SW-PBM #131 キューソ人を噛む
銀の網亭・個室

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■ 【銀の網亭・個室】

何とか人数の揃った一行。
お約束と言うか伝統と言うか、個室に移って改めて宴会の続きが始まる。
……まあ、アレだ。パーティー間の結束を強めるとか、仕事の無事な成功を祈る前祝いとか、そういう建前らしい。
■シャイアン To:ALL>タナトス
いやあ、そこで拙者が魔法のリュートをひと掻きすると、
その鉄巨人が敵の鉄巨人に襲い掛かったでござるよ〜!
巨人対巨人の一大決戦でござるっ!
のう、タナトス殿〜?

かなーりお酒の回ってきたシャイアン。
どうやら前回の冒険を語っているようだが、ずいぶんと誇張が大きいような(^^;
■ヘキサ To:シャイアン
へえ〜、巨人まで魅了するほどの曲か〜。
一度聞いて見たいな〜。

それを真っ向から信じているヘキサは、実は素面。
今のところアルコールは入っていない。
■シャイアン To:ヘキサ
いやあ、残念ながら魔法のリュートがないと弾けないのでござるよ〜

■ヘキサ To:シャイアン
それは残念……じゃあ、もし今回の冒険で魔法のリュートを見つけたら、その時は聴かせてね。

■タナトス To:シャイアン>ALL
そうそう、あれは凄かったですね〜
しかし僕だって、負けてませんよ〜
身の丈が倍以上あり、大剣を振り回した敵に飛びついて地面に抑え込んだ。
僕の行動は自画自賛になるけど凄かったですよ。

■ヘキサ To:タナトス
抑え込み!?

■シャイアン To:タナトス
お!あの巨漢の剣士でござるな?!
タナトス殿が押さえ込むと、身動きが取れなかったでござるからな〜
いやあ!見事な絞め技でござった!

■ヘキサ To:シャイアン
絞め技!?

■キャス To:シャイアン&タナトス
2人ともすごいんですねぇ。次も期待してますよ。

始めは半信半疑だったものの、何となく間に受けてきた様子。
■タナトス To:キャス>ALL
泥舟に乗ったつもりで、僕達2人に任せれば万事OKさ!!

■シャイアン To:タナトス
タナトス殿、それを言うならハコ舟でござるよ!わはははは

相変わらず何かが間違っているシャイアン(笑)
■キャス To:シャイアン&タナトス
はあ・・・。

2人の勢い(?)に圧倒されて、二の句が出ない様子。
■ヘキサ
(あああああ。ま、まずい、このままだと戦士としての立場が!)

タナトスの武勇伝に、内心頭を抱えるヘキサ。
■アビィ To:ヘキサ
(小声で)まあ、よいではないか。
実際彼らが大言壮語にみあった腕ならば、かなりの安全が確保される。
報酬は頭割りとの約束は必須だがな。

■ヘキサ To:アビィ
(小声で)……んー、まあ……そういう考え方もあり、かな?

そこでふと何かを思い出したのか、バックパックを探り始める。
■ヘキサ To:アビィ
そうそう、今回のは結構自信があるんですよ。
ただ、まだ未完成なんだけど。

取り出したのは1枚の絵。
そこには美しい湖面に浮かぶ巨大な城……いや、城ではなく都市が描かれていた。
まるで黒い箱舟のような外観のそれは、その上に整然とした街並みをたたえながら、静かに、悠然と、ただそこに存在している。
ただ、本来街並みに存在するはずの人波は、まだ描かれていない。
■ヘキサ To:アビィ
いつかは、この街並みの上に立ってみたいって思います。
そのときが、この絵が完成するときだから。

■アビィ To:ヘキサ
おお、相変わらずみごとな絵だ。
ヘキサ殿のその願いかなうとよいな。

話の盛り上がる個室の外で、そのドアをノックする音が。
■おやじ To:ALL
おーい、入るぞ。
お前ら今回は五人しか集めてないだろう。どうだろう、一人遅れてきた奴がいるんだが、お前らの所に入れてやってもらえないか?

後ろに立つ人物に指を向ける。
そこには一人のドワーフが立っていた。
■おやじ To:ALL
こいつも一人じゃ仕事が出来んし、一つ頼みたいんだが。
OKしてくれるなら、追加の注文に一品サービスしてやるぞ。

帳面を開いてメモを取る用意をしながらそんな事を言う。
■シャイアン To:おやじ>ドワーフ
やあ、拙者はかまわないでござるよ。
戦力が多くて困る事はないでござるからな〜!
よろしく、戦士殿
拙者はシャイアン・ウェンリィでござる

■タナトス To:ドワーフ
僕も良いよぉ〜

■アビィ To:おやじ>ドワーフ
流石、あるじ殿。
この店のサービスはいたれりつくせりだな、補充要員までいるとは。
私はアビィ・アダマントと申す、同族のよしみで、宜しくな。

■スカンピン To:ALL
を、OKか?いやぁ、下の酒場に行ってみたら誰も居ないしで正直困ってたのじゃよ。ワシの名前はスカンピンというてな、皆からはトニーと呼ばれておる。これからよろしく頼む。

■ヘキサ To:スカンピン
戦士のヘキサです。よろしくお願いします……えーと、トニー(?)さん。

■スカンピン To:ヘキサ
がはは、戦士としてはまだまだじゃがよろしくな。

ヘキサの戸惑いをまったく気にしない、いや、気が付かない様子だ。
■キャス To:スカンピン
自分は、戦の神の神官をしているキャスと申します。
これから、よろしくお願いします。

折り目ただしく挨拶をしながらも、キャスも頭の中で、スカンピンでなぜトニー。
とずっと考えていたのは一応内緒。

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GM:倉沢真琴