪ マリーのお洋服も、作ってくれるし♪ |
父と母の話になると、少しその表情は曇った。
■マーキュリー To:ディナ |
お兄さんが一緒にいた方がいいんですね♪ お父さんやお母さんだけだと寂しいですか?(^^) |
■ディナ To:マーキュリー |
うん♪わたし、お兄様と一緒がいいっ♪ だって、お父様がいると……お兄様のところに行っちゃイケナイって怒られるし……。お母様だってそうなの… |
しょんぼりしつつ、人形を抱きしめる。
■マーキュリー To:ディナ |
怒られちゃうんですか・・それは悲しいですよね。 でも、なんで怒るんでしょうね?お仕事で忙しいからかな? それともお兄さんに特別な何かがあるのかな? |
■ディナ To:マーキュリー |
よくわからないんだけど……。お兄様のお母様がむかーしご病気で亡くなられたからじゃないかって……マーサがこないだ言ってたわ。 お父様はお兄様を嫌いになったんじゃないかって。 |
その表情は悲しそうだ。
■マーキュリー To:ディナ |
リックさんは先妻さんの・・・ お兄さんはお家の中で嫌われてるんですか? でも、お兄さんはいずれお仕事を継ぐんですよね? |
■ディナ To:マーキュリー |
うーん。お世話してくれる人達には人気があるようだけど、それが、お母様には気に入らないって……お母様おっしゃってたし…… あと、お父様も「あいつは腰が低すぎる」って怒っていらしたけど……でも、お父様みたいにプンプン怒っていらっしゃるのも、どうかと思うの。 |
使用人達には嫌われてないようです。
■マーキュリー To:ディナ |
リックさんは優しい人なんですね♪ |
リックにもらった人形をぎゅ〜っと抱いて、にこにことディナは笑う。
■ディナ To:マーキュリー |
ええ♪お兄様、とっちても優しいの♪だから、私だぁいすき♪ |
■マーキュリー To:ディナ |
きっとお父さんもお母さんも、リックさんにお仕事を継いで貰うために厳しさも持って欲しいんでしょう(^^) マーサさんや他の人はお父さんやお母さんについては何か言ってましたか? |
■ディナ To:マーキュリー |
お父様や…お母様……いつもぷりぷり怒ってるって…… お父様やお母様も、お兄様のようににこにこしていればいいのに… |
■マーキュリー To:ディナ |
そだ♪ディナさんはいつもお家の中にいるんですか?(^^) |
■ディナ To:マーキュリー |
はい……お父様が、身体が弱いから…おうちで静かになさいって……お外にあまり出られないの。 ここのお庭も、おねだりして造ってもらったんだけど。 あまり長くいるとお父様に…… |
そう話したとき、屋敷のほうからハウスメイドが近づいてきた。
■ハウスメイド To:ディナ |
ディナ様。ご主人様がお部屋に戻るように……と… |
いままでにこにことマーキュリーと話していたディナ。
とたんに、悲しそうな顔になり…
■ディナ To:ハウスメイド |
え…だ、だって。まだお茶も飲んでいないのよ? 今日は日差しも暖かだし……どうしてもだめ……? |
■ハウスメイド To:ディナ |
申し訳ありません。 お部屋に戻られないと、私がご主人様に…… |
その表情は、震えているように見えた。
■マーキュリー To:ディナ |
ディナさん、メイドさんに言ってもどうしようもないですよ(^^) それに、期間はわからないけど、僕たちはしばらく近くにいることになるでしょうから。 そうしたらまた時間を見つけて、妖精族のケットやアルテナやザンセールともお話しもできるでしょう♪ 今日のところは部屋に戻りましょう(^^) |
■ディナ To:マーキュリー |
本当? ちゃんと、妖精さんとおしゃべりしたり、お茶を飲んだりできる?? きっとよ?きっとよ?マーキュリー様…… |
目から少し涙をこぼしながら、必死にお願いするディナ。
メイドたちがお茶の道具を片付けてる中、屋敷に向かおうとする中で…
■ディナ(小声) |
これだから……お父様なんか………嫌いっっ…… |
人形のマリーをきつく抱きしめたまま、ディナは屋敷内へと入っていった。
■マーキュリー To:ディナ |
今度はみんなでお茶しましょうね〜・・・ |
■マーキュリー To:ハウスメイド |
あの、ディナさんの部屋まで行きますか? ディナさんが寝付くまで誰か傍にいてあげるようにお願いします。 それと、あとでディナさんの様子を教えてください、応接室でみんなと一緒にいますから。 |
■ハウスメイド To:マーキュリー |
畏まりました。 では失礼します… |
ハウスメイドはマーキュリーに一礼し、屋敷へと戻っていった。
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