SW-PBM #131 キューソ人を噛む キュミーの店・店内 |
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■ 【キュミーの店・店内】 |
扉をくぐり、店内へと入ると。
■ネズミ To:ALL |
チューッ! |
■ネズミ To:ALL |
チューッ! |
■ネズミ To:ALL |
チューッ!! |
■ネズミ To:ALL |
チューッ!!! |
ネズミが大合唱でパーティを迎えた。
その数はとても数え切れるものではない。
どこもかしこも、という言葉がぴったり来る。視界にネズミの入ってこない場所は一つもなかった。
■キュミー To:ALL |
…………。どお? なんとかなりそう? |
■スカンピン To:キュミー |
これはすごいのぉ。・・・・ところでキュミーさんや、ここのネズミは食って腹を壊しはせんじゃろか? |
このジジイはアレを喰うきか!?
■タナトス To:キュミー&スカンピン |
あれだけいれば材料調達は楽だね |
■キュミー To:スカンピン |
食用ネズミじゃないから、止めといた方がいいと思うけど。 お腹壊すわよ、多分。 |
■スカンピン To:キュミー |
そうか、残念じゃ。 |
■タナトス To:スカンピン |
トニーなら大丈夫だよ♪ |
■ヘキサ |
ふう、やっと血が止ま……おわぁッ! |
遅れて入ってきたヘキサが、大量のネズミに大声を上げる。
■シャイアン To:ALL |
のわぁ!これはまた凄まじい光景でござるな〜! これならまだ2mのクマ鼠1匹を相手にした方が楽そうでござるよ(--; |
■アビィ To:キュミー |
いやはや、これほどたくさんの鼠は確かにはじめてお目にかかるな。 冒険者に依頼をするわけだ。 で、あなたにこの鼠大集合の心当たりは? |
■キュミー To:アビィ |
ぜーんぜん。 で、どう? 何とかなりそう? |
期待に満ちた視線。
■シャイアン To:キュミー |
ふむぅ。相手がネズミでは、力技は通用せぬでござる・・・ 店の状況を見たところ、キュミー殿も色々手を尽くしたようでござるな(^^; 拙者達でも一筋縄には追い払えないかもしれないでござるな〜 |
■ヘキサ To:キュミー |
……んーとさあ、キュミーさんは具体的にどんなことをしたの? |
うっかりネズミを踏み潰さないように気を付けながら、キュミーに近づき聞く。
■キュミー To:ヘキサ |
ん〜? えぇっとね、ネズミ捕りにネコイラズに……。 あとネズミの通りそうな穴を塞いだり、エサに毒を混ぜてみたり。 |
■ヘキサ To:キュミー |
あー、それだと何匹かはやっつけれるだろうけど、解決には遠いかな。 呪歌があれば、一箇所に集めて一網打尽に出来るんだけど…… |
■スカンピン To:ヘキサ |
ほぉ、呪歌とはそんなに便利なもともできるのか。 |
■キャス To:キュミー&アビィ |
こりゃあすごいや・・・。 で、いつ頃からこんな感じなんですか? 何か原因があれば、その原因さえどうにかできれば何とかなるでしょうけどねぇ・・。 |
■キュミー To:キャス |
一週間……いや、十日くらい前からだったかな。 突然湧いて出て、あっという間にこんな感じになっちゃったのよ。 それまではまるでそんな事なかったのに。 |
■スカンピン To:キュミー |
これだけココにネズミが湧くんじゃ、周りの店にも結構わいてるんじゃないかの?キュミーさんや、見たところ周りの店は特に騒いでないようじゃがどうなっとるんじゃろうか? |
■キュミー To:スカンピン |
他のお店が被害受けてるってのは聞いた事ない。 ウチだけなのよぉ〜! だから頭に来るんじゃない! 一体、誰が! どーして! 何の恨みがあって! |
ひーとあっぷ。
■スカンピン To:キュミー |
まぁまぁ、落ち着きなされ。折角の美人が縦ジワよってしまうぞい。 |
とはいえ、10日もこんな状態じゃ無理もなかろう・・・とおもうトニーであった。
■シャイアン To:キュミー |
ほお、それは妙な話でござるな。 ただのネズミ大発生ではないということでござるか・・・。 ふむ。ただのネズミ退治と思って、精霊を視覚できる精霊使いや、魔力を知覚できる魔術師を連れてきていないのでござるよ。 これはひょっとすると、拙者達だけでは手にあまる仕事かもしれないでござるな。 |
■ヘキサ To:キュミー |
……ん? 一箇所に集める? ………… ねえ、その突然湧いて出た前後に、おかしなことなかった? 例えば、歌声が聞こえて来たり、満月に向かって吠える2mくらいのネズミがいたり……その、変なヒトが呪文唱えてたり…… |
言ってて怖い想像になって来たのか、ヘキサの額に冷や汗が流れる。
■キュミー To:ヘキサ |
特別そんな事はなかったと思うけどなぁ。 何かあれば近所の人も知らせてくれるだろうし。 |
■ヘキサ To:キュミー |
ふう、それはよかった。 |
心底安心したように、額の汗をぬぐう。
■キャス To:キュミー |
でも、何も原因が無いのにここにだけねずみが大量発生するいうのもおかしな話ですから・・。何か原因はあるんでしょうけど・・。 |
■スカンピン To:キャス |
当然、これだけの数が湧き出した巣みたいなものもどこかにあるのじゃろう。 |
■アビィ To:キャス>キュミー |
要は、われわれに求めているのがその究明ということだろう。 ところで、我々もなんとかしたいのは山々だが、奉仕活動をしているわけではない。 さきだつものの話もさせてもらっていいだろうか。 |
■キュミー To:アビィ |
あ〜……そうね。 まず仕事の内容だけど、ネズミが発生する原因の解明とその解決。 で、お礼は……一人300くらいでどう、かな? |
相場よりはやや(?)少ない。
キュミー自身もそれを分かっているのか、その声は小さい。
■ヘキサ To:キュミー |
いいんじゃない? ぼくは別に報酬は気にしないから。 |
走りまわっているネズミを、ひょいと捕まえながら、軽く言うヘキサ。そして、ふと思いついたように、
■ヘキサ To:キュミー |
ああ、そうだ。 この事件解決したら、キュミーさんの料理ご馳走してよ。 ぼくはそれでいいよ。 |
捕まえたネズミを、ポイッと背後に投げながら、キュミーに微笑みかけた。
■キャス To:キュミー>ヘキサ |
自分もいいですよ。別に。 2人暮らしなんで、ある程度普通に暮らせる程度のお金がもらえればそれで。 えっ、大丈夫ですか。ねずみなんか食べて。 いや、自分も森に住むねずみは食べたことがありますが、街に住むねずみはちょっと・・・。 |
ネズミ料理を出すとは一言もゆってない……。
■スカンピン To:キュミー |
ネズミ退治ならそれぐらいなもんかのぉ。 |
■タナトス To:キュミー |
僕もいくらでも良いよ。 |
みなの話を聞いて、何かを思い出したように手のひらを叩き、背中のリュートを構えて爪弾き始めるシャイアン
■シャイアン To:ALL |
「むか〜しむかし〜、あるところに〜♪ ネズミがいっぱい困った街があったそうな〜♪ そこへ現る横笛の青年〜♪ 笛吹き街を横切ると〜♪ ネズミがぞろぞろ付いてくる〜♪ ネズミを連れた青年は〜♪ そのまま森に消えてった〜♪」 拙者には使えぬでござるが、小動物を呼び寄せる呪歌はあるでござるよ〜? ただ、呪歌の曲が聞こえぬ今も、拙者達から逃げるそぶりも見せぬというは ちょっとおかしな状況ではござるな。 ちなみにこの童謡の2番は、街の人間の態度が気に入らない青年が、 今度は子供達を連れて森に消えてくという怖ーい話でござるよ〜(^^; |
■ネズミ To:シャイアン |
チュー。チューチュー。 |
呪歌で呼ばれたわけでもないのだろうが、歌の拍子に合わせてネズミがシャイアンの周りにたかりだす。
■シャイアン To:ネズミ |
おろ?2番が聞きたいのでござるか? しょ〜がないでござるな〜♪ 「チュ〜チュ〜ネズミがいなくなり〜♪ 街が静かになった頃〜♪ 笛の青年あらわれた〜♪ でもね街の人間は〜♪ 呪術使いと煙たが・・・あぅ」 |
そのうち天井から落ちてきたネズミがシャイアンの頭に張り付いてかじり始めた。
■ネズミ To:シャイアン |
チュー(かりかり……) |
■シャイアン To:ネズミ |
ははは、くすぐったいでござ・・・っていでぇ〜っ!! |
一目散に店の外に逃げ出すシャイアン〜!
店の扉に隠れ、ひょこっと顔をだして中を確認する
■タナトス To:シャイアン |
あはははは、うわっはっはっはっは…… |
■シャイアン To:タナトス |
た、タナトス殿、笑ってないでそいつらを追っ払って欲しいでござる(TT |
■ヘキサ To:シャイアン |
それが出来れば依頼解決なんだけどねー |
苦笑しながらも、とりあえずそのあたりのネズミを追っ払おうとする。
効果があがっているとは言えないが。
■シャイアン To:ヘキサ |
まあ、それもそうでござるな(^^; あう、かたじけないでござる〜♪ |
■アビィ To:キュミー |
ところで、この鼠は一日中いるのか? これだけの数になると、腹を満たすのも大変だろう。 被害はどのくらいだ?人に危害を加えたりということはないのか? |
■キュミー To:アビィ |
丸一日中だね〜。と言っても、あたしも夜には家に帰っちゃってるから、閉店後がどうなってるのかまでは知らないけど。 食料の被害は確かに酷いよ。 買ってきたばかりの麦の袋が空っぽになってて穴だけ空いてたりとか、酒樽の中でネズミが泳いでたりとか。 でも人に危害を与えたりってのはないなぁ。ま、さっきのグラスランナーみたいに悪戯でかじられたりとかはするけど、その程度。 |
■ヘキサ To:キュミー |
んー、夜がどうなっているかわからない、か。 |
■アビィ To:キュミー |
それからもうひとつ、鼠というのはちょっとおいておいてだな。 誰かの恨みをかったりとか、最近いざこざにまきこまれたりとか、店で喧嘩があったとか、トラブルを予感させるような出来事が最近なかっただろうか。 |
■キュミー To:アビィ |
酔っ払い同士のケンカとか、そのくらいはあったけど。でもそれもいつもの事だし……。 別に、普段と変わったことはなかったと思うけど。 |
とりあえず、ネズミを警戒しながら店内の捜索を始めるシャイアン。
店内の影や人の目の届きにくい死角に、ネズミの食べ残したと思われる食べかすを見つけた。
それらはかなり広範囲に散らばってるのがわかる。
またキュミーが埋めたと言う抜け穴以外にも、数箇所穴の開いている場所を発見。
他にもあるかも知れないが、少なくともそれらから出入りしている事は確実だ。
■シャイアン To:ALL>キュミー |
ふむ。これといって怪しげなものは見つからないでござるな。 ネズミの進入経路がわかっただけでござる。 ときにキュミー殿、この店には地下室はないのでござるか? 倉庫や下水道に繋がる道とかでもよいのでござるが |
■キュミー To:シャイアン |
地下に食材の保存用倉庫はあるけど。 下水道に繋がるトコなんてのはさすがにないはずよ。 |
■シャイアン To:キュミー |
やはりそうでござったか。 どうりで店の中になにもないわけでござる・・・ |
■キャス To:キュミー>ALL |
いまでもその倉庫には食べ物はあるんですか? これだけの数のねずみがいると食べ物なんてすぐなくなりそうだし、無くなった後補充しなければねずみもいなくなりそうな気がするけど・・・。 その辺はどうです。 まあ、どうせ夜にでもその倉庫を見に行く必要があるでしょうけど・・・。 それと・・・。あれ、これだけのねずみがいるのに食べ残しも結構あるもんですね。 口に合わないものでもあったのかな。 |
■シャイアン To:キャス |
食べ残しというよりは、食べかすという方が近いかもしれないでござるかな? まあしかし、これだけのネズミが今もこうして巣くっているなら、まだ食料が貯蔵されていなければおかしいでござるな。 |
■キュミー To:シャイアン |
ん〜、でも前は確かに買い置きが残ってたけどさ。 今はこんな状態じゃどうせお店も出来ないし、食料も置いといてもエサになるだけだから仕入れてないのよね。 いい加減食べ物も無くなる頃だろうに、まだいるのはどーいう訳なんだろ? |
■シャイアン To:キュミー、ALL |
ますます怪しいでござるな〜! 奇怪なモンスターや、魔法の道具、呪いなどを考慮せねばならぬでござるよ。 ふむ。やっかいになってきたでござる・・・ |
■キャス To:キュミー、ALL |
食べ物が無いのにまだいるって言うのは・・・。 確かにやっぱりここに何かあるってことでしょうね。物か、場所か。それとも何かが。 |
■ヘキサ To:キュミー |
とりあえず、日の高いうちに学院に行って調査。 進入経路を夜通し見張る、ってとこかなぁ? |
■キュミー To:ヘキサ |
そうすると、今夜はあなた達ここに泊まりって事よね。 じゃあ店の鍵を預けとくわ。 鍵はこれ一個だけだから、無くさないようにね。 |
■ヘキサ To:キュミー |
うん、わかった。 それとキュミーさんの連絡先は? |
鍵を受け取りながら、ヘキサは訊ねる。
ナンパしているようにも聞こえるが、本人いたって真剣。
■キュミー To:ヘキサ |
なぁに、ボーヤ。 夜這いでもする気? |
すすすっと近付いて、頬を撫でながらそんな事を言ってくる。
……本気だろうか。
■ヘキサ To:キュミー |
あいやみせになにかあったらほうこくにいかなきゃなんないしなによりちょうさがうまくいっていらいかいけつできたらまっさきにつたえるためにもだからそのぼくはよこしまなことはいっさいかんがえておりません―― |
あたふた(笑)
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