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SW-PBM Scenario#133
純恋花

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村で聞き込み


 モンターナ村

エリスの馬車に揺られることまる2日。モンターナ村に着いた。
山々に囲まれたひっそりとした村だ。
谷間にレンガや石でできた家々がひしめいている。
村の周りの岩山は殺風景だが、村はあちこちに井戸があり畑や小さな農園などもある。

姉妹の家は花屋だった。家の裏手に花畑がある。
さほど珍しい花はない。
村で売ると言うよりは旅の行商人と取引をしたりオランのお得意先に卸したりといった感じで生計を立てているそうだ。

村のひとたちは皆穏やかで冒険者を見てもあたたかく迎えてくれた。
子どもや若者が多く、老人は見かけない。人間族のみである。

一行は山へ入る前に村で情報収集をすることにした。
 村長の家

まずは村長の家を尋ねた。
村長は35歳前後の若い男性である。(エリスによると、この村で一番年長なのが村長なのだという)
■村長 To:ALL
童歌は、この村の人みんながそうであるように、親から教えられましたが、どのくらい前からある歌なのかも知りません。
そもそも、「伝説」ではなくただの「わらべうた(=作り話)」として捉えいます。
過去に『銀の花』というものを求めて来た人は、私が知る範囲ではいなかったと思います。

■村長 To:ALL
山で生計を立てている…または住んでいる人がいるというのは聞いたことないですね。
特に登山を禁止している訳ではありませんが、用がありませんし、霧も深く危険そうであるので、誰も行かないというだけです。

■村長 To:ALL
ナイコスさんにも童歌のことを聞かれました。歌の続きを知っている人がいないかどうか村じゅう聞いて回ったそうですが、皆、知らないので骨折り損だったでしょうね。
あのひとは精霊魔法が使えて、おまけに学者さんだったので私たちのわからないような難しい本をいつも読んでいましたよ。植物の絵がたくさん入っている図鑑のようなものが多かったかな?

■村長 To:ALL
いや、誰も来ませんでしたよ。

■村長 To:ALL
(首を振って)私たちはただのおとぎ話だと思っていますので…本当にそんな花があるとは思っていないんですよ。

■村長 To:ALL
いえ、特に…わらべうたですから、短くとも子どもたちが歌って楽しめれば良いと思ってます。

■村長 To:ALL
いいえ、この村のものはみな短命なんです。

エリスと同じように、どこか悟っているような表情でそう言う。
■村長 To:ALL
さぁ…。病ではなくそういう体質なのではないでしょうか。

本当によくわからないといった表情だ。
■村長 To:ALL
? さぁ…

何故そんなことを聞くんだろう? といった表情で首を傾げている。
■村長 To:ALL
人それぞれですよ。結婚している者もいれば、独身の者もいます。

■村長 To:ALL
ほとんどいませんね。行くとしても、オランよりも近場の小さい街がほとんどです。
旅の方を引きつけるようなものは、何もない村ですからね。(自嘲気味に微笑んで)

続いて、「 村に精霊にまつわる伝説・伝承・事件が無かったか、また、ラブストーリーとか含んで、なにか大きな事件が数十年前〜数百年に無かったか」を村で聞き込みしてみたが、どちらもそういったものはないとのことだった。
一行は一晩をエリスたち姉妹の家で過ごし、明朝モンターナ山へ向かうことにする。

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純恋花

GM:ともまり