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SW-PBM Scenario#130
コマンド・メロディー

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戦いの後


 森の中4日目・昼

森の中は静寂を取り戻した。
気が付くと日はだいぶ高くなり、まもなく頂点に差し掛かろうというところ。
冒険者たちが倒した巨大な植物は、しぼんだ袋をだらしなく垂れてもはや動く気配はない。
わずかに触手の先端をぴくぴくと震わせる以外は。
トントが嬉しそうに木の枝から飛び降りて、エスノアに近寄った。
前足で根元をつんつんと突っつく。
■トント To:ALL
(東方語)
ねぇ、もうだいじょうぶかな?

■メイプル To:トント
(精霊語)
ほぉら・・危ないから、ちょっとまってね。

そういうと、ロングスピアでエスノアの本体を何回か突く。
・・ほどなくして、動かなくなったようだ。
■メイプル To:トント
(精霊語)
あなたの言っていた木の実はどれ? とったげるよ?

■トント To:めいぷる
(精霊語)
ありがと! ほら、あそこにあるおれんじのやつだよ。

トントは嬉しそうに鼻先で場所を示す。
ちょうどエスノアの真後ろにある木に、ドングリのような形をしたオレンジ色の実がたくさん実っている。
■メイプル To:トント
(精霊語)
りょーかい。・・・こんな感じかな? ほら^^

いくつか手にとって、トントに渡す。1コだけ自分の手に残して
■メイプル
(精霊語)
・・・・たべられるの?

喰うな(笑)
■トント To:めいぷる
(精霊語)
うん、あまずっぱくておいしいよ! めいぷるも食べる?

口の中に全部放り込んで、頬をいっぱいに膨らませている。
■メイプル To:トント
(精霊語)
食べて・・・みる。

そういって、木の実を1コかじってみる。
口の中に甘酸っぱい味が広がった。多少酸っぱすぎる気もしないでもない(笑)
■トント To:めいぷる
(精霊語)
ね、おいしいでしょ?(もぐもぐ)

■メイプル To:トント
(精霊語)
そ、そーだね。。ちょっと大人の味かな(意味深?

メイプルはエスノアを見て、
■メイプル To:おーる
財宝が残されてるかもっていったよね・・ちょっとさぐってみよっか?

エスノアに残された財宝を探る・・・スピアで袋を開けてみたりなんかしている。注意深く内部を覗くと、小さな青みがかった灰色の石が2個あるのを見つけた。
■レジー
ふう・・まだまだ未熟だな。
結局、頼ってしまった。

ぼやくように言いながら、投げ捨てたエストックを拾う。
■レジー To:メイプル
ん?何だその石は?
ちょっと見せてもらえないか?

エスノアの袋から出てきた石を手にとって調べてみる。
■レジー To:ALL
へぇ・・これは、なかなかの掘り出し物かもしれないな。
まぁ、魔法を使えない俺にはあんまり意味はないが・・。
魔昌石だな、こいつは。

もっとも、オランで取引されてるような代物じゃあなくて、エスノアの袋の中にあったせいかだいぶ傷んでるけどな。
いつ壊れてもおかしくないが、まぁこの感触からして持って二日だろうな。
どうせ俺には使えないし、魔法を使えるハティノスとメイプルが持てばいいんじゃないか?

■ハティノス To:レジー>メイプル
わぁ、魔晶石ですか
持つのは初めてです^^;
じゃ、僕はこっちを持っておこうかな
はい、メイプルさん

ハティノスはレジーから魔晶石を二つ受け取り、一つをメイプルに渡す
■メイプル To:ハティノス
んーありがと。
あなたの方が効果的に使えそうだから、必要になったら投げたげるからね。(笑)

根元には袋から吐き出されたグラスランナーが横たわっていたが、やがて忌々しそうに体を起こし、地面に座り込んだ。
■グラスランナーの少年 To:ALL
イテテ…。くそぉ…。

酸にやられた皮膚を撫でさすりながら一同の顔を見回す。警戒しているような、戸惑っているような微妙な表情で、特にシャイアンとシャオの方を伺っているようだ。
■シャイアン To:グラスランナーの少年
ふむ、エスノアと拙者達の両方相手は無茶でござったな。ともあれ、命が無事でよかったでござるよ。

■グラスランナーの少年 To:ALL
……。

シャイアンの言葉に、複雑な表情でうつむく。
■ユウル To:グラスランナーの少年
だから危ないって言ったのに。
もうちょっと状況よく見た方がいいよ。

ユウルの言葉にも、うつむいたまま。
ばつが悪くて聞こえないふりを決めこんでいるようにも見える。
■メイプル To:シャイアン、シャオ
お二方・・お知り合い? それにしても、珍しいところで会うわね・・。

■シャオ To:メイプル>シャイアン
いえ、僕は……
シャイアンさんは先ほど、オランで矢を射かけた人物だと……。

■シャイアン To:メイプル>グラスランナーの少年
街で捕まえた時以来、会ってはいないでござるよ。
オランを出るようには言ったでござるが、こんな所で会おうとは・・・
お主、拙者達を尾行していたのでござるか?

■グラスランナーの少年 To:シャイアン&ALL
……してないよ。

シャイアンがグラスランナーの少年と会話をする中、ハティノスはグラスランナーの少年に治癒魔法をかける。
あたたかな光が少年の体を包み、焼けただれた皮膚はすっかり元に戻った。
彼は驚いたようにハティノスの顔を見て、すぐに目を伏せた。
■グラスランナーの少年 To:神官風の人間
……ありがと…

■レジー To:グラスランナー
そうすると、この辺りに来る目的があったわけだよな?
わざわざこんなところにいた理由は何だ?
一応言っておくが、素直に答えた方がお互いのためだぞ。

■グラスランナーの少年 To:帽子を被った人間
……もうだいたい察しはついてるんでしょ。エシャ村に行くつもりだったんだよ。
でも橋が落ちて進めなかったから……他の道を探してたんだよぅ。

……おいらをどうする気? 聞くだけ聞いたら殺すの?

探るような怯えた目つきで一同を見ている。
■メイプル To:グラスランナーの少年
・・あんまり察しはついてないかもね。
何しに村に行くつもりだったのか教えてほしーな。
・・・・それにしても、若いのに(?)殺伐としてるわね・・そんな野蛮人は、少なくともここにはいない・・・と思うけど?

■グラスランナーの少年 To:スピアを持った人間
おいら、お前たちを殺そうとしたのに…
ほんとに殺さない?
…み、見逃してくれるなら教えてやってもいいけど。

多少緊張を解いた様子で、メイプルを上目遣いで見る。
■シャイアン To:グラスランナーの少年
心配せずともよいでござる。
そのつもりなら、オランで逃がしはしなかったでござるよ〜
うむ。確かに、お主がエシャに行く理由がわからないでござるな。
例のローブの御仁に頼まれたのでござるか?

■グラスランナーの少年 To:同族
違うよ。そいつと合流するためだよ。
エシャ村で落ち合う予定だったんだ。
でも、もう無理だね…橋が落ちちゃったし。最後まで見届けられないの残念だけど、もういいや。別の楽しいこと探そうっと。

ひとつため息をついて、にっこり笑ってみせる。
■ユウル To:グラスランナーの少年
死にかけたってのにお気楽な…
楽しいことに夢中で、また危ない目にあっても知らないよ。

■グラスランナーの少年 To:戦士風の女
平気さ。平凡な毎日を送るくらいなら死んだ方がマシだもんね。

ところでさ…、助けてくれたから教えてあげるけど、早く村に行った方がいいと思うよ。
えへへ…でも、もう遅いかもね。

■タナトス To:グラスランナーの少年
で、何がもう遅いんだ?

グラスランナーの少年はタナトスを見て、次にシャオの方を顎で示して言った。
■グラスランナーの少年 To:同族(タナトス)&ALL
そこの吟遊詩人の妹が、今頃はもうさらわれてるだろうって事だよ。
ゴーレムを操れるリュートと引き替えにするんだってさ。

■シャオ To:グラスランナーの少年
…何…だって…?

シャオは雷に打たれたように立ちすくみ、みるみるうちに青ざめた。

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GM:ともまり