SW-PBM #128 おやじたちの挽歌 第十二章 四幕 当たりを探せ! |
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■ 【遺跡内部・その3】 |
おやじーずに近付いている事を確信したパーティは更に奥へと進む。
そして、突き当りの扉へと辿り着いた。
その周囲には、壁面が見えなくなるほど大量にぶら下げられた様々な形状の鍵に覆われていた。
■リエラ To:ALL |
……なんか、鍵がいっぱいですね。 あの扉の鍵はこのなかにあるんでしょうね。 どうやって探せばいいんでしょうか? |
■アリエ To:ALL |
すごーい。 これだけあれば、お土産に一つもらって帰れるね〜(・∀・) |
■ミリスレスカ To:アリエ |
そうですね〜♪ 猫さんとか鳥さんとかの形の鍵だったら、ちょっとほしいかも? あ、でもまた罠と連動してたらイヤですね……。 |
ちょっと手を伸ばしかけて、あわててひっこめる。
■キルリック To:ALL |
一つだけ魔力の宿った鍵で、跡はただのダミーとかだと分かりやすそうなんですけどね。 |
■ミァ To:キルリック |
ダミーが全部チョコレートだったら、なお良しでスネー。 食べ甲斐がありそうでスー・・・(じゅる) |
こーいう思考に走るところがいかにもミァらしい。
■キルリック To:ミァ |
もしチョコレートだったら、今ごろこのあたり一面に蟻の大群がいて、我々もその蟻に食べられちゃうんじゃないですか(笑) |
嫌な想像である。
■ミァ To:キルリック |
・・・・・・・・・・・Σ( ̄□ ̄; そ、そんなことになってたら、蟻ごと食ってやるのでスーッ! 蟻はほのかな甘みのタンパク源っ。 |
■ミリスレスカ To:ミァ |
……そういえばお父様が昔、『クモの足はチョコレートのような味がするぞ〜』とかなんとか……。 |
ぶるぶる。
■ミァ To:ミリスレスカ |
んに。つまぁりっ、ミリィっちのパパさんもサバイバルーな人間なでスネー? クモの足も美味しいとは発見でシター(^▽^) |
■キルリック To:ミァ&ミリスレスカ |
流石と言うべきか、何と言うか。 めげませんね(苦笑) |
■オルフェ To:ALL |
うーん、それにしては鍵穴も見当たらないね。 鍵穴を探す所からはじめろ、ってことなんだろうか。 |
■アリエ To:オルフェ |
そうですねー・・・。今度は注意書き、無いのかなぁ? |
周囲をキョロキョロと見渡してみる。
扉の上の方に、古代語の文章を見つけた。
■アリエ To:オルフェ |
リーダー、発見しました〜。 |
■オルフェ To:アリエ |
どれどれ……と言っても、私は古代語は読めないんだけどね。 |
■ミリスレスカ To:オルフェ |
あ、じゃあボク読みますね? どれどれ〜? えっと、『みごと……』 |
|
---|
そう書かれている。
■ミァ To:ALL |
・・・・・・・そおカー。 ミーたちって、純粋で無垢な心の持ち主だったのでスネー(=▽=) |
そこで頷くのは、人としてどうかと思う……。
■リエラ To:ミァ |
そうなんでしょうね。 だってここまでこれたんですから。 |
本人は真面目である。
信じる者は救われるってヤツ?
■キルリック To:ALL |
本当に、子供の躾の為のひと文句ですね。 |
■ミリスレスカ To:ALL |
あ、じゃあ、ボクの呪文で、魔力のオーラを見てみましょうか? もしかしたら本物の鍵とか、鍵穴とかがわかるかもしれませんし……。ちょっと疲れちゃいますけど。 |
■ミァ To:ミリスレスカ&ALL |
んにー。 まずはミーが、ちゃっちゃかりーと罠とか調べてみるでスヨー。 それで手掛かりが無かったら、ミリィっちの魔法をよろしくなのでスー。 |
■クレア To:ミァ |
私は手伝わなくていいですか〜? |
■ミァ To:クレア |
・・・・・・・ふっ。 手伝わないことが、一番の手伝いなのでスヨー(=x=)ノ |
■クレア To:ミァ |
えー? ぶぅぶぅ。 |
■ミァ To:クレア |
にはは! 今のあんたさん、なんかブタぶっちーみたいでスー。 |
■クレア To:ミァ |
ぷぅっ。 ブタじゃないですもんっ。 |
■ミリスレスカ To:クレア |
じゃあ、イノシシかもね? くすくす♪ |
■リエラ To:クレア |
はいはい。分かりましたから。 そのくらいにしておきましょうね。 |
■ミァ To:リエラ |
リエラっち、なんだかまとめ役のおねーさんみたいなのでスー。 |
扉の前で、そんな風にわやわやとやっていると。
■??? |
た、助けてくれぇ……! |
扉の向こうから、弱々しいそんな声が聞こえた。
■リエラ To:ALL |
あれ? 今の声って……。 もしかしておやじさん達でしょうか? |
■キルリック To:リエラ&クレア |
ですねぇ。 クレア、今の声に聞き覚えはありますか? |
■クレア To:キルリック |
あれは……イルノスさんの声のような……。 |
はっきり聞こえなかったせいか、あまり自信はなさそう。
■アリエ To:ALL |
イルノスさんは、イーさんだから・・・イライザさんの御主人ね? |
■オルフェ To:ALL |
たまたま他の人が来ていると考えるよりは、そう考えた方がいいだろうね。 |
■ミァ To:ALL |
とゆーことは、現在おやじーずが危機・・・?? |
耳を澄ませると、他のおっさんのおびえた声も聞こえてきた。
おまけに、がちゃがちゃという謎の音も響いている。
■オルフェ To:おやじ達? |
聞こえますか〜? 聞こえていたら、返事をして下さい。 |
とりあえず、呼びかけてみる。
■ミリスレスカ To:おやじ達? |
大丈夫ですか〜? 他にも人はいますか〜? |
呼びかけに答える声は無い。
こちらからの声は聞こえないようだ。
■ミァ To:ALL |
どうやら音が一方通行みたいでスネー。 変な扉なのでスー。 |
この遺跡内で『変でない』扉に出会った例はない。
■ミァ To:ALL |
まあともあれ、急いだ方がイイみたいでスネー。 ちゃっちゃかりー、ちゃっちゃかりー♪ |
調子の外れた歌を口ずさみながら、山のような鍵の探索開始。
鉄に銅に真鍮など。そこには実に様々な材質の鍵が並んでいる。
――と。
扉の側の壁に飾ってあった鍵のひとつに目を留めるミァ。
■ミァ To:ALL |
・・・・・・・・・んに?? 変でスネー。この鍵だけ、切り欠きがまったく無いでスヨー? それに、これだけ真っ白しろすけなのでスー。 |
■アリエ To:ALL |
ふむー。注意書きはこうだよね。 『曲げず折れず、純粋で無垢なる心の持ち主よ。』 |
そして人指し指を立てて、全員を見渡す。
■アリエ To:ALL |
さあ、そんなあなたの心は何色かにゃ? |
■ミリスレスカ To:アリエ |
えっ!? とっ、突然ですね!? えっとボクは、う〜ん? ピンク、かなぁ? 暖かい色だけれど……赤よりも力強くはないでしょう? |
■リエラ To:アリエ |
自分の心の色はともかく、『純真で無垢』な色って言うと、やっぱり『純白』ですよね。 だって純真さを表すウエディングドレスの色でもありますし。 まあ、お金の無い庶民は、実用的な茶色とかのウエディングドレスになるんでしょうけどね。 |
あえて心の色を答えるのを避けている。恥ずかしいのかもしれない。
■クレア To:ALL |
私はぁ〜、何色かな〜。 お日さま色とかはぽかぽかしてて好きですけど。 |
それは自分の好みだろうに。
まあでも、お呑気という意味では合ってるかもしれない。
■キルリック To:ALL |
私は、凍った氷の青ですかね。 でも、本当の色は自分では分からなくて、接する相手によって変わるモノかも知れませんね。 そうすると、すべての色を含む光の白か色素の黒、でしょうか? |
■ミァ To:キルリック |
(ぽそ)・・・キーちゃん、ちょっと格好つけてる気がするのでスー。 |
■キルリック To:ミァ |
な、何を言っているのですか、そんなことは、無いですよ。 |
狼狽しながら、あたふたと否定する。
■アリエ To:ALL |
えええ〜? 純粋無垢といえばヤッパリ銀か白!(=°ω°)ノ 銀はアンデッドもバッサリ、お金にもなってお徳なんですが・・・ 鍵って銀色だらけだから、白かなぁ。 |
■オルフェ To:ALL |
心の色ね……白と黒のストライプ、かな? 純粋無垢かどうかと言われたら、違うと自信をもって答えられるよ。 |
一応、自分の事は分かっているらしく苦笑する。ある意味では純粋ではあるかも知れないが、到底無垢では無い。
■ミァ To:ALL |
ミーはでスネー。 そんな、白とか黒とか極彩色とか迷彩色とかぐるぐるびーんとか、もきゅもきゅんとかへろっぴっぴっぷーとか! そんな程度の色で表されるほど甘くは無いのでスヨー!!(>x<)ノ ――あえて言うのならばミー色ッ!! 前の日に食べた食事によって色が変化するのでスー♪ |
自信満々に告げた後、お腹にちらり……と視線を落とす。
■ミァ To:ALL |
んに。昨日がホワイトシチュウだったから、今日は白みたいでスネー(頷き) |
■キルリック To:ミァ |
七変化するのがミァですか、ダークなミァも見てみたいですね。 今度、イカ墨パスタでも食べてみますか?(笑) |
■ミァ To:キルリック |
それはもっちろん、キーちゃんのおごりなんですヨネー?(=▽=) だったら食べるでスヨー。 食べて食べて、食べきりまくってやるから覚悟しやがれー、なのでスー♪ |
■キルリック To:ミァ |
・・・本当にダークなミァになるなら、考えましょう。(-_-)b |
■オルフェ To:ALL |
色はともかく、鍵はそれで合っていると思う。 あとは誰が試してみるかだけど、ここは一番裏表の無さそうなミァにやってもらおうか? |
かなり不安そうに。
■クレア To:オルフェ |
裏表がないって事は、全部お腹なんですか〜? だからたくさん食べるんですねぇ。 |
意味不明。背中がないという意味か?
■ミァ To:オルフェ&ALL |
うに。やってもいーのならやるでスヨー♪ 止めるなら後3秒ッ。 ・・・・・・3、2、1。 ハイ、時間切れー、なのでスー!(=▽=) |
眼前の真っ白い鍵を両手に収め、それを目一杯掲げるミァ。
■ミァ To:ひらけごまな扉 |
ららら扉くんー♪ ららら扉くんー♪ ミーたちのために、今こそ扉を開きやがれー、なのでスヨー! きちんと言うこと聞いてくれたら、ミーが豆粒1個ご馳走してあげまショー(>x<)ノ |
豆粒に釣られたわけではないだろうが。ミァが鍵を掲げると、扉の中心から光が放たれ、鍵に注がれた。
そのまま光は広がり、辺りをまばゆく照らしだす。
そしてその中で、静かに目の前の扉が開いていった。
■ミァ |
――ッ!!o(>x<)o 凄いのでスー! 凝った仕掛けなのでスヨー♪ |
■リエラ To:ミァ |
さすが、古代王国の遺跡! 面白いですね。 でも、それよりもミァさんの反応の方が面白いですが。 |
■ミァ To:リエラ |
・・・・んに? 何か面白かったでスカー?(きょとん) っとと、忘れずにー! 豆粒をあげなきゃー、でスネー(>x<)ノ゜ |
がさごそと鞄の中をあさって、豆粒1個をちょこん……と扉にお供えする。
誰かが踏みそうな気がしなくもない。
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