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SW-PBM Scenario#130 コマンド・メロディー |
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森の中4日目・昼 |
■シャイアン To:グラスランナーの少年 |
アイアン・ゴーレム・・・でござるか。 お主の仲間は、本気でゴーレムを操れると思っているのでござるか? そのリュートでは、自由にゴーレムを操れることなどできないでござるよ。 下手をすればゴーレムは暴れ出し、リュートを弾く者にさえも襲いかかることになるでござる。 お主達がやろうとしていることは、それほど危険なことなのでござるよ |
■グラスランナーの少年 To:同族 |
何だよ、知らないの? 演奏に失敗したら何も起こらないだけだよ。クラジュが調べたんだから間違いないよ。 |
■シャイアン To:グラスランナーの少年 |
ふむ、よほどそのクラジュと言う男を信用しているようでござるな。 しかし、おそらくその男は高位の魔術師ではないござるよ。 その様な者ならお主に頼まずとも、自分の魔法で奪いに来るでござるからな。 それができない程度の魔術知識の持ち主を、無条件に信じる方がどうかしているでござる。 |
■グラスランナーの少年 To:同族 |
へん、オランの賢者の塔には嘘の書物が置いてあるっていうの? ちゃんと本で調べたことだよ。 それに、オランに残ったのはおいらの意志だからね。回りくどい方法取らなくても、オランで奪ってやろうと思ったんだ。 …失敗しちゃったけどさ。 |
■シャイアン To:グラスランナーの少年 |
賢者の塔とて万能ではないでござる。 情報の少なさ故の誤認や、翻訳の不正確さなどはよくあることでござる。 そもそも、写本が人の手で行われている以上、間違いは必ずあるのでござるよ。 |
腕を組んで、そこら辺を行ったり来たりするシャイアン。
生えてもいないアゴ髭を触にして、考え深げに話しかける。
■シャイアン To:グラスランナーの少年 |
百歩譲って、その話が本当だとするでござる。 しかし、一度命令を与えたゴーレムは、その任を全うするまで停止しないのでござるよ。 仮に「そこの人間達を皆殺しにしろ」と命令したとするでござる。 ゴーレムが判断する「そこの人間達」に術者自身が含まれていないと、誰が言い切れるでござるか? 自分に襲い掛かってきても、その命令を取り消すことはできないのでござるよ? |
■グラスランナーの少年 To:同族 |
知ってるよ。でもクラジュはそんなマヌケな命令の仕方はしないよ。 「自分を守れ」って命令するはずさ。そうすれば、クラジュはほとんど無敵だ。 こんなすごい守護神は他にいないぞ。 |
■メイプル To:グラスランナーの少年 |
そりゃぁ自分を護ることはできるかもしれないけど・・逆に、それしかできないわよ。 ゴーレムってそれほど複雑な命令きいてくれないだろーしね。 どっちかというと何か宝物を護るとか、そんな仕事に向いてるのだと思う。 ・・・あんまりおもしろくないわよ。きっと? |
■グラスランナーの少年 To:スピア持った女 |
馬鹿だなぁ、守護神がいれば危険な場所にだって入り込めるんだよ。 強いモンスターがいる遺跡とか…へへ、他にもたくさん。 そうしたら、もっと楽しいことができるよ。 |
■シャイアン To:グラスランナーの少年 |
命令の停止ができない危険性は、その時にならねばわからぬでござる。 「自分を守れ」にしても、何から守るのでござるか? 「襲ってくる者」と指定しても、「攻撃」のそぶりも見せずに相手を倒す方法など いくらでもあるのは、お主なら百も承知でござろう? 「自分の敵」としても・・・最悪の場合、自分以外の全てを敵とみなし、 視界内のあらゆる生物を破壊しつくまで止まらぬかもしれぬでござる。 |
■グラスランナーの少年 To:同族 |
……。 おいら、細かいことはわからないよ。クラジュがなんとかする。失敗なんかするもんか…… |
反論の言葉が見つからない様子で、ぼそぼそ答える。
■ハティノス To:グラスランナーの少年 |
それとね・・・そのクラジュってひとが命令できたらの話だけどね 君はクラジュって人からどうしてシャオさんの妹を誘拐するのかちゃんと聞かされていなかったのかい? その人はね、リュートを使ってどうやってゴーレムに命令をすればいいのか方法を知らないんだよ オランの賢者の塔にあったあの本、あれにはそこまで書いてなかったからね 君がクラジュってひとを慕っていて裏切るつもりがないっていうのならそれはそれで仕方ない 一人ぼっちが嫌いなら、シャオさんやシャオさんの妹さんにどれだけひどいことをしているのか一番理解できるのは君だと思ったけれど・・・残念だ 僕はもう何も言うことは無いよ |
ハティノスはグラスランナーの少年を哀れむように目をやり、すぐに顔をそむけた。
■グラスランナーの少年 To:神官風の人間 |
お前、あの本を見たの!? ふ〜ん…写本があったのかな…。 そうだよ、命令のしかたが書いてないってクラジュは言ってたよ。 でも、すごく楽しそうに「すぐに分かる」って言ってたぞ。 …… おいらを拾ってくれたのはクラジュだ。…他の奴らの事なんて知らない。 それに、いまさら……。 |
■シャイアン To:グラスランナーの少年 |
・・・お主がクラジュ殿を慕う気持ちはよくわかるでござる。 しかし、今までお主達がしてきた所業とは次元の違う話でござるよ。 使い方次第では、街1つ廃墟とすることもできる・・・それを「面白い」と申すのでござるか? ここはひとつ、冷静になって考えて欲しいでござるよ。 クラジュ殿が暴走すれば、それを止められるのは 親友のお主だけかもしれないでござるからな。 |
■グラスランナーの少年 To:同族 |
……クラジュは、街を廃墟になんて…。 |
事の重大さに気付いてきたのか、それとも単なる信頼の揺らぎか、少年の表情が変わってきた。
考えを振り払うように、大きく首を振る。
■グラスランナーの少年 To:同族 |
ううん、でも…、無理だよ。おいらじゃ止められない。 あいつ、やると決めたことは何が何でもやり遂げないと気が済まない奴なんだから…。 止められるとしたら…ベティカだけかな…。 一緒にいる女戦士なんだ。 |
■ハティノス To:グラスランナーの少年 |
君が止めようと思ってくれるなら、その気持ちを大事にしてくれればいい そう、ベティカさんっていうひとがいるんだね その人は今クラジュさんと一緒に行動しているのかい? |
ハティノスはグラスランナーの少年の気持ちに変化が現れたと思い、少し笑顔で言葉を返す。
■グラスランナーの少年 To:神官風の人間 |
…うん。一緒にいるはずだよ。 ふたりで村に行ったんだ。 |
■シャイアン To:ALL>グラスランナーの少年 |
うむ。では村に行って、まずは彼らと話してみるでござるか。 お主も一緒に来るでござるか? 裏切り者と思われるもの気まずかろう、別行動でもよいでござるよ? |
■グラスランナーの少年 To:同族 |
うん…失敗しちゃったし、合わせる顔がないから…。別の楽しいこと探すよ。 |
■ハティノス To:グラスランナーの少年 |
あ、最後に!! 君の名前やっぱり教えてもらえないかな? いつか何処かで会った時、名前で呼びたいんだ |
■グラスランナーの少年 To:神官風の人間 |
…ノール……。 |
ぽつりとつぶやく。
■メイプル To:ノール |
それじゃ、ノール。 もう私たちに関わっちゃダメだよ。ここには血の気の多いお兄さんたちがたくさんいるからね。(苦笑) |
■ノール To:スピア持った女 |
…わかってる、もう狙ったりしないよ。 |
ノールはゆっくりと立ち上がった。
■タナトス To:ノール |
ほら忘れ物だ、もっと大切に使ってやれよ 大切にすれば楽器の方からちゃんと応えてくれるからな。 それとあのお姐ちゃんが言うとおり僕達に関わるなよ。 僕だって同族を殺すのはイヤだからな。 |
■ノール To:同族(タナトス) |
うん…わかってるよ、おいらだってそうさ。 |
ノールはタナトスの手からハープを受け取り、背中に背負った。
■シャイアン To:メイプル、タナトス>ノール |
さようでござるな。 今後もし困ったことがあれば、オランの「銀の綱亭」と訪ねるとよいでござる。 冒険者の集まる宿でござるが・・・店のおやじ殿にはノール殿の事をよろしく伝えておくでござるよ。 面白いことなら、そこで見つかるでござる〜♪ |
■ノール To:同族(シャイアン) |
…覚えとく…。 おいらのかわりに最後まで見届けてよ。 |
■ユウル To:ノール |
今度はほっぺたじゃすまないかもしれないんだから、うまく生き延びて探しなよ。 冒険も、仲間もね。 普通の中に、結構面白いことは隠れてるもんだからさ。 |
■ノール To:ユウル&ALL |
そうだといいな。 …助けてくれてありがとう。 |
ノールは早口でそう言うと、身を翻して森の中へ走り出し、やがてその姿は木々の間に消えていった。
■シャイアン To:トント |
(東方語) さて、ではそろそろトント殿の船に案内してもらうでござるかな〜♪どこにあるのでござるか? |
■トント To:こびとさん |
(東方語) うん、みんなありがと! ふねはこっちだよ! |
トントは元気良く元来た方向へ走り出し、しっぽを振って皆を促す。
■レジー To:シャオ |
ところで、シャオさんはアイアンゴーレムとかそういう話は村で聞いたことがあったかい? 村の守り神みたいにあがめられてたりするのかね? |
シャオは呼びかけられて我に返ったように、
■シャオ To:レジー |
え? …あ、すみません、頭が混乱していて…。 ゴーレムのことは…。 すみません、今まで黙っていましたが知っていました。 |
目を伏せて、申し訳なさそうに言う。
■シャオ To:レジー |
ですが、今ここで全てをお話しするわけにはいかないのです。 村の掟で、外部の者に話してはならないと…。 すみませんが、僕にもう少し時間をください。 村に着いたら、みなさんにお話しできるよう、村長と話してみるつもりです。 |
■メイプル To:シャオ |
まぁ悪いヤツらがいなければ、ゴーレムのことは依頼には直接関係なかっただろうしね。 別に黙ってたわけじゃなくて、話す必要がなかったってことなんでしょ? だから、必要になったときに話してもらえばいいと思うよ。 ところで・・クラジュとベティカっていったっけ? どうやら村のことについて詳しい感じがしたの。 もしかして、ご存じだったりする? |
■シャオ To:メイプル |
いいえ、その名は僕も初めて聞きました。 全く心当たりがありませんし…、恐らく、名前の感じからして、エシャ村由来の者では無いと思います。 |
■ユウル To:シャオ、ALL |
村で秘密にしてたことを、どこからかぎつけたのか・・・。 やっぱり文献なのかな。 湖竜亭で聞いた老人か青年がクラジュなのかなあ。 青年のほうは冒険者風じゃなかったそうだから、イメージとは違うんだけど。 |
■ハティノス To:ユウル、ALL |
図書館で本を借りた人の容姿は教えてもらえなかったですからねぇ 今の段階では特定はできなさそうですね とにかく、妹さんが心配です。村へ急ぎましょう |
■メイプル To:ALL |
学院の本にエシャ村のことってのってたのかな? もし載ってなかったとしたら、「エシャ村のゴーレム」までたどり着くのは外部のひとじゃ難しいんじゃないのかな・・・ ま、依頼の優先順位が変わったみたいだから、とりあえず何とかしなきゃね。 |
一行はその場を後にし、トントの後について元来た道を戻った。
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SW-PBM Scenario#130 コマンド・メロディー |
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GM:ともまり |