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SW-PBM Scenario#133 純恋花 |
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モンターナ山・中腹 |
村で一晩体を休め、翌朝さっそくモンターナ山へと出発した一行。
村人の目があるため、エスターテはエリスの体を借りて同行し、山の入り口付近まで来たところで離脱してエリスとしばしの別れの挨拶を交わした。
エリスは家で一行と、ナイコスの帰りを待つために村へと戻った。
そして一行は殺風景な岩山を登り始めた。
ごつごつした足場の悪い道に辟易しながら登り続け、3〜4時間ほどたっただろうか。
あたりの空気がしだいにひんやりとしてきて、乳白色を帯びてきた。
まだ薄いので視界に影響はないが、傾斜の上の方を見やるとその白が濃くなっているのがわかる。
しかし、歌にあったような「甘い香り」はしない。
あたりに音や生き物の気配もなく、しんとしていて静かだ。
■ミァ |
…甘いデザァトの匂いがありまセーーン(−x−) |
■エスターテ(幽霊) To:ALL |
静かですねぇ…私が登ったときも、こんな感じだったですぅ。 |
■アリエ To: ALL |
あああああ、ついに霧が〜><。 ねえねえ、今のうちにゴハン食べようよ、御飯!もうすぐお昼だよ〜。 |
■ミァ To:アリエ&ALL |
――ご飯! |
ぴく、と小柄な肩が動く。
■エスターテ(幽霊) To:ALL |
あ、私はおなか空かないので、みなさんご自由にどうぞです〜。 |
■アリエ To:エスターテ |
あ、、、、そか。 ごめんね、でも食べないとこの先心配だから。 |
■エスターテ(幽霊) To:アリエ |
あ、いえ〜、気にしないでくださいですぅ。 |
■ミリスレスカ To:ALL |
そうですよね。ちゃんと食べておかないと、次にいつ食べられるかわかりませんよね? 今のところ、ヘンなコトは起きそうにないみたいですし… 霧も出てきたから、火も用意しておいたほうがいいですよね? |
■オルフェ To:エスターテ |
すまないね。 上手く元の身体に戻ったら、おいしい食事でもご馳走するよ。 |
■エスターテ(幽霊) To:オルフェ |
えっ?? は、はいっ。 |
■キルリック To:エスターテ |
食べる楽しみは無いのですか。 その代わり、お腹が空かないと言うのは、なかなか便利かもしれませんね。 |
■エスターテ(幽霊) To:キルリック |
便利ですけどぉ…つまらないですぅ。 誰かに乗り移れば、味はわかりますけどぉ… |
と言ってキルリックをじっと見る(笑)
■キルリック To:エスターテ |
乗り移って食事しますか? 私も、『乗り移られる』って状態を体験してみたいので、問題ないですよ。 |
いたって真剣。
■エスターテ To:キルリック |
え〜、いいんですかぁ〜! ありがとうございます〜! |
言うが早いかキルリックに突っ込むエスターテ。
両手を広げ、『どうぞ、ご自由に。』と言わんばかりの状態でエスターテを受け入れるキルリック。
それからキルリックの表情は、エスターテを思わせる“うるうる”したものに変わった。
仕草もなんか少女っぽい。
■エスターテinキルリック To:ALL |
(キルリックの声で)はやくはやく、ご飯にしましょう〜♪ |
■アリエ To:エスターテinキルリック |
わ〜、ふしぎ。「おネエ」って感じ? これ、キーちゃん覚えてるのかなぁ(笑) |
■エスターテinキルリック To:アリエ |
ん〜と、お姉ちゃんは憶えてないって言ってましたぁ。 |
■ミァ To:エスターテinキルリック |
ほーほーほー。 つまぁりっ、今なら遣りたいほーだい、しほーだい〜(=▽=)ノ゛ ……って、にしても、こう、盛大な違和感なのでスネー…(ぢーっ) |
■ミリスレスカ To:エスターテinキルリック |
……うわぁ (><) えっとその……憶えてないみたいで、よかったですね……キルリックさん……。 |
しみじみと。
■エスターテinキルリック |
わぁ〜お姉ちゃんのときより視線が高いですぅ〜♪ |
まわりの違和感そっちのけで感動しまくり。
■ミァ |
・・・・・・(=x=;) こう、今、ミーたちは受け入れてはいけないモノを、見ている気がしまスー…。 |
■リエラ To:ALL |
この状態って、身体はキルリックさんでも、心は女の子のエスターテさんなんですよね。オルフェさんは女のコ扱いするんでしょうか? |
ちょっぴりワクワクしている。
■オルフェ To:ALL |
よし、じゃあ食事にしよう。 約一名、我慢できなさそうな人もいるしね。 |
ちらりとミァの方に目をやり。
■ミァ To:オルフェ&ALL |
…はっはっはっは! さぁっすがリィダァ♪ ミーのことをよぉっく解っているのでスー(>x<)b ――そう! ミーのお腹はそろそろぐるぐるきゅーるりーらり〜♪ |
霧の様子にもなんのその、いつもの調子で変な節の歌をうたう。
■リエラ To:オルフェ&ALL |
そうですね。 でも今度は、作り過ぎないように気をつけないと。 余っても、持っていけませんしね。 |
■エスターテinキルリック To:リエラ |
リエラさんのクッキー美味しかったですからぁ、きっとお料理も美味しいですぅ〜♪(にこにこ) |
くどいようだが、外見も声もキルリック。
■ミァ To:リエラ |
リエラっちの料理はいつも美味しいですカラー。 もし作り過ぎたとしても、ミーがきっちり食べ切りますヨー(>▽<)ノ゛ |
■リエラ To:ALL |
火も起こしたことですし、スープか何かにしましょうか? |
調理道具を取り出し、保存食の加工に取り掛かる。
なぜか調味料は身につけたまま手放さない。
■ミァ To:リエラ |
り、りりりり、リエラっちー? なんとなーく、ちょっぴりじゃなくて盛大に、近づいちゃいけないオーラが漂ってる気がするのですケドー(>x<。) |
■ミリスレスカ To:リエラ&ミィ |
やですねーリエラさん♪ 言われなくても、ちゃんとお手伝いしますから〜♪ (>▽<)ノ゛ |
まったく悪意のない微笑みを浮かべつつ、リエラの調味料入れに手を伸ばすミリィ。
致命的な結果が、再び訪れようとしている……。
■リエラ To:ミァ&ミリィ |
あ、今近付かないでくださいね。 包丁使っているから危ないですよ。 |
包丁を持った手で調味料を守りながら答える。
前回のことを思い出しているのか、特に二人には注意を払っているようだ。そんなリエラの背後から声が掛けられた。
■アリエ To:リエラ |
あ、あたらしい香辛料が増えてる〜♪どぅれ、ぱっぱっぱ。 |
■リエラ To:アリエ |
あっっ!! |
時既に遅し。
香辛料は鍋の中へ。
■リエラ To:アリエ |
………。 ……………。 味見、してみます? |
■アリエ To:リエラ |
う、うい。 |
リエラの迫力に一瞬たじろぎながらもスプーンを手に取り、一口ぱくり。
■アリエ To:リエラ |
(もぐもぐ)うん!辛口、異国風味でおいしいよ〜。(*^-^) |
■エスターテinキルリック To:リエラ |
私も、味見したいですぅ〜♪ |
待ちきれない様子で一口。
■エスターテinキルリック To:リエラ |
…(もぐもぐ) …………あぅ。 何だかオトナの味がしますぅ……(>_<;) |
辛そうに眉間にしわを寄せている(笑)
■ミァ To:リエラ |
んにんに?? ミーも食べるデス、食べるでスヨーー♪(>x<)ノ |
此処にも待ちきれなかった奴が1名。
■ミァ To:リエラ |
(もぐもぐ)・・・・・・・・リエラっち。 もしかして、辛い料理が得意ですカー? まぁ、これはこれで、スパイシィグゥ♪、ですケドー(・〜・)-☆ |
どうやら激辛クッキーのことを思い出しているらしい。
■リエラ To:ミァ |
う〜ん、今回の味付けはアリエちゃんがいれた香辛料が大きいと思うから、このおいしさはアリエちゃんのお手柄ですね。 |
そして、一口食べてみる。
■リエラ To:ALL |
……前に母が作ってくれた『ファーランド風』料理に似てますね。 そう思って食べればおいしいかも。 |
ちなみに、リエラ母は、失敗料理をごまかす時に『適当な地名+風』料理と名をつけていたらしい。
リエラはそんなこと知りもしないが…。
■リエラ |
はっ! いけない、いけない。忘れてた。 |
何かを思いついたのか、鍋のスープを一人分、別の鍋に移す。
そして、まだ味見をしていなかったミリィの前に差し出す。
■リエラ To:ミリィ |
このスープ、ミリィちゃん好みの味付けじゃないと思うから、自分の分だけ味の調整してくれる? |
偶然にもおいしくできたスープの味を「さとうドサっ」で変えられたくないらしい。
一行が楽しい(?)昼食を済ませると(エスターテの憑依も解除)、時間が経つにつれ、ますます霧が濃くなってきた。
視界が目に見えて悪くなり、30メートルほど先は白く霞んで見えない。
その時──、
■?(しわがれた女性の声) |
♪霧に… 隠れた… モンターナ…… 見えない… 山の… いただきに…… 銀の… 花弁が… 揺れるのは…… とこしえの… 愛が… あればこそ…… |
山頂の方角から、かすかな歌声が聞こえてきた。
年老いた女性が歌っているような、しわがれた低い声だった。
しかし、霧のせいか人影らしきものは何も見えない。
ピタリ。アリエは足を止めて目を凝らす。
■アリエ To: ALL |
や、人がいるの? それとも。また、セバスチャンとか・・・?(「#128:おやじたちの挽歌」参照) |
■ミリスレスカ To:ALL |
で、でもでも……。共通語ですよ、あれ……。 セバスさんなら下位古代語なんじゃ……? (がたがたぶるぶる) |
メイジスタッフをきつくにぎりしめて、辺りをキョロキョロしはじめる。
■ミァ To:ALL |
もしセバスちゃんなら、今度はあーーんなことや、こーーーんなことをしてもらいますのニー。 でも随分としわがれてますしネー、この声。 セバスばーちゃんなんでしょうカー…って、語呂悪いから駄目でスネー(ぽいっ) |
■キルリック To: ALL |
この山も実は、試練だった!?。 ってのも、悪くは無いですが、エスターテさんをこんな姿にしてしまう試練は、問題がありますね。 |
■リエラ To:ALL |
でも、なんだかイヤな感じですね。 |
リエラは“センス・オーラ”で精霊の様子を探った。
地・水・風・火・光・闇…
そして不死の精霊の気配も感じたが、それはエスターテから感じるものらしかった。
特に精霊の様子に不審な点はない。
■キルリック To: エスターテ |
この歌声に聞き覚えは、ありますか? |
■エスターテ(幽霊) To:キルリック |
…いいえっ、ないです。 |
ふるふると首を振る。エスターテも怯えている様子だ。
■キルリック To: オルフェ&ALL |
オルフェの歌声で返したらどうなるんでしょうね? |
解決策とかではな、ただの興味本位な発言である。
■オルフェ To:キルリック |
なんなら試してみようか。 声の主が私の歌声に嫉妬して、困ったことになっても知らないけどね。 |
真顔で。
■ミァ To:オルフェ |
ををを!! リィダァってば、凄い自信でスー(>x<)ノ |
■キルリック To: オルフェ&ALL |
あぁ、考え無しに言ってしまった事ですから、もう少し考えましょうか。 |
■オルフェ To:ALL |
……いや、でもそれはいい考えかも知れない。 歌っている人物の姿を見たくなる、という呪歌があるんだ。 ここからだと、上手く山頂に届くかどうかは分からないけどね。 |
オルフェは呪歌“キュアリオスティ”を歌った。
美しい旋律が霧の中を静かに広がっていく……
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SW-PBM Scenario#133 純恋花 |
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GM:ともまり |