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SW-PBM Scenario#133
純恋花

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花おばば


 モンターナ山・中腹

しばらくして山頂方向から近づいてくる人影が目に入った。
同時に、モンターナ村の童歌を歌う声も近づいてくる。
■?(しわがれた女性の声)
♪姿を… 見せぬ… モンターナ…
 山を… 甘い香りが… 包んだら…


霧の中に紛れて霞んだその姿がはっきりと視認できるまで近づくと、それは歌うのをやめ、立ち止まった。
腰の曲がったみすぼらしいボロ布をまとった老婆だった。ほころんだ帽子からボサボサの白髪──いや、銀髪だろうか──が垂れ下がり、その間から覗く耳はわずかに尖っていた。
老婆はただじっとオルフェの方を見ている。
手に枝を編んで作った小さなカゴを提げている。
■オルフェ
……ハーフエルフ?

■ミリスレスカ To:ALL
のを〜っ! ……(硬直)……

……思考が停止してしまったようだ。
■ミァ To:オルフェ&ALL
ΣΣΣ ――――ッ!?

出た出た出た、ホントに出ーーーたでスヨーー!!!

■オルフェ To:ミァ
だから言ったじゃないか。
私の姿を一目見るために、わざわざ来てくれたんだよ。

■アリエ To:老婆
うん・・・出た^^;。・・・えー・・・、おばあさんこんにちは。歌はお好きですか?

内心「不気味〜」と思いつつも、友好的に話かけてみる。
■老婆 To:アリエ
…そこな男の歌声はぁ…好きじゃ…ヒェッヒェッヒェッ…

オルフェをすっと指さし、愉快そうに笑う。
■オルフェ To:老婆
それはありがとう。
あなたの歌声もなかなかのものでしたよ。

■ミァ To:オルフェ
んに、リィダァってばモテモテなのでスー(>▽<)♪

■オルフェ To:ミァ
まあ、歌を気にいってもらえて悪い気はしないね。

■キルリック To:老婆
こんにちは、私は、キルリックと申します。
あなたのお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?

■老婆 To:キルリック
名前…名前…はて、なんじゃったかのぉ…
もう忘れてしもうたのぉ…ヒェッヒェッ…
「花おばば」とでも呼んでおくれ…

老婆はにんまりと笑うと一同を見回す。
そしてエスターテを見るとまたにんまりと笑い、
■老婆 To:エスターテ
おぉ…不死の精霊がおる…
不死の者と一緒におるとは、けったいな者たちじゃ…
おぬしら、この山に何用かね…

■アリエ To:花おばば
あはは。実はもっと”けったい”な事に、私達はこの幽霊の子の「大事な人」を探しているんですよ〜。^^;
で、花おばばさんこそここで何を?もしかして、山に住んでるんですか?

■花おばば To:アリエ
探しものかえ…ヒェッヒェッ…
ワシは“見回り”じゃぁ…
住んでおると言えるのかのぉ…ここで生きていることは間違いないがのぉ…

■ミァ To:花おばば
んーにー?
なんでおばばばっちは、見回りなんてしてるんでスカー?
誰かボスっぽいのに頼まれでもしましたカー?(きょとん)

■花おばば To:ミァ
おぬしらのようなけったいな者たちが、この山で“おいた”をせんようにじゃ…
ヒェッヒェッ…

■リエラ To:花おばば
探しているのは冒険者の男性で、ナイコスさんという方なんですが、この山で行方不明になってしまったそうなんです。
なにかお心あたりとかありませんか?

■花おばば To:リエラ
名前…名前…名前なぞ知らんがな…
男は知っておるぞ…
死にかけておるがな…ヒェッヒェッ…

そう言うとおばばはくるりと向きを変え、元来た道──霧の中へとゆっくりと戻り始める。
3・4歩歩いて一行の方を振り返り、まるで案内しようとしているかのようだ。
■ミァ To:花おばば
おばばばっち、案内するなら、すると、そう一言云いなサーーイ!(びしっ)

■花おばば To:ミァ
“ば”がひとつ多いぞえ…ヒェッヒェッヒェ…

にまぁと笑って再び歩き出すおばば。
その姿はいずれ霧に紛れて見えなくなりそうだ。
■エスターテ(幽霊) To:ALL
し、死にかけって…先生が…?
た、確かめなきゃですぅ〜!

興奮したエスターテがおばばを追って一気に霧の中へ飛んでいく。
■キルリック To:ALL
せっかくの情報源ですし、行くしかないですよね。

■アリエ To:キルリック&エスターテ
あ、待って〜!
本には霧で道に迷うので注意ってあったの。
ココに目印・・・はムリっぽいけど、せめてバラバラにならないように行こうよ〜!

そう言ってあらかじめ用意してあったロープを握らせる。はっきり言って【電車ごっこ】(笑)
■キルリック To:ALL
では、何かあった時の為に私が先頭に立ちましょう。

■オルフェ To:ALL
これは……まあ、いいや。置いていかれないように、急がないとね。

電車ごっこはさすがに恥ずかしいものがあるようだ。
■ミァ To:ALL
うきゃっほーー♪
さぁさぁ、れっつらごごごごごーデスヨー(>x<)ノ~

電車ごっこに御機嫌のミァ。全てのものに楽しみを見出すのが、グラランという種族である。
■キルリック To:花おばば
花おばば、『おいた』をしないように、という事は、この山には何か普通と違う、ここだけの不思議な力があるんですね?

■花おばば To:キルリック
それを知った輩が、“おいた”をするんじゃぁ…
世の中には、知らんほうがええこともある…ヒェッヒェ…

教えられぬ、といった様子で首を振る。
■アリエ To:花おばば
ん〜花おばばさん。その、『おいた』って例えばどんな事ですか?

■花おばば To:キルリック
ヒェッヒェ…
悪いいたずらをを食い止めるには、そのいたずらを誰にも教えんようにすることじゃ…
おぬしらも用が済んだら、さっさと帰るがええ…ヒェッヒェ…

■アリエ To:花おばば
うん。。。多分、大丈夫だと思います。多分ね。少なくとも、悪意は無いから私達。

ミァをちらり。
■オルフェ To:アリエ
余計な事はするな、って事か……。
悪意は無いというのは確かだけど、余計な事をしそうな人は確かにいるね。

生暖かい目で、ミァが余計な事をしないか眺めている。
■ミァ To:アリエ&オルフェ
・・・・・・・・んに?(・▽・)

きょとん、とあくまで人畜無害っぽく。(主張←?)
■ミリスレスカ To:花おばば
……はっ!? あ、えとあのっ、その……偶然、なにげな〜く、『おいた』なコトをしちゃったら……?

やっと硬直から解けて、おずおずと質問する。どうやら、会話は耳には入っていたようだ。
■花おばば To:ミリスレスカ
そのときは、ワシが“何とか”する…ヒェッヒェ…

にまりと笑いながら、“お尻ペンペン”のしぐさ。
■キルリック To:花おばば
もし何か心当たりがあったら教えてほしいのですが、この山の麓にある村の人達は皆、なぜか短命なのですが、この山と関係があるのですか?

■花おばば To:キルリック
ヒェッヒェッ……
ワシは“下”のことはとんとわからんでのぉ…
少なくとも、ワシは長生きしとるよ…ヒェッヒェッ…

■アリエ To:花おばば
そう。気になっていたんですが・・・花おばばでもこんなに元気なのに、どうしてその男の人は死にかけてるんですか?
というかですねっ?
あたしたち、一緒について行って大丈夫なんですか???! (-_-; 

■花おばば To:アリエ
これから行くところは、“まだ”だいじょうぶじゃ…ヒェッヒェッ…
男は、怪我で死にかけておる…
崖下で倒れておった…骨折…打撲…擦り傷…ヒェッヒェッ…

■アリエ To:ALL
ううぅ、まだって、まだって・・・。やっぱり何かあるんですね。行きたくないなぁ。

■リエラ To:花おばば
えっと、このコ、この山に登って不死の精霊になっちゃったみたいなんですが、心当たりありますか?
あと、このコ、元に戻れるか知ってますか?

空中に浮かぶエスターテを示しながら尋ねる。
■花おばば To:リエラ
山に登って死におったのか…

花おばばの顔から一瞬、笑みが消えた。
しかしすぐににんまりと笑い、
■花おばば To:リエラ
よっぽど未練があったんじゃな…ヒェッヒェッ…
不死の精霊から救えるのは、神だけじゃ…

花おばばはそれっきり、口を閉ざした。

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