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SW-PBM Scenario#133
純恋花

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花屋の姉妹


 銀の綱亭個室・昼

■リエラ To:精霊さん
えっとぉ、とりあえず。精霊さん、点呼とりますよ〜。

リエラは混乱しながらも、精霊使いの目(鼻?)で、ふたりの精霊力を探る。
エリスから、サラマンダーの気配を強く感じた。どうやら発熱しているようだ。
そして、生命の精霊が若干弱っているように感じた。

一方、透き通った少女からは…はっきりと不死の精霊力を感じとった。
■リエラ To:ALL
うぅ…、はっきりと、活き活きとした不死の精霊力を透き通った女の子から感じます。
エリスさんの方はサラマンダーの力が少し強いようですね。
冷やした方がいいかも。

■アリエ To:リエラ
フシ・・ふし・・不死・・・・・・アンデッド?!
って、うーん、どうしよう〜。

無意識にチャ・ザの聖印に手をかけて、その女の子をみつめる。
■透き通った少女 To:アリエ
きゃぁ〜、消さないでくださいですぅ(>_<;)

アリエに向かってわたわたと手を振る透明な少女。
そんな彼女に、落ち着くように手で合図を送るエリス。
■エリス To:キルリック&ALL
……あなたがたは、依頼書を見てくださった冒険者の方なのですね?
……私は、エリス・ロットと申します。
そして、今私から出てきたあの娘が、私の妹……エスターテです。
ご覧の通り、もはや普通の体ではありません……。

そこまで話すと、エリスは辛そうにため息をついた。
■エスターテ(透) To:ALL
ええっと、私……死んじゃってるみたいなんですぅ。
……その、つまり、幽霊になっちゃったみたいで……。
先生を捜しに、山に入ったら、死んじゃったみたいです…。

■キルリック To:エスターテ&エリス
それはお気の毒です。
申し訳ありませんが、今の私の力ではあなたを生き返らせてあげる事ができません。

ちなみに、今まで話をされていたのは、エスターテさんですか?、エリスさんですか?

エスターテとエリスの間を指で往復させながら尋ねた。
■エスターテ(幽霊) To:キルリック&ALL
あ、ええと…私ですっ。
お姉ちゃんの体、借りていたんですぅ。
でも私が知ってることは、お姉ちゃんもみんな知ってます。

■エリス To:ALL
…突然こんな姿で妹が現れた時には、びっくりしましたわ。
朝から姿が見えないと思って…でも夜になれば帰ってくるだろうと思って、私は先に寝ていましたの。
ところが帰ってきてみれば…。
……けほっ…ナイコスさんとは私も親しくしていました。
どうか妹の願いを叶えてください、お願いします。

エスターテよりは落ち着いた立ち振る舞いだが、やはりナイコスを心から心配しているといった表情で頭を下げるエリス。
■ミリスレスカ To:エリス
エリスさん、あの…もしかして、なにか病気でも…?
さっき妹さんが、エリスさんの体が「もう」って…。

おずおずとエリスの顔をのぞきこみながら、囁くように聞く。
■エリス To:ミリスレスカ
いえ…生まれつき体が弱くて、すぐ疲れてしまうのです。…でも大丈夫ですわ。

胸に手をあてながら、にっこりとミリィに微笑む。
■ミァ To:エリス&エスターテ
とゆーか、ハイハイハーーーイ!!
ミーの素朴な疑問ー。
なんで、其処のエリス姉が最初から依頼に来なかったのでスカー?
わざわざエスターテ妹が乗り移って現れたのは、自分の口から依頼したかったー、ってことでスカー?
それとも他に理由でモー??

■エリス To:ミァ
ええ、どうしても大事なお願いをする冒険者の方を自分の目で見て決めたいと言いますし、オランに一緒に来るためにはそうするしかなかったのですわ。
私の体に乗り移らなければ、この白く透けた姿を人々に見られてしまいます……そうしたらたいへんな騒ぎになってしまいます。

それに──ナイコスさんが、神官様の中には幽霊を見るとその場で成敗してしまうような方もいらっしゃるとかおっしゃってましたし……
申し訳ありませんが、お人柄を伺うまでは妹の姿をお見せしない方が良いと思ったのですわ。

最後の方は申し訳なさそうにつぶやく。
■アリエ To:エスターテ
あう、それですか・・・最初に嫌がられたのは・・・。

■エスターテ(幽霊) To:エリス
だいじょうぶよ、お姉ちゃん! みんなとってもいい人たちよ。(^^

皆に向かってにこにこ。なんとなーくミァの方は見ていないような(笑)
■キルリック To:エスターテ&エリス
確かに、その認識で間違いないです。
訳も分からず、そこに幽霊がいて、尚且つ危険であると判断すれば、私もそうするでしょうし。

何も、幽霊の前で・・・
■リエラ To:エスターテ&エリス
エスターテさんは危険そうではないですから、いきなり成敗されなくて済みそうですね。

すかさずフォロー。
■エスターテ(幽霊) To:リエラ
はいっ、もちろんですぅ。

さりげなーくキルリックから距離をとりつつ。
■キルリック To:エスターテ
ところで、山に入ってから、エリスさんの前に現れるまでの事を、思い出せる範囲で良いから話してもらえますか?

■エスターテ(幽霊) To:キルリック&ALL
あ、は、はい。
……えっとぉ……先生がいなくなってから3日目で、私、不安になって、自分が教えてあげた童歌のことも思い出したので、山に入りました。
えっと、あんまり、準備とかしてなくて、無我夢中で……今のこのお洋服のまま登っちゃって……険しい岩山だったから、すごく疲れました。

でも、途中で道を見つけたんです。
岩の崖の間を縫うようにして頂上へ向かって伸びる道でした。でもそれは、濃い霧の中に続いていて、先は見えなかったんですぅ…。
怖かったですけど、先生はきっとこの先にいると思ったから、道を進んでいきました。そうしたら、どんどん霧が濃くなって、なんだか変な気分になりました……ふわふわしたような……

エスターテはゆらりと体を中に漂わせながら、目を閉じてその時の記憶を探る。
■エスターテ(幽霊) To:ALL
あっ……そうだ、甘くていい香りがしたんですぅ。
それで、気がついたら、宙に浮いてました……
でも、先生のことで頭がいっぱいで、そのまま辺りを探し続けていたら、そのうち自分の身体がおかしいって気づいたんですぅ……。
その時にはもう夜だったし、霧がすごく濃くなっていて、自分の身体も見つけられなくて……。
もう混乱してとても悲しくなったから、とりあえずお姉ちゃんのところへ帰ったんですぅ……。

■ミリスレスカ To:エスターテ
それじゃあ、エスターテさんは、自分の身体がどうなっているのかを見てないんですね…?
それに、ナイコスさんの身体も、もちろんその…………霊体、も?

■エスターテ(幽霊) To:ミリスレスカ
はいぃ……自分の身体も、先生の…先生の姿も、見つけられなかったですぅ……。

■キルリック To:エスターテ
もう一回その山に行ったとして、私たちの案内は出来そうですか?

あと山に登ったとき、何かを目標にして山を登ったんですか?

それから、甘くていい香りを、自分の好きな果物や、花で良いのですが具体的に例えられますか?

■エスターテ(幽霊) To:キルリック
えっと、案内できると思います。登ったときは昼間だったし、登りやすいところだったから、道順は覚えてますぅ。
目標は、とくになかったですぅ……
えっと、香りは……えっと……。
イチゴみたいな感じ……だったと思いますぅ。

■アリエ To:ALL
そっか・・・あの歌だね〜。甘い香りが山を包んでたんだ。
白い悪意は多分霧?霧がエスターテさんを・・・殺してしまった・・・?
全部本当に歌のとおりになるなら、銀の花があるんでしょ?
そして、エスターテさんの望む?奇跡が起きるのかな〜。

■ミリスレスカ To:アリエ
あれ? でも『魂が望んだ奇跡』は『しずくとなって落ち』ちゃうんですよね?
どういうことでしょう…魔法の薬が取れる、とかでしょうか…?

■オルフェ To:ミリスレスカ
その部分は、単純に詩的表現というやつだと思うよ。
最後の部分の解釈は、銀の花を持ち愛する者の頬を撫でると、あなたが望んだ奇蹟が起こる……で、いいはずだからね。
でも『魂が望んだ奇跡』というのが、やっぱりひっかかるといえばひっかかるかな。

■リエラ To:エスターテ
乗り移るのって、乗り移られた方の体力を奪ってしまうのでしょうか?
もし、そうならエリスさんではなく、他の誰かに乗り移ることは出来ますか?

■エスターテ(幽霊) To:リエラ
ええっ…えっと、私、幽霊になったの初めてで、よくわからないです(>_<;)
体力を奪ってるような感じは、しませんけど……
えっと、乗り移るのは、人間だったらたぶんできると思いますぅ。

そう言ってリエラをじっと見る…。
■リエラ To:心の声
もしかして…狙われてる?(汗)

しばらく頭をひねっていたアリエだが、ふいに凍りつく。
■アリエ To:ALL
あっ・・・あと・・・その山に登るなら、私達も・・・こうなるかも・・・。

エスターテを指差しながら、神妙な面持ちでみんなを見回した。
■ミリスレスカ To:ALL
え゛。
で、でもあのその、『甘い香り』を吸い込まないようにするとかすれば大丈夫…大丈夫かな……大丈夫かも………ねえ?

せいいっぱい前向きな意見を、ムリヤリほほえみつつ言ってみたり。
言っている本人が、一番信じていなさそうだけれど。

キルリックは、真顔でエスターテを指し示しながら、
■キルリック To:ALL
今のままだと確実にこう(幽霊に)なるんじゃないですか?
学院で、エスターテさんのようになってしまう原因についての情報を買わないといけませんかね。

他に調べられるのは、あの歌の中に、霧の中でも無事でいられるヒントが隠されていないかもう一回考える事くらいでしょうか?

■アリエ To:ALL&エリス
ううう。白い悪意、濃い霧、甘い匂いが包んだら?霧が出なければ、いや、最悪甘い香りに包まれる前に脱出すれば平気かも。

エリスさん。その山って普段から霧が深いんですか?
それとも長老あたりから(渋い声で)「山登りする前にはこのお守りを持っていくんじゃ。」とか言われたりして、恐れられてたりするの?


■エリス To:アリエ&ALL
山は、いつも中腹から山頂にかけては深い霧に覆われていますわ。
特に恐れられているということはありませんが、霧が深いですし、草木もほとんど生えない岩山ですので、村人も登る理由がありませんし、近づきません。
ですから、頂は誰も見たことがないと思います。

■アリエ To:エリス
むう、微妙に安全な山なんですね〜。

■キルリック To:エリス&エスターテ
確認しても良いですか?
ナイコスさんは、一人で村に来て、一人で山に登った。
だから、助ける対象は、ナイコスさん一人。
後は、エスターテさんを元に戻すこと。

■エスターテ(幽霊) To:キルリック
はいっ、たぶんひとりで山に登ったと思いますぅ。
助けたいのは、先生だけですぅ。
わ…私、元に戻ることなんて、できるんでしょうか…???
で、でも、一番は、先生のことです…先生さえ見つけられれば、私、もうあとは何もいらないですっ。

幽霊らしく、思い(未練?)はひとつのようだ。
■キルリック To:エリス&エスターテ
銀の花の奇跡とやらを起こせれば、エスターテさんも元に戻る事は出来ると思いますよ。
ちなみに、エスターテさんが登っていったルートは、断崖絶壁の様な箇所は、ありましたか?
一応、全て歩いて行けるルートでした。

■エスターテ(幽霊) To:キルリック
いいえっ、私、この格好で登れるところしか行ってないですぅ。
ちょっと岩を登ったりする程度で、道具がなくてもだいじょうぶです。
でも、霧の先は、わからないですけど…。

■キルリック To:エスターテ
さっきの話からすると、濃い霧が出る辺りまでは、半日くらいですか?
それとも、丸1日くらい?

■エスターテ(幽霊) To:キルリック
えっとぉ…はい、半日くらいだったと思いますぅ。
朝、お家を出て、暗くなる前に霧を見ましたから…。

■キルリック To:ALL
では、保存食とかもそんなに量は必要ないですね。

■キルリック To:ALL
楽観的な意見で申し訳ないのですが、もう一回、オルフェの要約を思い出してみて思ったのですが、
『霧の中で甘い香りが漂うとき、「白の悪意」が愛を襲います』
なんですよね?、愛が無ければ襲われない、と考えるのはやっぱり都合が良すぎますかね?(苦笑)

■エスターテ(幽霊) To:キルリック
じゃあ、愛があれば襲われる…?
せ、先生は…??

おろおろあたふた。
■キルリック To:エスターテ(幽霊)
ただの予想ですから、そんなに慌てないでください。
それに、あんまり動き回ると壁を突き抜けた挙句に、その先にいた理由も知らない神官に、成仏させられちゃいますよ。

あくまでも、脅すつもりではなく、軽い冗談&親切のつもり。
■エスターテ(幽霊) To:キルリック
あぅ、それは嫌ですぅ〜(;_;)

空中でぴた、と止まるエスターテ。
■キルリック To:エスターテ(幽霊)
ええ、そうやって落ち着いていて頂くのが一番安全です。

エスターテは聞き分けよく、こくこく頷く。
そんなエスターテに微笑みながら、
■キルリック To:エスターテ(幽霊)
良い子ですね。

■キルリック To:ALL&エリス&エスターテ(幽霊)
あと、提案なのですが、出発する前にエリスさんをお医者さんに診てもらいましょう、病気の原因は、はっきりさせておくべきです。

その時に、心配ならエスターテさんは、私の体に乗り移って下さい、でも、体の自由は、奪わないで下さいね(苦笑)

■リエラ To:ALL&エスターテ
それはいいですね。
あ、エスターテさんが乗り移るの、女の子の方がいいんなら、私でも構いませんよ。

■エリス To:キルリック&リエラ
…お気持ちはありがたいのですが、今は自分の身体のことよりもナイコスさんの事が心配ですわ。
妹もこのとおり、この世に留まってしまうくらい、心配しているのです…。
どうかお時間はそのことだけに使っていただきたいのです。
こうしている間にも…けほっ、ナイコスさんは山の中で、どうなっているか…。

■エスターテ(幽霊) To:ALL
あうぅ…お姉ちゃんのことも心配だけど、お姉ちゃんも、先生が心配で体の具合がどんどんひどくなってるんですぅ。
だから、だから、お願いしますっ!

空中で一回転しそうなくらい勢いよく頭を下げるエスターテ。
■キルリック To:エリス
・・・正直に申しましょう。
エリスさんの体を心配しているのもありますが、もしかしたらエリスさんのかかっている病気とかも、少なからず今回のエスターテさんが幽霊になってしまった事と関係があるかもしれないと思っての事なんです。

濃い霧に特別な成分が混じっていて、村まで降りてきた薄い成分が一部の者へ影響を与えたのでは、ないかと考えたんです。
だから、エリスさんがお医者さんに行くことは、ナイコスさんを助ける手がかりの一つになる可能性があるんです。

■エリス To:キルリック
そうですか…。でも私の体が弱いのは、生まれつきなのですわ。
どうかお気になさらないでください。お気遣いありがとうございます。

丁寧に頭を下げて辞退するエリス。
その穏やかな表情は、どこか悟っているようにも見える。
■キルリック To:エリス
・・・強制する事もできませんから、ここまでとします。

ですが、もしも、何もせずにあきらめているなら少しくらいはあがく事をお勧めします。
必要ならば、微力ながら力も貸しますので。

■アリエ To:ALL
あ〜、なんかみんな行く気みたいだし・・・じゃあ、一応調べてから行きましょうか〜。
亡くなってもなお頑張るエスターテさんは自然に成仏させてあげたいですし、普段から怖い山じゃないのなら・・・アリエも頑張りますよぅ。あはははははは。

■オルフェ To:アリエ&ALL
ここまで聞いておいて、やっぱりやめます、じゃさすがにかわいそうだしね。
そうと決まれば、分担を決めて今日のうちに色々調べたり準備をしておいて、明日の朝にでも早速出発しようか。

■アリエ To:ALL
だよね^^;。
まあ、リーダーがいかにも弱い女の子を放っておくワケないと思うし・・・。
じゃあ図書館で山のコトを調べてくる〜。ミリィちゃんもかな?

■キルリック To:ALL
私は図書館について行きます。
駄目でも自分で調べてみたいですし。

■リエラ To:ALL
じゃあ、私は買い物に行ってきますね。
保存食ぐらいでいいでしょうか?


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SW-PBM Scenario#133
純恋花

GM:ともまり