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SW-PBM Scenario#133 純恋花 |
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| 銀の綱亭個室・昼 |
歌を聴いてからずっと何か考えていたオルフェが突然に顔を上げる。
| ■オルフェ To:ALL |
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……報酬はそんなところだろうね。 でも、お布施の方は心配いらないかも知れないよ。 今やっと思い出したんだけど、私はどうやらその歌を知っているみたいだから。 |
| ■エリス To:オルフェ |
| えぇっ……本当ですか? |
期待に目を輝かせてオルフェを見るエリス。
| ■ミァ To:オルフェ |
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をををを!!! さァっすがリィダァなのでスヨーー(>x<)ノ゛ てゆーか、恋の歌っぽかったですしネー。 リィダァのことだから、チェック済みだったんでスネー。きっと(=▽=) |
| ■オルフェ To:ミァ |
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あはは、恋の歌ならなんでも覚えてるわけじゃないけどね。 たしか、以前文献で見たんだと思う。 なかなか興味深い歌だったから、覚えていただけさ。 |
| ■リエラ To:オルフェ |
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さっそく聴かせてください。 恋の歌なら、オルフェさんの声に合いそうですね。 |
| ■オルフェ To:リエラ |
| 途中からもなんだからね、最初から歌わせてもらうよ。 |
水を一口含んで口を湿らせてから、愛用のリラを手にして歌い始める。
| ■オルフェ To:ALL |
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♪霧に 隠れた モンターナ 見えない 山の いただきに 銀の 花弁が 揺れるのは とこしえの 愛が あればこそ ♪姿を 見せぬ モンターナ 山を 甘い香りが 包んだら 白の 悪意が わきおこる 愛が 土に 命が 糧に 白が 銀に すべては 深い 霧の中 ♪銀の 花弁を 手にして 愛する 頬を 撫でたら 魂が 望んだ 奇蹟が しずくとなって 落ちた ふう、こんなところかな。 それで、歌詞には解説がついていたんだけど……。 |
歌詞の内容を、みんなに簡単に解説する。
それはこういう意味だ。
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♪霧に覆われたモンターナ山の頂上には、愛の力によって咲く「銀の花」があります。
♪霧の中で甘い香りが漂うとき、「白の悪意」が愛を襲います。
愛は死に、その命は土となり、糧(かて)となって、
「白」は「銀」へと変わります。
それらはすべて霧の中で起こる出来事です。
♪「銀の花」を持ち、愛する者の頬を撫でると、あなたが望んだ奇蹟が起こります。
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| ■オルフェ To:ALL |
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なんだか奇妙な内容だったから、興味をそそられてね。 愛の力で咲く花に、霧の中で愛を襲う白い悪意……そんなものが、本当にあるんだろうか。 |
| ■ミリスレスカ To:オルフェ |
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人を惑わする香りで人をたぶらかして、その死体を糧に銀の花が咲く…とかでしょうか…? なんだか食人花みたいで、こわいですね…。 最も美しい薔薇は、愛に斃れた者の骸の上に咲く…なんて言いますし…? |
時々、歌詞を小声でつぶやきながら、おとがいに指をあてて内容を考えいる。
| ■ミリスレスカ To:ALL |
| すてきな曲ですけど…。悲恋の歌は、あまり好きじゃないです…。 |
| ■ミァ To:ミリスレスカ&ALL |
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んに。でもこの最後な感じだと、愛する者が蘇ってハァッピィエンド、ってゆー感じもしませんカー? なんにせよ不思議ちっくな歌詞とゆーのは頷きますけドネー。 |
| ■リエラ To:ALL |
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本当に不思議な歌ですね。 悪意っていうのが気になりますけど、『恋するぱわー』とかでなんとかしろっていうことなんでしょうか? |
| ■キルリック To:リエラ&ALL |
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確かにそんな感じですね(笑) あと、『それらはすべて霧の中』って、フレーズ何ですが、『銀の花』も霧の中でしか存在しなくって、麓に下りたら元の花、って事もありそうですね。 |
| ■エリス To:オルフェ&ミリスレスカ&キルリック&ALL |
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た、確かにモンターナ山はいつも霧の中ですぅ…… ……それに……悪意……死体って…… なんだか、すごく危ないものが、モンターナ山にいるってことですか…!? 大変ですっ! は、早く、助けに行かなくちゃ……! |
エリスは顔を真っ青にして、がばっと椅子から立ち上がった。
キルリックはそんなエリスを追うように椅子から立ち上がり、
| ■キルリック To:エリス |
| 待って下さい! |
そのままふらっとめまいを起こして崩れ落ちそうになるエリスを、キルリックが寸前で受け止めた。
エリスはキルリックの腕にすがりつき、必死に倒れまいとしている。
| ■キルリック To:エリス |
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どうしました?、大丈夫ですか? |
| ■エリス To:? |
| あうぅ……大変、お姉ちゃんのからだ、もう………… |
| ■ミァ To:エリス? |
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Σ(○x○) 何か隠してるでスネー。白状しやがれー、なのでスーー!!!(指びしぃ) |
| ■キルリック To:ミァ |
| ミァ、もう少し他の言い方が・・・(^^; |
| ■エリス To:ALL |
| あぅ……お願いです、驚かないで…っ。 |
その言葉が終わると同時に、エリスの体から“何か”が抜け出した。
透き通った少女の姿をしたそれは、ふわりと天井まで浮き上がるとくるりとこちらに向き直った。
エリスとよく似ている。服装も顔立ちも。ただエリスよりも若干幼く、三つ編みがひとつではなくふたつ、頭の後ろであどけなく揺れている以外は。
| ■リエラ To:透き通った少女 |
| え、え、えぇぇええええええ!?お、驚くなっていわれてもムリですよぉぉ! |
| ■ミリスレスカ To:透き通った少女 |
| う、うそっ!? まさか…幽体離脱!?ど、どど、どうしよっ!? はやく戻さないとっ!! |
あわてて立ち上がって、透き通った少女を押し戻そうとして…こける。
| ■ミリスレスカ To:透き通った少女&ALL |
| あ〜んど〜しよ〜、幽霊には触れないんでしたっけ〜!? |
| ■ミァ To:透き通った少女&ミリスレスカ |
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・・・・ををうっ!!?Σ(・◇・) んにに、幽霊さんでスカー。――うみゅ! すかすかー。…すかすかー(涙) |
ミリスレスカの言葉を聞いて、実際に挑戦。
手を伸ばして、幽霊の足辺りを触ろうとするものの――
・・・・・・・・・背が、届かなかった。
| ■透き通った少女 To:エリス |
| お姉ちゃん!! しっかりして〜! だいじょうぶ!? |
驚くリエラを後目に、透き通った少女は宙に浮きながら、キルリックの腕の中でもはや力無くぐったりとしている“エリス”に呼びかける。
| ■ミリスレスカ To:透き通った少女&エリス |
| お姉ちゃん…? えっとじゃあ、この子は…? |
| ■エリス |
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う、うぅん…… …… きゃっ! |
エリスは目を開けると、目の前のキルリックの顔を見てびっくり。
| ■キルリック To:エリス |
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どうしました? 私の顔に何かついてますか? |
エリスから視線を外し、一通りぺたぺたと、自分の顔を触った後、再びエリスに視線を戻し
| ■キルリック To:エリス |
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立ち上がれますか? ひとまず、椅子に座って少し落ち着いて下さい。 あと、そこに浮いている彼女の紹介をしてもらえますか? |
| ■エリス To:キルリック |
| ……あ…… |
エリスは透き通った少女を見て、ようやく状況を理解したように頷き、よろよろと椅子に座った。
| ■リエラ To:キルリック&エリス |
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ず、ずいぶんと冷静なんですね、キルリックさん。 えと、なんか透き通っている人がいるんですけど、お知り合いですか? エリスさんに似ている感じがしますけど。 |
透き通った少女よりも、まったく動じてないキルリックに驚きを隠せない。
| ■キルリック To:リエラ |
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驚いてはいるんですが、目の前で未体験の現象が起こると、私の経験が積まれ少し賢くなれる。 その為に体が勝手に、観察と理解を最優先にしようとしているだけなのです。 |
それなりに熱く語っている。
| ■オルフェ To:透き通った少女 |
| エリスが増えた……ぶつぶつ、私はどっちを選べば……いやいや、そういう問題じゃないしな…… |
オルフェはこんらんしている
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SW-PBM Scenario#133 純恋花 |
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GM:ともまり | |